1999年09月〜2002年03月

(7)ソフトウェア業界への就職

会社概要
 会社名  T社  弱小ソフトウェア会社
 配属部署  PG・SE  正社員
 従業員数  約30人  バラバラで出向しているので全社員は知らない
 勤務時間  9:00〜17:30  出向先に準じるので意味無し



 さて、始まりました。3度目の就職。

 今度の業界は、「とにかく手に職を……」というなんとも安易な考えから選択したIT業界です。このような理由でIT業界に飛び込む輩は、私を含めて多いと思います。そして、「そんなに甘いもんじゃないね……」と夢に破れ、この業界を去る者が多いのもまた事実でしょう。
 とにかく出入りの多い業界です。当の私も1年目を目前に控え、いつこの業界から逃げ出しても不思議ではないというトコロまで来ているような気がします。

 これは職人色の強い業界には共通して言えることだと思いますが、IT業界とは、「好きじゃなければ続かない」「毎日が勉強」「スキルがない奴は不要」──そんな厳しい世界です。
 勿論、普通程度に仕事が出来る人間ならば、「なんとなく」続けることも可能でしょう。しかし、自主的に勉強をする人間に囲まれ、日進月歩する業界に身を置きながら、余り努力もせずに仕事をして行くというのは、精神的にキツイものがあります。「知らない」「分からない」などという言葉を使って許されるのは、長くて1年目まででしょう。

 IT時代の流れを汲んで、世に氾濫するソフトウェア会社……数が多くなればなるだけ質の差も出てきます。質の良い会社は当然、質の良い経験豊富なPG・SEを雇います。中途採用の条件は、未経験者の私には手が届かないほど高いハードルでした。
 職安にはPG・SEの求人案内が山ほど用意されていましたが、条件欄には「実務経験3年以上」「経験者のみ」「資格保持者のみ」というコメントが書かれているのが当たり前でした。「未経験者OK」などと書かれている会社は、書面上からだけでも胡散臭さが漂う始末でした。
 探して探して探して……「未経験者OK」で、「残業が月20時間以内」、そして「最低線、書面上からまともそうに見える」会社はたった2社しか見付かりませんでした。その2社の内の1社がT社です。

 今だから分かることですが、このご時世この業界で「未経験者OK」などと堂々と謳っている中小企業は、会社として意識も質も低いのではないでしょうか……。(一概にそうとも言い切れませんが、割合の問題として)
 未経験でもなんでも人を雇うだけ雇って、未熟者でも充分対応できる単純作業を大量に押し付け、不要になれば切る。私が入社したT社が、まさにそんな会社でした。T社という会社は、ある意味でQ社に負けず劣らずいい加減な会社です。

 T社に入社し、そろそろ1年が経ちます。私は、私の現状を明確に把握しつつあります。そうです、私は、ピンキリのIT業界において、キリの世界に飛び込んだのでした……。

 ──では、そのキリの世界のリアルタイム・レポート、どくとご覧あれ!


※注意:この「ソフトウェア業界への就職」は、リアルタイムで連載していた日記を、そのまま掲載しています。「現在進行形の就職日記&コラム」から読みに行くことも可能です。(2002年3月を持ちまして退職いたしました)



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