過去の職場&就職体験記 (2)弱小企業での地獄−12

第12話「ハドウマーク……??」

(1998年11月執筆)


 退職に付いての経緯は最終話にまとめることにして、その退職間際に起った事件の報告を……。

 退職表明をしてから辞めるまでは社長とはほとんど口も利かなかったので、イベントらしきイベントも起こらなかったのね。起こってても判らなかっただけかもしれんが。
 で、’98年10月26日の出来事。今週でこの会社ともオサラバだな〜と思ってる矢先、イベントは最後まで華やかに起こったのだよ。クリスティーヌもそれなりだけど、やっぱ俊先生とか玉先生に比べたら名前以外は全部地味だしね〜。インパクトに欠けるってゆーかー……。そんな私の心を読んだかのように、最後の打ち上げ花火か? けっこう華やかなイベントが起こったのよ。

 11月にね、Q社でキャンペーンやることになったのね。んで、顧客にDMで配る告知の手紙を私が作ったのよ。印刷所に入稿するまでが私の仕事なのね。
 もう辞めるって決まってる状態だったんだけど、最後まで使わなきゃ会社も損だよね。だから私は10月末日ギリギリまでこの仕事に携わったンだけどさ……。

 「入稿する原稿は揃った。後は印刷所に原稿を取りに来てもらえばOK。さぁじゃあいつも使ってる印刷所を呼ぶぞ」って段階になって社長からストップが掛かったのよ。「まだ印刷原稿が揃ってない。あと1つあるから待ってて」ってゆーんだな。手紙の内容を加筆訂正する訳でもなく、新たに加える原稿がある……って。
 それは何?って思ってたら、「ロゴマーク」って言うんだな。私が
「会社のロゴは印刷所が持ってますよ」
っつったら
「違うわよ。会社のマークじゃなくてハドウマークを透明なインクで印刷してもらうのよ!
だって……。

 なんか文章的に最初から最後までオカシイので頭の中で上手く漢字変換出来ないでいたら、No.2=左腕が教えてくれた。「ハドウマーク」って「波動マーク」よ……。シーン……。それを「透明なインクで印刷」……。
 それって……それって……何かシラフで聞いても怪しいンですけど……。サブリミナル効果の更にヴァージョンアップだよね。直接商品の写真とかを埋め込むんじゃないもん。なんてったって、波動マークだよ。波動マークっ! どんなんだよ。

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           〜〜〜〜〜〜   (←波動マーク・イメージ図)

 こんなんかよ。こんなんをキャンペーン告知の手紙のどこかに透明なインクで印刷するらしい……。

 第一、透明なインクって何さ。あんの? そんなの。社長の世界ではあるかもしれないけど、現実世界にあるのかハッキリさせてから命令してほしいよね……。それに、あったとしても本気ィ? この会社も来るトコロまで来てるんじゃない?
 それはともかく、私の仕事なんだよね。「この波動マークを透明なインクで刷り込んで下さい」って印刷屋に頼むのは。

 ――結局やったよ。
 楽しすぎるよ……。印刷屋のオジサン、声を殺して笑ってたよ。隣にいた若者は怯えてたよ。

 実際の波動マークは円の中に正三角形が描かれたものだった。(※番外編「証拠写真展覧会」物的証拠その(4)へ) 青い小鳥が地球を抱いてるバージョンもあったぞ。なんでもコレを見ると購買意欲が高まるそうな。私のHPの背景にでも使ったろか。怪しげなロゴが背景にあったら、私が皆さんを洗脳しようとしている危険信号ですのでご注意を。おっと、透明な色でアップするから見えないンだっけね。あはははははー。こりゃ傑作だ!(←……)

 簡潔に結論を出そう。
 ふざけた会社だ。なぜ潰れないっ?!



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