過去の職場&就職体験記 (2)弱小企業での地獄−08
第8話「サヨウナラ、玉先生」
(1998年7月執筆)
さて、恒例(←いつから?)の「就職最前線トーク」に行きましょうか。もぅこれは連載にする。そう決めた。少なくとも5人は楽しみにしてくれている方がいるようなので、この5人+私のために連載するわ。だって話しても話しても足りない位、絶えず新しいことを仕出かして下さりやがるんですもん、あの社長……。
やっぱ社員10人以下の小さな会社=自分の王国でずっと生きてると、本当に常識なくなるみたいね。社員に自宅のガス料金の払込みさせたり、もー私用で人を使う使う。豆腐買ってこさせられたこともあったな。それはまだいい。社長の本当の恐ろしさはもっと根本にあるのよ。その件の導入については今までの連載にも書いているでもう省くわ。
何にしても根本的にちょっとオカシイ人が権力と金持っちゃうと手に負えないのね。サルがブルドーザー運転するようなもんよ。具体的数値でこの会社の恐ろしさを表わすと、8人の会社なのに去年1年間で10人以上辞めてます。こういうの離職率125%ってゆーのかね……。実際、私が勤め始めてからまだ10ヶ月ですが、9人辞めました……。そろそろ私もお局……?
まぁ、もう前置きはいいよね。本題と言うか連載(……)に戻ります。
前回の「針師=玉先生(仮名)登場!」の続きからね。えーとねぇ……事は順序立てて話したいんだけど、まずは結論から。’98年6月末の社長の玉先生に対してのコメントです。
「駄目ね、あの先生は。韓国人ってのは図々しくて困るわ」………………。もうさー……学習しろよ。九州から来た若造霊媒師=俊先生(仮名)の時もそうだったけど、初見の段階で業界ド素人の私が分かってたっちゅーねんっ! アホか。
まぁ、この言葉が出てくるに至った経緯から話しましょーか。余りにも異常な出来事が日常茶飯事で起こるので、どこで盛り上がっていいのか分かりませんが。もうこうなると「日常茶飯事」と言うより「日常茶番事」って感じ。話が脱線してごめんなさい。えーっと。まず、社長が顔面に金の針70本を3日掛けて90万円払って埋めた後に起こった出来事から。あ、そしてこれだけは結論として。’98年8月現在、社長の身体には頭から爪先まで合計290本の針が埋め込んであります。人間サボテンってか? あははははははははははー(←イッテしまったらしい)
まず第7話で報告した社長が玉先生から買った朝鮮人参の正確な価格が5月11日の時点で判明したので続報として。山人参2本100万円だってサ。なんでかなぁ……この書き方だと本当に野菜買ってるような気になるよ……はは。
そんでもって玉先生の人となりも判明したの。玉先生……稼いだ金パチンコですっちゃうんだって。ゆっとくけどね、コレ、社長が言ったのよ。あは。社長は玉先生を紹介してくれた友達からこの話を聞いたんだって。えへ。そこまで聞いてても別にOKらしい。うふ。まぁギャンブル好きと針の腕前は関係ないもんね。
で、まぁ、肝心の玉先生の腕の保証は?というと、ハワイでアメリカの医師免許を取得したという本格派っ! ………。「ハワイ」と「針師」の組み合わせに胡散臭さを感じるのは私だけ?
んでもってスペシャルイベントはコレっ!!
5月11日(月)に会社にね、荷物が届いたのよ。クロネコヤマトで。社長宛で、送り主は勿論ギョクリン(注:玉先生のあだ名)。これだけで私は色めき立った。普通の人間ならさ、当然気になるよね。中身が。私なんか普通よりちょっと異常事態好きだから、かなり気になったよ。だって送り主がギョクリンだよ? 何もない訳ないじゃん。そんな私の心を擽るかのように箱には「ワレモノ取扱注意」の札が貼ってあったの。
また大きさも気になる大きさなんだわ。高さ60センチ×幅30センチ×50センチの箱よ。言っとくけど私の話、かなり正確よ。友達に報告しなきゃと思ってその度ごとにメモ取ってるから。箱のサイズも正確。だって巻尺で測ったもん。いーんだよ。私もちょっとどうかしてるよ。でもそんなコトでもしなきゃやってらんないよ。
まぁ話を戻そう。
今ここで一番の問題は箱の中身だよ。中身……本当に問題あるブツだった……。なんで分かったかって、社長室で社長が開けてんの見たんだもん……。中身はさぁ……壷だった。壷はマズイだろう……壷は……。いくらなんでも何かの常套手段のような気がするんだけど……。怪しすぎるよ。玉先生、一応針師なんだよ? 壷は脈絡なさ過ぎだろう。それとも太い太ーい1本の糸で結ばれてるのかっ?!
何にしても針打って、壷売って……って。掛詞じゃないんだから。
玉先生の怪しさは留まることを知らずにぶっちぎりですが、またこの先生、外見といい内面といいやってる事といい言ってることといい……手加減無しで胡散臭いからなぁ。こんなに露骨なんだからもういいよ、とまで思っているのに、5月13日(水)に玉先生、社長にお金借りに来たのよ……。
ねぇ……「そんなんありィ?」って感じじゃない? オカシイよねぇ? オカシイよ……絶対オカシイよ〜〜。なんで針師が客に金借りるのッ? ってゆーか、何でここまでされてオカシイと思わないのッ?! まさかね……と思ってたら、社長、金貸してんねん。
でさぁ、金借りに来た玉先生、手ぶらじゃなんだし……と思ったのかどうかは判らないけど、土産持ってきたのよ。1粒3000円(価格申告 by ギョクリン)の漢方薬の玉(直径1.8センチの漢方薬の練り物を金箔で包んだモノ。噛んで食べると元気になるそうな)。私はその特徴から通称「元気玉」って呼んでるけど……。これを8ケース持って来たんだわ。1ケース何個入ってるのか判らんが、10個として80個。1粒3000円として24万円の土産ってコト?
ふーん……そんなんでも金借りに来るんだー……。凄いなー……って、ちょっとーッッッ!!! かつてこんなに完璧に胡散臭い人っていたかっ!? こんなに360度胡散臭いと叩き甲斐もないよー。針……壷……借金……元気玉……もー次は何? 私は何でも来い!って感じ。
まぁこの後ギョクリンは社長に「友達を紹介して」と迫るんだな。そこで漸く社長はギョクリンを突っぱねるんだな。そんで6月末に一旦縁が切れるんだな。恐ろしいことに現時点(98年8月3日現在)で復縁してるけど。
でも取り敢えずギョクリンが2ヶ月間に社長から巻き上げたお金は軽く1千万円を超えたよ。人生って何だろう……。玉先生は玉先生で、こんなんして社長から巻き上げたお金をパチンコに捧げちゃうんだよなぁ……(遠い目)
あーそういやパチンコ台の針の調整する人を確か「針師」ってゆーんじゃかなかったか? もしかして玉先生は本当に針師なのかも。はは、こりゃいーや。大発見だね。アハハはははHAHAHAハハハー(←壊れたらしい)
もう疲れたので、今回はこの辺で。