2011年3月11日(金) 東日本大震災、そして福島原発事故
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東北地方太平洋沖地震から2週間が過ぎましたが、依然山積み……どころか、どんどん問題が浮き彫りになって深刻になっているように思います。「地震」「津波」「原発」「風評被害」……原発の恐ろしさと日本の現状を知れば知るほど、「一体どうしたらいいの……」と愕然とします。
※4月1日に、政府が正式に今回の震災の名称を「東日本大震災」に決定しましたので、当初の「東北関東大震災」から改めました。
| 日記の小見出し一覧 | ||
| 3/11(金) 東北地方太平洋沖地震 | 3/12(土)@ 続くTSUNAMI被害 | 3/12(土)A 福島原発の甘い報道… |
| 3/13(日) 菅政権の底力?と… | 3/14(月)@ 頑張れ東京電力、… | 3/14(月)A 心底会社が嫌いに… |
| 3/15(火) 緊迫する原発事故 | 3/16(水) 今、何が出来るのか | 3/17(木) 「原発がどんなものか知… |
| 3/18(金) 原発廃止への覚悟 | 3/19(土) 収束に向けてのまとめ | 3/22(火) 風評被害と政府の信頼… |
| 3/23(水) 停電実施の前にすべき… | 3/24(木) 予言されていた「原発震災」 | 3/24(木) 予言されていた「原発震災」 |
| 3/25(金)@ 飲料業界の固執 | 3/25(金)A 要電力≠要原発 | 3/26(土) 原発周辺住民の声 |
| 3/27(日) 東電の誤報 | 3/29(火) 25年前の悲劇から… | 3/30(水) 浜岡原発廃止に向けて |
本日14時46分頃、三陸沖を震源とする大地震があり、宮城県栗原市で震度7を観測、震源は世界観測史上第4位のM9.0を記録。(※注:当初「M8.8」と報道されていたが、13(日)に「M9.0」に修正。これは関東大震災の45倍に相当する規模。世界最大は1960年チリでM9.5) 翌日までに各メディアで「東北大地震」「三陸沖地震」「東北関東大地震」「東日本大震災」「東北地方太平洋沖地震」などと呼ばれ、まだ固有名詞は定まっていない模様。三陸沖を震源とする地震とは別に、茨城を震源とする大きな地震も起こり、12(土)早朝には長野を震源とする最大震度6強、M6.8のものまで併発、日本中が揺れております。
2011年3月11日(金) 東北地方太平洋沖地震
今回の地震を個人的に捉えるならば、会社も住処も東京23区内、よって震度5を初体験。地震時は会社にいましたが、東京も震源地から離れているのに凄かった。震度5ってこんな感じなのかと。
正直、震度5では揺れ自体は大したことはないのです。メインの地震そのものよりも、揺れている長さや余震の大きさ、頻繁さに驚きました。船酔いじゃありませんが、余震酔いしたくらいです。
人生初、地震で机の下に潜りました。会社でみんな潜って……泣き出した子までいましたよ……。
余震が余りに頻繁で仕事にならず、定時前に帰れる人は帰ることに。消防車のサイレン鳴り響く中、徒歩帰宅群の人混みの流れに沿って会社から自宅まで歩いて帰りました。17〜18時頃に通りにあんなにたくさんの人がいるのを見たのは初めて。ヘルメットを被っている人もチラホラいて、上を見上げれば報道ヘリコプターが……。事態の深刻さが視覚で補われて行くようです。建物やガラスなど、特に目に見える被害はまったくないにも関わらず、雰囲気が異常事態を表していて、「これで物理的被害が出るレベルになったらどうなってしまうのだろう」と恐くなりました。ちなみに、旅行中の外人さん、キャリーケースを片手に、地図を片手に興奮してました……。
19時前に我が家に辿り着き、外観に異変がないことを確認。どきどきで室内に足を踏み入れると……大きな壊れ物やワレモノの被害はないものの、本棚の本がすべて飛び出すとか、書類の山が崩れ落ちるとか、花瓶が倒れて水浸しとか、その程度ではあっても視覚的にインパクトある被害が繰り広げられておりました。
帰宅直後、手つかず状態を写メにて記録。
下段右の写真は、阪神大震災後に設置した防災用つっかえ棒がいかに役立ったかの証拠として、片付け始めた後に撮ったので上の棚に物が入っています。小さなL字家具補強ではまったく意味がないと阪神大震災後に聞き、このタイプにしたのですが、効果はあるようです。
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(左)歪んでしまった棚 (右)ワーク机の上で倒れているモニター
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(左)本棚上3段すべて飛び出る (中)飛び出た中身 (右)防災用つっかえ棒の効果
同居する母はちょっとばっかり遠出をしていたため、今晩は自宅に戻れず。マクドナルドで夜を明かすらしいです。携帯⇔携帯は通じないのですが、PCメール⇔携帯メールは通じるので、それで安否が確認でき、今は安心しております。
独りで片付け大変、とか、74歳が寒い中気の毒に、とか思いますが、震源地・東北の悲惨さを前に何も言えません。地震、津波、雪……明日朝は全国的に氷点下。東北なんて独り暮らしの老人が多そうなのでとても心配です。
同時に、やはり人間は目の前のことがすべてになるものです。眼下に広がる棚から飛び出た書類や本、倒れた花瓶や筆立て、床に落ちた果物籠、崩れた食器棚、倒れた鉢植えなどなど……途方の無さを感じるものの、少しずつ少しずつ……。
母が昼にラーメンを食べ、麺を茹でた後の鍋をそのままにしておいたらしく、それがひっくり返って酷いことになっていました……。この現場を本人に見せて反省させたいと思うのですが、茹で汁浸しになっているコンロをそのままにする訳にもいかず、片付ける前に写メ撮って反省会用の証拠集めを……。
全然関係ありませんが、イロイロ倒れている中、なぜか父の遺影だけが完全にシャキーンと立っていて(前に飾ってあった花瓶も水も倒れているのに、その水すら被っていないというミラクル……)、この人、遺影になっても凄いなぁ……と感心してしまいました。周りも倒れていないならともかく、遺影を支える衝立さえ若干よれているというのに、遺影だけが倒れもせずに無傷で直立不動……余りにも父らしい……。
深夜近くになって、自室も台所も居間も洗面所もトイレも父の部屋も片付け終わりましたが、母の部屋だけが、中で棚が倒れて扉を塞いでいるらしく戸が開かず、まだ未着手……。扉を壊すべきなのか……。丁度良いので、明日母が帰ってきたら視覚的に教訓を与えるためにも、今日はこのままにしておこうかと。ベッドの横に棚があって、危ないから移動しろしろと前から言っていたのです。家にいなくて良かった。
しかし、帰宅直後は家の惨状を見て「これ独りで掃除すんのか……」と愕然としましたが、3時間弱、着々とこなせば確実に綺麗になるものですね。千里の道も一歩から。人生を見たようですヨ。
また、遠く離れた場所にいる友人や、長らく音信不通だった海外の知人・友人からも安否確認のメールが届き、思いがけなく心温まる週末に。
――これを書いている間にも結構大きな余震が……。東北の方々が恐い思いをしていないといいのだけれど。被害が最小限で済みますように。
本日午前6時前に母が無事に帰宅。駅近くのマクドナルドで17時〜1時まで過ごし、その後は帰宅困難者のために開放されたホールで時間を潰していたようです。
2011年3月12日(土)@ 続くTSUNAMI被害
ジタバタせずに最初からマクドナルドで腰を据えていたせいで、余り大変なことにはならなかったようですが、マクドナルドで過ごした約8時間の間に、「今の若い子って心が弱いわねぇ」と思うことが多々あったそうです。これは私も昨日、会社と自宅への帰り道の風景で少し感じました。
安否確認してくれた海外の友人に、一番早くて11(金)22時に返信を書いたら(さすがに英文の長文メールを何通も書くほど元気がないので、最初の1通をしっかり書いて、あとは使い回し……)、「You are the first person in Japan after the earthquake that was able to send me a reply!」との返信が。
海外にいる日本人の友だちからの安否確認には個別で詳細を気軽に返信できたので(やっぱ日本語っていいなぁ!)、そのついでに「そっちでもニュースになってる?」と聞いてみたら、下記のような返信が。
■イギリス滞在中の友人から/受信日時:12(土) 11:21
BBCは全面日本のニュースで、衝撃的な津波の映像を流してる。
あと在邦英国人の安否とか。
■タイ在住の友人から/受信日時:12(土) 12:34
CNNもBBCも昨日から日本の地震報道でもちきりだよ。
タイのNationという英文誌は3面にわたって日本の地震報道を書いているよ。
1面(※)と3面(※)の画像を送ります。 ※クリックで画像を表示できます。
TSUNAMI(津波)って世界公用語なんですね……。
現在どのチャンネルでも放送されている、日本地図を縁取る津波被害……。日本海側の「津波注意報」、西日本の「津波警報」に加え、メインとなる東北太平洋側の「大津波警報」……「大津波警報」なんて言葉、生まれて初めて聞きました。
関東では朝から電車も復旧し、帰宅困難者が一気に岐路についたようですが、次々舞い込んでくる東北地方の惨事には胸が痛みます。
福島原発報道に関しても、報道と現実には大きな差異があるようです。原子炉の設計に関わっている「現場の」専門家が、現時点での報道の甘さに警鐘を鳴らしています。
2011年3月12日(土)A 福島原発の甘い報道と厳しい現実
USTREAM フリージャーナリスト・岩上安身による
「原子力資料情報室より今回の原発についての会見中継」
★見所の過去ニュース 「110312原子力資料情報室記者会見」
【12(土) 22:30頃の報道の要約】
NHK(を代表とする報道)はパニックを起こさないための配慮をし過ぎている。何かにつけて「念のため」と言っているが、「念のため」ではない。大学教授など専門家ではない人間が登場して余計な話をしているが、核心に全く触れていない。格納容器の圧力が上がっていると言うのは大変な異常事態であるにも関わらず、報道では「余裕がある」という雰囲気を作り上げている。1機だけでも大問題なのに5機もあるということがどれほど深刻か、国や電力会社が、国民に正確に何が起きているのかを伝える必要がある。
枝野官房長官の弁である「安全のために待機」と言うのは国民を安心させるための真っ赤な嘘で、手段を失っており待機せざるを得ない状態に陥っていると推測される。
頻発する地震によるプレートの歪みで、稼働中の原発も非常に危険な状態に晒されている。現時点で電力不足のため原発を止めることができないなどと言っているが、放射能漏れという大惨事の前に、そんなことを言っている場合ではなく、国民が総力を挙げて節電に取り組み、浜岡原発(静岡県御前崎市)だけでも今すぐ止めるべき。
原発の危険性は常々議論されてきた。大地震が連なって起きるような想定外の事態は実際に起こりうるのだから、すべての原発を廃止するべきなのだが、中でも特に浜岡原発を、と言うのは理由がある。浜岡原発は一番高い確率で、一番大きな地震が近日中に起こると専門家が指摘しており、更にはプレートの位置から想定される震源の真上に原発がくる可能性があり、風向きを考慮すると東京に放射能汚染が拡がる……浜岡原発は国の滅亡に関わる一番重要な場所にある。
地震が起こった際の原発の安全を守る基本は、原子炉を「止める」「冷やす」、および放射性物質を「閉じ込める」だが、これは当たり前のことで、福島原発の件で「冷やす」すらも出来ないことが露見した。原発の賛成・反対を問うのではなく、こんなものが人々の生活に入り込んでいるという脅威を知るべきだ。
震源地から離れた人間に出来ることは限られています。当面は「節電」に励み、出来れば「募金」をし、「原発廃止」を真剣に考えましょう。
ちなみに、本日18時前に枝野幸男官房長官が行った記者会見の内容は次の通り。
「福島第一原発で爆発あった」枝野官房長官の会見全文
未曾有の災害発生から3日目――連日連夜の報道を見ていて感じたのですが、この非常事態で民主党・菅政権はかなり健闘していると思いませんか? もちろん100%対応でも足りない厳しい現実を前に、完全に理想形の対応など取れるはずもなく、歯痒い部分は多々あると思うのですが、それでもかつての日本政府の対応に比べて「早い」「頑張っている」と感じます。
2011年3月13日(日) 菅政権の底力?とその後の原発報道
11(金)の朝刊では菅総理の外国人献金問題などが一面記事で報じられていましたが、自民党を筆頭に意気揚々と菅政権を非難していた政治家たちは今、一体何をしているのでしょうか。揚げ足取りだけあんなに派手にしておいて、非常事態になった途端に息を潜めて身を隠す……最低じゃないですか。
原発事故における隠蔽体質に対する不信感はいまだ根強くありますが、これは民主党に限った事ではなく、日本政府(もしくは東京電力)のスタンスが「事実を公表にして混乱を招くより、『大丈夫』と嘘を吐いてでも事態を丸く治める」なので置いておいて、その他の全体的な対応は、かつての自民党政権時に比べてはるかに迅速に的確に行っていると感じます。
被災地の視察、枝野官房長官の説明、海外支援の受け入れ、義援金の呼び掛け、節電対策(チーム発足、国民への呼び掛け、大企業への節電対策指南、計画停電の実施検討)など、特に節電への迅速な対策は評価されるべきだと思います。この調子で浜岡原発を止めてくれると、かなりの高評価に繋がるのですが……。
地震発生から3日経って、被害の深刻さが時々刻々と明らかになってくる今現在、改めて分かったことは、日本での地震の恐ろしさは発生直後よりもその後に襲う「津波」「火災」「原発事故」なんだなと。この中で唯一予防できるのが「原発事故」であるにも関わらず、知識不足・認識の甘さにより、結果的に最も大きな被害を引き起こしそうになっている事態を前に、依然として止めるかどうかの迷いがあり、緊急時の自動停止でそれを乗り越えても11基中、正常に停止したのが3基のみって……。
地震で自動停止の原発、安定停止は3基のみ 2011年3月13日18時55分 読売新聞
東日本巨大地震では、東京電力福島第一原発1〜3号機、同第二原発の全4基、東北電力女川原発の全3基、日本原子力発電東海第二原発の計11基が、強い揺れにより自動停止した。
経済産業省原子力安全・保安院や各電力会社によると、11基のうち、原子炉内の温度が100度以下で、圧力も大気圧に近い状態で安定した「冷温停止」に至っているのは、福島第二3号機と女川1、3号機の3基だけだ。 ≫続きを読む
止めようと思っても問題なく止めることさえできないモノに頼っている日本。今まで通りの電力供給に拘って国民を危険に晒すのではなく、国民に「節電」を強いて多少の不便をかけてでも安全(生命・健康)を最優先するのが正しい方向性ってヤツではないでしょうか。
【3/26(土)の追記】
福島原発事故報道での度を超した隠蔽体質に、少しでも菅政権を見直したことが恥ずかしくなってきました……。最初の3日間に関しては、自民党よりも早く動いたとは思いますが、日本政府に対しての失望が大き過ぎて「まし」とか「いい」というレベルの話ではないと再認識。
計画停電初日。私の知る限り日本史上初の試み、輪番停電。当然色々上手く行きませんでした。それなりに混乱も起こりました。しかし、根本的な意味での大きな混乱はなかったと思うし、上手く行かないながらも頑張ったと思います。
2011年3月14日(月)@ 頑張れ東京電力、でも原発はとっとと廃止してください
たかだか1日の3時間程度の来るか来ないかの停電に対する不平不満をぶちまける心ない人も中にはいたようですが、それはあくまでもごく一部で、基本的には多くの善意の人が東北の人々を想って節電に協力姿勢を見せた、と思いたいです。
※約2週間後である3/26(土)の追記です。3/14の時点では病院や信号などのインフラまでもが停電対象になるとは知らず、「3時間程度」と言っていましたが、その後、対象エリアは本当に何もかも止まると知り、さすがに「3時間程度」とは言えなくなりました。しかも首都圏全域の全員が漏れなく節電努力をした上での停電であれば納得も行きますが、停電対象となっていない23区にはまだまだ努力が足りない企業がたくさんあります。
東京電力が今回の停電に対して謝罪していましたが、彼らに謝罪して欲しいのは真っ赤な嘘の原発安全神話を繰り広げていたことに対してであって、今回の節電対応は彼らなりに出来る限りのことをしていると、私は思います。
マスコミも「計画停電初日、大混乱」などと否定的な面ばかりを取り上げて事態を煽るのではなく、国民が一丸となって日本が直面する危機に立ち向かうような旗振りをすることはできないもんですかね……。
贅沢に垂れ流される都心の電力を補うために、原発が乱立する東北の土地をどれだけ危険に晒しているのか、都心の人間は認識・自覚する必要があるし、連日連夜報道されている被災地の状況を見てもなお「電車はまだ動かないのか!」とか「停電は困る!」とか文句を言う人には、アンタたちに心はあるのかと怒鳴りつけてやりたい。東北の被災者45万人が生死の境目で必死に頑張っている時に、そんなことを言っている場合ですかと。日本が危機に晒されている状況下で、出勤できるかどうかがどれほどの問題だと言うのでしょう。
東京電力の謝罪や人々の怒りは、正しい標的、すなわち「原発による電力供給」に向けられるべきです。そもそも恐ろしいものに頼っているから、恐ろしい事態が起きるのです。警鐘を鳴らす原発反対派は何年も前から存在していたのですから、その声を無視していた国民の自己責任と言えないこともないのです。その全国民の責任を一地方都市の人だけが負うのはどう考えても不公平で理不尽だと反省すべきです。
日本が国を挙げて節電に取り組むのは、原発の廃止を考えるなら必須です。今回はまだ国民が節電に慣れていないために色々と混乱も起きましたが、私は逆に、初日でこの程度の混乱で済んでいるのだから、コツを掴んだら確実に実現可能範囲内の取り組みだろうと思えました。だって街には無駄な電気が溢れていますもの。それを消しても今まで通りの生活は充分に送れますよ。
なぜ原発が悪いのか、基本的なところから疑問に思う方に打ってつけのサイトを、先日タイから新聞画像を送ってくれた友人が探し出して教えてくれましたのでご紹介。重要な部分を太文字にしようとしたらほぼ全文が太文字に……。
「日本の原子力発電所って大丈夫なのか?」 月刊チャージャー 2007年4月号
<略>
第一の問題は事故による環境汚染のリスクが高すぎる。こんなものを次々に作るのは、国家のみならず地球全体の脅威です。
放射性廃棄物の問題も未解決のままですね。原発のゴミから、放射能の毒性が消えるまでにはおよそ3万年かかると言われています。
<略>
原子炉のメンテナンス、掃除はどうやるか知ってますか? 発電所の原子炉は1年に1回程度運転を停止して定期点検や補修をします。停止直後の炉内は放射能汚染がすごいから、重装備でも被曝する。だから、電力会社や発電機メーカーの人間が最初に入るんじゃなくて、日雇いのようなシステムで肉体労働者が中に入って、雑巾で放射能を拭き取ることから始まるんです。労働者の「ノルマ」は被曝量。つまり、被曝量が一定レベルに達すると解雇される。原発問題は、安全や電力需要という以前に、人間の尊厳に関わる問題なんですよ。
<略>
六ヶ所村の再処理施設は、事故が起きなくても1日で日本中の原発が1年間で出すのとほぼ同量の放射能(いわゆる死の灰など)を排出するといわれています。半分は空気中、半分は海に捨てられるんですね。
<略>
そもそも、軍事的な側面の強い原子力開発は最終的なゴミの処分方法が未解決のままスタートしています。技術の進歩でなんとかなるだろうという見切り発車で、今も状況はそれほど変わっていません。
<略>
放射能汚染は、濃度と総量の両面で考える必要がある。汚染レベルが低いとされたゴミの山に、高レベルの汚染物が混じっていても、チェックしきれない可能性は高いですよね。その鉄がリサイクルされてしまうと、放射能汚染された鉄製品が世の中に出回ってしまうことになります。放射能は味も匂いもありません。もちろん目には見えないし、化学的に毒性を中和することもできません。
このまま原発に依存し続けるのは、こうした問題をさらに大きくしていくことになりますよね。そもそも、原発は核反応の熱で水を沸騰させてタービンを回す蒸気機関でしかありません。システムとしては古典的な技術で、とても効率が悪い。原発を推進して維持するためのコストで、日本の電気料金はとても高いのが現実です。
<略>
以下、友人が添えていたコメント。
私は、自動車業界に入って、(タイの)いろいろな工場を見る機会があったわけ。
目視の検査とかステッカーをバイクに張るとか、一日これをやってたら、
かなり大変だろうなあという作業がたくさんあって、
それを低賃金労働者にさせてるのよ。
日本では自動化されているのですか?それとも人がやっているんですか?と聞いたら、
「正社員はやっていません。日本ではパートや日系ブラジル人がやっています。」
という答えだった。
その時にさ、テクノロジーって、差別的な階級に支えられているのねと思ったわけ。日本でも。
この原発の清掃も、外国人とかにやらせてるのかなー、と思ってなんだかゾッとしたよ。
一握りの人々の快適で便利な生活は、底辺の人々の犠牲と壮大な環境汚染によって成り立っているのです。
搾取する側とされる側が必ず出てきてしまうのが生きて行く上で必須ならば、その中でどうにか人道的に事態を運びたいと思っても罰は当たるまい。一人ひとりの小さな努力で、結構事態は良くなるものです。節電して、原発を廃止に。まずはそこから。
【約2週間後、3/26(土)の追記】
計画停電を行うこと自体には今でも賛成ですが、実際に始まってみると死亡者が出たことを筆頭に色々と問題があり、試行錯誤中なのは十分に理解しますが、もうそろそろ公平かつ下々に迷惑のかからないフローを再提案してきてもいいんじゃないかと思っています。大地震直後の混乱時は「とりあえず」あのグループ分けで良かったかもしれませんが、もう2週間経過してるんですから、計画停電よりも計画節電に力を入れるべきではないかと……。
東電なんて国とべったり仲良しなんだから、国としての法規制で各企業に節電要請をかけたり、政策としてナイターを禁止するとか、そのくらいの本気を見せるべきでしょう。これから私たちの税金をふんだんに使って一企業の出した放射能汚染を処理して行くのですから、国だって口を挟む権利は持っているハズです。
しかし、そもそもは何もかもが東電&政府のせいなんだよなぁ……と改めて思うと、心底この巨悪企業に対して腹立たしさが……。
福島原発を筆頭に、時々刻々と原発事故は深刻になって行き、物理的にも東京は堂々の被災地になりつつあると言うのに、目に見える被害がないためか、こんな状態でも無理をして出勤しようとする人が多く、この異様なまでの勤勉さが国民性と言うべきか、美しくもあり哀しくもあり……。
2011年3月14日(月)A 心底会社が嫌いになった日…
交通機関が麻痺した11(金)の帰宅者たちの整然とした群列写真を報じた中国メディアは、「これぞ日本人マナー!」と誉め称えておりますが、そうさ君たちは生まれ変わってもこんな真似できないだろう!と正直思います。
「震災後も整然」と日本に驚き=中国紙、現地ルポを掲載 2011/03/13-18:00 上海時事
中国各紙は13日、東日本大震災で大きな被害を受けながらも、日本人が整然と行動し、街の秩序が保たれている様子を驚きをもって伝えた。
上海紙・東方早報は、仙台市に入った記者が「わずかに営業しているスーパーの前に住民が整然と行列をつくり、便乗値上げもない」「停電で道路の信号が消えても、車は譲り合って走行している」などと伝える現地ルポを掲載した。
中国最大の夕刊紙・揚子晩報は「東京では多くの市民が駅に足止めされたが、階段で両端に座り、人が通る道を空けた」と、写真付きでマナーの良さを紹介した。
一方、有力経済紙・第一財経日報は休刊日にもかかわらず大震災の特集号を発行。「未曽有の自然災害に直面した日本人の冷静さがわれわれに深い印象を与えた」とし、背景には日ごろの地震への備えやテレビなどによる迅速な情報提供があったと分析。工場の操業停止を相次いで発表した日本企業の情報公開姿勢も評価した。
被災地の方々のインタビュー映像など見ると、この静かな悲しみの表現は、人前でも簡単に号泣したり泣き叫んだりする外人には理解できないだろうなぁ……と思います。
この辺りのことを実に的確に表現されている方のブログをご紹介。他の日記も素晴らしく興味深いので是非。
THE BRADY BLOG 2011年3月14日 「日本人の粛々」
――在英日本人女性(夫が英国人)による、英国から見た日本と、日本人の美意識の考察。
さて。私は本日どうしたのかと言うと、出勤しました。そして、元々好きではなかった会社が本腰を入れて嫌いになりました……。
自宅待機を命じられた友人からの、「トーコは会社行ったの?」とのメールへの返信をそのまま転載します。
今朝まで待てど会社からの連絡なし。私、頑張れば歩いて会社に行けるから、仕方なく徒歩で通勤したのね。そしたら半分くらいしか出社してなくて。まあ当然だよね。来なくても良いくらいなのに。中には朝5時に家を出て歩いて来た、なんて人もいて、馬鹿かと。そこまでして出勤しても、別に急ぎの仕事なんてないのに。
私の場合HP担当なんで、対外対応とか告知とか色々せねばならないことがたくさんあって、結果的に出勤する必要はあったんだけど、実は自宅待機メールが皆には配信されていたそうで。私は単に不慮の事故で届かなかっただけだったの…。
自宅待機してた人々も、無理やり出勤してくる人が多くなったもんだから、上が「出来れば出勤するように」とか言い始めちゃって…。11時頃に出勤してくる人とかもいてさ。でも意味ないじゃん。その人たちは帰るのにだって時間かかるのに。なんで呼び出すかな、と。
それに、世の中が節電してるってのに、ウチの会社は停電対象外の●区だからって電気煌々とつけちゃってさ。専務や常務に「消すように呼びかけるべきでは?」と聞いても「さぁ」って感じで聞いて貰えず。総務に言ったら「そうだよね」と頷くものの行動せず。仕方ないので直接ビル管理会社に「全館放送で節電を促すべきでは?」と掛け合っても、「私個人としてはそう思うんですけど、オーナーが別で、我々は単なる管理会社だから…」と逃げ腰。
結局、各階回って各会議室など使用してない部屋を確認して、自力で暖房や電気を消して歩いちゃったよ。
会社からの指示もいちいち曖昧で、みんな戸惑いながら残業までしてたよ。単に「俺たちが来たんだからお前も来い」的に呼び出された人が帰れないからホテルを取ろうとしてて、馬鹿じゃないかと。なんだこの会社。私は徒歩通勤が可能なので「毎日時刻通りに来て」とか言われた…。やることあるなら喜んで来るけどさ…。上は相変わらず何の方向性も示さないし、こんな意識の低い会社、大嫌いだわ…。
【オマケ】
阪神大震災経験者による「地震が起こったらどう行動すればいいか」のアドバイス
さとなおのいろんなコラム 地震が起こったら、まずこれをしろ!
昨晩寝る前に「2号機 再び核燃料すべて露出」のニュースを確認しており、これはもう放射能が漏れ出すのは時間の問題で、爆発の可能性も少なくないのでは、と思っていたので、今朝起きて会社に行くのが嫌で嫌で……。布団の中で待てど暮らせど自宅待機命令は来ず……渋々ながら通常通りに出勤しました。
2011年3月15日(火) 緊迫する原発事故
220kmほど離れた東京に影響するほどの大事故に繋がりそうな状態の福島原発、様子が気になって正直仕事どころではありません。そうは言っても会社でTVニュースを見続ける訳にも行かず、頼る先はインターネット。昨日から色々なサイトを見て、最も速く情報が更新されているのは、さすがと言うべきかNHKニュースだと気付き、以来仕事の合間合間に確認していたのですが……
………………仕事になりゃしない。
「日に日に」どころか「分刻み」で状況が変化し、そのほとんどが悪化の方向。余りにも現実離れした大惨事が起こっている一方で、会社に出勤して仕事をしている私たち、という図が恐くもあり、しかし同時にここで経済活動を止めてしまえば日本は壊滅状態になってしまうという思いもあるため、可能な限り「いつもの生活」を送る義務があるような気もして心乱れます。
しかし遂に東京でも微量ながら放射性物質が観測され、早く家に帰りたいし、明日は会社に来たくない……。政府が「微量」を認めたってことは、実際には結構深刻な事態だと思うんですよね。「直ちに健康に影響が出る数値ではない」って、直ちに健康を害したらそりゃ放射能の場合は致死レベルなんであって、そもそも無味無臭無痛の放射能は今日明日に明確な被害が出ないのが恐いんじゃないか、と。あえて「直ちに」と付ける以上、裏を返せば将来的な影響は認めているようなものじゃないですか……。
このように事態はかなり深刻だと言うのに、政治家たちは……
震災対策 与野党が合同会議へ 3月15日 16時26分 NHKニュース
<略>
自民党が、震災対策のための補正予算案の財源を捻出するために、子ども手当の凍結や高速道路の原則無料化の撤回を求めたのに対し、民主党は「大きな災害であり、財源の確保が必要だ」として、高速道路の原則無料化に充てる予算を振り向けることを検討したいという考えを示しました。
<略>
一方、来月、投票が行われる統一地方選挙について、共産党やみんなの党が、全国的に延期することを求めたのに対し、自民党などは、「被災地に限定すべきだ」と主張して、各党の意見が分かれ、民主党は、「政府の判断で、あす法案を提出させてもらいたい」と述べました。
子ども手当や高速道路無料化のような無用の財源が震災対応に充てられる方向に動いているのは喜ばしいことですが、今このタイミングで統一地方選挙を(被災地を除いて)するべきだと主張する自民党……完全に自分たちのことしか考えていないのが浮き彫りになりましたね……。
今選挙に割く時間も金も体力もないのは明白でしょ?! 日本の東半分が生きるか死ぬかの状況に陥っている時に、よく選挙すべきなんて言えますね……。大体自民党って今回の震災への働きかけ、何をしてるんですか? 本当に国民のことを思っていたら、被災地への援助活動で手一杯で選挙の話なんてしてられないはずだと思いますが。
先ほど22時31分に静岡東部で震度6強の地震あり。12(土)の日記で紹介していたUSTREAMで専門家が指摘していた最悪のシナリオ通りの展開になりつつあるような……浜岡原発(静岡県御前崎市)、大丈夫かな……。
22時54分のニュースでは「中部電力浜岡原発 異常なし」と言ってますが、余り信用できません。とにかく静岡でも地震が来るくらいプレート緩みまくってるようですし、今の地震が最大でも最後でもないんですから、大事に至る前に一刻も早く止めろってば!
北から南へ強い風が……放射能を漏洩し続ける福島原発から東京へ……。自分のことばかり考えている場合じゃないのは理性で承知しているものの、東北に比べて鼻クソ程度の被害にビビってしまうのも人間心理というものです。
2011年3月16日(水) 今、何が出来るのか
取引先や友人の会社で次々と自宅待機や外出禁止令、少なくとも残業禁止令が申し渡される中、私の所属する会社からは何の指示もありません。今日も普通に出勤して普通に残業をしております……。ちなみに社長は定時前に帰りました……。
さて。1999年の茨城県東海村臨界事故が起こった時、私はスタコラサッサと逃げる外国人に対して、以下のようなコメントを残しています。
日本人特有の恥の文化とか、自己主張の弱さとか、協調性とか我慢強さとか、様々な要素が複雑に絡み合っているので一概にどうのと言うことは出来ないが、身の危険を感じたら形振り構わずさっさと逃げる、という欧米人の姿勢を少しは見習いたい……。
12年以上経った今、根本的には変わっていないものの、少し大人の責任感を帯びた考えに発展しましたヨ。
こんな時に出勤するなんて馬鹿みたいと思っていたし、今でも変わらずに思っているのですが、事態がここまで壊滅的になると、危ないエリアの人全員が仕事を放り出して避難すると、本当に国の機能が止まってしまう、と。そうすると、真の被災地への支援も遅れるし、東北の方々の不便さや晒されている危機を思うと、ほんの少しの被曝くらい覚悟してでも、東京の経済活動は中断しちゃいけないのかもな……と思うようになりました。
都心の人々の生活を支える電力を補うために、東北は犠牲になったのです。震源地から離れた場所にいて、第一次被害を免れたからと言って、その後はスタコラサッサ!というのは余りにも卑怯かと。
色々思うところあれど、今は戦後世代の私たちにとって未曾有の大緊急事態なのです。買い占めしたり、逃げ出したり、自分(や身内)だけ良ければいいという訳には行かないステージに入りました。もちろん命にかかわるレベルになれば当然逃げ出そうとするでしょうが、東京での微量な被曝程度のことは許容範囲内かな……と。
多分、先日紹介したコラムTHE BRADY BLOG 2011年3月14日 「日本人の粛々」にも多少影響されているのだと思います。これを読む前は、あまりにも危機に対して淡々としている日本人って……と若干呆れ気味に思っていたのですが、読んでから、これもある意味、世界に誇れる希有な国民性なのかなぁと。
政府が関東・東北エリアに非常事態宣言するとかないのか、とも思うのですが、実際問題それでどうなるかと突き詰めると、現実は非常に厳しい。政府が公式に宣言した時点で補償問題(宿泊費、移動費、欠勤中の給料など)が発生するし、それをする財源の余裕がない以上、変な宣言をして法規制を整える混乱を招くよりは、もう日本人の理性とマナーと忍耐力に頼るしかない、という状況なんだと思います。
政府がすべき!と結構いつも思っているのですが、今、日本はそのレベルを超えた状態。これだけの被害がありながらこの程度の混乱で済んでいるのは、「こんな状態にもかかわらず会社に出勤する勤勉な日本人」のお蔭かと。人権主張の国から見たら考えられないでしょうが、今は幸か不幸かこの人間離れしたクールさが国を支えているのだと思うのです。
そんな訳で、待てど暮らせど自宅待機の指示が出ない会社で、ぐぐっと堪えて粛々と頑張っとります。
誤解のないように明確に書きますが、間違っても「こんな中でも出勤すべき!」と言っている訳ではありません。私は待機命令が出ないので仕方なく出勤しておりますが、この状況下、待機命令を出す会社の方がまともだと思います。通常の出勤を余儀なくされている人は、上記のように考えれば納得も行くかなと思って……。どうせ出勤せねばならんなら、嫌々ストレスを抱えて仕事をするよりも、東北のために!と考えて頑張る方が精神衛生も良いかなと。
――今、何が出来るのか。
まずは東北の方々の状況を念頭に置きましょう。さすれば自ずから「買い占め」や「無駄な長電話(被災地からの貴重な連絡を塞ぐことになります)」、「無駄な電力消費」などを控えるようになるハズです。
被災者の方々の報道を見て泣いているだけでは、事態は何も変わりません。(私も日々号泣していますが、「可哀想」「頑張ってるな」と他人事じゃイケナイと泣きながら反省……)
「経済活動の維持」「寄付」「節電」、そして第二、第三の被害者を生みだす前に「原発廃止」を!
ちなみに節電について。私もですが、意外に基本的なことを知らない人が多いので、効果的な節電に励むために、私が最近知ったことを軽くご紹介。
電気は貯められないエネルギーなので、24時間節電に励む必要はありません。多くの人が電気を使う時間帯に使わず、使用しない時間帯に使えば、それは立派な節電行為になります。
発電所はピーク時を想定して電力を供給しています。使用量に合わせて発電量を細かく臨機応変に変えることは難しいので、安定してピーク時に合わせた電力を発電し続けており、深夜などのオフタイムの時に発生する電力は捨てているのです。(電力使用量が極端に少ないと、火力発電などは不完全燃焼を起こし、ダイオキシンが発生し易くなると聞いたことがあります)
発電所は飽和状態で使用され続けるのがベストで、使い過ぎても使わな過ぎてもいけない電力を、1日を通してなるべく山谷が出来ないように、計画停電で山に当たる部分を削っているのです。なので、皆が使っていない時間であれば普通に使って大丈夫です。オフピーク(真夜中0時〜早朝7時頃)に風呂に入ったり、掃除・洗濯したりすれば良いかと。
また、家庭の電力消費量の6〜15%を占めると言われる待機電力を削減して行くことも、簡単にできる節電行為です。ガス給湯器、AV機器、電子レンジ、温水洗浄便座、洗濯機、寝る前に電気ポット、使用季節以外のエアコン……使用頻度が少なければ、プラグを抜いておく。慣れるまでは面倒かもしれませんが、被災者の方々を想えば何でもないことのハズです。
【追記】
タイ在住の友人から送られた、地元紙の一面とコメント。
今朝のNation紙には、日本への応援メッセージと、
各銀行が開いた義援金口座番号が載ってたよ。
タイでも募金活動がさかんに行われています。
日本はかつてない危機に瀕してるけど、がんばれ!
東京(関東?)では、夕方に緊急で大幅停電の恐れありとの警告が発せられ、多くの会社が定時前の終業を実施しました。早く帰って来たのは良いモノの、家は暗くて寒いっス。いや、東北を思えばこのくらい何でもないや……。
2011年3月17日(木) 「原発がどんなものか知ってほしい」
厚着と湯たんぽで暖を取り、薄暗い中の更新、さっさと閉じますが、これだけは。
福島原発の暴走が止まりません。今回、大震災と関連して起こった事故のため隠すことができなくなったわけですが、このレべルと言わないまでも、日本の原発では過去に数々の危機的大事故が起きているようです。
従姉から教えて貰った告発サイト、数少ない「現場の専門家」によるレポートです。著者が書いたものなのか、著者の講演をまとめたものなのか、その辺りが曖昧なようですが、1996年に作成された文章らしいです。これを読んでもなお、原発は必要だと言える人はいないのではないでしょうか……。
「原発がどんなものか知ってほしい」 平井憲夫 著 ※印刷用PDFはこちら
筆者「平井憲夫さん」について:
1997年1月逝去。
1級プラント配管技能士、原発事故調査国民会議顧問、原発被曝労働者救済センター代表、北陸電力能登(現・志賀)原発差し止め裁判原告特別補佐人、東北電力女川原発差し止め裁判原告特別補佐人、福島第2原発3号機運転差し止め訴訟原告証人。
「原発被曝労働者救済センター」は後継者がなく、閉鎖されました。
≪本文より≫
私はその内部被曝を百回以上もして、癌になってしまいました。癌の宣告を受けたとき、本当に死ぬのが怖くて怖くてどうしようかと考えました。でも、私の母が何時も言っていたのですが、「死ぬより大きいことはないよ」と。じゃ死ぬ前になにかやろうと。原発のことで、私が知っていることをすべて明るみに出そうと思ったのです。
非常に有名、かつ物議を醸し出しているサイトのようで、「『原発がどんなものか知ってほしい』の嘘」とか「『原発がどんなものか知ってほしい』の嘘。の嘘」とか、事実と異なる部分の検証サイトもたくさんありますが、嘘だとして突いている部分はどうでもいい些末なことばかりで、平井氏が告発している事態、「原発は多くの人の被曝被害の上に成り立っている危険なもの」の大枠を否定している反論が見当たらないところをみると、私が重要視する部分は事実なのではないかと思うのです。
上記の批判サイトは数多くあるのですが、「こんな嘘っぱち」「騙される奴いるのかww」「極めてアホらしい」「突っ込みどころ満載」という端から馬鹿にした言葉で埋め尽くされていて、ではどの部分が嘘なのか明確に書かれておらず、明確に分かった嘘と指摘されている部分は、細かな数字の間違いや「『内部被曝を百回以上』は眉唾」「『世界は脱原発』じゃないだろ」「『ロボットが放射能で狂う』なんてことはない」「『まったくの素人』が運転許可など出さない」とか、そんなことは別にどうでもいい、ということばかり。批判サイトの中に、「原発は安全だ」というコメントは一切見かけませんでした。
先にも書きましたが、「原発がどんなものか知ってほしい」は著者が書いたものなのか、著者の講演をまとめたものなのか、その辺りが曖昧なようで、その点や記載年月を指摘して「嘘だ」と突いている人もいるのですが、別に年月の正確さはこの際どうでもいい。1996年の情報なので、現在の事情を知る人々から古さと言う意味でのツッコミもあるようですが、それもこの際どうでもいいのです。
平井氏の言っていることの中で大事なのは、
●原発は地震で大丈夫、ではない ←証明済みという点であり、これらのポイントを嘘だと言っているサイトは見当たりませんでした。最後の2つだけでも本当なら充分なんじゃないですか?
●人間が放射線を浴びながら働いている
●何も知らない素人に騙す形で処理をさせている(いた?)
●海に放射性廃棄物を垂れ流している
●電力会社が原発は安全だと言い張っている ←証明済み(福島の被災者談)
●原発で初めて働く作業者に対し、原発が危険だとは一切教えない
●原発は処理しきれない廃棄物を出し続けて今も人々の健康を害している
●過去に何度も大惨事に繋がる恐れのある事故が起きている
●原発は核燃料を入れて1 回でも運転すると、放射能だらけになって、止めたままにしておくことも、廃炉、解体することもできないものになってしまう
●原発近隣に住む人々が被曝の恐怖に怯え、時には差別を受けて生きている
●原発は、従業員および近隣住人の被曝被害の上に成り立っている
●とにかく原発は非常に危険なものである ←証明中
1996年以降に出回ったサイトらしく、その後、現在までの間に数多く賛同されたり叩かれたりしていますが、叩いていた方々は今の福島原発の制御不能な状態をどう見ているのでしょうね。
お時間ある方は、是非上記サイトとその批判サイトを読んでいただいて、原発存続について考えてみて下さい。
福島原発事故、レベル5に引き上げ。1979年の米スリーマイル島原発事故と並びましたが、これ以上になる可能性は高そうです。
2011年3月18日(金) 原発廃止への覚悟
福島原発の暴走が止まらず、日々恐怖を感じている人々にしてみたら、当然のように原発反対の気運が高まって来るわけですが、すると被曝の可能性が少ない安全圏にいる停電の不便さに耐えられない人々から、当然のように「現在の日本の電力の31%が原子力で賄われているので、残念ながら必要悪」という反論が出てきます。
停電してでも原発廃止を訴えられるか、当面の便利な生活を手放す覚悟があるのか。検討努力の余地なく、そんな極論に持って行かねばならないほど、「原発は必要である」というプロパガンダが行き届いているようです。
1999年9月30日の日記で「日本の電力なんて本気で取り組めば火力、水力の技術革新で充分に賄えるだろうが」と書いたことに対して、「これだとさすがに一笑に付されるかと。今回停電になってるし、さすがに賄えないと思います」というツッコミをいただきました。(でもこの方は原発反対派)
今回の計画停電という馴染みのない事態で、より原発での電力供給に気持ちを傾けてしまう人もいるのかもしれませんが、よく考えてみて下さい。
今、停電になっているのは、原発を使用する体制の上でいきなり原発が止まったからであって、10年前から原発に頼らず、火力・水力の発電所のメンテナンスや技術革新に力を注いでいれば、今頃は原発がなくても人々の通常の文化的生活に必要な電力は賄えていたのではないでしょうか。
2007年のデータですが、参考までに。
「日本の原子力発電所がもし全て停止したら、既存の火力・水力発電などをフル稼働…」
※火力・水力発電だけでは、通常時はともかく現在のピーク時は賄えない、という事実。
今の原発は人々が使う電力のピークに合わせて、余裕を持った電力を発生させるためにあるのであって、通常使用量は火力・水力で足りますし、逆に足りない部分くらいは節電すればいい、という思考回路にならない限り、「自由気ままに電力を使用したいから原発は必要」という考えの下、原発必要悪論が生まれます。
ネットで今回のことを受けての原発廃止 or 存続の意見を見ていると、「原発を廃止したらパソコンだってできなくなるんだぞ!」と、まるで文化的生活を放棄しなければ原発を廃止できないような極論に走る人が意外にいるのですが、後述するような地道な節電で、生活をさほど変えずに、現在54基(内稼働中39基?)の原発の過半数は確実に閉鎖することが可能です。明日からただちに全閉鎖しろと言っている訳ではないのですから、縮小方向への微々たる努力もせずに、最初から原発に依存しようという姿勢くらいは見直してもいいでしょう。
今回の節電でよく分かりましたが、今の世の中、無駄に大量の電力が使用されています。家庭の待機電力は約10%と言われ、企業に至っては推して知るべし。
電気があると思うから無駄に使うのです。最初からなければ生まれなかった選択肢がたくさんあります。例えば日本中に無数ある自動販売機、これを見直すだけで原発1基が閉鎖できます。例えばコンビニで全飲料をキンキンに冷やして販売する方針。海外では飲み物の多くは常温販売です。全員が全員すぐに飲む訳ではないのだから、一部だけ冷やして残りを常温で販売したっていいじゃないですか。例えば街に溢れる電光看板。例えば無駄に明るい店内。例えばオフィスの過冷暖房、無人の会議室に明かりをつけたり暖房をつけたり。冬に暖房をガンガン効かせて室内で半袖になっている人はいませんか? 1日24時間便座が温まっていないと耐えられませんか? 身近な例などいくらでもあります。いずれも電気があるから使っているに過ぎない、無駄な電力消費行動です。
毎日被曝者が生まれても、これらの無駄な電力消費行動に固執しますか? 極端に言えば、「××県のAさんが被曝に脅える生活をしてでも、駅前に連なって並ぶ自動販売機は絶対に必要ですか?」と言うことです。出来るだけのことをしても今の電力量が必要だと言うならまだしも、身近に溢れる無駄を見直す努力もせず、代替案を考えもせず、簡単に必要悪と言い切る無責任で身勝手な人が意外に多いようでとても恐いです。
ここで節電のための参考文献が無駄を知る手掛かりになるのでご紹介します。
節電の参考に――電気製品の消費電力まとめ ≫家庭編 ≫オフィス編
目下起こっている計画停電などは、節電に慣れていない国民へのいきなりの課題なので、非常に不便になったように感じますが、事実こんな緊急事態でありながらも、節電を呼び掛けてから計画停電を実施せずに済んでいる場面が何回もあります。もっと恒常的に、企業が無駄な電力消費をしない努力をしたり、国民ひとりひとりが適切な努力すれば、無理な節電をせずとも立ち行くと考えます。
また、太陽光だって、風力だって、原発にかかる費用を研究費に回していたら、かなり実用的なものになっていたとは思いませんか? 初期の頃は高コストだろうと、安全には変えられないでしょう。1の費用で危険なものを建設・運用するよりも、2の費用を出してでも安全なもので電力を賄いたいと思いませんか?
それに、コスト面で原発が火力や水力よりも低コストだというのは、電力会社の用意したデータによる「自称」であり、事故や細心のメンテナンスへのコストを含めて考えれば、本当に低コストになるのか胡散臭いところです。最後に紹介しているコピーライター・柿本照夫氏のコラム「コピーライターの捏造広告は罰せられないのか」にこの辺りのことが書かれていますので、是非ご参照ください。
どうも原発必要悪論を堂々と掲げる方々は、自分は被曝被害に遭わないという安全な状況下で、真剣な努力も検討もなしに、公表される数字を鵜呑みにして「原発がなければ電力が31%なくなる!」と騒いでいるように思います。「原発なくして今の生活はない。原発反対の奴らは現実的でないスウィート」と上から目線で構えている彼らですが、私から見ると、少しの労を割くことも嫌がり、現実的に打開策を検討しようともしない彼らの方がよほど「現実的でないスウィート」に思えます。
こんな議論は昨今始まった訳ではなく、1986年のチェルノブイリ原発事故の頃から叫ばれ続けているんですけどね……。当時中学1年だった私は、事故直後に発行された「東京に原発を!」(広瀬隆著)を読んで衝撃を受けたのですが、世の中はあの頃とさほど変わっていません。
「本気で取り組めば」と言うのは、国民の節電への教育も含み、代替エネルギーへの研究も含み、ある程度の覚悟を決める、そういうことです。これでも、「原発に頼らない」という考えは「一笑に付される」のでしょうか。
もうひとつ、先述の方から、「原発は危険、というなら、火力だって、また石油コンビナートだって、爆発の危険があると言われたら、確かにそうですよね」というツッコミもありましたが、これには「電車に乗るのも飛行機に乗るのも歩いて移動するのも危険、と、そういう話になりますか」と脱力しました。
原発の危険性と、その他の燃料爆発の危険性は、「格」というか「質」が違う……放射能汚染・被曝とただの爆発では恐ろしさの桁が違うと私は思うのですが……。
被害者数を深刻度に換算するのはどうかと思いますが、仕方ないので強いて書くと……。
火力発電所(石油コンビナートでも)が事故を起こす確率と、爆発による死者数を考えて、その被害者数が年間にどの程度か。そもそも最近の日本の火力発電所が爆発事故を起こしたという話は滅多に聞きませんし、1回の爆発事故で死亡する直接の人数が何名であろうと、犠牲者はその段階でほぼ確定します。
原発は安全運転している時でさえ、現場で働く人ばかりか近隣住民の健康を害し、その廃棄物から日本中に毒を撒き散らしています。しかし、それこそ爆発でも起こさない限り、一見誰もその場ですぐには死にません。原発の恐さは、目に見えない被曝被害と、長期的な死者数です。しかも、運転を止めても存在するだけで危険なのです。更に、大事故が起こればそれは世界規模の被害になります。これを火力発電所の爆発事故の危険性と同列に考えるべきでしょうか。
少なくとも火力発電所がどんな大規模な事故を起こしても、数年以内に復興は可能で、チェルノブイリ原発事故のように放射能による汚染で500以上の町や村が地図上からその姿を消し、20年経ってもその放射能レベルは測定器が振り切れるほどの高さを示す、ということにはなりません。
火力発電だって石油コンビナートだって大気汚染を起こし、長期的な意味での潜在死者数を増加させているのは間違いありませんが、少なくとも停止すれば事態は収まるでしょうし、1週間以上も人の手に負えない暴走を起こすこともないでしょう。火力発電が素晴らしいと言っているのではなく、比較対象として、原発よりはどう考えてもマシということです。
またここで「では(長期的な潜在死亡数も含めて)被害者が少なければいいのか」と言われると、もうどうしようもないのですが、私としてはこんな話をしなければ原発の異質で桁違いの危険性を理解してもらえないのか、という無力感に襲われるだけです。
こういう話は極論に走りがちですが、地道な選択で残された道に、「原発は必要ない」と多くの人が覚悟を持って言えるといいと思うのでした。
以下、ネットサーフで見付けた興味深い読み物のご紹介。
コピーライターの捏造広告は罰せられないのか。
〜東電原子力発電の点検データ隠蔽事件に寄せて〜
2002年9月12日 一筆狼 柿本照夫≪本文より抜粋≫
資源エネルギー庁が発表した試算によれば、原子力発電は1kW時当たり5.9円で最もコストが安い。石炭火力6.9円、天然ガス火力6.4円、石油火力10.2円からすると、かなり安い電源に見える。ただこれにはインフラ・コストが算入されていないし、再処理コストが意図的に安く見積もられており、現実的な試算をすれば1円以上は上がると専門家が指摘している。ことさら安く見えるようにデータを捏造する姿勢は、政府のエネルギー政策なのである。これが電力業界の特質に染みついている。
あるウエブサイトに他の電源との死者数を比較しているものがあった。水力発電でダムが決壊したインドの事故では1万人以上が犠牲者になっているし、外国の火力発電の爆発事故では何千人もなくなっている。原子力のチェルノブイリではたかだか30人くらいの死者で、これから見ても原子力は安全であると、書いてあった。これもデータを都合よく使っている。人間の死もデータ化してしまう発想は、人間の尊厳を理解できない人物に違いない。
東京では一昨日からテレビに普通放送が戻り、新聞にも広告が戻り始めていますが、事態は収まるどころか深刻になってきています。世界最悪レベル7のチェルノブイリ原発事故は鎮火に10日かかりましたが、レベル5に引き上げられた福島原発事故はいつになったら事態が鎮静化するのでしょう……。
2011年3月19日(土) 収束に向けてのまとめ
イギリスに留学中の友人から、本日こんなメールが届きました。
一昨日、欧州議会の環境部門会議を聴講する機会があったんだけれど
各国の代表は相当な危機感を持ってフクシマの件を捉えていて
EUの原発戦略方針を見直す議論をしていたわ。
フランスの原発安全機関は、日本はレベル6に変更すべきだと表明していて、
かつてスリーマイル島を扱ったアメリカの専門家は、
スリーマイル以上の深刻さだとメディアに話してる。
東電の従業員や自衛隊、東京消防隊など、多くの方が深刻な被曝を負いながら決死の作業をしている訳ですが、「原発が安全と言っていた奴らが現場で作業しろ!」と普通に思います。そして日本で最初の原子力発電が行われた1963年から今日に至るまで、各地で原発を誘致してきた自民党の奴らも現場に行くべきかと。(日本における原子力発電は、1954年3月に当時改進党に所属していた中曽根康弘、稲葉修、齋藤憲三、川崎秀二により原子力研究開発予算が国会に提出されたことがその起点とされている。参照元 Wikipedia 「日本の原子力発電所」)
「被曝」という事態について、テレビで報道される数値の安全性に疑問を感じる人が多くなって来たようで、そんな中、複数人から紹介されたサイトにその疑問の回答が書かれていたので、参考までにご紹介。全部読むのが良いと思いますが、記事がたくさんあるので、ここ最近の記事の要約を添えました。
中部大学教授 武田邦彦氏のブログ ※以下、記事の新しい順
原発 緊急情報(15) ご質問の多いことについて
・明日あたりから天候が悪くなって関東地方に雨が降った場合の影響について
・政府やテレビが報道している「時間当たりの放射線」の危険性について
・水道や野菜などの汚染について
原子力情報 01 風評被害を無くすために
・報道されている被曝量は「掛け算」されていないことを指摘
・「すでに市民が受けた放射線」は測定できず、衣服に放射性物質が付着しているかの定点観測では被曝量は測れないことを指摘
原発 緊急情報(14) 3月18日午後9時、放射線速報
・報道された放射線の値は高いのに、NHKと出演していた東大の先生が「健康に影響がない」と間違った解説をしていたことを指摘
原発 緊急情報(13) 逃げられない人のために その2
・放射線の種類と、体との関係、浴びた場合の対応策など
・原発付近と遠方では浴びる放射線の種類が異なる
原発 緊急情報(12) 逃げられない人のために
・「放射線レベルは低いので心配することはない」という報道の間違いを指摘
原発 緊急情報(11) どこがまでが危ないか:計算結果
・「浪江町」「高萩市」「福島市」「東京」での被曝量の試算
原発 緊急情報(10) 政府・マスコミ、ごまかし。危ない?!
・政府の報道トリックについて
原発 緊急情報(9) 気象庁:国民の方を向いてくれ!
・海外ではいち早く風向きや放射能飛散予測を報道しているのに対し、日本では放射線物質がどのように流れるかについてまったく発表をしていないという事実
原発 緊急情報(8) 放射線はどこまで行くか?
・チェルノブイリを例に、たとえ原発から200km(福島−東京間に相当)離れていても、風向きによって放射能汚染レベルはまったく違うことを解説
また、放射線の専門家により、今回の原発事故に関しての正しい医学的知識が公開されたようです。
東京大学医学部附属病院放射線科の中川恵一です。
東北関東大震災の被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
現在、東大病院で放射線治療を担当するチームの責任者をしており、
医師の他、原子力工学、理論物理、医学物理の専門家がスクラムを組んで、
今回の原発事故に関して正しい医学的知識を提供していきます。
以下、Twitterでのコメントをまとめました。15日〜17日です。ご参照ください。
≫全文を読む(PDF)
これによると、首都圏に関しては「”被ばく量”という観点から言えることは、今回の事故により生じている今の放射線量は問題ない量ですので、どうか安心してください」としています。しかし、当然ながら事故鎮静作業に当たっている公務員については、「短時間での250mSvの放射線量の蓄積は身体に負担を与えかねない量と考えています」と遠回しに大丈夫ではないことを示唆しています……。
自分の居住区における被曝量が大丈夫かそうでないか、以下で生データが確認できますので、余裕がある方は累計を算出してみて下さい。
文部科学省>都道府県別環境放射能水準調査結果
※上記データのグラフ化 全国の放射能濃度一覧
そうこうしている内に、福島原発の方は最悪の山を越えたのでしょうか……。
この山越えのために、作業にあたった方々が深刻な被曝被害に遭ったことは間違いなく、申し訳なさと感謝の気持ちで一杯です。本当に一刻も早く同様の被害者が出ない体制を整えて欲しいです。
今日も19時頃に東海原発を抱える茨城で震度6の地震が起こりました。浜岡原発を抱える静岡も、近日中に東海大地震が来ると予測されている状態です。こんなに潜在的に危険な状態が迫っているにもかかわらず、原発廃止の声がそれほど大きくならないのはどうしてなのでしょう……。
昨日も書いた通り、このような状況下でさえ「原発は必要悪」と主張する人までいます。東京住民にとっても全然他人事ではないクセに、実際に目に見える被害がない限り、自分のこととして捉えられないのでしょうか……。
地震、津波、原発、そして風評被害……東北の余りに厳しい現実に、どうやって復興に手を貸せばいいのだろうと呆然としてしまいます。
2011年3月22日(火) 風評被害と政府の信頼度は反比例
福島原発事故による東京での被曝数値が安全圏内であることは、多くの識者・専門家の有志がサイトなどで発信し、もはや慌てるまでもないと言うことが浸透してきました。
東大原子力系卒業生および有志協力チームから原子力まとめ
これは東大・早野教授のツイートをよりわかりやすくまとめたもの。
正確な情報を知る・伝えるためにきっと有用なツールになるはず。
東京が準被災地を気取るのは片腹痛い、考えなければいけないのは真の被災地の現実です。
食品衛生法上の暫定規制値を上回る放射性物質が検出された4県(福島、茨城、栃木、群馬)の農産物。政府やマスコミは相変わらず、「直ちに健康に影響を及ぼすものではない」と繰り返し、「では長い目で見た場合はどうなのか」という視聴者のツッコミをますます確固たるものにしています。また、「暫定基準値を超える数値が測定されている」とのことで出荷制限を下したそばから「これは人体に影響を及ぼすような数値ではない」とのコメントを添える……えーと……素人目に見てもこんな矛盾だらけの発信は信用できないですよね……。
政府が曖昧なことをすればするほど風評被害が拡大するということが、どうして分からないのでしょう……。「冷静に対応するように」などと言われても、動揺する原因はアナタのその曖昧さなんですってば!
風評被害と政府の信頼度は、謂わば反比例です。そもそも政府が今まで本当のことだけ言っていれば、国民は素直に政府の発表を信じることができ、この野菜はNG、この野菜はOKと、清く正しく振り分けられた結果、販売ラインに並んだ野菜を安心して買うことが出来たのです。それが、レベル3から始まって最終的にはレベル5まで引き上げられた原発事故、半径10kmから30kmに拡大された放射能汚染区域、被曝数値を瞬間で捉えて掛け算せずに安全だと繰り返すその姿勢、基準値自体を都合によって繰り上げてしまう荒技に、国民が安心できる訳がありません。
パニックを起こさないためのその場凌ぎの方便という心情は理解できるのですが、嘘でその場を収めても、後に事態が明らかになって嘘が露見するようなことになれば、パニックよりも性質の悪い展開になると、隠蔽体質の政治家にそろそろ学んで欲しいものです。
風評被害を抑える唯一にして最大の方法は、正しい情報の公開です。
生産地が該当4県ならば廃棄処分、と安易にことを運ぶのではなく、それこそ農家1軒1軒を周って放射性物質をチェックすべきでしょう。基準値を超えれば仕方ないですが廃棄して、政府なり東電なりが補償するべきだし、OKであれば値を明記して出荷するべきです。農家はその野菜を作るために多大なる時間を費やしているのですから、それを一瞬で十把一からげにして廃棄物扱いは、農家の方々に対して余りにも敬意が足りないのでは。
もちろん、出荷したところで消費者は躊躇するかもしれません。しかし正直を常識にすることで今後の反応は変わって来ますし、実際に微量の放射能は気にしないという消費者も少なくないようです。生産者だって、廃棄するよりは安価でも売れた方がいいに決まっています。
世の中、目新しい放射能に関して散々騒いでいますが、農薬やダイオキシン、合成添加物と様々な形の毒物に身を晒している日本人が、何を今さらゴチャゴチャと……という見方もあります。妊婦や子供は特に注意が必要でしょうが、例えば老人は気にしない人が多いのではないでしょうか。(現に我が母は「別に先も長くないし食べてもいいわ〜」とのたまっております)
売るか、売らないか。買うか、買わないか。すべてを正直に公開した上で、生産者と消費者がお互いに己で判断すれば良いのではないでしょうか。
さて。
首都圏にできる数少ない支援であるハズの計画停電、こちらもなかなか軌道に乗るのは難しい様子。
電力使用量がリアルタイムで確認できたらいいのに。そうしたら、MAX値(=大停電)が近付いたら皆で気を付けることができるのに。と思っていたら、本日からそれが実現されていて、0.5mmほど東電を見直しました。Yahooトップページだけでなく、テレビ放送でも95%を超えたらテロップを流すとかすればいいのに。
↓
本日9時、初っ端から危機感満載の99%…視覚的に停電の必要性が分かって良い!
目下、これを見て90%以下なら暖房を入れようかと検討しています。
朝一番9時の時点で既に使用量99%となっていて、計画停電は伊達じゃないのね……と改めて節電対策の必要性を痛感しました。と同時に、室内の電気はすべて点き、ウォシュレット用便座がフル稼働の我がオフィスに、まだまだ他人事な姿勢を垣間見え、意識の低さにカリカリきます。
この計画停電が今夏どころか今冬まで続く可能性があるとのニュースを会社で読んでいたら、隣で「絶対持たないよ〜」と同僚が悲鳴を上げていましたが、オフィスには未だ多大なる見直しポイントが散在しています。悲鳴を上げるのは打つべき手をすべて打ってからでも遅くないですよ、と突っ込んでも余り真剣に聞いてもらえませんでした……。
少しの努力で節電に臨むことがこんなにも難しいのかと、現代人の電力依存便利病の根深さを改めて噛み締めています。
【おまけ】
地震発生2日後に収録された番組ですが、かなり正確に未来を予想。事態が後追いになっている事実が、大前研一が優秀なコンサルタントであることを証明しています。
3/13(日)収録 BBT757Ch 気鋭の経営コンサルタント大前研一による放送 (1:13:25)
07:40 「今後原発の方が大変なことになるぞ」
36:28 「この(事故の)後に、世界に日本の原子炉は売れるかと。もう駄目でしょうね。日本でも原発は造れないでしょう」→民間企業で原発をやるのは不可能。農業への補償など含め、一民間企業がリスクを負えるものではない。
41:54 「枝野官房長官はこの原子炉の問題について非常によくやっていると思う」→枝野氏を高く評価。
47:54 今後の展望。「今回の反省事項を包み隠さずやれば安全性はうんと高まるけれど、それを乗り越えて世論を原発推進に持って行くよりも、35%電気を使わない方向に…」→具体案の紹介。
1:00:23 民主党への提案、「来年1年間だけ消費税を1%上げろ」
最近毎日日記を書いていて寝るのが遅くなっているので、素早くまとめます。
2011年3月23日(水) 停電実施の前にすべきことと、効率の良い報道を!
計画停電――埼玉や千葉や郊外の人たちが、停電を免除されている23区民に不満を持ち、「俺たちだけ停電なのに都民だけズルイ!」と。「どうせならガンガン使って大規模停電を起こして、都民を巻き込んでヤル!」という極端な意見まで出ているそうな……。そしてそういう過剰反応にすぐ引き摺られる政府……23区も検討って……。
「あっちが停電だからこっちも停電に」という安易な政策では、首都圏が大混乱に陥ります。ただでさえ苛々している都会人に、これ以上苛々する原因を撒き散らすのは、結果的に大きな経済損失に繋がり、それは引いては東北の復興の足を引っ張ることにもなりかねません。
すぐに「痛み分け停電」という行動に出るのではなく、なぜもっと効果的で正しい節電を真剣に呼び掛けないのでしょうか。正しい節電に臨めば、現在停電が実施されているエリアでも停電を回避できるケースが頻繁にあるハズです。
電気は貯めることができないから使用ピークさえずらせばいいとか、家庭の待機電力は約10%に相当するから見直そうとか、家庭への呼び掛けも大事ですが、本当に節電に取り組むべきは企業なのです。土日は停電せずに済んでいるということは、それだけ企業における電力消費量が節電の鍵になるということです。自分の所属する会社を見ても思いますが、まだまだこの停電がヒトゴトな企業は多々あるハズです。
政府は企業に、残業禁止、温水便座使用禁止、従業員●名に対してコピー・プリンターは1台のみ起動、蛍光灯はフロア面積1平方mに対して●ワットまで、など厳しい制限値を設定し、厳守させるべきです。
必要とは言え、農家にあれだけ冷徹な命令を下しているのですから、経済界にも必要最低限の協力を求めてもいいでしょう。
また、街中に無数に設置されている自動販売機。一部照明を消すなど微量の節電をしているようですが、そもそも電源が入っていること自体、電力の過剰消費に繋がっています。今はまだいいですが、この停電が夏までも続く中、各家庭が必要な生活電力を節電する傍らで、自販機に垂れ流される無駄な電力には怒りすら湧き起こります。是非、計画停電期間中だけでも、首都圏の自販機の主電源を切っていただきたい。暑い夏、家でエアコンが使えないのと、街で自販機が使えないのと、どちらが困るかと言えば答えは明白。ジュースなんぞコンビニで買えばいいのです。
環境問題に取り組んでいると豪語している日本自動販売機工業会に早速、節電のための自販機自粛を提案しましたが、同意して下さる方がいらっしゃいましたら是非こちらの意見フォームで自粛をリクエストしてみて下さい。
しっかし、テレビを観ていると報道の不十分さに苛々します。
「節電にご協力を」と言っても、何が正しい節電かすら分からない人はたくさんいます。何度も言っていますが、「電気は貯められないので、皆が使ってない時間に節電する必要はないですよ」とか「家庭の待機電力は消費電力の約10%ですよ」とか「電力は配給エリアが違う場所に送電できないから、今回のことで西日本の人が節電しても意味ないですよ」とか、そういう基本的なことをどうして言わないのでしょう。基本事項が効果的に報道されないので、沖縄の善意の人が「私も節電に協力します!」なんて言っちゃうのです。
東京の浄水場からヨウ素が検出されたことに関しても、「乳幼児の基準値を上回るヨウ素が検出されました」で報道を終えるのではなく、最低線必要な情報をセットで届けてよ!と思います。バラバラに集まった情報をまとめると、
●飲んでは(体内に取り入れては)いけません。洗濯やうがい、風呂などでの使用はOKです。
●沸かしても、浄水器フィルターを通しても、ヨウ素は取り除けません。
●成長の止まった大人は飲んでも大した問題はありません。甲状腺にヨウ素を吸収し易い幼児は摂取しないように。
●ただし、幼児にミネラル硬水は腎臓に負担をかけるので危険です。幼児用には軟水を使用しましょう。
というコトです。ここまでセットで報道してもらわないと、「幼児の基準値を超える検出結果でした」で情報を切られたら、「じゃあどうすればいいの?!」と混乱してしまいます。
せっかく多くの人が観ているTV、素晴らしい伝達手段であるハズなのに、効率の良い伝え方をしている解説者が少なくて本当に参ります……。
福島原発事故処理にあたっている3人の作業員が被曝、うち2人が病院搬送。
2011年3月24日(木) 予言されていた「原発震災」
遂に来たかと思う一方で、この3人の所属って……と気になっていたら、案の定「東京電力の協力会社の作業員」、しかも20〜30代でした。犠牲になるのはいつだって何も悪いことをしていない下々の庶民です。その一方で、東電・清水社長はメディアに姿を現さないし、3/17(木)には経済産業省の原子力安全・保安院の現地監視員が全員福島県庁に逃げたと……。
責任を負うべき連中が逃げ、現場に残されたのは何の罪もない作業員という、よくある現実。
いつまで経っても終息する様子を見せない福島第一原発4基。海水をぶっかけ、温度が下がったと言っては煙が上がり、作業が中断し、また放水する……素朴に思うのですが、コレいつまで放水を続けなければならないんですか……。炉に穴が開いているのではと普通疑いますよね……。
東電社員、その協力会社、自衛隊、消防隊……作業にあたる人員にも限りがあり、被曝許容量上限を無理に引き上げて多くの人々を被曝させ、それでも人員が足りなくなったら、その先はどうするのでしょう。
3/18(金)の日記に
こんな議論は昨今始まった訳ではなく、1986年のチェルノブイリ原発事故の頃から叫ばれ続けているんですけどね……。当時中学1年だった私は、事故直後に発行された「東京に原発を!」(広瀬隆著)を読んで衝撃を受けたのですが、世の中はあの頃とさほど変わっていません。と書きましたが、そう言えば今回の件に関して、広瀬隆氏が何かコメントを残しているのではと……と思っていたら、友人が見付け出して教えてくれました。
予言されていた“原発震災” 広瀬隆氏インタビュー (3/19収録 77分)
作家の広瀬隆氏は、80年代から原子力発電所の危険性を訴えてきた。2010年8月に出版した『原子炉時限爆弾』では、「原発が地震によって制御不能に陥り、周辺に放射能を撒き散らす“原発震災”が起きる」と予測していた。
大災害は、たとえ福島原発事故が終息を見せたとしても、まだ終わっていない。それどころか地震プレートが活動期に入り、日本中の原子炉時限爆弾の導火線に火が点いた状態なのではないでしょうか。こういうことを書くと、「不安を煽るな!」と思う人がいるかもしれませんが、事実を知って不安になるなら、それは仕方のないことです。むしろその不安を現実にしないために、行動しなくてはいけない時なのではないでしょうか。
毎日のように震度5レベルの余震があちこちで起こっている今、静岡・浜岡原発、原発銀座の福井、茨城・東海村、そして今回津波被害を受けているハズの青森・六ヶ所村……まったく報道されていませんが、一体何が起こっているのかとても気になります。どうして世の中から「他の原発はどうなっているの?!」という疑問の声が上がらないのか不思議なのですが、メディアが握り潰しているのでしょうか……。
福島第一原発事故、スリーマイル超えレベル6相当に。(記事元URL)
2011年3月25日(金)@ 飲料業界の固執
福島原発事故は絶対にチェルノブイリ(レベル7)を超えないから安心だと言っていた方々に聞きたいものです。放出した放射性ヨウ素は確かにチェルノブイリの方が圧倒的に多いのでしょうが、日本人にとっては国内事故ですから、ある意味チェルノブイリよりも余ほど危険と言えるのではないでしょうか。局地的にはチェルノブイリ以上の放射能汚染が見付かっているわけですし。そもそもチェルノブイリは東京から約8100km離れているのですよ……。
話を本日分に切り替えます。
家の近所……と限定せずとも、街中無数にある自動販売機。以前から言い続けていますが不要です。「自販機がないと困る」という人もいるかもしれませんが、この状況下、今と同じくらい絶対に必要という人は少数でしょう。
我が家から最寄駅までの道のりに軽く20台以上、1ヶ所に3〜4台固まって設置されているケースもあります。いきなり全撤去は難しいかもしれませんが、明日から半数以下に減らしても生活に影響はないハズ。
飲料水会社にとっては影響があるのかもしれませんが、ミネラルウォーターで儲けてるんだからトントンじゃないの?と意地悪く思います。
自販機が食う電力のために、計画停電が実施されるエリアに含まれる会社は、業種によっては大打撃です。
飲食店であれば冷蔵庫が1日に3時間止まるのは即休業に繋がる死活問題ですし、工場ラインが止まることでその先に関わるすべての人々の仕事が減るケースもあります。顧客の予約によって成り立つような業種でも、当日ギリギリまで実施されるかどうか分からない停電のため、かなりの業務縮小を余儀なくされています。多くの人々が停電により経済活動を阻まれ、単に電気が使えないから不便というだけでなく、収入面で脅かされる毎日を送る羽目に。
実際に自販機を止めるとどれだけの節電になるのか、下記サイトにて詳細が記されているのでご興味ある方は参考にして下さい。
電気設備の知識と技術 「自動販売機の消費電力と電気代」
無駄を承知で、先日23(水)に自動販売機の設置元となるコカ・コーラ、アーバン ベンディックス ネットワーク、ユカ、そして日本自動販売機工業会などに一斉に自販機自粛のリクエストをしてみました。当然どこからも返信はなく、まぁそうだろうなと思っていたら、なんと本日コカ・コーラだけから返信が来ました。
■リクエスト内容
首都圏全域に広がる計画停電で、多くの市民が電力消費量を抑えるべく努力しています。自販機も照明を消すなど微量の努力をしているようですが、主電源が入っていること自体、大きな電力消費に繋がります。今はまだいいですが、夏の停電は精神的・肉体的にも非常に厳しいモノになるでしょう。計画停電実施期間中だけでも、自販機の電源を落としていただけませんか? こんなものが無数にあるために生活に必要な電力を節約しなければならないのかと思うと、怒りすら湧きます。飲料はコンビニで買えますので自販機は不要です。
■コカ・コーラの回答
お客様
日頃はコカ・コーラ社製品をご愛飲頂きましてありがとうございます。
この度は地震の混乱の中、弊社にご連絡を頂き誠にありがとうございます。
東北地方太平洋沖地震にて被災されたすべての地域の皆様
ならびにご関係の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
私どもコカ・コーラシステムでは、コンビ二等店頭で製品が
品薄になりつつある状況の中で自動販売機での飲料水の供給確保も
重要と考えておりますが、屋外自動販売機の昼間消灯、
屋内自動販売機の24時間消灯につきまして、徹底をするよう努めておりました。
加えて、関東・東北地域で計画停電が開始されたことを受け、
東京電力及び東北電力の直轄エリアにつきましては、
屋外自動販売機の夜間消灯も開始いたしました。
ただし、屋外で設置環境により自動販売機の照明が
街灯の代わりになっているような場所では、
蛍光灯の本数削減等の対応をさせて頂く場合がございます。
また、直接の被災地でないエリアでも、ガソリン不足の影響で
自動販売機の場所に担当営業所が出向くことができず、
消灯等の対応を行えない状況も発生しております。
何卒実情をご賢察の上、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
自動販売機の節電対策につきましては、今後も飲料業界全体の問題として、
他の飲料メーカーと協力し、検討を継続してまいる所存でございます。
今回、お客様よりお寄せ頂きましたお声につきましても、貴重なご意見として
弊社担当部署に伝えさせて頂きます。
この度は大変貴重なお声をお寄せ頂きましたことを深く感謝申し上げます。
なお、この度の東北地方太平洋沖地震に関するコカ・コーラシステムの
支援策につきましては、以下ご参照頂ければ誠に幸いでございます。
【日本コカ・コーラHP ステートメント】
http://www.cocacola.co.jp/info/20110313_statement.html
これからもコカ・コーラシステムとして、少しでも被災された皆様の
お力・お役に立てますよう努めてまいりますのでよろしくお願い申し上げます。
コカ・コーラお客様相談室
照明の消灯による節電なんて冷却・加熱そして保温にかかる電力に比べたら微々たるもので、やはり主電源を切らない限り大きな節電行為には繋がらないし、夜間は電力に余裕があるので、それこそ街灯代わりでイイですよ。最後に支援策として25億円寄付したことを主張していますが、目下電気こそが金で買えないものなので、自販機を撤去して停電の心配を減らしてくれる方が多くの人を経済的不安から解放し、結果的には25億円以上の経済効果を生み出すんじゃないかと思います。
丁寧な返信が来ただけ「コカ・コーラはマシ」とも言えますが、飲料業界が己の利益に固執し続ける限り、結局はどこも同じです。「他の飲料メーカーと協力し、検討を継続してまいる所存」とありますが、早いところよろしくお願いします、と疑いながらも希望を持って待つだけでしょうか……。
ただ、狭い国土に狂ったように原発を乱立することを許してしまった日本人が、街中至る所に自販機を設置することを許してしまっているわけで、誘致した人々が拒絶するところから始めないと一歩も前に進めないのです。
目先の利益を取るか、長期的に事態を検討するか。今本当に1人1人がその判断を迫られているのではないでしょうか。
計画停電により電力のありがたみを再確認している東日本ですが、電力への渇望から「原発は必要悪」というズレた考えになる人がいるのが気になります。
2011年3月25日(金)A 要電力≠要原発
友人からのメールでなるほどと思った原発に対するスタンスは、以下の4つに分けられると思います。
(A) 何が何でも賛成
(B) 安全なら賛成
(C) 安全ではないが電力が必要なので賛成
(D) 反対
(A)は企業……もっと簡単に言えば金絡みですね。原発建設には大手電機メーカー、大手ゼネコン、政財界が金を巡って絡み合っています。
例えば、東芝の第二四半期連結決算書の<社会インフラ部門>には、「電力・産業システム事業は、原子力が堅調に推移したものの、2009年度の景気低迷時の受注減少の影響を受け、ITソリューション事業も同様の影響を受けた結果、部門全体として減収になりました」と書かれています。その社会インフラ部門の営業損益は全体の46%。国民を洗脳してでも、国家を危機に晒しても、得たい利益があるのです。
こういうほんの一握りの人々に日本国民は操られ、生活を脅かされているのですが、それは置いておいて。
今回の原発事故以前の賛成派は、原発の危険性を知らない(B)でしたが、今回の事故を経て多くが(D)に転向したと思います。今回の事故を経ても、その後の停電により生活どころか経済活動を阻まれている人々は(C)に止まるケースも少なくないでしょう。
この(C)は、電力さえ他で調達できれば(D)に転向できるグループで、(A)にとっては今のスタンスを維持して欲しいグループです。
こんな時こそハッキリさせた方がいいのは、日本は本当に原発に頼らなければ電力を賄えないのか、ということです。
現時点で3分の1の電力を原発が賄っているというのは、東電がそのように計画を進め、使える火力・水力発電所を閉鎖し、「原子力は安全でクリーンなエネルギーである」という嘘のPRの下に原発を推進してきたからに過ぎません。社会的に力のある(A)グループが、そんな東電の嘘を一丸となって支え、守っているとしても驚きません。
先日紹介した広瀬隆を含め、「日本の電力は火力・水力で充分に賄える」と主張している識者は数多く存在し、ある資料では、原発で無駄に作った電力を消費するために、無駄な電力消費行動を行っているのではという試算もあるほどです。他にも、国民に「原発が必要」と思い込ませるための東電による作為的な水不足などを指摘する書籍もあります。
今の停電だって怪しいモノです。あの人命軽視の巨悪企業が自分たちの必要性を見せつけるために電力不足を演出しているのでは?と疑う人がいても不思議ではありません。
目下繰り広げられているの原発の要・不要論は、そんな東電や(A)グループの出したデータを前提にした論争です。冷静になれば、東電は「原発は安全・安心のクリーンエネルギー」という真っ赤な嘘を吐き続けて来た会社ではないですか。こんな嘘だらけの会社が公開するデータを信じるなんて……足元からおかしくありませんか?
「火力・水力はCO2を多く排出する、原発はクリーン・エネルギー」という東電PRを鵜呑みにしている方を多く見かけますが、原発もCO2を負けずに出します。「原発が地球温暖化の対策に良い」というのは原発利権に絡んだ人たちによる分かり易い大嘘です。WHO調査でも「原発はバイオマス火力発電の7倍ものCO2を排出している」と報告されています。
原子力は火力・水力に比べて低コストというPRは、原子力のコストにはインフラや廃棄物処理にかかる費用が正当に加算されておらず、東電を筆頭とする電力会社により不当に安く見積もられています。また、日本には原子力税なるものがあり、電気代としてではなく、そもそもの税金として搾取されています。
加えて、今回の震災にかかる費用のどれだけが原発の事故処理・汚染処理に使われるのか。福島ばかりか日本への風評被害額も合わせれば原発ほど「高い電気代」を弾き出す発電施設はありません。高コストと言われる太陽光どころではないのです。
原発につぎ込まれる税金の流れを変える 1998/02/17 太陽光・風力発電トラストより
もっと国民が正確なデータを積極的に求めて行かないと駄目なのです。
停電を前に「やっぱり原発は必要だ!」と短絡的に思うのではなく、どの発電所でどれだけの発電量があり、家庭・企業でどのくらい電力を消費するのか、詳細内訳データの公開を求めて、そこにごまかしや不正がないかを国民1人1人がチェックして行くべきなのです。東電がデータの公開に応じなければ、情報に人為的な操作があると思うのが当然でしょう。
ここまでした上で電力不足という結論が出たら、そこでまたすぐに「やっぱり原発は必要だ!」となるのではなく、今度は内訳の中から自販機のような無駄、家庭内の無駄、企業の経済活動に結び付かない無駄、具体的には過剰な照明・空調、不使用または使用頻度の低いOA機器の待機電力、温水便座などを見直し、更にそれでも電力不足であれば、国の政策としてLEDを推奨し全国的に切り替える、インフラ電力消費の見直し、ヘルツ統一(10年かかると言われています)などを地道に行えばいいのです。
無責任な人々が操る原発のようなものに、生活の基盤を委ねることがどれほど危険か。
未曾有の震災が暴いた未曾有の「原発無責任体制」 3月15日 塩谷喜雄/科学ジャーナリスト
誤作動や故障を前提としたフェールセーフの仕組みと多重防護に加え、過剰なまでの耐震設計に守られて、日本の原子力発電所にはTMI(米スリーマイル原発)もチェルノブイリもあり得ない――。東京電力と経済産業省が豪語し、マスメディアのほとんどが信じ込んできた原発の安全神話は今、木っ端みじんに崩壊した。
(略)
そもそも新耐震指針自体がどうにも怪しい存在である。世界で発生するM4以上の地震の6割がこの小さな島国の周辺に集中する。文字通り地震国日本であるが、その新耐震指針は、地球科学的リスク評価をほとんど反映していない、ひたすら業界の都合を優先したものだった。
最たる例が、震源を特定せずに想定すべき地震動を、M6.8の直下型としたことである。未知の断層が動いて強い揺れを起こした地震としては2000年の鳥取西部地震があるし、海岸部の断層が動いて甚大な被害を出した例には阪神大震災がある。共にマグニチュードは7.3である。
誰が考えても、地震国の原発の耐震基準としてはM7.3の直下型が極めて妥当であろう。それが、突然M6.8になった。業界の強い要望が、科学的議論を簡単にひっくり返したのである。
(略)
緩い基準と厳しさを欠く規制。虚構の安心と安全は、東電と東大と経産省という、産学官のトライアングルで築き上げられてきた、といわれる。お目付役のはずの原子力安全委員会は、事業者の言い分に大変理解のある東大の学者がトップに座り、規制の現場を仕切る原子力安全・保安院は、電力業界の旗振り役である経産省の外局、下部組織である。原子力利用の先進国の中で、これほど業界寄りの規制・監視制度を持つ国は他にない。
(略)
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被曝した協力会社の作業員3人、高濃度の放射性物質を含む水たまりがあることを事前に知らされていなかったって……これは東電による殺人行為に等しい事態なんですよ。内部被曝した2人は今後どのような障害が現れるか分からないし、運良く何の異常も出なかったとしてもこの後の人生ずっと怯えて暮らさなければならないのです。
たまたま露見したのがこの3人だっただけで、同様の被害を受けている人は数多くいるでしょう。こんなに堂々と人命軽視を行う会社がどうして社会的に抹殺されないのか、理不尽で悔しくて仕方ありません。
日本はその穏やかな国民性から、大多数の市民がどう思おうと(今のところ)絶対に暴動には至らないので、最終的には(A)のようなグループが安心して信じられないほど自由気ままに振る舞えるようです……。
財界と電力企業、なおも原発に執着か 2011年3月18日 オルタナ編集部=斉藤円華
電力会社の無神経ぶりはこれだけではない。16日に上関原発工事の中断を発表した中国電力は、18日現在も発破を伴う現地作業を継続。「国による安全審査の一環」と同社は説明するが、福島での原発事故は国の原子力安全政策そのものを根底からくつがえすのは必至だ。従来の安全基準の延長線上にある上関原発計画は、調査も含めて一時凍結するのが妥当だろう。
こうした振る舞いの先に見えるのは、一連の事態が沈静化して以降、事故で大きく損なわれた原子力発電への信頼回復を図り、巻き返しを狙う財界や電力企業の姿だ。日本商工会議所の岡村正会頭も16日に「原発の建設基準の向上を」と語り、エネルギー供給の一定の割合を原発に依存するしかないとの考えを示した。 ≫全文を読む
浜岡原発の4月上旬再開、静岡知事が容認 2011年3月25日09時54分 読売新聞
中部電力の水野明久社長は24日、静岡県庁に川勝知事を訪ね、非常事態訓練を行うなどの安全対策を講じたうえで、定期検査中の浜岡原子力発電所(同県御前崎市)の3号機の運転を早ければ4月上旬に再開するとの方針を説明した。 ≫全文を読む
(D)の静岡県民の皆さんも頑張っていて、以下の市民団体が浜岡原発への反対署名 4日間で2万件超(3/25現在で30,177件)集めたようです。
市民団体プラムフィールド 東海地震の震源域のまんなかに建つ浜岡原発を止めよう
【署名フォーム】はこちらから
今後の動きに注目して、協力できる時に即協力したいと思います。
驚いた記事がありました。
2011年3月26日(土) 原発周辺住民の声
周辺住民 原発に疑問の声 3月26日12時53分 NHKニュース
NHKは今月22日から24日にかけて、今回の原発事故で避難生活を送っている周辺住民合わせて104人を対象に、聞き取り方式でアンケートを行いました。この中で、住民からは「地域経済は原発に支えられている」という意見がある一方で、「安全だという国や電力会社のことばを信じてきただけに裏切られた。危険な原発はもういらない」という声も目立ち、周辺住民の複雑な心境が浮き彫りになっています。アンケートでは、今回の事故を受けて原発の必要性についてどう考えているのか尋ねたところ、「まあ必要だと思う」(31%)と「必要だと思う」(21%)が合わせて52%となっている一方で、「それほど必要だと思わない」(8%)と「必要ない」(39%)が合わせて47%と、これまで原発に肯定的だった周辺住民の間でも原発の必要性に疑問の声が出ています。 ≫全文を読む
私は短絡的に「こんな状況になっているのに未だに地元で賛成派が過半数以上いるのか!」と、東電の洗脳力の計り知れなさに驚いていたのですが、これを受けて友人から以下のようなメールが届き、なるほど……と唸りました。
原発を作るときは、恐ろしい話だけど
メーカーや電力会社の内部の人間を候補地に送り込んで
10年以上かけて祭りやら催しごとに援助したり参加して地元に馴染ませ、
推進派の支持基盤を築く工作を行うのが常套手段だと
原発を誘致している市長本人から聞いたことがある。
そうなると、この数字もさもありなん。
一度できたら、原発産業が地元の経済を支えていて
引き返せなくなっている事情も大きいと思う。
むしろどうしてこうした数字が出てくるかの裏が検証されて曝されないと
こうした調査の意味も取り違えられたまま過ぎてしまう。
人間社会での内側での被害者・加害者に収束しがちだけど、
大気、海、土壌の汚染による生態系への甚大な被害が同様に断罪されるべき。
被曝した自然は、賠償金を求めることもなく沈黙するばかりだけど
人間の生を可能にしている自然に対して犯している罪の大きさと
そのことへの意識の低さに立ち尽くす思いだよ。
周辺住民の生活に根深く入りこんでいる原発。以下、本来の記事の主旨とは違いますが、この中からもそのことが伺えます。
過酷労働もう限界、両親は不明…原発の東電社員がメール 3月26日20時0分 朝日新聞
東京電力の福島第二原子力発電所で働く女性社員が、東電本社の幹部に、現場の状況を電子メールで伝えてきた。
(略)
福島第一、第二原発では、2010年7月時点で東電の社員約1850人、関連会社や原発メーカーなど協力企業の社員約9500人が働いている。東電によると、9割が福島県内在住で、そのうちの7〜8割は原発周辺の双葉地域の住民。事故後は東電、協力企業の地元社員だけでなく、全国から集められた社員らが交代で作業している。
(略)
社員は「この現実を社内外に届けてください」と伝え、本社の支援を求めている。 ≫全文を読む
福島原発関係で働く9割が県内在住、7〜8割が地元民……原発は彼らの収入源だった訳で、実際に働く人とその家族を含めれば「原発に賛成」が過半数を超えても全く不思議ではないと……そういうことなのかと……。
この記事の主旨である「地元の東電社員からの(かなり控えめな)内部告発」に関しては、これを読む限り、東電本社ですら福島の現実を把握していないということが気にかかります。散々「安心・安全」と甘い言葉で誘惑し、いざ大事故を起こしたら本社は知らん顔って……。東電で働く個人個人は普通の善良な市民だと思いますが、企業の体質としては許すまじき腐敗が垣間見えます。
今度は2号機から高濃度の放射性物質。水たまり表面の放射線量は1時間当たり1,000ミリシーベルトつまり1シーベルトです。短期被曝2シーベルトで5%の致死線量(被ばくした人の20人に1人が死に至る線量)と言われている、その半分です。
2011年3月27日(日) 東電の誤報
本日以下のように、昼に報道された情報に誤りがあり、夜に訂正されました。
2号機 高濃度の放射性物質 3月27日12時11分 NHKニュース
2号機の建物に出来た水たまりも調査したところ、1cc当たり29億ベクレルと、1号機、3号機のおよそ1000倍、運転中の原子炉の水のおよそ1000万倍という高い濃度の放射性物質が検出されたということです。この中には1cc当たりの濃度で、いずれも放射性の▽ヨウ素134が29億ベクレル、▽ヨウ素131が1300万ベクレル、▽セシウム134とセシウム137共に230万ベクレルなど、原子炉内で核分裂した際に発生する放射性物質が含まれていました。 ≫全文を読む
原発の放射性物質 数値に誤り 3月27日20時53分 NHKニュース
東京電力によりますと、誤っていたのは放射性のヨウ素134の値です。1cc当たり29億ベクレルという極めて高い濃度が検出されたと発表していましたが、別の放射性物質のデータと取り違えて分析していたということです。このヨウ素134は、放射性物質の量が半分になる期間の半減期が短く、半減期の長いほかの物質と取り違えたため、放射性物質の濃度がきわめて高くなってしまったということです。ただ、この水たまりの表面の放射線量が、1時間当たり1000ミリシーベルト以上という高い値は変わらないとしています。 ≫全文を読む
要するに「ヨウ素134が29億ベクレル」というポイントが間違っており、この数値は本当はもっと低いのだと。しかし「この水たまりの表面の放射線量が、1時間当たり1000ミリシーベルト以上という高い値は変わらない」ということで、事態の深刻さに違いはありません。
ヨウ素134は29億ベクレルではないのかもしれませんが、別の放射性物質は29億ベクレルということでしょうか? ならばヨウ素134と131の区別もつかない素人にとっては同じことです。
私たち素人は、ヨウ素134、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137と放射性物質の詳細名称を言われてもピンときません。シーベルトやベクレルという単位に関しても同様で、手掛かりは単なる数字の大きさであったり、自然界の×倍や基準値の×倍という比較による見当くらいです。
報道された内容自体は、誤りがあったところで深刻さが薄れる訳でもなく、それよりもこの結果、数値告知の際の東電の思惑(?)を垣間見た気がしました。
東電は数値を公表する放射性物質に、数ある中から「半減期の短いもの」を選んでいるのでは?という疑惑です。(疑い過ぎかもしれませんが……)
半減期に関して、以前に紹介した中部大学教授 武田邦彦氏のブログに記述がありましたので転載しますと……。
原発 緊急情報(33) なぜ、雨の後、放射線が下がらないのか?
福島原発から出る放射線物質は、核爆発で起こったものですから、多くの放射性物質を含みます。その中にはヨウ素のように半減期の短いものと、ストロンチュームなどの放射性物質のように半減期が30年のものとがあります。半減期の短いものは最初の段階でどんどんなくなっていきますし、半減期の長いものはずっと放射線の強さは変わりません。
もしかしたらこのような放射性物質の放出事故の際、ヨウ素を基準項目として報告して行くのが原発業界の一般常識なのかもしれませんが、隠蔽という手段を取れなくなった東電が、公表するにしてもよりごまかしが効くように、意図的に半減期の短いヨウ素を選んでいるのではないかと勝手に疑っています。そして、こんな風にデータは事実であってもプレゼンの仕方次第で真実を歪めることができるのだと改めて強く思ったのであります。
【翌日3/28(月)の追記】
隠蔽の一環に違いないと勝手に疑いまくっていた誤報ですが、単なる不手際、単なる間違いだったようです。信じて騙されるよりは、疑って何でもないことを後に知る方がいいとは思いますが、己の余りの疑いっぷりに、さすがに「落ち着け私」と思いました……。東電のことを毛ほども信じていないようです……。
副社長「お騒がせした」=相次ぐ訂正発表―放射性物質取り違え・東京電力 3月28日1時16分 時事通信
25年前、1986年4月26日に起こった今なお世界史上最悪のレベル7、チェルノブイリ原発事故。
2011年3月29日(火) 25年前の悲劇から何も学ばぬ世界
事故が起こった直後は世界中が騒ぎ、チェルノブイリから8,000km以上離れた日本にも放射能の影響が現れ、大問題になったものです。
日本にどのような影響があったのか、当時の資料を振り返ると以下のようになります。
5月4日 東京、千葉、神奈川、福井など各地で飲用水1リットル当たり1万3300ピコキュリーのヨウ素131を観測(ガイドラインは同3300ピコキュリー、ヘッセン基準では同540ピコキュリー)。大気中のチリ、野菜からも発見。
5月6日 気象庁発表。大気中のチリから1立方メートル当たり東京で12ピコキュリー、大阪で13ピコキュリーの放射能観測。前日の6倍と2倍。
5月7日 宮城県で雨水から260ピコキュリーのヨウ素検出。ほうれん草からは、61ピコキュリーのセシウム137も確認。
5月8日 福島、大気中のチリからルテニウム106、バリウム140、ヨウ素131、セシウム137を検出。
5月9日 これまでに29都道府県で放射能検出。千葉ではヨウ素131が1万3300ピコキュリー、性済む137が830ピコキュリーに。福島では牛乳からヨウ素131を95ピコキュリー検出。
5月10日 沖縄で雨水から放射能検出。
5月26日 日本海の海藻から7万ピコキュリーのヨウ素を発見。
10月14日 名大水研は立山の雪からセシウム137とルテニウム103を検出と日経が報道。
今の報道と使用されている単位が違うので分かり難いのですが、今もよく報道されているヨウ素131のガイドラインが3300ピコキュリーのところ、日本海の海藻から7万ピコキュリーの検出されていることからも、被害の甚大さを伺うことができます。
手に負えなくなった事故原発の処理にあたったのは、この原発によって巨万の富を得たMr.Xではなく、何も知らされずに駆り出された下々の労働者でした。情報も今以上に隠蔽されていた時代です。事故処理が終わった後に己の身体に何が起こるか、想像もしていなかったかもしれません。
チェルノブイリで事故処理にあたった作業者たちのその後……知っているようで何も知らない、報道されているようで、実は全然一般の人々に伝わっていないのです。友人が教えてくれた24分のドキュメンタリー、100万分の1例ですが、ゼロよりはマシなので、今の日本の現状と照らし合わせながら見てみて下さい。
The Sacrifice 犠牲者―事故処理作業者(リクビダートル)の知られざる現実
1986年4月に旧ソ連で起きた史上最悪のチェルノブイリ原子力発電所事故。百万人の労働者がその事故処理に狩り出された。放射性物質、放射線の危険性を全く知らされずに作業したため、強い放射線を浴び、放射性物質を体の中に取り込んでしまった作業者達。健康を害し、亡くなってゆく彼らに医療は為すすべを知らない。 地震大国日本で同様、あるいはこれ以上の事故が起きないと誰が言えるだろうか? ――2年前、googleビデオに上記コメントと共に投稿された24分のドキュメンタリー
【内容の抜粋】
■事故当時、1986年の記録
ソ連の科学者たちが計算すると、原子炉火災を5月8日までに何とかしないと(略)広島の20〜50倍もの大規模な爆発を引き起こす可能性があった。するとヨーロッパも居住不能になり得た。5月6日、原子炉火災は手なづけられた。リクヴダートル(事故処理作業者)たちの信じがたい献身のお陰だが、彼らへの補償は無きに等しかった。ロシア・ウクライナ・ベラルーシは彼らを見捨て、彼らは孤独に捨て置かれた。そして西側世界も彼らのことを黙殺した。
■事故から5年後、1991年の記録
証言1: お偉方は沢山の約束をしてくれたものだ。 (略) そうして屋根の上で4日間働いて、終わって屋根から降りてきたら、指揮官がくれた報酬と言うのが表彰状だったわけ。今は第2級の障害者だ。余りにも色んな病気を抱えているのでいちいち数え切れない。35歳でも70歳の老人みたいだ。
証言2: 前の厚生大臣サフチェンコによると、官僚たちはリツコフ首相から召集され、「チェルノブイリ事故に関するすべての線量データと情報はトップシークレットだ」と言われた。そういうわけで線量計算は実施されなかった。
証言3: 健康状態だが、私は自律神経失調症で心臓神経症でもある。チェルノブイリが原因で私たちを苛んでいる病気だ。胃腸の具合も悪化して酷い苦しさだ。昔は腎臓の病気など無かったのに、今では腎臓も駄目になった。脱力感を別としても、精神状態も良くなくていつもイライラ感がある。
証言4: 事故現場から10月に帰宅したが直ちに異変が現れた。11月、まず左手の感覚がなくなり、次に左腕、次に左の尻、そして両足が麻痺した。医者もお手上げだった。放射線被曝が原因だということすら認めようとしなかった。 (略) もう歩くことすらできない。目眩もする。
証言5: 私は指揮官だったので、誰もがこの仕事は不可欠だと認識していることがひしひしと分かった。「そうだ、俺たちは人の命や生活を守っているのだ」と。私たちのことは永久に記憶されるのだと思っていた。でも今は用済みでお荷物なのだ。求めているのはただ人間的な扱いなのに、それだけでやかましい厄介者なのだ。
証言6: 「6ヶ月ごとに様子を伺いに参ります」と言ってくれた。6ヶ月が過ぎたが、何の音沙汰もなかった。医者も来ない、誰も来ない。私たちは社会のゴミなんだ。
■事故から13年後、1999年の記録
インタビューに答えた作業員の友人や仲間の多くが死亡。
俺はしきりに倒れるようになってしまった。 (略) 今では車椅子生活者だ。 (略) 人間が一人、まったくいたずらに終わった。俺たちは何もかも断念あるのみ。本当はまだ若い…38歳だが60歳だと言っても構わない。何が違うんだい? チェルノブイリがあってからというもの、希望も何も無くなったんだ。 (略) チェルノブイリは確かに起きた。でも言うじゃないか、「今は昔、夢かうつつか、嘘かまことか」と。
■事故から15年、2001年の記録
上記作業員は死に、残された妻が語る。
チェルノブイリは悲劇。まだ理解されていない悲劇。放射線被曝によるこの病気は事実上治療不可能で、患者たちはサンプルにされているのです。夫は6ヶ月寝たきりで、その後…言わば生きながらにして身体が崩壊したのです。肉体組織がすべて崩壊しはじめ、腸骨が見えるほどになりました。 (略) 夫はもう死なせてくれと頼みました。苦しまなくて済むようにと。 (略) これは私たちだけの悲劇ではありません。ベラルーシ全体の悲劇です。そして、あの人たちの悲劇。とりわけ人を救い、全てをこなし、そしてたちまち全く忘却されて行った人々の悲劇です。 (略) 労働者集めのとき、お偉方は大層な約束をしました。住む家とか、子供たちの託児所とか。でも結局はすべて空手形でした。
■事故から17年後、2003年の記録
2000年12月15日、最後まで運転していたチェルノブイリ原発の原子炉3号機がついに閉鎖された。しかし石棺の中には200トンの核燃料が溶岩のようにあちこち堆積し、将来いつかは除去されねばならない。事故炉の一連の処理計画は1世紀もかかるだろう。 (略) 「チェルノブイリの妖怪」はまだ生きているのだ。
このドキュメンタリーを見て、今は福島をはじめとする東北を思い涙している忘れっぽい日本人が、5年後も10年後も同じような気持ちでいるだろうかと不安になりました。日本人に限らず、世界中の多くの人に、チェルノブイリを忘れ去った実績があるからです。
チェルノブイリ直後、日本の原発はそれでもまだ34基でした。さすがの大事故の影響を受けて、さあこれから原発廃止の動きが大きくなるのだろうと反原発の人々が意気込んだのも束の間、対岸の火事はしょせん対岸の火事としてあっという間に忘れ去られ、25年後の今日には54基にも膨れ上がっています。それどころか、さらにこの狭い国土をどれだけ危険に曝せば気が済むのか、計画中が11基(ニュースでは14基と言ってた)……気が狂っているとしか思えません。福島のことがあっても何のその、山口・上関原発も静岡・浜岡原発もヤル気満々です。
【図解で把握】福島のほかは? 日本にある原発をおさらい
忘れっぽいのは日本だけではありません。チェルノブイリで地獄を見た筈の当のロシアでさえも、この事故を完全に無かったことにしていたらしく、今回の福島原発事故を受けて新鮮な気持ちで原発政策見直し論が急増しているとのこと。いや、あなたたちが見直すべきタイミングは25年前にあったでしょうが……。
ロシア 原発政策見直し論急増 3月29日 8時15分 NHKニュース
原子力発電を推進するロシアで、このほど行われた世論調査の結果、原発政策の見直しを求める人が、去年より一気に26ポイント増えて40%に上り、福島第一原発の事故を受けて、ロシア国民の間でも、不安が広がっていることが明らかになりました。 ≫全文を読む
大震災という別の切り口があったために世界中が注目するところとなった福島原発事故ですが、日本における原発事故は何も今回が初めてではなく、1973年 美浜原発、1978年 福島第一原発、1989年 福島第二原発、1990年 福島第一原発、1991年 美浜原発、浜岡原発、1995年 福井もんじゅ、1999年 志賀原力、東海村核燃料加工施設(臨界事故)、2004年 美浜原発、2007年 柏崎刈羽原発と、頻繁に大騒ぎすべき大事故を起こしており、放射能汚染もそれなりにあったはずです。しかし政府の報道規制と渾身の隠蔽が実を結び、事故の規模にしては驚くほど素早く事態が沈静化し、何事もない日常に戻っています。
このように何度も何度も原発の存在を見直すチャンスがあり、世には多くの原子力業界の隠された真実を暴いている本もあるというのに、悲劇が訪れるまで他人事なものなんだ……と憮然としていましたが、今現在、悲劇が訪れてもなお原発廃止に踏み切れない人々が少なくないことに心底驚きます。
ここまで来ても、つまり原発の危険性が具体的に明らかになっても「でも電気がないと困る」「代替エネルギーがない以上、仕方ない」という、端から電力消費の現状維持を念頭に置いた考え方をする人々が一定数いる限り、こんなになっても原発をなくすことはできないのでは……と暗澹たる思いでいます。(3月25日(金) 「要電力≠要原発」で、これだけ言っても駄目なのかと……) 私がこの先も絶対に原発推進派にならないように、今の福島を見てもなお「原発は必要」と考える人は、多分この先どんな犠牲を見ても電力を得るために、もしくは本能的に、はたまた深い事情で必要だと考えると思うからです。
原発が電力の源ではなく核兵器の変形であると自覚しない限り、日本人の電力消費行動を根本的に見直さない限り、政府や東電が本当のことを言っているという思い込みから解き放たれない限り、堂々巡りの平行線を辿るだけでしょう。
福島の野菜農家が自殺 摂取制限指示に「もうだめだ」 3月29日5時30分 asahi.com
福島県須賀川市で24日朝、野菜農家の男性(64)が自宅の敷地内で首をつり、自ら命を絶った。福島第一原発の事故の影響で、政府が一部の福島県産野菜について「摂取制限」の指示を出した翌日だった。震災の被害に落胆しながらも、育てたキャベツの出荷に意欲をみせていたという男性。遺族は「原発に殺された」と悔しさを募らせる。 ≫全文を読む
多くの人が気付き始めています。地震や津波は天災、しかし原発は人災だと。天災は防げませんが、人災は予防可能なのです。
既に出た被害者だけでなく、これからも増え続ける被害者を決して忘れずに、犠牲者の方に起こったことを我がこととして受け止める感受性だけは摩耗させまいと誓うのでした。
暗い話ばかりが続く中、ここ最近で一番健全で前向きで有効な話があったのでご紹介。
危機管理と便利さとある友人の話 3月26日 川口マーン惠美
余りに途方もない現状に、「でも一体どうしていいのか分からない……」という声をよく聞きます。時々自分が言ってたりもします。
2011年3月30日(水) 浜岡原発廃止に向けて
被災地の復興に向けての支援としては、一番簡単にできるのが義援金、ちょっと頑張って物資提供、さらに頑張ってボランティア、変化球で風評に惑わされない購買行為……と結構色々あります。しかしコトが原発事故に及ぶと、「危険なのはよく分かった。日本中にある原発が恐い。でも一体どうしていいのか分からない……」となるのです。
原発廃止の署名――気付けばするようにしていますが、あまり見かけない上に、タイミングも合わなかったり。
反原発のデモ――これは正直、物理的にも精神的にも敷居が高い。ドイツで反原発のデモに25万人が集まった傍らで、当事国の日本では1000人……哀しいけれど、これが日本のデモにおける現実です。
オススメは、区政・都政・県政に意見を出す――これは意外に効く手です。「たった一人が意見を送ったって何も変わらない」と思い込んではいけません。と言うのには、現実問題として我が身に実績があるからです。
父が亡くなった際の手続きで、区役所の余りの手際の悪さに怒り心頭だったとき、たまたま区政アンケートが行われていたので、その意見欄に長々と問題点と改善案を書いて駄目モトで送ってみました。すると区議会議員から電話があり、改善を約束してもらい、口約束を防ぐために成果物(私が提案したマニュアル)を作って見せるように捻じ込んで、モノが出来上がるまで見守ったという実体験があります。
このように、確かにできることは少ないけれど、まったくない訳でもないようです。
いざ原発を止めようと意気込んでも、一体どこから……と戸惑うと思います。多くの専門家曰く、「現在最も危険な原発は、静岡の浜岡原発」ということです。地震プレートが活動期に入ったことで、いよいよ東海大地震が起こる可能性が高まっており、浜岡原発がその活断層の真上にあるからです。
東京との距離も福島原発より近く、約175km(原発から東京都までの距離)です。東京都民にとって、福島原発も他人事ではありませんが、さらに他人事ではない原発ということになります。その浜岡原発は今、推進派の川勝県知事が4月上旬再開を容認しちゃったり、津波想定の訓練を始めちゃったり、世論と真逆の方向に突っ走り始めています。
そんな危険な浜岡原発の廃止に向けて、先日紹介した市民団体プラムフィールドが頑張っています。浜岡原発を廃止した方が安心だな〜と思うなら、周辺住民の方々のためにも自分のためにも、他人事ではなく自分事として協力してください。静岡県庁HP経由で意見を送る形での協力になります。匿名でも参加できますのでお気軽にどうぞ。
『東海地震の前に浜岡原発を止める』 アクション2のお願い
静岡県庁が今、「東北地方太平洋沖地震に関する意見等」を求めています。
静岡県民だけではなく、多くの人が「東海地震と浜岡原発」に関して、意見を送っていただけるよう、お願いします。
県政も、国政も主権者は私たち1人、1人です。今、私たちの願いを明確に届けるチャンスです。
多くの人のアクションを心から希望します。よろしくお願いします。
また、「浜岡原発を止めよう」 アクション1 【署名フォーム】も再開しています。(現在42,000人)