2004年11月の日常日記&コラム
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9月末〜10月初に起こったファースト・インパクトの後、なかなか訪れないセカンド・インパクトを今かまだかと心待ちにしている鷹瀬です。様々な部署の社員とミーティングをしている新社長ですが、そんな場所に私が呼ばれることはなく、新社長のメスは営業部には届かないのか……と諦めかけていた矢先、どうやら上司Mさん、鶴田さん、私のメンバーで新社長とのミーティングがセッティングされたようです! ハロウィンで子供たちが「お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ!」とはしゃぐ傍らで「お金くれなきゃチクっちゃうぞ!」とはしゃぐワタクシ。いや、お金貰っても機会があればチクるけどね。
| 2004年11月の小見出し一覧 | ||
| ◆注目の日記にはセルに水色を付けています◆日付を押すとジャンプ出来ます◆ | ||
| 01(月) 根暗な遊び | 04(木) 嘘つきな伝書鳩 | 05(金) 鳥類との不和 |
| 09(火) 爆走東物語(1) | 10(水) 爆走東物語(2) | 11(木) 爆走東物語(3) |
| 12(金) 爆走東物語(4) | 15(月) 爆走東物語(5) | 16(火) 梅さんの社会復帰 |
| 17(水) 梅さんの挑戦 | 18(木) 梅さんの挫折 | 19(金) 最も暮らしやすい国 |
| 22(月) 大学でも学級崩壊 | 24(水) お寒い大学生 | 25(木) 神様は誰の味方? |
| 26(金) 決戦の金曜日 | 29(月) つわものどもが夢のあと | 30(火) 小康状態 |
ベースが内気で根暗な人間なもので、気を抜くと一人遊びに走る訳ですが、今日は結構忙しい最中、会社でこんな息抜きをして遊んでいました。
2004年11月1日(月)/根暗な遊び 曇/残業 0:40
当然、「質問の意味が分かりません」と言われてしまいましたが……ま、イルカには人生なんて分からないよね……。(←そもそも間違ってる)
話は全然変わりますが、友人から教えてもらった面白サイト血液型推測 ver.1。最近血液型って流行っていませんか。なぜ?
とりあえず、軽く当たるし。結果は「A型度100%、B型度81%、O型度91%、AB型度109% → 性格から見たあなたの血液型はAB型です」でした。
もうちょっと精密そうな判定サイト ABO WORLD では「A型である確率30%、B型である確率20%、AB型である確率80%、O型である確率10%」でしたから、要するに、私のAB型はA型寄りのAB型なんだと。判ったところで人生に何の影響もない結果を打ち出したこの虚しさったらありゃしません。
時間をもっと有効に使わなくちゃだわ、と最近切に思うのですが、なかなか行動に結びつかず、早くヨガでも始めよう……と、やはり間違った場所に思考が着地するようです。憑かれて……おっと、疲れているのかしら……。
10月29日の日記にも書きましたが、上司Mさんこと伝書鳩が嘘つきで参っています。
2004年11月4日(木)/嘘つきな伝書鳩 晴/残業 0:40
先日、鳩(上司Mさん)に呼び出され、こんな会話を繰り広げました。
上司M 「鷹瀬さんも解っていると思うけど、新社長が来てから部内も色々仕事が増えているのね。そこで、今までも勿論そうしてくれてはいるけど、これからももっと、これは私の仕事と線を引かずにフレキシブルに対応して欲しいの」と、このような会議内容でした。
鷹瀬 「……はい」
上司M 「あと、鷹瀬さんもそろそろ長いし、色んな仕事を引き受けてもらうにあたって業務を深く理解するためにも社内のトレーニング(研修)を受けてみたらどうかと思うの。強制じゃないけど、どう?」
鷹瀬 「はぁ……(正直凄く嫌)……まぁ……そうですね、タイミングが合えば……」(←「嫌です」の婉曲表現)
何か特別なことが起こった訳ではありませんが、鳩との会議はむやみに疲れます。ふぅ……と深い溜め息と共に会議室を出て、給湯室で一息吐き、自席に戻るとすぐに鳩からメールが舞い込みました。
下記のトレーニングですが、丁度いいので参加申し込みをしておきました。両日出席してください。………………「強制じゃないけど」という言葉の意味は? もう鳩の行動自体が意味不明なんですけど……。
火曜日は忙しいかと思いますが、私も鶴ちゃんもいるので、時間の調節をお願いします。
××プランニング
11月8日(月)、9日(火) 時間は未定ですが午後から
「嫌です。絶対に出ません」とハッキリ言わねば伝わりませんか、あの逃げ腰な態度が。あの嫌そうな顔が。あのやる気のない返答が。人間は言葉だけでコミュニケーションしてるんじゃないんですよ、解っていますか、鳩よ。鳥だから解りませんか。何のための派遣か解りますか。深く関わりたくないからですよ。私の給料がアナタの半分程度なのを知っていますか。業務を深く理解する? 必要ないです。本当に。もう本当に勘弁してください。
業務時間内の研修ですから、このトレーニングに出席すること自体はまあ良いのですが、鳩の上司としてのこの態度に腹が立つ訳です。
上記のような経緯を経て本日ですがな。今度は鶴田さんから呼び出され、2人で会議です。
鶴田 「あのね、まず、私が上司Mさんから言われたことを伝えるね。鷹瀬さんが来週トレーニングを受けることになったのを聞きました。『鷹瀬さんが業務を深く理解するためにトレーニングを受けたいって』と……」…………結局、上司Mさんと私の間に立たされる事になった鶴田さんが言いたい事というのは、「だから私を恨まないでね」ってコトなのでしょう。「私はそう聞いているから」ってのもつくづく無責任な発言だな……と、正直、今まで仲の良かった鶴田さんが嫌いになりそうで困っています。彼女も鳩から仕事を押し付けられて辛いのは解りますけど、上司Mさんの言うことは「聞いていますから」と聞いておいて、私がその場で「そんなこと言ってません」と言っても、それはシカトというのは……どーよ。結局、我が身が可愛いのね……。
鷹瀬 「はぁ?! 何ですか、それ! 私は……っ」
鶴田 「最後まで聞いて。気持ちは解るけど、鷹瀬さんが何と言ったのかはともかく、上司Mさんから聞いたことを言っているの。――で、『仕事量が増える事に関しても了解してくれている』って。私はそう聞いているから、だから、そのように仕事を振るね。一応意識合わせということで」
鷹瀬 「あの〜……仕事が増えるのは仕方ないとしても、『トレーニングを受けたい』なんて一言も言ってませんし、何だろう……ちょっともう上司Mさんの言動に悪意を感じるんですけど」
鶴田 「違うの。あの人は本当にポジティブなのよ。だから『鷹瀬さんが引き受けてくれた』って、凄く嬉しそうだったよ。どっちにしても、これは仕事なんだし、別に鷹瀬さんが損する訳じゃないんだからいいじゃない」
鶴田さんの言い分は「意識合わせ」ではなく一方的で理不尽な最後通告であり、「仕事なんだし」と言われても都合の良いごまかし文句にしか聞こえず、「別に鷹瀬さんが損する訳じゃない」という言い方にもカチンと来ましたが、ここで鶴田さんまで嫌いになると会社生活がかなり辛くなるので、「彼女も鳩の被害者なんだ」と思い込むステージに突入したのであります。まあ実際そうだとは思うのですが、一番の被害者は私なんじゃないの?と……。被害妄想もMAX。末期だな、こりゃ。
上記のような目に遭っており、現在A社に入社してから最高に会社が嫌いです。どんなに嫌でも1年は勤めようというのが今回の私の目標なので、来年2月までは何が何でも勤めますが、1年を過ぎても勤め続けたいという気持ちはただいま0を通り越してマイナス気味です。
今の私の楽しみは、新社長の手によって部長Gと鳩が葬り去られることだけ……。もう祈るしかない。
鶴田さん、いよいよ言動が上司Mさんちっくになってきてビビっています。立場が変わると人間も変わるのでしょうか……。平和のシンボル鳩、長寿のシンボル鶴……なぜ幸せっぽいキーワードに囲まれているのに現実はこんなにもギスギスしているのでしょうか。鳥類と相性が悪いのでしょうか……。
2004年11月5日(金)/鳥類との不和 晴/残業 0:20
書き忘れていたかもしれませんが、5月の組織変更直後は、上司Mさんの下に鶴田さんと私の2人が同列で部下として配置されていたのですが、その後、上下関係が大好きな上司Mさんが組織図に「上司M>鶴田>鷹瀬」という変更を施し、仕事の振り方も上司Mさんから鶴田さんに丸投げ、その後鶴田さんが私に仕事を振り分ける、という面倒な流れになっております。
結局最後の確認は上司Mさんなので、作った物を上司Mさんに直接に持って行くと、「鶴ちゃんを通して」と言われてしまい、鶴田さんに持って行くと「上司Mさんに直接出せば?」と言われてしまい、大変仕事がしにくい状況です。鶴田さんにしてみれば変に間に挟まれて、それこそ仕事がしにくくて嫌なのでしょうが、それは私も同じ。しかもアナタは社員、私は派遣、給料も待遇も違うんだから同じ仕事量を期待しないでね、という感じで……。
月曜日あたり、軽く当社拒否になっていそうで恐いです。新社長とのミーティングはいつよ?!
本日は11月21日です。従ってこれから数日間分に渡って掲載してゆく今回の「爆走東物語」は過去を振り返って書いているものですが、後の報告を意識してリアルタイムでメモ書きを逐一残していた上に、自分で言うのもナンですが私は出来事の記憶が得意です。「日常生活の記録」は私の趣味と言っても過言ではなく、一方でなぜ英単語が記憶できないのか不思議でならないのですがそれは置いておいて。
2004年11月9日(火)/爆走東物語(1) 晴/残業 0:45
――と言うことで、本当の意味でリアルタイムでは存在しなかったコメントなども挟みながら、丁度現場が落ち着いた今、一挙にドカンと掲載したいと思います。
東さんの異常性については過去の日記でもぽつぽつと掲載していますが(3月17日、5月6日、5月24日、5月25日、6月14日、6月21日など)、普段は余り関わりがないので、主に掲載したのは私が5月の組織変更に伴い関わりが出てきた悪夢のような一時期のみで、その後はまた疎遠になったため、彼女の異常性も対岸の火事でした。
10月に再び微妙な組織変更が行われるまで私は書類上は東さんの部下でもありましたが、その辺りは最初の仕事依頼の時(6月14日)に派手に戦ったため、その後東さんから直接に仕事の依頼が来ることは無く、私は実質、上司Mさんだけの部下という立場を力技で守り通したのです。これは自慢ですが、私は人事に相談しても派遣会社に相談しても解決して貰えなかった東さんと私を結ぶ組織図の線を、自力で削除したのです。ふふん!(……我ながらハァ……ってカンジ……)
次回の組織変更を待たず、辞めずに東チームから独力で逃げ切ったのは取り敢えず今までに私だけのようですが、なぜ派遣社員の私が「嫌!」という理由だけで東さんの配下から逃れることが出来たのかというと、ひとつには「鷹瀬は上司Mさんのコマだから」という認めたくはありませんが動かしがたい事実があるからです。部署内の複雑な力関係で、副課長の東さんは課長の上司Mさんには逆らえません。2人とも肩書きや上下関係に非常に敏感なタイプなのです。
そもそも私が上司Mさんの配下にありながら東さんの配下にも置かれた5月の組織変更の経緯ですが、分かり易く物語風に説明しますと、大体こんな感じなのだと想像しています。
ある日上司Mさんは、使うそばから筆記用具を壊してしまって人手の足りない東さんに、「使い勝手の良い筆記用具があるから貸してあげるよ。一緒に使おう」と持ちかけます。しかし、その筆記用具、東さんが手にした途端に暴れる暴れる! 東さんは怒ってこんな筆記用具は捨ててしまえ!と思いますが、上司Mさんの物なので捨てる訳にもいきません。上司Mさんも、特別この筆記用具に愛着を抱いている訳ではないものの、使い易いとは思っているようで、自分から捨てたりはしません。東さんが使わないなら別にそれでも構わないと思っているようです。むしろこの筆記用具を使えるのは自分だけなのだと思うと、仕事面では負けている東さんに対して優越感を抱くことができるので、まぁいいやとか思っていたりもします。こんな感じかな、と。あくまでも推測ですが。
しかしこの筆記用具、どんなに暴れようと依頼した仕事はソツなくこなす訳で(自画自賛のようですが、これは私が出来るという意味ではなく営業部の他の連中が余りにも使えないというだけの話ですから……)、無理やり使うという手もある中で東さんが私を手放したのには、上司Mさんに対する遠慮以外にも理由があると思います。
これも私の推測ですが、頻繁に怒鳴り散らしたりヒスったりする東さんは、部下から怯えられることはあっても真っ向から抵抗されたことがないので、私のように本来唯々諾々と従うべき下の者に反論されたり露骨に挑戦的な態度を取られると莫大なストレスを感じるのではないかと思うのです。他人に多大なるストレスを与えているにも関わらず、他人からストレスを与えられることに慣れていない東さんは、きっと私から与えられるストレスに耐えられないんだろうな、と、私はそう分析しています。
――え? 私ですか? 勿論、私も東さんと少し話すだけであの独特の嫌味ったらしい物言いにムカムカしますし、ストレスも溜まります。加えて言うなら恐らく東さんと関わることで両者に生まれるストレス値は、9:1で私の方が多いはずです。彼女は正社員で上司、その上36歳にもなって言って良いことと悪いことの区別もつかない大馬鹿――派遣社員で部下の弱者に遠慮なく思う存分暴言を吐けますが、私がそれに対して出来ることは「露骨に嫌な顔をする」とか「露骨に呆れてみせる」とか、そういう消極的なものでしかないのですから。私から暴言を吐くこともありませんし。私の対応は常に後手であり、「彼女からの攻撃に対する防御」という形でしか彼女にストレスを与えることはできないのです。それでも単にストレス耐性という点で、東さんより私の方が遥かに勝っているため、たとえ9の傷を負ったとしても、たった1の傷で痛がっている東さんに勝てるのです!(……勝ち負けの問題か?)
自慢じゃありませんが私は実の父によって言葉の暴力にはかなり強い耐性が身に付いています! えっへん! 人によっては一生モノの心の傷になりそうな殺傷力のある暴言でも、30年続いた、そしてフォルテを掛けつつ現在進行形で繰り広げられる日々の修行によって、サラリと受け流せますし、受け流すことが出来なくてもストレスの発散方法を呼吸と同じくらい自然な行為として身に付けているのです! わっはっは! 言葉の暴力どんと来ーい!ってなモンです。
東さんと戦えば9の傷を負うので痛いことは痛いのですが、日頃周囲の人に多大なるストレスを撒き散らして自分はのうのうとしている東さんにたった1でも傷を負わすことが出来るなら、9の傷くらい別にイイのです。こう見えても勧善懲悪に心の安らぎを感じる穏健派なのです、私は。いや、本当に。
長い前置きになりましたが、上記のような経緯にて6月中旬以降とんと縁がなくなった東さんですが、私が逃げたため東チームは実質東さんと小東さんの2人だけで慢性的な人手不足に悩まされていました。10月、11月は営業部が音頭を取らねばならない催しが多く、企画を受け持つ東チームには絶対的に人手が必要だったのです。そんな中、9月中旬に東チームに生贄が……いえ、中途採用の新入社員が入ったのであります。
今の今までこの新入社員を日記上で紹介しなかったのは、A社は非常に人の出入りが激しい会社のため、特記するほどの個性が分かる前にいなくなってしまうかもしれないと思ったからです。ですが彼女は入社2ヶ月を過ぎた時点で生き残っています。しかも、かつてないほど東さんからの理不尽攻撃を受け、ボロボロになりながら……。
今回お届けする一大スペクタクル「爆走東物語」の主人公にもなったこの新入社員をここでご紹介しましょう。その名も梅田さん、通称「梅さん」、30歳女性A型。東さんにとってかつてこんなに打ち込み易いサンドバッグは存在したのか、と言うくらい日々新鮮に驚くほど打ち込まれています。いや、その破壊力を考慮に入れると、「撃ち込まれています」ですか……。
当然、入社当初からそうなった訳ではありません。東さんだって最初の1ヶ月くらいは猫を被っていました。(後に聞く梅さんによると、1週間目くらいから既に東さんの嫌味な言い方に辟易していたそうですが) 本性を露骨に表すようになったのは1ヶ月も過ぎた頃、徐々に徐々に……アンダンテ(歩くようなテンポ)で……そして11月11日のフォルテシモ(最強)を迎えたのであります。
このフォルテシモな出来事を越えた後に繰り広げられる攻防戦こそが、今回の「爆走東物語」を掲載しようと思った理由です。そう、東さんの異常性をただ訴えることが目的ではありません。東さんのような手の付けられない上司を持った部下の悲劇の報告は勿論のこと、力を持たない部下が状況を何とか改善しようとするその経緯と対処策の紹介こそが本来の目的なのであります。
「長い前置き」を含めて更に長くなりましたが、いよいよ本題です。
「爆走東物語」の始まり始まり〜!
――と、その前に。営業部の組織図を復習しておきましょう。各人物の詳細説明は就職日記における登場人物(2)を参照してください。
さて、おさらいも済んだところで本題に入ります。
「?」は現在募集中
まず結論から言うと、今までの梅さんの状況ですが、平たく言ってしまえば「日に日に悪く」なっています。おっとりして線の細い感じの(でも本質は全然そんなことなかった)梅さんと、言葉が足りずに無駄な動きをし本人的には仕事が出来るつもりの東さんの相性は驚くほど悪く、私がこの会社で見た中でも最悪の上下関係ではないかと思います。
忙しい東チームの期待の新人です。しかも面接をして採用を決定したのは東さん本人。まだ東さんが遠慮していた当初は、何か問題や失敗がある度に梅さんが意味も無く「すみません! 私、本当に馬鹿で……」と私には考えられないような謙虚な言葉で謝罪し、この「過剰な詫び倒し」という新手の反応は功を奏したらしく、いつもなら爆発するはずの東さんも出鼻を挫かれて上手く怒れずにいたようでした。
私も基本的に東チームに関わりたくないので、その頃はすぐ後ろに座る梅さんと特に喋ったこともなく、鶴田さんと「彼女、東さんと上手くやってるよね。何気に持ちそうじゃない?」などと高みの見物をしていました。「ああやって先制攻撃に詫び倒されちゃうと東さんも怒れないよね。実は上手い手かも」と私が言うと、しかし鶴田さんは「でもああいうのっていつまでも通用しないよ。そのうちキレるんじゃない? しょせん東さんだもん」と予言していました。確かに力の均衡などまるで無く、歪んだ形で発展している彼らの関係は、東さんさえ怒ることに躊躇しなくなれば、物凄い勢いで無抵抗の者(=梅さん)を罵るという一方的な暴力に発展する恐れがあるのですが……。
私たちの心配、もとい、鶴田さんの不吉な予言は見事に的中し、悪くもないのに(時々は悪いこともあるけれど)過剰に謝り続ける梅さんの言動は徐々に東さんの癇に障るようになり、入社から2ヶ月経とうとしている今まさに、東さんに対して常に弱腰な梅さんは、遠慮が無くなった東さんから何かにつけてボコボコにされるようになりました。
梅さんは東さんと私の真ん中に座っており、私は背中越しに東さんと梅さんの会話をかなり鮮明に拾うことが出来るのですが、彼らの会話……と言うよりも東さんが一方的にまくし立て、梅さんが一方的に「はい」「はい」と頷くばかりの会話を聞いていると嫌ぁな気持ちになります。
入社間もない梅さんを捕まえて繰り広げられる東さんの無茶な注文の数々……世の中には推測して出来ることと出来ないことがあるにも関わらず、自分の思う通りのレスポンスが梅さんから得られないと「考えてやってくれる?!」と切れる東さん。
しかしそんな時でも「すみません」を連発する梅さんに、東さんがいない時に直接聞いてみました。
鷹瀬 「ねぇ、さっきのアレは、東さんの説明が悪いんだから分からなくて当然だと思うよ。アレで分かったそっちの方が凄いよ」私は何でもかんでも謝る人は好きではありません。何でもかんでも謝るということは、本当に謝るべきところが分かっていないことに等しく、それは結局何に対しても申し訳ないと思っていないのと同じことだと考えるからです。上記の会話は確か入社から1〜2週間目に交わしたもので、この時は正直、梅さんのことを苦手なタイプだと思っていました。被害者体質とでも言うのでしょうか。自信過小な人はどちらかと言うと嫌いなのです。
梅 「いえ、本当に私が馬鹿なので。皆さんにご迷惑ばかり掛けてすみません」
しかし1ヶ月半ほど経って少しずつ話すようになり、小東さんと梅さんと3人で一緒にランチに行くようになった頃から梅さんに対する感情は変わって来ました。それは私が変わったのではなく、梅さんが本性を徐々に出すようになり、本音を語り始めたからです。
梅 「東さんの説明、本当に分かりにくいんですよね。言い方も嫌味っぽいし、今日の、聞いてました? あの『甘えないでくれる?』ってヤツ! 甘えるも何も、やり方も教えて貰ってないのに出来るわけないだろ!っつの! ドン引きですよ」ああ、なんだ。ちゃんと東が異常者だって分かってるのか。ま、誰もが私みたいに初っ端からぶっちゃけ本音トークをする訳じゃないんでしたっけね、忘れてました。
鷹瀬 「なんだ、最初明らかに東が無茶言ってても『すみません』って謝ってるから、へー、よくやってんなーって思ってたんだけど、やっぱりそう思うんだ。じゃあなんで『説明もなしにやれと言われても出来ません』って言わないの?」
梅 「言えませんよ〜。言ったらもっと酷いことになるじゃないですか! 鷹瀬さんも聞いてましたよね? 私が『それは聞いていないので……』って言いかけたら、東さん、『私は部長から聞いてないからと言って部長にそれは聞いていませんなんて言いませんよ!』って即行キレてたじゃないですか! 何言っても無駄なんですよ。あんなの恐怖政治ですって。本当に、小東さんがいて下さるからどうにかやって行ってるけど、この前小東さんが休んだとき本当に辛かったですよ〜」
取り敢えず、入社間もない頃から東さんの言動にストレスを感じていた梅さんの心のケアは小東さんがしていたようで、彼女たちは東さんに隠れてランチや夜に飲みに行ったりと交友を深めているそうです。ランチに一緒に行くだけで、用心して携帯メールで連絡を取り合い、社外で待ち合わせするなど、まるでオフィス・ラブなふたりを見るにつけ、東チームの恐怖政治の程が窺い知れるってなモンです……。
私もランチに一緒に行くようになって、そこで梅さんが本音を吐き出すようになってからというもの、彼女も社内でも東さんがいないときに前に座る私に愚痴を言うようになって、そうなるとより細かく東チームで展開されている異常な日常が垣間見えるわけで、今まで対岸の火事でさえ異常者だと窺い知れていた東さんですが、今度はリアルタイム被害者からのリアルタイム被害報告が逐次入ってくるので、東さんの異常性が想像以上のものだということを知るようになったのであります。
具体例を紹介しましょう。
先日、梅さんが書類を作り、それをPDF化する(書類のファイル形式を変更する)に当たって、梅さんのマシンでは変換ソフトがインストールされていないため、梅さんが私に「この書類をPDFにしてください」と頼みました。私のマシンにも変換ソフトが入っておらず、変換ソフトがインストールされているのは鶴田さんとガク君のマシンのみだったので、私はいつものように鶴田さんに頼みました。すると鶴田さんは忙しいのか機嫌が悪かったらしく、下記のメールをなぜか CC に上司Mさんと東さんを入れて返信してきました。
-----Original Message-----ハッキリ言って、このメールには引きました。梅さん的表現をするなら「ドン引き」です。こんなの口頭で言えば良いのに、わざわざメールで返信し、しかも CC に今まで入っていなかった上司たちを入れるなんて……。嫌がらせとしか思えない……。
From: 鶴田
Sent: Tuesday, November 02, 2004 9:41 AM
To: 鷹瀬; 梅田
Cc: 東; 上司M
Subject: FW: PDF化してください。
梅田さん、鷹瀬さん
本日、ガクさんがお休みということであれば、ガクさんのPCを使ってご自分でPDFにしていただけませんか?
私、今手一杯の状況にありますので、宜しくお願いします。
鶴田
4日辺りの日記を読んでいただければ分かると思いますが、最近鶴田さんとは不協和音でして。しかもどうやら鶴田さんは梅さんのことが余り好きではないらしく、こういう梅さんにとって致命的になるようなことを意識的にか無意識的にかいとも簡単にしてしまいます。当然このメールを受け取った梅さんは真っ青で、私に対しても散々謝り、息を潜めてガク君のマシンでPDF化しようとしていましたが、そんな彼女の背中を切りつけるように東さんからのこんなメールが返信されました。
-----Original Message-----この人たちの微妙な「To」と「Cc」の使い分けが恐いっス……。そしてこのメールで、岡さん(38歳男性)に対しては「くださるので」とし、梅さんに対しては「してくれる?」と書く辺り、息をするかの如く自然に力関係を見せ付けている東が恐い……。
From: 東
Sent: Tuesday, November 02, 2004 9:51 AM
To: 岡; 鶴田; 梅田
Cc: 上司M; 鷹瀬
Subject: RE: PDF化してください。
梅田さん
岡さんがURGENTLY にガクさんのPCのパスワードを調べて梅さんに教えてくださるので 梅田さんがPDFにしてくれる?
皆様、忙しい中ありがとうございます。
東
A社営業部の人たちは、たかだかファイル1個をPDF化するだけでこの騒ぎですよ……。仕事をする上で合理性を最も愛する私としては、この頭の悪い仕事の仕方には心底ついて行けません。A社勤務歴が長くなれば長くなるほど無駄にメールを使う社員が多いようで呆れます。みんな最大でも歩いて10歩の距離に座っていると言うのに……。
かく言う私も、東さんの前で私と梅さんが喋っているところを見られると私ではなく梅さんが説教をされるので、前後の席に座りながら梅さんとの会話はメールです。そして梅さんから「東さんからこんなメールが来ました。これもドン引きしました……」と1通のメールが転送されて来ました。
-----Original Message-----……まさしくドン引き……。「よそのセクション」って……同じ会社でしかも同じ部署じゃん。梅さんと私なんて1mも離れてない位置に座ってんじゃん。しかも複雑な仕事の依頼とかならともかく、ファイル1個をPDF化するだけだよ?! 1分の仕事だろう……。こんなどうでもイイことでこんなメール書いて時間使うくらいなら、いっそお前の力で部署を分けろと言いたい。しかもナンだこの濃厚に嫌味が立ち込めているメールは……。喋りだけでなく文章もナチュラルに嫌味っぽいとは……ある意味、天才。人を不快にさせる天才!
From: 東
Sent: Tuesday, November 02, 2004 9:57 AM
To: 小東; 梅田
Subject: RE: PDF化してください。
お二人にお願いがあります。
よそのセクションになにかEメールで仕事を依頼する場合ね、次の二つのうちのどっちかにしてくださいな。
1. 口頭で打ち合わせしてあってメールでいきなり頼んだら 「なんだこれ!」みたいに絶対にならない場合
2. 人間関係がばりばりできてて絶対に苦情が来ない場合
それ以外はよそのセクションにはよそのセクションの仕事の波というのがあるし、特に鷹瀬さんは上司Mさんと鶴ちゃんがみている「人のとこ」のスタッフだからわたしでも何かは勝手に頼みませんのよ。。。
メールで何かを依頼するって言うのは高等技術がいるので、わたしは滅多に他の部署にはいきなり、メールっていうのは止めてます。
難しいんだから〜〜
頼みます。
東
それはともかく、一時期は東の部下だったんですがね、私も。それがどうだい! はっはっは、完全に「人のとこのスタッフ」と呼ばれている自分に乾杯!
こんな経緯で、もう営業部は滅茶苦茶です。今までも滅茶苦茶だったのでしょうが、後ろの席に東さんの部下が入ったことにより、東チームの内情がよく分かるようになり、東さんの異常性に触れる機会が多くなったということと、今までは仲間だと思っていた鶴田さんが(上司Mさんから大量の仕事を振られてギスって来て)コミュニケーションしづらくなったということが重なり、ここ2週間ほどで職場の雰囲気は日に日に悪くなっている感じがします。
そしてようやく本日の話ですよ。長いなぁ今日の日記は。
明日から2日間に渡って会社主催のイベントがあり、営業部の正社員は全員参加するのですが(ムフ)、本日はその用意でテンヤワンヤでした。梅さんは前職がデザイン系の会社だったこともあり、東さんから出席者の名札を作るよう依頼されていました。しかし梅さん、他にも仕事が山積みのため名札作成に時間は掛けられません。梅さんがEXCELで簡単なデザイン画像などを取り込みちゃっちゃと名札を作ると、いちゃモンはつけられても作り出すことは出来ない東さんから早速の駄目出しです。
東 「あのさぁ、前回と同じようなデザインじゃん! 考えてよ! Illustrator とか使えるんでしょ? もっとこったデザインで作って」……梅さん、これが初めてのイベントで、「前回と同じようなデザイン」と駄目出しされても前回の見本を見せられた訳でもなく、考えたくても考えようもなかったようで……。イベント前は部全体がテンパることも多く、普段から非常識な東さんなんぞは輪を掛けて非常識になるのですが、既に数日前からこの調子で、梅さんも「このイベントの前日に会社辞めるかも……」と漏らしていました。
とにかく現実は梅さんの心の内に関係なく淡々と進みます。
東 「鷹瀬さんのPCに Illustrator が入っているから、鷹瀬さんが使っていないときに貸してもらって」と言うことで、先週末に梅さんから「いつでもいいので、空いている時にお借りしても宜しいでしょうか?」と聞かれていました。勿論OKです。
数日前から昼休みや定時後などを利用していつでも使ってどうぞ、と言っていたのですが、デザインがなかなか決まらずにイベントを明日に控えた本日になっても作り終わっていなかったので、本日午前11時頃に私の方の仕事がひと段落つき、待ちの体勢に入ったので、優先順位から言って明日のイベント用の名札を作る梅さんの仕事が重要だと判断し、業務時間内ではありますが、梅さんと席を交代しました。しばらく私は梅さんのマシンでも出来る仕事をしていましたが、やはり他人のマシンで使い勝手が悪いため、緊急の仕事は無かったので、明日のイベントに持ち込む荷物の梱包をしていた小東さんを手伝うべく、隣の部屋に向かいました。
……とまぁ、私が席を離れたことで悲劇は起こりました。もう何をどうしても悲劇に転じてしまう素地があるので、私が席を離れたことが悲劇の切っ掛けという訳でもないと思うのですが……。
ここから先は、私が小東さんの手伝いを終えて席に戻って来てから梅さんに直接聞いた話になります。
私と梅さん、担当者同士の間で了解が取れている穏やかな空間に石を投げ込んだのは上司Mさんでした。小東さんによると、「上司Mさんは東さんから色々吹き込まれていて梅さんのことを余り良く思っていないみたい」なんだそうですが、私の席に座る梅さんを見た上司Mさんは、梅さんに直接言うのではなく、東さんに言いました。
上司M 「ねえ、何で梅田さんが鷹瀬さんの席に座ってるの? 鷹瀬さんが仕事できないじゃん」ここで部下を庇うのが普通の上司ですが、東さんは違います。自分が「鷹瀬さんのマシンを貸してもらいなよ」と言ったくせに、微妙な力関係にある上司Mさんから注意を受けたことで、東さんは即行部下を売ります。
東 「梅田さん、ちょっと来て!」それが合図となり、梅さんは会議室に拉致られました……。
東 「なんでアンタ、鷹瀬さんのマシン勝手に使ってるの?!」これには東の非常識に慣れてきた梅さんもビックリ! ってか、私もビックリ。私のスケジュールを決めるのは、私ですらないんですか。ぽか〜ん……。
梅 「え? あ、あの、鷹瀬さんに伺ったところ丁度14時まで原稿待ちだったので、それまでマシンを使っていいよと……」
東 「あのねぇ、鷹瀬さんのスケジュールを決めるのはアンタでも鷹瀬さんでもなくて、私と上司Mさんなのよ! 勝手なコトしないでくれる?」
こんな訳で、もう何が起こっても梅さんが怒られるという図式が出来てしまっているようで、見ていて可哀想でなりません……。せめて私が怒られたらその場で言い返せるのですが、上司Mさんも東さんも私には直接に何も言ってきません。
もうさぁ、担当者同士で仕事を上手く調整して、部署としての成果を上げてるんだから、セクションが違うからどうこうとか言うの止めてくれませんかね……。レベル低くて本当に疲れます……。
さて、ようやく本日分は終了です。次回「爆走東物語(2)」はいよいよ恐怖のイベント2日間の1日目です。逃げ場のない状態で一挙手一投足、東から駄目出しされる梅さんのレポートを元にお届けします。
【追記1】
本日東が鶴田さんに恐い例え話をしていました。
「例えば旅日記のホームページとかね。そんな感じのを作って欲しいんですよ。『インドに行きました。こんなものを食べました』って写真を載せたり、それに日記をつけたりするじゃない? 分かるかな?」ナニこの具体的な喩えは?! しかも何で「インド」?! 旅日記でなんで旅行先がインドなの?! アナタのテイストじゃないでしょう! アナタ、アメリカくらいしか旅行に行かないでしょ?! しかも「『こんなものを食べました』って写真」? 「それに日記をつけたり」?? 東ぁ! 貴様、私のサイト知ってるのか?! 仮名にしたって分かるよねぇ、すぐ。「東」が自分のことだと。そこんとこどーなの?!
【追記2】
あ、これだけは。本日の注目記事でした。IT業界に生息している皆さん! 要チェックです。
アンケートで分かった「心の病」の悲惨な実態
2004年9月にWebサイトでITエンジニアを対象にアンケート形式による「心の病」に関する実態調査を行ったところ、2706人に上る方に回答が得られた。
「心の病」について、ほとんど知らない人がいるかもしれない。耐え難いほど落ち込んだ気分が続いたり、何ごとにもやる気や興味を失ったりする「うつ病」。強い不安を覚えたり発作に襲われる「神経症」。胃痛や頭痛、性機能障害など体の不調となって表れる「心身症」──これらストレスが主な原因となって起こる病気が、心の病だ。
こうした心の病がITエンジニアの間で少なからず広がっている状況はアンケートを取る前の取材で想定していたが、結果から浮かび上がったのは想像を超えた悲惨な状況だった。(続く)
昨日9(火)の修羅場を経て、本日から営業部の皆さんは泊り込みでイベントです。このイベントは梅さんにとって地獄の2日間だったようですが、それは後にゆっくりお話しするとして、まずはこのテンパリの最高潮であるイベントが始まる前の、準テンパリ具合を記録しておきましょう。
2004年11月10日(水)/爆走東物語(2) 晴/残業 0:15
イベント前日〜1週間前の間に交わされていた東さんと梅さんの会話集です。
梅さんがベンダーとの遣り取りで分からないことがあり東さんに振ろうとすると、小話としてまとまっていて書き易いものはこのくらいですが、言ってしまえば一事が万事この調子です。一事が万事この調子ではありますが、東さんが常にこういう態度かと言うとそうでもありません。ここが東さんの大特徴なのですが、東さんという人はムラっ気がある人なので、こういうことを言ったすぐ後に嘘臭い満面の笑みで「梅ちゃ〜ん、コレすっごくいいよ〜。最高! ありがとう!」とか言ってくるのです。先ほどまでのあの激怒モードはなんだったの?と言うくらいいきなり媚び出し、また数時間後にはキレたり……と、そんなことの繰り返しです。コイツ絶対精神異常者、と私などは思っているのですが。
東 「そんなの自分で考えてやってくれる?!」
この数時間後、違うベンダーとの遣り取りで梅さんが気を利かせて独力で処理しようとすると、
東 「なに私を通さないで勝手にやってんの?!」
……一体どうしろと?
梅さんが旅行代理店の担当者Aさんと遣り取りをする中、ある日、東さんからこんな指示が。
東 「ちょっとこの話は担当者Aさんと内々に進めててくれる?」
梅さん、旅行代理店に電話をかけるも担当者Aが出張でお休み。「内々に」と言われていたので翌日に電話をしようと思っていると、東さんから中間チェックが。
東 「梅田さん、今朝の話進めてるの?」
梅 「あ、いえ。担当者Aさんが出張中なので、明日電話を掛け直そうと……」
東 「はぁ?! あのさぁ! Aさんがいないなら他の人に聞けばいいじゃん! あの旅行代理店、Aさんしかいない訳じゃないんだから! そんなの分かるでしょ!」
……「内々に」という言葉の意味は? 梅さんの気遣いは東さんには一生通じず。余りに気の毒……。
凄いなぁと思うのは、こんな極端に理不尽な扱いを受けても梅さんが機嫌が良いときの東さんの相手を、表面上ニコヤカにしていることです。私だったら機嫌が良いときに媚びられても、その前後で理不尽にキレられたら、一貫して絶対に相手にしませんが。
イベントが近付くにつれ言動が激しく異常者ちっくになって行く東さんに、梅さんもよく付き合っているなぁ……と、半ば感心、半ば呆れていると、あるとき梅さんが私に誇らしげに言いました。
梅 「鷹瀬さん! 私も最近頑張ってると思いません? さっきとか、すっごい不機嫌そうに『はい、はい』って東さんに返事してたの、聞いてました?」恐るべし、東さんの恐怖政治! この恐怖の刷り込みは大したものです!
鷹瀬 「……『はい、はい』って言ってたのは聞いてたけど、アレが不機嫌そうだってことには気付かなかったヨ……」
梅 「えええぇぇ?! 私、めちゃめちゃ態度悪くしてたじゃないですか!」
鷹瀬 「……アレで態度悪いとなると、梅さんの気持ちは東さんには一生通じないと思うなぁ……。梅さんさぁ、いつもランチの時に言ってるくらいの勢いで本人に言ってみたら? 『なに言ってるかさっぱり分かりませんよ!』とか、『基本でしょ、って言う前に、その基本を教えろよ!』とか……」
梅 「まさか! そんなの恐くて言えませんよ!」
鷹瀬 「どうして? 何が恐いの?? そりゃ嫌なのは分かるけど、殺されるわけでもあるまいし……」
梅 「殺されないけど恐いんですよ! 東さんに意見するくらいなら、渋谷のチーマーに喧嘩売る方がマシです」
こんなわけで、東さんの前の梅さんは借りてきた猫。もう本当にいい子ちゃんで、常に「はい。はい」とニコヤカに返事をしており、東さんは梅さんが不満を抱いているなんてもしかしたら全く知らないかもしれません……。
さて、話を日記日付に戻します。
昨日、梅さんが私のマシンで名札を作ったことにより激怒の洗礼を受けた後、東さんはまたしても反省したのか、フォローのつもりなのか、激怒数時間後に梅さんに気色悪いほど優しい声で言いました。
東 「梅田さん、××会場に持ち込む荷物のリストはもう作った?」この会話は私もライブで聴いていました。本日分の東ビックリ話はこれが布石となります。
梅 「あ! まだです。この名札を作り終えたらやります」
東 「あ、いいよいいよ。忙しいだろうし、荷物リストは私が続きを作っておきますよ」
本日です。イベント1日目。営業部正社員は全員イベント会場に直行しているため、オフィスはがらがら。営業部フロアは私ともう一人の派遣さんしかおらず、悠々自適――と思ったのも束の間、朝も9時半からイベント会場から緊急の電話です。
梅 「あ、鷹瀬さん? ごめんなさい、お願いがあるんですけど、昨日 Illustrator で作った名札ありますよね。アレ、誤字が何箇所かあったので、誤字を修正してそのファイルをPDFにして、私のフリーメールに送っていただけますか?」キターーーーーッ!! 2万回!!! 絶対言ってないって! せいぜい10回だって。いや、ポイントはそこじゃなくって、罪の擦り付け!! 濡れ衣! この世で最も醜い責任転嫁!!! しかも上司から部下! これぞまさしくパワー・ハラスメント!!
鷹瀬 「OK。そっちにカラープリンタはあるのね? じゃあ、ファイルの置き場所とメールアドレスを教えて」
梅 「……あ、これも東さんに報告しなくちゃいけないのかな……。私、今、東さんには何も言わずに鷹瀬さんに頼んでいるんですけど……まずいですかね……」
鷹瀬 「そんなに怯えなくても……業務上、仕方ないことをしているだけなんだし。東さんは名札に誤字があったこと、知ってるの?」
梅 「いえ」
鷹瀬 「じゃあもう何も言わずに今から送る修正ファイルをプリントアウトして、そっと差し替えればいいんじゃない? コトを面倒にする必要ないよ」
梅 「すみません。このお詫びは絶対にいつか……!」
鷹瀬 「そんなんいいよ。――で? そっちはどう?って、まだ始まったばっかりだし、何もないか」
梅 「……いえ、もうありましたよ。朝一で」
鷹瀬 「え? もう? まだ9時半だよ?! 飛ばしてるなぁ……。一体何があったの?」
梅 「昨日鷹瀬さんも聞いてましたよね? あの荷物リスト、東が『私がやるよ』って言ったの」
鷹瀬 「うん」
梅 「今朝、そのリストに不備があって、ひとつ機材が足りなくて大騒ぎしたんですよ。そしたらアイツ、皆の前で私に向かって『ちゃんと確認しろって2万回言ったよね?!』とか怒鳴りやがったんですよ……」
このイベント、ゴタゴタするんだろうな、とは思っていましたが、9時半の時点で既にデカめの事件が発生し、この後ほぼ丸2日、梅さん大丈夫かしら、最後まで持つかしら……と不安な気持ちで幕を開けたのであります。
イベント2日目です。営業部連中は昨日に引き続き出払っており(イベント会場となるホテルで1泊している)、もう1人の派遣さんと悠々自適……と洒落込みたかったのですが、遠隔操作で外から仕事が立て続けに入り、全然自由を満喫できませんでした。
2004年11月11日(木)/爆走東物語(3) 曇/残業 0:15
私も大変でしたが、当然戦場(=イベント会場)に出ている営業部連中は桁外れに大変なわけで、昨日朝一から酷い目に遭っていた梅さんはその後大丈夫かしら……と、ふと閑散とした社内で遠い目をしていたとき、その電話は掛かってきたのであります。
――東さんのもう1人の被害者、小東さんからでした。
小東 「あ、鷹瀬さん? ちょっとごめん調べモノして欲しいんだけど……。(略) ありがとう! 助かったよ」普通の人にとっては何気ない遣り取りに映ると思いますが、私から「調子はどう?」と聞いて「凄いことになってるよ」という返事が返って来ることはあれど、小東さんからこのように切り出してくるというのは物凄く珍しいことなのです。受話器を握る手にも力が入るってなもんです。
鷹瀬 「ううん、全然。また何かあったらどんどん頼んでね。大変だろうし」
小東 「……大変だよ、もう」
鷹瀬 「え?」
小東 「こっちは凄いことになってるよ」
鷹瀬 「どうしたの? また東さん? 何かされた?」打ち上げ欠席なんてささやか過ぎるよ、反抗が!(涙)
小東 「東さんは勿論そうなんだけど、何かされたのは梅さん」
鷹瀬 「また? 昨日の朝も逆ギレされたんでしょ?」
小東 「朝? ってか、もうずーっと何をやっても怒られてるよ……。昨日、彼女、夜中に東さんに呼び出されて深夜2時まで説教よ」
鷹瀬 「深夜2時?! 今朝って早くなかったっけ?」
小東 「6時半には会場準備始めてた」
鷹瀬 「えええぇぇぇぇぇぇぇ?!?! 何のことで怒られたの?!」
小東 「詳しいことは帰ってから話すけど、もう余りにも酷いから今回ばかりは部長に言おうかと思って……」
鷹瀬 「そうだよ、そうしなよ。おかしいよ、2時まで説教って。そんな権利あんの? ってか、翌日早いのに嫌がらせじゃん。人としてオカシイよ」
小東 「だよねぇ。もうなんかね、東さんって『梅さんのこと嫌いなんじゃないの?』って感じ。だって私のミスなのに梅さんが怒られてるんだもん」
鷹瀬 「庇ってあげないの?」
小東 「いや、それが私がいない時だったのよ。さすがに梅さんも限界超えたみたいで、昨日の夜はもうやってらんない、もう辞めるって泣いてたよ。私、彼女と同室だったんだけど、夜中に部屋に戻ってきて、私1人じゃちょっと手に負えないから、岡さんとガク君呼んで、4人で『どうするよ、東さん』みたいな」
鷹瀬 「で、どうするの? 東さん。一応さ、私も昨日人事にそれとなく言っておいたんだわ。『東さんの梅さんに対する態度は目に余る。傍で聞いていても気分が悪いし、人としてどうかと思う発言が多すぎる』って」
小東 「そうなんだ! で、人事は何て言ってた?」
鷹瀬 「『取り敢えず本人から話を聞いてみないことにはどうにもできない』って。梅さん、明日金曜日に人事に面接予定入れてたじゃない? だから、明日本人から聞くって」
小東 「そうだよねぇ。私からも言っておこうかな」
鷹瀬 「色んな人から情報が入った方が、人事もより多角的に物事を見てくれるようになるし、その方がいいんじゃない?」
小東 「だよね。よし、とにかく今日を乗り越えないと。今日打ち上げとかあるんだけど、もう絶対出ないで帰ろう」
しかし、営業部の人たちはどうしてこんな異常者を放置しておくのでしょう。ハッキリ言って、東さんと共に働いたことのある人は全員、東さんのことを「どうしようもない性格破綻者」と見なしています。これはもう個人個人の相性の問題ではありません。東さんの問題です。なのに今まで誰も何も言わないのはなぜ? 確かに仕事はする人だと思いますが、自ら仕事を増やしているように見えるし、そこまで有能とも思えませんが……。それに彼女の仕事量と、彼女が周囲に及ぼすやる気を削ぐ影響力を考えたら、彼女の存在って+−で0なんじゃ……いや、−かも。みたいな。
社長や部長ならともかく、たかだか課長代理ですよ。東さんなんて権力に弱いんだから、部長が注意すれば良いことなのに……。あ、部長は東さんのこの所業を100%ではないにしても知っています。しかし野放し。本当に理解できません。
このことについて小東さんに聞いてみました。
鷹瀬 「でもさ、東さんが悪いのは置いておいて、私、営業の人もいけないと思うよ。ああいう人を野放しにしているんだから。少なくとも小東さん、梅さん、ガク君、岡さん、ロボさん、貴公子、鶴田さん、私の8人が彼女の言動を『常軌を逸したもの』と考えているわけじゃない? それでどうして誰も何も言わないのか不思議。私なんか派遣だよ? 部外者だよ? なのに人事にチクってるんだよ?」……ま、何もしないよりはイイのかも。それこそ野放しよりは数百倍マシかも。
小東 「そうなんだけどさ、言って治るコト?みたいな。性格だもん、無理でしょ。あの人を治そうと努力するよりは、黙ってハイハイ言うこと聞いている方が楽なんだよね……。良くないって分かってるんだけど、関わるのが面倒で……。それに、ガク君やロボさんはもう東さんの下を抜けたから、ぶっちゃけ関わりたくないんだよ。私が逆の立場ならやっぱり関わりたくないから、責められないな。私が今回動こうとしているのは、自分の仕事に影響があるからだもん。でもね、部長も知ってるんだよ。今度の年末の部長との1対1の人事考査のとき、部長、東さんに注意する、みたいなこと言ってたし」
鷹瀬 「注意、って、この場合は何を?」
小東 「……『言い方に気を付けなさい』とかじゃない?」
鷹瀬 「それで治るのかなぁ」
小東 「……さあ」
しかし今まで誰も反旗を翻さず、東さんは思うままに振舞って来たのでしょうが、梅さんという明確な攻撃対象が出来たことにより、周囲がさすがに見ていられなくなった、というのは小さいながらも第一歩なのかも……と。微かな希望が。
どうせなら東さんのリストラという歴史的瞬間に立ち会いたいなぁ。立ち上がれ、A社営業部!
イベント明け。今日は梅さん、人事と面接予定で色々言うんだろうな〜、事態はどう動くかしら〜と楽しみにしていたら、なんと欠席。小東さんも欠席。疲労およびストレスなんだろうなぁ、どう考えても……。
2004年11月12日(金)/爆走東物語(4) 曇/残業 1:10
東さんに対する部下たちの示し合わせたボイコットなのかとも思いましたが、本当に体調ボロボロのようです。
欠席の連絡が電話で入り、東さんがそれに対応していましたが、いつもの如く不必要に媚を含んだ猫撫で声で「大丈夫ぅ? 病院に行ってね」ですと。いや、原因キミだからと言ってやりたい……。本気で分かっていないのか……?
せっかく栄えある第一歩が踏み出されると思ったのに、いきなり出鼻を挫かれました……。幸先悪すぎ。
金曜日に引き続き、梅さんがお休みです。大丈夫かなぁ……もうこのまま会社に来ない=退職……なんてことになるかもしれません……。
2004年11月15日(月)/爆走東物語(5) 雨/残業 0:30
一方小東さんはお疲れ気味の様子で、しかし出勤しました。が、出勤早々東さんに呼び出され説教です。
東 「あのさぁ、休むのは構わないけど、イベント後ってやることたくさんあるの分かってるでしょ? 入院とかでもない限り、一度会社に来て、引継ぎしてから休んでくンない?」……………………言われた小東さんも横で聞いていた私もドン引き……。体調悪くて(しかも原因はこの台詞を吐いた本人)休んだ人に向かって「入院でもない限り、一度会社に来て」って……はぁ?みたいな。社会人としても人間としても充分にオカシイ。かつてこんなにも分かり易い悪者がいたでしょうか……。ある意味、潔い人なのか、東さんって。だって自分を良く見せようとかそんな小細工全くしないぞ? もう理不尽で嫌な奴120%全開以上で生きてるよ?! 誰からも嫌われる人コースの王道街道まっしぐら。いやぁ潔いなぁ! ……でもその割にはこういう台詞を吐き捨てた後に媚びるような発言をビシバシする……。単なる理性の効かない馬鹿か……。
表面上上手くやっており、もしかしたら東さんは小東さんが東さんを慕っているとさえ誤解しているかも、というレベルの上出来な部下、小東さんに向かってまでこの台詞です。ただでさえ傍から見ても充分に上手くやっていない梅さんが出勤した時にはどんな暴言をもって対応するのかが気になります……。
しかし梅さん、金曜日に人事と面談の約束をしていたのに……大事なチャンスを逃しているような気がするわよ……。事態は東に有利な方向へと展開しているの……? 神様、最近サボりすぎてない?
さて。現実はイベントが終わって一見穏やかムードが戻ってきた営業部内です。
今までは余りにも完璧に「東さんの部下」を演じていたため、敵か味方か分からず余り喋る機会がなかった小東さんですが、梅さんという媒体的存在が入社してからよく話すようになり、東さんが腹心の部下と信じる小東さんだけに打ち明ける(?)赤裸々な裏話も漏れ聞こえるようになりました。小東さんは今まで警戒ゆえにその本心を押し殺してクールに仕事をしていましたが、1年以上異常者の下で働き続け、何も感じていないはずがありません。一度味方と分かればやはり人間です。ストレス解消も兼ねて愚痴も漏らします。
小東 「もうさぁ、ちょっと言わせて……酷いんだよ、東さん。今朝の『入院でもない限り、一度会社に来て』ってのにもいい加減引いたけど、梅さんだよ、本当に酷い目に遭ってるのは。梅さん、東さんと話したくないらしくて、東さんがいない時間を見計らって留守電に欠勤の報告を入れてるんだけど、そしたら東さんが私に『梅田さんって会社を舐めてない?』みないなこと言ってくるんだよね……。『休むなら医者の診断結果と現状と、どのくらい休むのかを報告するのが常識でしょ』とか言ってんの。私、今まで休むのにそんなことまで報告したことないよ? 余りに梅さんが気の毒でこんなこと梅さんには言えないけど、なんか東さんって梅さんのこと嫌いなんじゃないの?みたいな……。心配だから梅さんの携帯にかけてるんだけど出ないから、多分病院に行ってるんだと思うんだよね」……このサイトでも取っているアンケート、【会社のヤナトコ】ランキングの結果を見ても分かるように、会社を辞めたくなる理由は現時点で37%、ぶっちぎりの第1位が「人間関係」です……。嫌な奴というのは職場にたった1人いるだけでもかなりの心的負担になりますが、その嫌な奴が仕事上、無視できない立場の人間だったら、最悪のケースで上司だったら、この心的負担は想像を絶するものになる可能性があるのです。それこそ心の病を引き起こすくらい……。
小東 「さっき梅さんと電話で話せたんだけど、今日も39度の熱が出て解熱剤飲んでも熱が下がらないんだって。完全にストレスだよ……。でさ、東さんが陰で何を言っていたかなんて言えないじゃん? だから遠回しに『東さんにも病院に行ったって連絡入れた方がいいよ』って言ったら、『東のいない時間に電話掛けます。アイツいつ席からいなくなりますか?』って聞くから会議の時間を教えてあげたら、梅さん、その間に東さんの留守電にメッセージ残したみたいでさ。そしたら東さんが私を呼んで、その梅さんが残したメッセージを聞かせるんだわ。メッセージは『解熱剤を飲んでいますが39度の熱が下がらず、病院に行きましたが風邪ではない、ストレスだろうと診断されました。明日、熱が下がり次第出社します』っていう内容で、普通そこまで聞いたらストレスの原因である東さんが申し訳ないとか思うと思うじゃない? なのに東さん、それを私に聞かせて言ったよ。『どう思う? ストレスで39度とかありえンの?』だって。ズル休みじゃないの?くらいの勢いで……。ああ、この人は本当に自分が悪いだなんてこれっぽっちも思っていないんだな……ってビックリした」
よく考えるのは、こういう場合、つまり本当に嫌で嫌で堪らない人と共に仕事をしなければならない場合、どういう解決策があるのかということです。人間とは常に自分が正しいと思いがちなもので、一番安易に求めてしまうのが「相手の態度改善」ですが、実は自分に非があって、それが原因で人間関係が上手く行かないのなら「自分の態度改善」を実行しなくてはいけません。この辺りの線引きは非常に難しい。常に公平的な視線を持つ第三者からの判定が必要となる場合もありますが、自分と同意見の人が相手の味方の数よりも圧倒的に多ければ、それは自分が正しいと判断しても良いと思うわけで、この理論に基づいてA社の現状を判断する限り、東さんは異常者確定と。これは決定事項でイケルと思います。
――で、解決策です。取り敢えず、企業に属す社会人として出来ることは「上司に相談する」「人事に駆け込む」が最も安易で最も常識的な方法なのではないかと。私の場合、東さんの上司に当たる上司Mさんに対しても別方向ですが強い不満を抱いているので、東さん絡みの訴えを上司Mさんにする気は更々ありません。部長に対しても信頼感がないため、そうなると人事です。直接関係のない私が東さんのことで人事に訴える必要はないのかもしれませんが、今まで大勢の人が不満を囁き合って何も解決していない、という事態が6年くらい続いているという現実が嫌なのです。以前にも書きましたが、私は勧善懲悪をこよなく愛する穏健派なので、東さんのように部下をストレスで39度の熱が出るほどに追い詰める人間に何かしら明確な罰が当たることを強く強く願ってしまうのです。
ってことで、出来ることから。先週の木曜日、金曜日と立て続けに人事に言ってみたんですけどね……「本人から聞かないと」と逃げられてしまいました。本日は小東さんが人事に言ったようですが、やはり「本人から聞かないと」と逃げられたそうです。
人事も助けてくれない場合、解決策として残されているものは「忍耐」か「退職」しかないのでしょうか……。正義がまかり通る世の中で生きていたいだけなんだけどなぁ……。随分かけ離れたところにいる自分がちょっと可哀想ですが、大抵の場合、現状とは己が導き出している結果なので、変えたければ努力あるのみなのでしょう。
しかし学生の頃は社会というのは当然「大人の世界」だと思っていましたが、自分の周囲を見る限り、中学・高校での学校生活の方が健全で正義がまかり通る環境だったなぁ……。大学は今の世界に繋がる入口に相応しく馬鹿っぽかったケド。
「!」――そんな朝でした。朝会社に着くと、そこに梅さんがいたのです。無事のご生還、心よりお喜び申し上げる!!!
2004年11月16日(火)/梅さんの社会復帰 曇/残業 0:15
神様も長らくサボっていたお詫びとばかりに梅さん凱旋門(……勝っちゃいないが)に小粋な演出を加えてくださいました。そう、諸悪の根源である東さんが本日午前半休を取ることになったのです。梅さんの社会復帰第1日目(正確には半日)は、最大の障害物が取り除かれた状態でのリハビリとして幕を開けることが出来ました。
東さんがいない間に体勢を整えて置きたい梅さんと小東さんと私とでランチに行き、イベントがあった先週の水曜日からの詳細を梅さん本人のから聞くことになったのであります。
触りは聞いていたものの、梅さん本人の口から語られる地獄の2日間は壮絶でした……。
梅 「初日の朝っぱらから怒鳴られた話は電話でしたじゃないですか。あれから後、もうずっと怒鳴られっぱなしですよ。確かに私の落ち度の場合もありましたけど、他の人の手配漏れまで私のせいにされて、もう滅茶苦茶でしたよ。一番酷かったのが深夜に呼び出されて説教された話なんですけど……あ、小東さんから聞きました? いきなり夜0時半頃、東の部屋に呼び付けられて、なんかちょっと酔ってたみたいなんですけど、『今から来て!』とか言われて、東の部屋に行ったらホテルの副支配人も呼び付けられてて。結局ホテル側への苦情なんですけど、どうして私が呼び付けられてるんだか……。凄い勢いで怒鳴り散らされて……。………………よく頑張ったね、偉いよ梅さん……。でも思ったよりも元気で安心しました。金曜日、月曜日と休んだときにはこのままサヨナラしてしまうかと心配したから……。
何があったかって言うと、確かにホテル側のミスなんですよ。カードキーの配布ミスで、1泊のお客さんに12時以降には自動ロックになる鍵を配ってたみたいで、それを回収して普通の鍵を再配布したんですけど、ホテル側も運が悪くて、丁度東さんの鍵だけ回収できてなくて、『私の鍵は交換されなかった。どういうこと?!』っていう話になっちゃって。『どうやって回収したのか説明して!』って。深夜に。で、ホテル側が、『東様の鍵が回収されなかったのは、東様のお名前が2連泊のリストにあったからで、鍵を間違えて配ったのは1泊のお客様だったので』って言い訳したんですけど、それはそれでヘンなんですよ。って言うのは、鍵を配布する前に、私、2泊のリストに東の名前が間違って入っていたのを見つけたから、直すようにホテル側に言ってあったんです。だから、別にその場でホテル側を追い詰めようとしてではなく、事実確認のためにこの話をしようとしたら、東に『うるさい! 黙れ!』って怒鳴られましたよ……。はぁ?みたいな。じゃあなんで私を呼び付けたんだよ、って。
その後も延々ホテル側の担当者を怒鳴りつけてて……50代くらいのおじさんですよ。可哀想で……。私も口を開けば怒られるから、結局黙って立ってて……。最初は事実確認のために担当者の私を呼んだのかと思ったんですけど、そういう訳でもないらしく、口を出せば怒鳴られ……一体何なの?って感じで。だって凄かったんですよ? 隣の部屋から苦情が来たみたいで、ホテルの人から『お静かにお願いします』って注意されたんですもん。結局ホテル側の担当者が帰った後も私だけ残されて説教ですよ。何の説教かって? 『アンタさ、私が話しているときに横から口出すの止めてくれる? 私は一部の隙も与えたくなくて理論的に攻撃してるんだから、アンタは私の言うことに黙って頷いてりゃいいのよ』って言ってましたよ、東……。さすがに私も頭に来て、『さっきのはコレコレこういう事情があったからで、この話をした方がホテルの人の言い訳はおかしいという話になる』って言い掛けましたけど、最後まで聞いてもらえませんでした。
でも不思議なのは、じゃあなんで私を呼び付けたんだ?と。そんなに文句があるなら一人でホテル側に苦情を言えばいいのに。私の意見なんか聞いてないんだから。そしたらガクさんが言ってました。『あの人はそうやって部下を怒鳴りつけている自分を外の人間にアピールして、私はこんなに偉いんだぞ、と演出しようとしているんだよ』って。なるほどねーと思っちゃいましたよ。
結局解放されたのが2時過ぎ頃で、その時は悔しくて悔しくて、帰ってきて小東さんに『もう明日の朝に辞めていいですか?』って泣いちゃって。その後ガクさんと岡さんも集まって3人に慰めてもらって……。『今が一番酷いからこれ以上酷くなることはない』って……でも翌日どんどん酷くなりましたね。もうドン引きですよ。4時半頃に寝て、6時半前には起きて、ただでさえフラフラだってのに、会場の手配が違うとかでまた怒られて……。でも会場の手配したの私じゃないんですよ。言っても無駄だからキレまくってるのを放っておいたんですけど、夕方も食事の時間になっても片付けとか全然終わらなくて、食欲も無かったし食べずに片付けを続けてたら、東が『梅ちゃ〜ん、食べなよ〜』とか言ってくるんですよ。もう放っておいて欲しいと思って『食欲ないし、後片付けもあるんで……』って断ったら『皆が心配するから食べてくれるっ!』って速攻で逆ギレ。その前にも、ディスプレイを直していたら東が『手伝うよ〜』とか言ってきて、もう本当に関わって欲しくなかったし、またいちいちうるさいこと言われるのも嫌だ ったから『自分でやりますから、東さんは休んでください』って言ったら、『ホントいちいち逆らうよね』って言われて……限界でしたね。
まだありますよ。ホテル側への苦情、書類にして申請しろとか言ってきて、話し合いのための場をセッティングしろって言われたんですよ。やりたきゃ自分でやってくれ、ってなモンじゃないですか。でも仕方ないからホテル側に都合の良い日時を聞いて、それを東さんに報告したら、『どうして私があっちに合わせなきゃなんないのよ! 普通あっちがこっちに合わせるべきでしょ!』ってキレて。じゃあ初めからいつが都合が良いのか言っておけっての。その後も日程決めるので散々当たり散らして、そんなに細かい要望があるなら直接に遣り取りしてくれればいいものを、間に私を挟んで面倒なことさせるだけさせて、最終的には東の野郎、ホテルに『色々ありましたが、また利用させていただきたいと思いますのでよろしくお願いします』とかFAXしてるんですよっ! 信じられます?!」
梅 「いや〜、さすがに先週末くらいまではかなり落ち込んでいましたけど、どう考えても東さんがおかしいと。でも私、東さんが家に来る夢見ましたよ。すっごい恐かった」……他人の夢の中でまでそんな役回りデスか……。
小東 「あ、私も東さんが家に来る夢、見たことあるよ」
鷹瀬 「あなたたち、相当病んでるね……。東さんの破壊力って凄いなぁ……」
小東 「私の場合、東さんだけじゃなくて、部長と鷹瀬さんも家に来るんだよね」
鷹瀬 「部長と私? 私も出演してるの? どんな役よ、それ」
小東 「鷹瀬さんが部長を引っ張ってきた感じで、東さんの今までの所業を部長にぶちまけて、私のところに裏を取りに来た、みたいな背景だった。夢の中で私『あー、コイツ遂に言った! やるなぁ!』って思ってるの」
とにかく、私も小東さんも何があったのかを人事に報告済みで、その度に「本人から聞かないことには」と言っていた旨伝えます。
梅 「本当は先週の金曜日に面接予定だったんですけど、今日、面接しますから。今言ったことの中で、深夜2時まで拘束されたことと、『ホントいちいち逆らうよね』と言われたことは絶対に言ってこようかと思っています。結局何をやってもああいう態度を取られるんじゃ仕事もできないし」さあ、いよいよ元気になった本人が動きます! ある意味、金曜日に私が、月曜日に小東さんが種まきをしているのです。入りは上々、掴みはOK状態! 行け、行くんだ梅田!!
ところでランチ後、午後出社した東さんが現れるや否や震える子羊に変身してしまう梅さん。
梅 「あ、東さん。2日も休んでしまってご迷惑お掛けしました」どこまでも無抵抗のしおらしい素振りを見せる梅さんと、陰では散々「休むなんて舐めてるんじゃないの?」くらいの勢いで罵倒していたくせに梅さんの前では嘘っぽい笑顔で気を遣うフリをする東さん……両者の裏の顔を知っているだけに、寒い遣り取りを見てしまった気分……。人間の演技力はどこまで進化するのでしょう……。恐い恐い。
東 「大丈夫ぅ? 心配したんだよ〜。もう平気なのぉ?」
梅さんの人事との面接はこの日の定時間際で、私が帰るときにはまだ話し合いが終わっていませんでした。どんな話し合いが展開されたかは次号を待て!ってことで。
朝、梅さんと目を合わせるなり「おはよう」より先に言った言葉がコレです。
2004年11月17日(水)/梅さんの挑戦 曇/残業 1:20
鷹瀬 「どうだった? 昨日」梅さんはそれはそれは用心深く背後(東の席)に視線を走らせると、小さな声で言いました、
梅 「大きな進展はありませんでしたけど、私、画期的な案を考え付いたんですよ。詳しいことは後で……」くぅ! 引っ張るなぁ!
――てな訳で悶々とやり過ごした午前中。梅さんの「画期的な案」を聞いたのは昼過ぎでした。
一気に書いているもので疲れてきました。とっとと梅さんの言う「画期的な案」をご紹介しましょう。
梅 「結局、昨日人事に話した結果としては、充分同情してくれましたし、共感もしてくださったんですけど、どうなるものでもないと。今度から東さんとの話し合いの場には、誰か決裁権を持つ偉い人に同席して貰いたいという希望は出しましたけど、実際問題としてはそんなの難しい……ってか、不可能ですよね。部長じゃ東さんを止められないし。……上手く行くかどうかは別にして、前向きで最も大人な案かもしれない。今まで東さんって陰でヒソヒソ言われることはあっても、こんな風に直球勝負で「そういう言い方は止めてください」って言われたことなんかナイだろうし。こういう梅さんの誠実さが好きです。
でね、昨日私が人事に言ったことは、鷹瀬さんに話したことに加えて、『もしも東さんが私のことを嫌いならば、もうそれはどうなるものでもないので、早めに言ってくれ』と。『私が東さんの望むタイプの部下じゃなかったんだとしたら、お互い不幸なだけだから、早めに通達して欲しい。私も今後のことを考える必要があるので』って言ってみたんですよ。そしたら人事が『そんなことはない』って。部長も私が辞めちゃうんじゃないかって心配していたみたいなんですね。
だから思ったんですけど、私、東さんに直接ストレートに言ってみようかと思って。『私のことが嫌いなんですか?』って。『もしそうなら辞めますが、そうではないなら、ああいう言い方をされると私も怯えてしまって上手く仕事が出来ないから止めて欲しい』って、正々堂々と正面から言ってみようかと思うんですよ。アイツも私に辞められると面倒でしょ。もう何人も辞めて行ってるし、そうなると彼女自身の点数にも響くじゃないですか。
アイツ、多分今まで部下に慕われたこともないだろうし、人と一緒に仕事をする上で得られる一体感とか味わったことないと思うんですよね。だから、ここはひとつか弱い部下を装って、懐に入ってしまおうかと。こう、上司としての庇護欲を掻き立ててみようと思うんです!」
どんな目が出るかさっぱり見当も付きませんが、何かが大きく動く予感……。年末の人事考査により、部長と各部員の1対1の面接もそろそろ始まるし、小東さんの話によると、その時に部長は東さんに注意する予定だと言うし……いよいよ動くのか、営業部?!
鷹瀬 「で、いつその直球勝負をするの?」本当、楽しみにしていますよ……。
梅 「一応、今日はちょっと会議とか入ってて都合が悪いので、明日言うつもりです。午前中に『17時頃にお時間頂けませんか』って言って。辞める話だと思うだろうから、半日くらいはひやひやさせてやって、って言うのが私の計画です」
鷹瀬 「そんな計画通りに行くかしら……」
梅 「不吉なコト言わないで下さいよ〜」
鷹瀬 「ま、明日なんだね。楽しみにしてるよ!」
通称「大人作戦」をいつ発動させるか、そのタイミングを計っていた梅さんですが、本日の昼早々に挫折しました。仕事上でのミスを東さんから擦り付けられたからです……。私も関わっていた出来事なので詳細を把握していますが、簡単に説明するとこんなことが朝一番で繰り広げられたのであります。
2004年11月18日(木)/梅さんの挫折 曇/残業 1:10
東さんが音頭を取っているプロモーションがあり、東チームで2枚モノの告知広告を作ることになりました。1枚目の告知に当たる部分はデザイン的な要素を含むため、文章などキーワードは東さんが考え、私がそのレイアウトを整えていました。2枚目はデザイン無用の応募用紙に相当するため梅さんが作っていました。
東さんからの頭の悪い修正が何度も入る中、応募条件に「本当にこれで正しいの?」というものがあったので、東さんに聞く前に制作担当者レベルで梅さんにその箇所を確認します。
鷹瀬 「ねえ、梅さん、ココなんだけど、本当にコレで正しいの? ちょっとおかしくない?」引きましたネ。ヘンだと思っていたならハッキリさせておけ。ってかアンタが音頭とってるプロモだろうが。しかも上司が部下を指差して「この人がこうしようって言った」とか言うな。みっともない。何だコイツ。みたいなうんざりした態度で私が自分の席に戻ると、結局ヤツ当たり所となる梅さんは東に捕まり「校正とは」という説教をされていました……。
梅 「あ……ソコですか……。でもソコ、何度も確認したんで大丈夫だと思いますけど」
鷹瀬 「ココを取り上げて『本当にコレでいいんですか?』って確認した?」
梅 「いえ。でももう5〜6回は見せているので、間違っていたら何か言うと思うんですよね……」
鷹瀬 「それ見落としているだけかもよ。危険だからココを取り上げて最終確認した方が良くない?」
梅 「…………(物凄く嫌そう)」
鷹瀬 「……分かった。じゃあ私が直接聞くよ。その方が波風立たないだろうし」
梅 「ありがとうございます!!」
私も逆ギレされたくないので、上司Mさんが近くにいる時に東さんの元に向かい……
鷹瀬 「あの〜東さん。ココなんですけど、この条件は××じゃなくて、本当にコレでOKなんでしょうか?」
東 「あー、ソレ! だよねぇ! 私もヘンだと思ったの! だって(すぐ横に座る梅さんを指差して)この人がこうしようって言ったんだよ。ねえ、ちょっと、梅さん! なんでこうしようとしたんだっけ?」
梅 「あの、私はココをこうしようって言ったんじゃなくて、こっちをああしようって言ったんですけど」
東 「えぇ?! そうだっけ? あの時……」
鷹瀬 「すみません、結論だけ教えてください。ココは××に直していいんですね?」
東 「あ、ああ、うん。お願いします」
-----Original Message-----私が上記メールを送ると入れ違いで梅さんからもメールが届きました。
From: 鷹瀬
Sent: Thursday, November 18, 2004 12:08 PM
To: 梅田
見事に罪をなすりつけられてたね……。
良かったね、梅さんから聞かなくて……。
あの調子で2人きりのときに聞いたら罪をなすり付けられてたよ。
あの場に私も上司Mさんもいたからあの程度で済んだんだよ、きっと。
-----Original Message-----ええええええ?!?! 昼の時点で昨日決意した「大人作戦」中止?! 気持ちは分かるけど、こんなんで中止してたら一生「大人作戦」発動されないわよ! 怒っている今こそ!――と昼休みにひっそり訴えていると、梅さんからのこんなご意見。
From: 梅田
Sent: Thursday, November 18, 2004 12:09 PM
To: 鷹瀬
ありがとうございました。
少し愚痴を・・・
いかに人の原稿を見ていないか・・・聞いていないか・・・
しかも、他人のせいにするか。
っーか、原稿何回見せてんだよ。(確かに覚えない私も悪いが・・・)
この会社校正の意味ないですね
大人作戦は中止にしようかな。
仕事の事で「この人」とか言う人に、言葉遣いとか直されることがむかつく・・・
てな訳で、本日はお話するの止めます。
でも本当にありがとうございました。
梅 「違うんですよ、鷹瀬さん。今回の『大人作戦』の真の目的は、アイツの庇護欲を掻き立てることなんです。それには私は可愛い子、可哀想な子にならなきゃならないんですよ。今日とかやったらムカついてるから顔に出ちゃいますもん」…………昨日決意したばかりの大人作戦、早くも1日目にして挫折ってます。梅さんの戦いは続く……。
鷹瀬 「ほえ〜……たくましくなったねぇ、梅さん……。でもさ、アイツにムカつかない日なんてあるの?」
梅 「そこがこの作戦の厳しいトコロなんですよね」
でも、梅さん大分強くなったよなぁ。最初は「私が馬鹿だから……。すみません。すみません」を連呼していたのに……。そんな風に感慨深く言うと、梅さんの種明かし。
梅 「演技ですよ。『馬鹿だから』って言ってりゃ取り敢えずその場は遣り過ごせるじゃないですか。あはは」……女優……皆女優だわ……。なんか私ってエライ素直に生きている気がするなぁ……。
ちょっと余りにも長いこと更新していなかったので(……いや、最近10日程度はよくあるか……)、この激動の10日間はこの週末に頑張って埋めて行くとして、今日は今日でどうしても書きたいことを。
2004年11月19日(金)/最も暮らしやすい国 雨/残業 1:00
――と言うことで、この記事です。
「暮らしやすい国」1位はアイルランド…英誌調査 読売新聞改めて、留学先をアイルランドにして良かったな〜と。別に現在住んでいる訳ではないので無関係と言えば無関係ですが、「世界一暮らしやすい国」に1年以上滞在したという経験が出来て良かったと思うのです。「あれが世界一の生活なのか」と。
【ロンドン支局】英エコノミスト誌が世界111か国の1人当たり国内総生産(GDP)や政治の安定、治安、衛生状態、家庭生活などを基準に割り出した「暮らしやすい国」ランキングで、アイルランドが1位に選ばれた。世界第4位の1人当たりGDP、家族や共同体の温かいつながりを維持していることが評価された。同国は19世紀に大飢饉(ききん)を経験するなど、20世紀後半まで移民大国で、今回の調査は同国の大変身を裏付ける。
2位はスイス、3位はノルウェーで、上位10か国中、6位のオーストラリア以外は欧州の中小国だった。日本は17位で、米(13位)、仏(25位)独(26位)、英(29位)など主要国は中ランクにとどまった。「最悪」111位は、ムガベ独裁政権下のジンバブエ。ロシアは104位、中国は60位。北朝鮮はリストに入っていない。
アイルランドでの生活は本当に「人間の暮らし」として理想に近いものでしたが、1年以上いればそれなりに国の問題点なども見える訳で、そういうことを含めた上であれが「世界一」だとすれば、「暮らしやすさ」の天井はかなり低いのだな、と思わざるを得ません。
幸せに生きると言うのは環境も充分に作用してきますが、とりあえず戦争がなくて衣食住に困らない環境基盤が整っているならば、あとは本人次第なんだな、としみじみ思います。そして同時に、世界レベルで見て非常に恵まれた基盤に生まれながらその価値が理解できずになぜか精神的に荒んでいる日本人を見ていると、「いーからとにかく1年ほどインドに行って来い」とか乱暴に思うのでした。
友人Zから「ちょいと、恐ろしいメールをもらったので転送します」と1通の転送メールが舞い込みました。大学で非常勤講師をすることになった方のメールです。
2004年11月22日(月)/大学でも学級崩壊 晴/残業 0:15
世の中想像するよりもっと精神レベルの崩壊が進んでいるのかも……とブルーになったメールでした。
最近は、大学でも学級崩壊が始まったという噂です。私たちの頃では、ちょっと考えられない事態になってるらしいよ。
少しレベルの低い大学だと、自分の名前が漢字でかけない子ってのがざらにいるんだって。入試教官要項っていうのに「受験者が名前を記入できない場合、教官が替わりに書くこと。」って書いてある大学もあるんだって……。
あと、就職希望アンケートを配ると「業種:お花屋さん、具体的に希望する会社:セコム」とか平気で書いてくるらしい……。どんな仕事だよ、それ……。
で、ちょっとランクの上の大学になると、生徒の8割方が「ビョーキ」なんだって……。「傷つけられた!!」と思われたら一巻の終わりで、
1) 教務課ないし学長に直接訴えに行く
2) 親に言いつけてPTAが大学に怒鳴り込んでくる
3) 傷つけられたと思い込んだ本人が、手首を切る
のどれかが起こるらしい……。
「いや〜手首に包帯巻いてる子、たくさんいますよ〜。それで、臨床心理士になりたいとか言ってるんです……」って、ある先生が言ったら、皆さんから「うちにもたくさんいる!」と声が上がっていたよ。心理学部とか社会学部とか、人間なんちゃら部系には、手首に包帯を巻いてる子や、授業中いきなり発作起こす子や、異界と交信してる子が、たくさんたくさん、居るらしい。
なんか、会話が成り立たない子が多すぎて、家庭から学校に、「なんとかコミュニケーションが取れる状態にして欲しい」という投書とか要望が来るんだって。って、そんなの家でやれよ!と思ったら、「それができないから、まずは教員と会話が成立するようにして、その後家庭で……というプロセスを踏むんですよ、今は」って言われたよ……。
なんかもう、大学って、大学として機能してないみたいです。
大学の先生って、こう言っちゃなんだけど、「一般社会に適応できなくて、研究者になったのね……(ポム)」っていう人が、凄く多いと思うんだ。で、そういう、脱落者みたいな人たちが、更に「ビョーキ」な人々の世話をしているっていう構図じゃん? ……そりゃ日本、おかしくなるわ……。
……とりあえず、授業中に発作を起こす子がいないことを祈りつつ、異界と交信している子なら見てみたい……と思っているところです。
たまたま昨日の今日なので、本日のショッキングな記事を……。
2004年11月24日(水)/お寒い大学生 晴/残業 2:20
「日本語力」低下 4年制私大、国立さえ… 「留学生以下」お寒い大学生 産経新聞11月24日3時0分更新この国の行く末に憂いを感じる――とか書く度にその真逆の意味に取られたら、書く人も気の毒だわな……。
「憂える」=「喜ぶ」!?/短大生35%中学生レベル
大学生の「日本語力」が低下し、中学生レベルの国語力しかない学生が国立大で6%、四年制私立大で20%、短大では35%にのぼることが独立行政法人「メディア教育開発センター」(千葉市)の小野博教授(コミュニケーション科学)らの調査で分かった。「憂える」の意味を「喜ぶ」と思いこんでいる学生が多いなど、外国人留学生より劣る実態で、授業に支障が出るケースもあるという。同教授は「入学後の日本語のリメディアル(やり直し)教育が必要」と指摘する。
調査は16年度に入学した33大学・短大の学生約1万3千人を対象に、中1から高3相当の問題を盛り込んだテストを行い、14年度に中高生に実施したテスト結果と照らし合わせてレベルを判定した。
その結果、中学生レベルと判定された学生は、5年前に行われた調査と比較して、国立大が0.3%→6%、私立大が6.8%→20%、短大が18.7%→35%と、数年間で大きく増加していることが分かった。
テストでは「憂える」の意味を問う設問で、「中学生レベル」と判定された学生の3人に2人が「うれしい」に音感が近いためか「喜ぶ」を選択。「大学生レベル」とされた学生の中でも正答率は50%にとどまり、文字通り“憂える”結果となった。
「懐柔する」は「賄賂(わいろ)をもらう」を選ぶ学生が多く、「大学レベル」の学生でも正答率は46%にとどまった。
このテストでは、外国人留学生でも大学院生はほぼ全員が「高校レベル」をクリアしており、「留学生より日本語ができない学生が、相当数いるのが実情」(小野教授)という。
国語力が低下した原因として、小野教授は「少子化のため、自己推薦など試験が必要ない入学や全員入学・定員割れが増加したことが日本語力の低下を招いている」とし、「入学後の早い時期に授業が理解できる高校生レベルまで、日本語力を伸ばすことが必要」とし、リメディアル教育の必要性を提言。
リメディアル教育では、今年行われたテストで1,200人中270人が中学生レベルと判定された埼玉県の大学が3カ月間、週に1度、ひらがな文を漢字かな交じり文に直したり、4つの単文を並べかえて文章にする訓練を行った。その結果、一部のテストで平均点が65点から96点になるなど短期間の訓練で、理解力が大きく伸びることが確認された。
小野教授は「学生はダメだといわれているが、実際に(対策を)やってみると案外、伸びるという結果」とし、大学側が積極的に学生の日本語訓練に乗り出す時期にきていると指摘している。
【問題の例】 ■露骨に
(1)ためらいがちに (0%)
(2)おおげさに (83.3%)
〔3〕あらわに (16.7%)
(4)下品に (0%)
(5)ひそかに (0%)■憂える
(1)うとましく思う (16.7%)
(2)たじろぐ (0%)
(3)喜ぶ (66.7%)
〔4〕心配する (0%)
(5)進歩する (16.7%)■懐柔する
(1)賄賂をもらう (50.0%)
(2)気持ちを落ち着ける(33.3%)
(3)優しくいたわる (16.7%)
〔4〕手なずける (0%)
(5)抱きしめる (0%)(カッコ内は中学生レベルと判定された学生が回答した割合、〔 〕数字が正解)
*小数点計算で合計は必ずしも100にならない
本日は部長と小東さんと梅さんの秘密の会食日です。数日前、小東さんが部長から「今度、梅さんと3人で食事でもしながら話し合おう」と言われたのです。表向きは会食ですが、要は会社では話し合えない内容……つまり、東さんのことを話し合おうと、そういう予定でした。
2004年11月25日(木)/神様は誰の味方? 晴/残業 0:50
東さんにボコボコにされている梅さんの噂を聞きつけ、事の真相を明確にしようと部長が動き出した……と思いたい。部長の思惑がどうであれ、小東さんも梅さんもこの機会に「東さんとは」という真実のレポートを部長に訴えるつもりであり、そういう意味で本日は営業部にとって記念すべき激動の1日になる……ハズでした。
――そう、予定は延期になったのであります。昨晩小東さんが駅の階段で擦れ違ったサラリーマンにぶつかって階段から転げ落ち、本日病院へ行き、大した怪我ではなかったものの会社には来れず……。こんな劇的な展開、アリっすか?!
一方、現在社内で行われている毎年末恒例の部長と各部員1対1の人事考査で、恐らく部長は東さんに何かしらの注意をするのではないかとの期待が高まっており、その運命の東 vs 部長の面談が本日だったのですが、なんとこれも部長の都合により延期になりました……。
勿論、両方とも延期されるだけで中止になるわけではないけれど、怒りのテンションは時の経過と共に確実に低くなるわけで……。何か大きな意思の力が働いて東さんを守っているとしか思えないのですが……。神様は一体誰の味方なのでしょう……。
ってか、東に憑いている何かは神様よりパワーを持っているのでしょうか。明日から東の机の四隅に塩でも盛っておこうかな……。
お化け退治……もとい、東制裁の日、決戦の金曜日です。引き摺りました。かなり引き摺りました。私の更新が遅いという意味でも引き摺っていますが、現実も引き摺っていたのです。本当に。
2004年11月26日(金)/決戦の金曜日 晴/残業 0:10
とにかく悪運の強い東さん、私の知る限り時系列に、私が人事にチクっても、鶴田さんが人事にチクっても、私が人事に訴えても、小東さんが人事に訴えても、梅さんが人事に訴えても、小東さんが部長に訴えても、梅さんが部長に訴えても、事態は何一つ変わることなく、東さんは最初から最後まで「カテゴリ=精神異常者、生息地=無法地帯、ステータス=無敵」という状態にあり、その間にも部長と小東さんと梅さんの密会が延期になったり、部長と東さんの面談が延期になったり……本当に何か憑いているとしか思えない守られ具合でした。
以上のような経緯を経て、ようやく、いよいよ、念願の、待ちに待った東 vs 部長の面談日がやって来たのであります。アイゴー!
面接が始まったのは定時間近で、私が退社する頃にはまだ部長室の扉は東さんを飲み込んだまま固く閉ざされていました……。来週からの展開やいかに?!
……東さんが大人しくなりました。いえ、「大人しく」は正確な表現じゃありません。「ブリッコ」になりました。古い表現ですが、東さんがそういうコテコテの古臭い演技(断定)をしているのですから、そうとしか表現できません。30代半ばで会社でブリッコ……アイタタタタ……。
2004年11月29日(月)/つわものどもが夢のあと 晴/残業 0:25
まぁ東さんのブリッコは今に始まったことではなく、怒り狂った後にいきなり可愛い声を出してみたり、媚びていたかと思うといきなりキレてみたり、感情の起伏の激しさは最初からなので、問題はこのブリッコの演技(断定)が「いつまで持つか」ということに掛かってくる訳です。
ちなみに、金曜日の夜、部長が東さんに言ったことは「言い方に気を付けなさい」ということと、「あなたは自分だけが前に出すぎる」ということだったようです。なぜ知っているのかと言うと、金曜日の夜、東さん本人がロボさんに「〜って言われちゃった」と言っていたのを鶴田さんが聞いていたからです……。部長に怒られた内容を軽々しく他人に言う辺り、全然深刻に受け止めていないような気がしますが……。
「東さんが酷いんです」という報告を部長にしていたのは、梅さんと小東さんの直属の部下2人だけでなく、分かっているだけでガク君も岡さんも、そして他部署の人もだったようです。すると、営業部の約半数が東さんの言動に対して注意勧告を促すよう部長に訴えていたことになります。それで変わらないA社営業部って……結構終わりカモ。
ま、取り敢えず説教後1日目の今日は東さんのステータスは終日「ブリッコ」だったようです。いつまで持つか分からないけど、言って良かったんじゃないでしょうか。
私のリアルタイムでの感想は以下のようになっております。
他部署の仲良しさんとのひっそり遣り取りです。青が仲良しさん、赤が私。
元気か?やけに静かだな?本当に、どれだけ持つのかしら。ねぇ? 神様……。
営業部は徐々に動き始めているぞ!(希望)
金曜日、部長が東に注意したのだよ。「君、言い方にもうちょっと気を配りなさい」と。
そんで今日、東はもうカワイコチャンになっている。正直キショイ。
まじで?金曜の夜に帰るとき下で東にあったら、「部長Gさんいた???」って私がきた方向みながら聞いてきたぞ。
「?いませんでしたけど?」っていったら、「よかった〜」とかいっていってしまった。
カワイコチャンなんて、もう遅いよな!
その「夜」は、忠告があった後であろうか……。
なんか、その面接の後にロボさんに向かって「言い方に気をつけろって言われちゃった」
って言ってたみたいだから、本人はそんなに重く受け止めていないようなんだけど……。
でも忠告だけじゃあ、しょせん持つのは1週間くらいだよなぁ。どうせまた直ぐに戻るに
違いない……。いっそクビをちらつかせればいいのに……。
うむ。1週間か・・・短いな。
でも、初めてなんでは?忠告されたのなんて?
始めの一歩って事で。スローな動きかもしれないがさ。
そうそう、それ私も思ったの。「初めてなんじゃ……?」って。
でも数年前、**さんの下だったとき、**さんが東に注意したことあるらしいよ。
「その言い方はないんじゃない?」って。そんで数年後が今、よ。
**さんの注意もどれだけもったのかねぇ……。
**さんも自分さえよければいい派だからな・・・自分、自分。ああ、大切だ。
東は内面、びくびくしてるのでは?新社長に知られたらどうしょ!って。うふふふふふ。(悪魔化)
そうね、だからこそ今日のはしゃぎようったらないわ。語尾が全部伸びている感じ。きしょ。
言い方に気をつけろってそういう意味じゃないんだけどな。根本的に自分の何が悪いのかが
理解できていないみたいだ。……可哀想に……ふふふ。でも躊躇せずにどんどん注意すれば
いいのだ。そんでいつか、言っても言っても直らなくなったとき、クビが待っていると……。
今回の注意なんて甘すぎるぜ!
おぬしも悪魔じゃのう。くくくくく。
昨日に引き続き、東さんはブリッコを演じています。東チームには束の間の平穏が訪れたようです。いいなぁ……。
2004年11月30日(火)/小康状態 晴/残業 0:40
異常度が高いためについ他人のチームの問題解決に掛かりきりになっていましたが、決して私の本領=上司Mさんチームが正義の下に運営されている訳ではありません。「爆走東物語」が始まる前の日記を読んで頂ければ分かるように、上司Mさんの私に対する訳の分からないセコイ嫌がらせ(?)は続いていますし、彼女は相も変わらず恐ろしいほどに仕事をしません。
いやらしい話ですが、上司Mさんの年収は少なめに見積もっても7〜800万円……私の2〜3倍です。本当にねぇ、あんなに無能でこんなに貰っているという事実に、世の中と言うのはサービス残業がある傍らで上司Mさんのような人も存在して、不思議だなぁ……と人間の社会生活の神秘に思いを馳せてしまうのでした。
| 2004年11月の勤務表 | |||
| 出勤日数 20日(うち休出 0日)/勤務時間 165:20/ | 欠勤日数 0日/ | 有給休暇 0日/ | |
| 月残業時間 15:20 | 日平均残業時間 0:46 | 今月最高残業時間 2:20/24(水) | |
| 【一言】 何だかんだと東ウォッチに花が咲いた1ヶ月でした。お腹一杯。うぷ。 | |||