2004年9月の日常日記&コラム
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とりあえず1年就業の目標に向けて淡々と時は流れ、しかしいつでも動けるように先月末の契約延長時に更新期間を3ヶ月から2ヶ月に短縮してもらいました。3ヶ月更新だと、区切りとして12月末を逃すと3月末ですからね。2ヶ月更新にすれば11月末、1月末と細かくチャンスをうかがえそうなので……。間に入る派遣会社さんも大変で、「契約期間の短縮」という辞める気満々の要望を、「もちろんそこで終了を希望している訳ではなく、もう少し短いスパンの方が気持的に落着いて取組める(普通は逆ですが……)」という様な物凄くぼやけた理由付けをして提案して下さったようです。本当に、マン・パワーの担当者さんには感謝しております。
| 2004年9月の小見出し一覧 | ||
| ◆注目の日記にはセルに水色を付けています◆日付を押すとジャンプ出来ます◆ | ||
| 9/1(水) 小休憩 | 9/2(木) 蔓延する休暇 | 9/3(金) 心は韓国ソウルへ |
| 9/5(日) 現実の韓国 | 9/6(月) 帰国6時間後の出社 | 9/7(火) 夕方のプチ宴会 |
| 9/8(水) 思いの他、不自由 | 9/9(木) 小休憩 | 9/10(金) 小休憩 |
| 9/13(月) 小休憩 | 9/14(火) 小休憩 | 9/15(水) 原始人からの注意 |
| 9/16(木) 神様降臨!! | 9/17(金) そうだ、京都に行こう | 9/18(土) キャッシュな神様たち |
| 9/19(日) 舞妓になってみた | 9/24(金) 手術前最後の診察 | 9/27(月) アミット幸せ報告 |
| 9/28(火) 3馬鹿の2角崩れる | − | − |
人が辞めても会社は続く……会社は続くよどこまでも。
2004年9月1日(水)/小休憩 晴時々曇/残業 0:05
最近鶴田さんがお休み続きで、退職決意をした者の強気のサボリか?と思っていたら本当に体調を崩し、急遽入院ということになってしまいました……。ごめんなさい、自分の物差しで人様を測ってしまって……。
2004年9月2日(木)/蔓延する休暇 晴/残業 0:05
しかし来週1週間、営業部ほぼ全員が外出総動員となる大きな催しを前に、会社に残る唯一の正社員・鶴田さんが休んでしまったことで、私に掛かる負荷がめっちゃデカくなり、しかも最終判断を仰ぐ人がいない状況下で決断を迫られる場面が数多く見隠れしており、せっかく営業部の人たちがいない社内だと言うのに「自由 with 責任」という余り手放しに喜べない空気が満ちています……。
「鶴田さん大丈夫かな。……でも私も大丈夫かな」という複雑な心境……しょせん自分のことばっかり考えている己に苦悶しています。だってだって〜〜〜。
本日深夜から急遽韓国ソウルへ旅立つことになりました。
2004年9月3日(金)/心は韓国ソウルへ 晴/残業 0:30
いや、「急遽」「なりました」って、自分で予定を組んだのですが、何となく勢いだったような気がするのでこんなに他人事な姿勢が滲み出るわけです。「金曜深夜発、月曜早朝着、会社を休まず週末旅行!」――実質2泊4日という厳しい日程での旅行です。サラリーマンの鑑みたいな旅行計画……自分が嫌いになりそうですが、コレも確か「何が何でも週末を利用して海外に行ってみたい」というズレているだけでなく歪んでもいる願望を実現させるためだったような気がします。
この旅行の件は、当然上司Mさんには話しておらず(こっそり行ってこっそり帰って来たいし、休む場合も腹痛コースで……)、なるべく通常出勤するつもりではありますが、もしも月曜日に休むことになったら仕事を代わりにしてもらう鶴田さんにはこっそり話していました。しかしその鶴田さんが今週ずっと体調を崩して来週月曜日に出社できるかどうかも分からない、という何とも間の悪い事態になってしまったため、月曜日はこのサラリーマンご愛用ツアーの特性を120%活かして、絶対に通常出社することになりそうです……。
もう徹夜が出来るほど若くないのに……。ただでさえ少なくなりつつある脳細胞が一気に死滅しちゃいそうで恐いワ。
――ということで、韓国ソウルです。
韓流の火付け役となった「冬のソナタ」を見る限り、韓国の風景は日本のものより自然豊かで美しく見えたのですが、実際はどうなのか。韓国女子は美人が多いと聞きますが、実際はどうなのか。韓国男子は日本男児より精悍だと聞きますが、実際はどうなのか。日本と似ていると言われたり、いやいや似ていないと言われる韓国ですが、実際はどうなのか。様々な疑問の答えをこの目で見たくて、この近くて遠い国、韓国への旅行を決めたのでした、多分。
そして、美味しい焼肉を食べたかったのでした。ってか肉食べたかったんだわ、物凄く。
これから書くことはあくまでたった2日程度しかソウルに滞在していないシロウトの目を通したものですので、韓国に詳しい方が「こいつぁ何も分かっちゃいない!」と腹立たしく思うことがあるかもしれませんが、個人レベルの日記であることを念頭に置いて頂けると助かります。
2004年9月5日(日)/現実の韓国
韓国は、と言うより恐らく「ソウルは」ですね。ソウルは思った以上に東京にそっくりで似て非なる異文化を期待していた私としてはちょっとガッカリでした。人々の雰囲気も、ごちゃごちゃした街の造りもむやみやたらな都市設計も、広告天国という西洋ではありえない異様な光景も。
東京に「美しい」と思えるスポットが滅多にないように、とりあえず2日間見て回ったソウルにも「美しい」と思える場所はありませんでした。
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南大門(左)と東大門(右)の風景
新宿を歩いている気分……。正直つまらん。
市外にあるホテルから市内に向かう車窓からは、工事現場と汚れた川と建設中の高層ビルが目立ち、住宅団地では1部屋1台のエアコンが窺えるファンが無数壁にへばり付いており、それらの高層ビルが足元の瓦屋根の平屋の民家を威圧していました。視覚的にも瓦屋根の古き良き民家が肩身を狭くしているのがよく分かり、まるで日本で日々感じるのと同じ「文化が壊れてゆく感覚」……。初日が始まって2時間にして物悲しくなってしまいました。
しかし、よく知りもしないくせに「日本の方が先進国」というイメージが何となくあったのですが、その点に関しては「思ったほど差はない」と感じました。ただソウルのみ、しかもたった4地区しか見ていないので、ちょっと足を伸ばしたら「冬のソナタ」のロケ地(春川)のように美しい場所がたくさんあるのかもしれません。
韓国には買い物をしに行ったわけではないのですが、とりあえずたった2日で回れる場所は決まっており、1日目には明洞→南大門、2日目には東大門→仁寺洞という買い物観光定番コースを彷徨い続けました。韓国旅行の目的の1位が「買い物」というご時世で、これだけ彷徨い続けて買ったものがお土産の巾着6袋と判子1個とピアス1個のみ。どれだけショッピングから遠い人生を送っているかが窺えます。
何となくの印象で言うと、明洞は上野アメ横、南大門は原宿、東大門が渋谷・新宿、仁寺洞が浅草に置き換えられる気がしますねぇ……。一番楽しかったのは浅草、もとい、仁寺洞でした。紙屋さんとか陶器屋さんとか、見ているだけでうっとり。
ああ、そうそう。お土産は巾着6袋だけじゃありませんでした。会社の仲良しさんから頼まれた(?)「呪いの面」を忘れていましたね。
いやあ、「お土産お願いね!」のリクエストに、ふざけて「呪いの面でも買ってくるよ〜」と答えたのですが、まさか本当にあるとは……。見付けた時には膝を打って喜びたいほど嬉しかった! こんなに想像以上に理想形のお土産が待っているなんて!!!
明洞は「アジア一のアクセサリー問屋が軒を連ねる」とあり、これが目的で訪れてみたのですが、数多く並べられるアクセサリーの半分以上が「キンキラキンに光る髪留め」の類で、韓国人の「アクセサリー」の定義が自分のものと少々異なることを思い知らされました。
仁寺洞にて虫のように売られていた「呪いの面」(※注意:正式名称ではありません)
↓拡大図
赤丸で囲んだ全長2cmほどのピンタイプ(100円)を購入
中国人や韓国人は光物がスキというのは有名な話ですが、各店舗ブースにびっしりと並べられたキラキラ光る商品を見ると視覚的に深く頷けますねぇ……。もうお腹一杯ってくらい安っぽいキラキラした髪留めが「アクセサリー」の7割程度ですもの……。しかも店の数は多くてもどの店も似たような品揃えで「これだ!」というものには巡り合えませんでした。これでアジア一って言われてもなぁ……まさに質より量みたいな……。
しかしこのキラキラ髪留め、こんなにこんなにこんなにしつこいほど大量に売っているのに、実際にしている人は(勿論いますが売っている量を考えると)余りおらず、あのキラキラ髪留めはどこで誰がしているのかしら……と韓国物流の摩訶不思議を垣間見たものです。
食べ物は概ね「安い」と言えますが、劇的に安いかと言うとそんなこともなく、例えば石焼ビビンバであれば500〜700円ほどでしょうか。韓国ではお替り自由のキムチが付くし、日本では単品で600〜1000円ほどですから安いと言えば安い訳ですが、それでも「安いぃぃ!」という気持ちにはなりません。焼肉も、選び方が悪かったのかもしれませんが、美味しい店はそれなりの値段でした。今、日本も美味しくて安い店たくさんあるからな〜。
定食になると日本で800〜1000円ほどしそうなメニューが600〜800円程度で、物価は約7〜8割くらい?と感じました。
基本的に「君たち、赤が好きなんだね……」と呟きたくなるような料理が多く、美味しいことは美味しいのですが、これらばかりを食べ続けるのは少々厳しいものがあります。どんなに美味しくても、やっぱり毎日食べても飽きない日本食って凄いなぁ……と思うものの、これはどの国民も自国の食事に対して同じような思いを抱いているでしょうから、ま、母国って凄いな、って。生まれ育った環境の影響力は一生だな、って。
食べ物の値段の話に戻りますが、スターバックスやカフェなどはほぼ日本と変わらない価格設定で、ケーキはやっぱり400〜500円するし、カフェで飲むコーヒーも400〜600円で、「うわ日本と変わらん、高い!」と逆に驚きました。ただ、露天で売っている100%ジュースやスナック類は安かったです。100%ジュースがトールサイズで200円。杏シロップとあんこでトッピングされた微妙に味がマッチしていないカキ氷がトールサイズ(?)で100円。32センチの高さを誇るソフトクリームが100円。駅構内で販売しているカップ・コーヒーが30〜40円、ペットボトル(500ml)は110〜130円といった感じでしょうか。やはり韓国料理が安くて美味しかったです。韓国に行ったら韓国のものを食べるが一番なのでしょう。あ、これはどこもそうか。
交通費は安さを実感したポイントでもあります。地下鉄の初乗りが90円で、これで結構な広範囲を移動できます。タクシーも15分ほど乗って300円程度で、旅行者がかなり気軽に使えそうです。
全長32cmの名物ソフトクリーム(100円)
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「いしかままぜめし」(左)と「かいぶついれわけぎるもの」(右)
左はビビンバだと分かりますが、「かいぶついれわけぎるもの」ってなんか妖怪みたい……。
余りお金を使う機会がなかったので、その他の物価はよく分かりませんが、印象として大体日本の物価の5〜8割程度なのかな、と。
地下鉄フォームの日本に負けず劣らず超・過保護な足元表示(この他も至る所にこの手の表示がある)
ハングル語は全く分からないけれど、恐らく「注意!白線から14cm以上下がること」とか書いてあるに違いない。
立ち位置の足跡といい、こんなことするのは日本だけかと思ったら……。
支出の源、物価は良いにしても、問題は収入の源、給料はどうなのか? ――これは幸いにも韓国で既に2年ほどADとして働いている友人の友人に会い、色々な話を聞くことが出来ました。
「給料は安いよ。日本人だから韓国人よりも貰ってるんだろう、って思われているけど、同じ働きを日本でしたら5倍は貰えると思う。――え? マクドナルドの時給? そうだなぁ……200〜300円くらいなんじゃないかな。日本と比較すると、AD職では5分の1の給料、マクドナルドの時給は3分の1〜4分の1だとすると、物価が日本の7〜8割でも生活して行くのは非常に大変なんじゃなかろうかと思うのですが……。スターバックスのコーヒーなんて日本とほぼ同じ価格でしたから、その価値と言うか、物価を考慮して日本人の感覚で言うと、あのコーヒー1杯に1500円くらい払っていることになりますヨ?! ええっ?! ありえないっ!
あと面白い話は、日本って普通、会社からは交通費が支給じゃない? でも韓国は昼食代が支給なの。まぁ1食600〜800円くらいで、交通費は片道90円とかだから、食事代を出してもらった方が会社員としては嬉しいんだけどね」
そう考えると、韓国人って韓国で暮らすにしても生活費、結構大変なんじゃないでしょうか。
この韓国在住の彼女から得た情報は多大です。一般的な韓国の話題から偏った話題まで……。滞韓歴2年にも満たない彼女ですが、仕事柄もはや韓国語はペラペラで、韓国映画の翻訳をしたり韓国の記事を翻訳したりとスキルを磨き続けております。
日本と韓国の一番の違いって何だと思う?――と聞いた私への彼女の答えは「韓国人はいい加減ってことかな」と言っていました。とにかく時間にルーズで、彼女が遅れたときに韓国人の仕事仲間に謝ったら、「謝らないでいいよ。皆遅れるんだし」と言われ、「いや、一緒にしないで」と思ったとか。
私がアイルランドで出会った韓国人から感じた印象は「約束を守らない」もしくは「約束を軽く見ている」でしたが、これも「いい加減」から派生しているのでしょうか……。
彼女は「全くファンでもないのに仕事上ペ・ヨンジュンを追い掛けて」おり、冬ソナファンの母を持つ身として、やはり全くファンでもないのに色々聞いてきましたよ〜。友人も全く興味もないので、冬ソナに興味のない3人が集まって冬ソナおよびペ氏の話題で盛り上がる私たちって……と変に受けていました。
さて、ここから先はほぼペ・ヨンジュン情報ですので、興味の無い方はここで読み終えていただくと無駄が省けます。
まず、韓国内でのペ様の立場ですが……。
鷹瀬 「露店に冬ソナ関連グッズがたくさん売ってたけど、あれは韓国の人も買ってるってこと?」露店で売っているヨン様グッズって本当に洒落にならないほど多いのですが、アレが完全に日本人向けだとすると、一体どのくらいの日本人が韓国に流れ込んでいるんだろう……とかなり驚きます。
彼女 「ううん。あれは完全に日本人向け」
鷹瀬 「あんなに一杯売ってるのに? 全部日本人向け?? ヨン様って韓国内ではどの程度人気あるの?」
彼女 「まぁ、普通に売れている俳優ではあるけど、あくまでもテレビ俳優だからね。やっぱり映画にしか出ない俳優で上手い人はたくさんいる訳だし、韓国でも勿論特定のファンもいるけど、一般的には『別に……』って感じ。今では扱われ方としては『日本で人気のあるペ・ヨンジュン』って感じで、逆輸入で話題になってる。こっちの人も『ヨン様』って面白がって呼んでるもん」
鷹瀬 「ああ、ヨン・シって?」(「シ」は「様」にあたる言葉)
彼女 「違う違う。そのまま日本語読み。『YON-SAMA』って言ってる。ふざけて自分の名前に『-SAMA』って付けるのが若者の間で一時期流行ってたよ。韓国での冬ソナとかペ・ヨンジュンの扱いって、あくまでも『日本で大ブレイクした』って感じなんだよね。日本では韓流とか言われてブームになってる、ってニュースがこっちで流れて面白がってるよ」
私が参加したツアーガイドさんは「今は1日に600〜700人の日本人を運んでいます」と言っていました。1会社のツアーで1日600〜700人というと、一体1日に何千人の日本人が流れ込むのでしょうか……。また簡単に行けるしね……。
さて、それはさておき、街中で目にして気になっていたことも聞いてみます。
鷹瀬 「ねぇ、なんか街で若い子がペットボトルとか飲むときに、ボトルの口に口をつけないようにして飲んでいる人が多かった気がするんだけど、あれはなんでか分かる? インドではカースト制度があるから、皆ああやってコップとかに口を付けずに飲むんだけど、韓国も何かそういう文化とかあるの?」その後、日本は下積みなく公に出てくる人が多いよね、という話題を一通り経由し、再びヨン様丸秘情報です
彼女 「ああ、確かに韓国の人はよくやるね。回し飲みするときに汚いからっていう単なる気遣いだと思うよ。そうそう、丁度この話でまたヨン様情報なんだけどさ。もうね、日本のマスコミは真実を書こうなんて気が無いのね。ヨン様初主演の『スキャンダル』って映画の記事で、主演女優のチョン・ドヨンがヨン様が飲んだペットボトルに口を付けずに回し飲みしたのよ。でもこれって韓国では誰でもすることで単なる習慣なのに、日本の記事では『チョン・ドヨンは日本のヨン様ファンを思い遣ってペットボトルに口を付けなかった』ってなってて、何だこりゃ!って思ったよ」
鷹瀬 「ええ〜?! 捏造じゃん! でもそれで何が言いたい訳?!」
彼女 「んー? そーすっと単純なヨン様ファンにとっては『ドヨンさんってなんて良い人!』みたいな感動話になるのよ。皆信じるしね。要するに、見たいものだけ見てるんだな、視聴者は。別に事実なんてどうでもいいんだよ。マスコミも、事実なんかどうでもいい、夢を売ってるのね。本当にこんなことばっかりだよ。
私が面白いと思って記事を書いても、イメージを壊すようなものは絶対に載らないし全部ボツ。事実も歪めて報道してるし。『スキャンダル』でペ・ヨンジュンって新人賞取ったけど、あれも実際の現場ではペ・ヨンジュンの発表のときだけ会場がシーンとしちゃってさ。結局、日本で異様な人気があるから賞を取ったのであって、実力で取った訳じゃないから他の俳優の反応が凄く冷ややかで。後で録画をチェックしたらペ・ヨンジュンのときだけ会場が無反応で差が歴然だから、他の受賞者のときの拍手をヨン様の受賞シーンに埋め込んだりして大変だったよ」
鷹瀬 「そうなんだ……。でも私、ペ・ヨンジュンも演技は上手いと思うけど、韓国で上手い俳優さんって誰?」
彼女 「韓国、上手い俳優たくさんいるから。ペ・ヨンジュンはあくまでTVレベルだし、映画俳優としては新人だし。韓国で上手い俳優って言うと……そうだな、『オアシス』の主演ソル・ギョングなんか演技が上手いので有名かな。この人はテレビには絶対に出ない」
鷹瀬 「ああ、あの映画、女優もめちゃめちゃ上手かったよね。日本にこのレベルはいないなって思った」
彼女 「ムン・ソリね。彼女も上手いよ。日本で強いて言うなら大竹しのぶレベル?」
彼女 「……ってかペ・ヨンジュンって整形してるし。昔のドラマとか見たら一目瞭然だけど」……100%ゴシップですが、大爆笑しました。ま、これは事実捏造とかではなく、プロフィールから抹消する気持ちはよく分かります……。微笑みの貴公子で売ってる人ですもの……イメージは大切……。でも、真のヨン様ファンであればこんな情報で心が揺らぐことはないのでしょう。ファンってそんなものよね。あ、軽いファンは知りませんが……。
鷹瀬 「え? 歯の矯正はしてるな、って思ったけど、整形?」
彼女 「うん、唇と顎。私にはよく分からないけど、整形のプロの韓国人にはすぐ分かるらしい。『あの笑ったときの口の形は顎を整形した人特有のものだ』って」
鷹瀬 「ふーん。そう言えば何か日本ではチェ・ジウとヨン様はお互い憎からず思っていた、みたいな記事があったみたいだけど?」
彼女 「へー。こっちではそんなの聞いたことないなぁ。まぁ色々イメージ作りのために情報操作してるしねぇ。あ、そうそう。面白いのがさ、初期のテレビドラマなんだけど、ペ・ヨンジュンのプロフィールから抹殺されている出演作があるのね。見たくも無いのに見たのよ、仕事だから。そしたらさそのドラマってのが、『そりゃ隠したいわな』ってな内容で……。学園モノなんだけど、不良グループみたいなのがあって、ペ・ヨンジュンはその一員なの。で、不良たちのボスが憂さ晴らしするときにペ・ヨンジュンに向かって『パンツ脱げ』みたいに命令して、ヨン様はチン毛をハサミで切られる役ドコロでさ! カメラ的には後ろからヨン様のお尻を映して前は顔だけ、効果音が『じょり、じょり』みたいな。そんで床にパラパラと毛が落ちる……ってなカットなんだけど。一応ドラマ全体に出演しているんだけど、そのシーンがペ・ヨンジュン的には一番の見せ場で……」
ちなみにウチの母は、「ヨン様じゃなくて、チュンサンとミニョン(冬ソナの役名)が良いのよ!」だそうで。ペ様に対しては「最近、出過ぎでイヤ」と。こんな情報を持ち帰って逆ギレされないかと微量に心配しましたが、最低線まとも(?)で助かります。ま、「チュンサンとミニョンが良い」とか言っている人がマトモかというとそれも微妙ですが……。
話を戻して。在韓している彼女の日本の韓流についてのコメントが非常に面白かったので、最後にご紹介して終わりにしましょう。
彼女 「もうさぁ、この前テレビ見てたら特番の中の初めの10〜20分くらいで『日本での韓流事情』みたいな話題を取り上げていたのね。今春のペ・ヨンジュンが来日したときの空港での様子とか……。なんか北海道からヨン様を見に来た、とか……。でさぁ、いい年したオバサンが泣いたりしてる訳よ。最初は面白がって見てたんだけど、その内段々腹が立ってきてさ……。なんなのっ!みたいな。あんたたち、こんな下らないことで無駄なエネルギー垂れ流してる場合?!みたいな。そしたら今度は徐々に恥ずかしくなってきて……。ああ、もうこんな放送早く終わらないかな、って。それでも見続けていたら最後には悲しくなっちゃってさ……。たった10分かそこらの間に喜怒哀楽、色んな感情が駆け抜けて……いや、この社会現象は凄いな、って」
【追記】
そうそう、韓国人女性は美人が多い、韓国人男性は精悍な人が多い、という件ですが、日本とそんなに変わらないと思います。少なくともソウルは。
女の子に関して言えば、日本人ほど作り込むような化粧をしたり眉毛を抜きまくって描いたりと激しく弄っていないので、素朴な感じがしてそれぞれ個性が見えて良いですが、「美人!」というのとは違う……。素地は日本と同じなんじゃないでしょうか。
男の子は日本よりは姿勢が悪い人は断然少ないものの、表面的にはそう変わらず。
例えばインド旅行のときは油断するとうっとり魅入ってしまう人が男女共にちらほらいましたが、今回の旅行では1人も……。ま、これは好みの問題もあるのでしょうが。ってか、好みの問題以外の何モノでもないか……。
今回の韓国旅行では、こんなに近くの国なのに、正しい情報ってなかなか入ってこないものなんだな、としみじみ思いました。
たった2時間のフライトを経て、本日早朝5時に羽田に降り立ち、ぼ〜っとする頭で家に一度帰り、駄目だこりゃ寝なければ死んでしまう私はもう若くない……とぶつぶつ呟きながら、9時始業であるにもかかわらず、少々早めの不自然な時間に上司Mさんへ直通電話で「体調不良のため(←嘘は吐いていない)午後出社します」と留守電を残し、いざ布団へダイブしました。すると眠りも深くなった9時半に上司Mさんから電話が入り……
2004年9月6日(月)/帰国6時間後の出社 曇時々雨/残業 0:30
上司M 「ちょっとさぁ、**ファイルなんだけど、どこにあるの? あと、急遽メルマガを出すことになったんだけど、いつも使ってるテンプレートは?」気持ちよく寝ていたところを叩き起こされ、嵐のように一方的な質問を投げ付けられ、そして私が仮病だと見抜いているとしか思えないほど労わりnothing な口調で締め括り……。普通、いくら見え見え、いくら化かし合いとは言え、本当に具合悪いかも知れないんですから、口先だけでも「お大事ね」くらい言っても罰は当たらないんじゃないかと……ないかと……。
鷹瀬 「あっ、えっと、えっと、ファイルは共有フォルダの中の……(略)……です。あの、今日午後には絶対に出社しますので、その時に」
上司M 「あのねぇ、急いでいるのよ」
鷹瀬 「あ……そ、そうですか……。すみません、なるべく早く出社します……」
上司M 「そうしてください(ガチャ・ツー・ツー)」
…………ま、私が悪いんですが。
と、言うことで11時過ぎには出社している自分がいました……。目の下の本物の隈に「大丈夫? 具合悪そうだよ」と普通に心配してくれる人多数。
ちなみに、メルマガは一部画像が×印になったまま配信されるというとんでもないことになっておりました……。本当に何もできない人だなぁ……。少しは大事にして欲しいよ……。
後で書きます。
2004年9月7日(火)/夕方のプチ宴会 晴/残業 0:30
せっかく営業部の連中ほとんどが外出しており、自由を満喫できる数少ないチャンスだと言うのに、仕事が立て込み、自由満喫どころじゃありませんでしたよ(涙) ってか、監視の目がない中でこんなに仕事をしている私をいっそ盗撮してて欲しい……。
2004年9月8日(水)/思いの他、不自由 晴時々曇/残業 0:10
さて、本日は術前検査の日でした。そう、1ヶ月後に迫る卵巣嚢腫の摘出手術のための、最終チェックという訳です。この件の経過はすべて【2004年卵巣嚢腫体験記】にまとめて行くので、まだ2回分ほど更新すべき部分が滞っていますが、追って……必ず……。ちなみに本日の件は第16章にて。
大したこともなく。
2004年9月9日(木)/小休憩 晴時々曇/残業 0:35
最後の晩餐、来週には営業部の人口密度が一気に跳ね上がります。ああ、蓋を開けたら短い休息であった……。
2004年9月10日(金)/小休憩 晴時々曇/残業 2:30
今日も平和な1日。最近は、「給料に見合った仕事をしているな」と納得行く日々です。
2004年9月13日(月)/小休憩 晴/残業 0:20
他部署で大きな動きがあったくらいで、私は平和な1日でした。
2004年9月14日(火)/小休憩 晴/残業 0:20
いきなり秋を感じさせる肌寒い1日の始まりでした。……あ、これは天候の話であり、感情の比喩表現ではありませんので、念のため。
2004年9月15日(水)/原始人からの注意 秋晴/残業 0:50
先週半ばから今週月曜日まで、営業部ほぼ全員の出張によりオフィスがガラガラで良い感じだったのですが、そんな宴が長く続くはずも無く、昨日から通常通りの顔ぶれが揃い、通常通りの慢性的ストレス生活が舞い戻ってきました。
個人的に仲良くなった他部署の人との交流による他部署情報(先月末のいきなりのリストラなど)や自分の日常から、もともと派遣という薄皮を隔てた形態をもって勤務しているA社に対するなけなしの愛情は、最近になって急速に軽蔑&シラけた気持ちに傾いています。1番の理由は、「尊敬できる上司がどこの部署にもいない」ということです。営業部だけかと思っていたら、それぞれの部署のトップがまた揃いも揃ってお馬鹿さんなようで、「A社は上に行くほど頭オカシイ人ばっかりになるんだよ、アハハ」などという台詞が勤続6年の正社員から漏れたりもします。
馬鹿に使われるという事態は誰にとっても不愉快なことだと思いますが、ここで対象となる「馬鹿な上司」のタイプは様々です。仕事を丸投げしてしまう逃げ腰タイプ、部下にお膳立てして貰わないと動けないお坊ちゃまタイプ、肝心なところで責任を取らない責任転嫁タイプ、部下の手柄は俺の手柄・部下のミスは部下のミスというジャイアンタイプ、トンチンカンな指示で現場を混乱させてしまう迷惑指示系統タイプ、すべて把握していないと気が済まず部下に仕事を任せない専制君主タイプ、何も分かっていない無知タイプ、自分がすることはすべて正しく自分は偉いと勘違いしている唯我独尊タイプ、傾向として女性上司に多いのが残念なヒステリータイプ、人として言ってはいけないことを言ってしまう暴言タイプ……本当に様々です。
営業部の具体例としては、私の直属の上司Mさんがベース唯我独尊タイプの軽くジャイアン入りーの時々ヒステリーというカテゴリに属しており、東さんが確実にベースヒステリー&暴言でありつつ専制君主が混じる迷惑度の高いカテゴリに属しておられます。上司Mさんと東さんなら迷わず上司Mさんの部下であることを望みますが、これは二者択一の中から生まれた苦しい選択に過ぎず、できれば私だって「釜茹か火あぶりか」なんて苦し紛れの選択肢ではなく、素直に天国を選んでみたいわ神様そこんとこどーよ、というのが正直なキモチです。
さて、営業部のいちばんえらいひと(←偉さを視覚的に表現してみました)は部長Gなワケですが、部長Gを見ていると、エライの意味が「えらいこっちゃ!」に通じているような気がしてならず、ふとそう思ってしまう度にブルーです。
種族が「宴会部長」、属性が「チンピラ」である部長Gに関する当サイト内の記録は実はそんなに多くありませんが(6月11日と7月27日くらいか)、それは私が直接関わっていないためで、例えば上司Mさんと部長G、東さんと部長G、他部署の人と部長Gの遣り取りを傍で見たり聞いたりしていると、「出来ない人なんだな」ということは仄かに分かります。
他部署の仕事にまで口を出したり、しかもその内容が全く理に適っていなかったりで、他部署からも著しく評判が悪い営業部の部長Gですが、とりあえず縁がないので「どうでもいい」と存在を視界に入れずに遣り過ごしています。……普段は。
そして「普段」ではなくなってしまった本日の報告です。
営業部の連中がこぞって出張に出てしまう前に小東さんから「営業部内の電話リストを作っておいて」と頼まれていました。元・秘書さんが作成管理していたオリジナル・ファイルが見つからず、プリントアウトしたものを元に、新しいファイルの作成を依頼されたのです。
ここで後に繋がる余談ですが……。最初は東さんに似ている気がして苦手だった小東さん、最近は仲良しという訳ではありませんが、良好な関係を保っています。東さんに振り回され、「上司に苦労させられている部下」という共通項があるものですから、時々愚痴を吐きに私の元を訪れ、話してみると全然悪い人ではないな、と。仕事と割り切って東さんに合わせているものの、本質は全く違うんだろうな、と感じさせます。
そんな小東さんですが、東さんに対する愚痴を言っても私のように東さんを嫌っている訳ではなく、むしろ同情的です。小東さんは言いました。
小東 「私は最近、この部署の諸悪の根源がどこにあるのか分かってきたよ。部長Gだね。あの人は何にも分かってなくて、仕事を全部、東さんに丸投げしちゃうんだ。今回の出張では人間の本性が見えて凄かった。上司Mさんも東さんも、あの人に比べたら可愛いもんだよ。部長……驚くほど何もしなかったんだ。いるべき場所にいないし、やるべきことをしないし……。私、忙しい中あの人に頼まれて個人用のスケジュール表まで作ったんだよ? 他人にそこまでさせておいて何でいないのよ!みたいな。さすがに他の部署からもツッコミ来たくらい結構大きな問題になっちゃって……本当に疲れたよ……」部長Gと接することが多い小東さんには色々なものが見えているのでしょう……。
さて、話を依頼された電話リストに戻しますが、辞めた人、新しく入社した人の情報を反映させ、作ったファイルは営業部の共有フォルダに保存しておき、営業部の面子が揃った本日に下記のようなメールを営業部全員に送信しました。
From: 鷹瀬私的には、自分の電話番号など自分が一番良く知っているし、間違いがあった場合本人が直せば確実だし合理的、というごくごく普通に感覚で出したメールに過ぎず、小東さんからも上司Mさんからも「フォローありがとう」とのメールの返信を貰っていました。しかし、このメールが送信された直後に上司Mさんが部長Gさんの部屋に呼ばれ、漏れ聞こえる内容から察するに、どうやら私のことで説教されているようなのです。
Sent: Wednesday, September 15, 2004 9:19 AM
To: 営業部全員
Subject: 営業部内の電話帳の確認
お疲れ様です。
営業部内の電話帳を下記フォルダに保存しました。
新しく作ったものなので、念のためご自分の欄に間違いが
無いか、ご確認ください。
お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
file://X:\XXXXXXXXX\Format\TelList.xls
部長室は私の席の目の前なので、声を潜めて話しているつもりでも、自分の名前が挙がれば気付きます。注意して聞き耳を立てれば何となく断片的に内容が聞き取れます。
部長G 「鷹瀬さんが出したメールだけど、こういうメールを出すのはちょっと……彼女はいつもこうなんだよね。以前も……こういうものはプリントアウトしたものを回覧して修正するのが筋でしょう」どの筋だって?! あなた石器時代のヒト?!?! 何、わざわざプリントアウトした紙を部内でぐるぐる回して最終的に舞い戻ってきた紙を元に、私が直すんですか? ――ごめん、そこまで私も暇じゃないのヨ。
私から見ると、こんなことを言えば言うだけ「僕はPC使えません。メールも全部プリントアウトして読んでます(←事実)」と喧伝するようなもので、部長Gの無能さが露見してしまうのでは……と思うのですが、自分が正しいと信じる唯我独尊タイプのお坊ちゃま部長の言い分は続くようです。
部長G 「大体これは元・秘書さんが作っていたもので……なんで鷹瀬さんはこういう勝手なことを……」いや、だからね、こんなこと好き好んで勝手にするほど、私、暇じゃないっての。頼まれたからやってんだよ。しかも、もしも勝手にやったとしたら凄く気の利く良い社員じゃないの……と思うのですが……。もう原始人の言い分はサッパリ分かりません。こんな下らないことで呼び付けられて、上司Mさんも気の毒に……。
この説教が終わったら私は上司Mさんに呼ばれて、間接的な説教をされるのかしら……とうんざりしつつ、続く下らないイチャモンに聞き耳を立てていると、上司Mさんもさすがに腑に落ちない調子で部長Gさんに反論してくれていました。
上司M 「……ですからこれは……はい、いえ、そうではなくて……では、一体どのポーション(部分)で鷹瀬さんに注意をすれば宜しいのでしょうか?」ヨ、ヨカッタ……上司Mさんも「これはおかしい」と感じているようです。最低線、救われました。一緒になって「そうですよね」とか言われたら本当に付き合い切れないので……。
そうして暫く主題の分からない説教が続き、上司Mさんが部長室から出てきました。
上司Mさんはかつて私に「上司が言ったことがおかしいからと言って、それを上司に言うのは間違っているわ!」と説教した方です。(8月9日の出来事。まだこの日の出来事はアップしていません) たとえあの場(部長室)ではおかしいと思っても、上司の言うことは絶対、という価値観で生きていらっしゃる方ですので、私を呼び出し注意をするかもしれません。席に戻る上司Mさんの動向をコッソリ見守りつつ、説教される心の準備をしておきます。
しばらくして優しい笑顔で近付いてきた上司Mさん。覚悟を決める鷹瀬。
上司M 「鷹瀬さん、さっきの電話リストの件なんだけど……アレって誰かに頼まれたの?」おおっと! さすがに「プリントアウトして回覧するのが良し」とは言いませんでした! いくらなんでも上司Mさんも納得できなかったことは言えないのでしょう! 勝った!(←何に?)
鷹瀬 「ええ、小東さんに」
上司M 「ああ、そうだったんだ。……いやね、ちょっと部長Gさんの方でも別で管理していたみたいで……小東さん、知らなかったんだね。あ、いいのいいの。うん、じゃあ」
私がささやかに喜ぶ傍ら、上司Mさんは小東さんの方に寄って行き、「小東さん、ちょっといいですか?」と彼女を連れて会議室へ行ってしまいました。――アレ? 私に言わなかっただけで、小東さんに説教するんですか?!
私が名前を出したために忙しい小東さんの手を煩わせたとしたら申し訳ないので、侘びメールを入れておくと……
-----Original Message-----とりあえず、クルクルパーは部長Gだけだったようで、助かりました……。助かるって、こんなことは無くて普通だと思うのですが、余りに下らないことが日常茶飯事で起こるので、ささやかな普通に喜べる体質になりつつあります……とても嫌……。
From: 鷹瀬
Sent: Wednesday, September 15, 2004 9:54 AM
To: 小東
ごめんなさい。
ああいう形で各自に回覧してもらったら一番効率が良いと思ったら、
なんだかMr.Gのご不興を買ってしまったみたいで……。
そちらまで火の粉が……。
-----Original Message-----
From: 小東
Sent: Wednesday, September 15, 2004 10:01 AM
To: 鷹瀬
ははは。そんなことは気にしないでくださいな。
別に私は誰にもなんにも怒られちゃいないから。
こちらこそ、私が頼んでせっかくやってもらったのに、
へんてこりんなことになってごめんよぉ。
上司Mさんにはなんか言われた?だとしたら、それもごめんね。
ま、でも、私と上司Mさんは「なにが気に障ったのか全くもってわからない」
という共通の見解なので、大丈夫だとは思いつつ、
たまに予想だにしない行動に出るので、念のため。
しかしさぁ、他に気にすること山ほどあるだろうに...う〜ん。解せぬ。
この会社にいると、「どうしてこんな馬鹿が高給を貰っているんだろう……」という方がゴロゴロいらっしゃいます。恐らくA社だけでなく、このようなことは多くの会社で起こっているのでしょう。
世の中というのは不思議で、「実力が反映される」というシンプルな仕組みが成り立つのは非常に難しいことのようです。時には無能ゆえにリストラされる人もいますが、「あの無能な人が残るのに、この人がクビ?」という納得の行かないケースの方がむしろ多いのでは、とさえ思います。
一番上が有能であっても、下層部まで目が届かないゆえに人事が上手く行われないことはあると思いますが、人を見極めるべき上が馬鹿だと会社全体総崩れです。
個人経営の会社はともかく、すべての従業員が雇われている多くの会社では、多勢に無勢で下が一致団結すれば馬鹿な上を追い出すことは可能だと思うのですが、それが実現されているケースは滅多に聞きません……と言うか、聞いたことがありません。A社営業部を見ても、部長Gのおかしな発言に疑問を抱きつつも突っ込みを入れる人はいません。
電話帳レベルの問題自体はどうでもいいですが、こんなレベルで阿呆な物言いをする人間は、一事が万事この調子、というのが常識です。部長Gが給料に見合った仕事をしているとは思えず、それどころか周囲に混乱を撒き散らし、円滑な社内業務の妨げになっているとしたら、どう考えてもリストラもしくは降格が正しい処置だと思いますが99%そういう爽快なことにはなりません。
――世の中は不平等に、そして理不尽に出来ている。正義が勝つとは限らない。余りにも理不尽なことばかりで、しみじみそう思うことが多くなってきました。
そんな弱りつつある私の耳に舞い込んだ朗報が……。
部長Gのような人間がゴロゴロ存在し、しかも上に立つ総崩れに近い状態のA社ですが、最近小さなムーブメントが起こりつつあるのです。と、言うのは数ヶ月前に就任した新社長がかなりの行動派で、各部署の仕事内容を詳しく知ろうと突っ込んだミーティングを数多く行い、その結果、業務を把握している人間とそうでない人間を的確に判断してゆき、遂に無能3馬鹿部長の1人(8月30日、不当解雇に踏み切った部長X)のリストラに踏み切ろうとしているらしいのです! やった、やったよ! ようやく神が舞い降りたよ!
やはり正義は勝つのだ!! hopefully... 頼むよ新社長!
ぬははははははははーーーーーっ!!!! 悪は滅びる! 正義は勝つのだ!!
2004年9月16日(木)/神様降臨! 晴/残業 0:10
やってくれました、新社長! 昨日あんなに勢いの良いことを言っておきながら、「でも会社ってそんなに正義がまかり通るところでもないしね……」などと、期待し過ぎた後の反動ガックリを緩衝するために心に防御線を張って斜に構えたりもしていた私ですが、新社長の行動力は期待以上に凄まじかったのです。
本日公表、本日付けで無能3馬鹿部長の1角がクビになりました。残念ながらウチの部長Gでも既に噂が流れていた部長Xでもなく、残りの1名ですが、部長クラスが当日付けでいきなりクビになったこの事実はヒラ社員の私たちに大きな衝撃(笑撃?)を与えました。
話し合いは新社長と当人の間のみで隠密裏に行われていたようで、同じ部署の人間はおろか、人事部長でさえ本日初めて知ったというまさに青天の霹靂、寝耳に水のこのリストラ騒動。どれだけ突然だったかと言うと、この部長、今月末の出張の予定を申請していたほどなのです。
午前中にこの情報が秘めやかに駆け抜けると、派遣ネットワークのスパイから矢継ぎ早に続報が――!(A社は派遣同士が仲良しなのです)
「まだ未確認ですけど、部長Xも近日中にクビみたいですよ」NOW ON SALE と COMING SOON! 素敵な響きだ!!
新社長の電光石火の英断に目が輝き出す下っ端社員多数、焦って彷徨い出す上層部多数。ふははははー! 馬鹿が! 逃げ惑うが良い! あっはっは、ザマァミロ! 今まで何の実力もなく高い給料だけ掻っ攫って仕事と責任だけを下に押し付けてきた無能どもめ! 天罰は下るのだ! 遂に神様が降臨したのだーーー!!!
大学を卒業して新卒入社のN社で泣きながら毎日を過ごしたあの日々から早7年――その間会社に属していなかった期間も多々あれど、会社に属す期間が長くなるに従って明らかになる「社会の構図」にガックリし続けてきた7年でした。
「しょうがないよ」「そんなもんだよ」「皆やってるし」――そんな言葉ばかりが耳に入り、「改革? 何それ」という雰囲気が蔓延する中で働かなければならない苦痛。「こんなのおかしい!」と声を上げることは「大人になりな」の一言でいなされる「我儘な態度」であり、理不尽を認めることこそが、嫌なことを受け流してゆくことこそが、馬鹿な上司に唯々諾々と従うことこそが、社会人として認められる第一歩であるかのような常識がまかり通り……。
余りにも自分の中の正義が世の中で通用しないので、「ああ私が悪うござんしたヨ」と拗ね始めていた矢先、神様が降臨して下さったのですっ! 私は今、会社生活史上初の「正当な処罰」が下る瞬間を目の当たりにしています! ビバ新社長! あなたは腐りきったA社に舞い降りた天使! いえ、神様! 私はこの会社の社員ではありませんが、この世紀の瞬間に立ち合えたことに感謝しています。他人事でもとっても嬉しい。この欺瞞だらけの世の中で、ささやかながらも正義が執行されたのが嬉しいのです。そして、馬鹿部長に振り回され、カリカリ来ていた社員たちの心の平安と報復感情が満たされたことに乾杯!
【もしかしたらキーポイントかもしれない追記】
新社長は日本人ではありません。
別にJR東日本に踊らされた訳ではなく、ただ単純にタイトル通り、思い立って京都に行くことにしました。
2004年9月17日(金)/そうだ、京都に行こう 晴/残業 0:15
1番の目的は、観光と言うより、京都から小1時間の大阪府に住むアイルランド留学仲間を訪ねることで、1年ぶりに会う7歳年下(確か今24歳?)、しかし年齢差を感じたことが無い位置付け若年寄の瞳(仮名)との再会に胸躍ります。そう、この瞳こそが以前日記で紹介した社員旅行の実態を報告してくれた友人です。
瞳も京都にはたまにしか行ったことがないらしく、私のベタな観光に付き合ってくれる……どころか、自らこんな提案まで!
京都はさ、私もあんまり知らないんだけどねぇ。嬉しくなっていそいそと返事を返すワタクシ。そして速攻で返って来るお返事。
考えてるプランとしては、
・宇治に行く(源氏物語ミュージアムがあります。)
・嵐山に行く(紅葉が見れるのではと予想します。ちょっと遠いらしいが。)
・ノーマルに四条とか街中。
・舞妓さん体験をする(←結構したいかも(笑))
・タイムリーに新撰組の足跡を辿るとか?
どれがお好み?
興味のあるものをある順に並べると、瞳のこういう調査体質、大好きなんですわ……。
> ・舞妓さん体験をする(←結構したいかも(笑))
> ・嵐山に行く(紅葉が見れるのではと予想します。ちょっと遠いらしいが。)
> ・ノーマルに四条とか街中。
かな。
あら〜、舞妓さん体験賛成してもらえると思ってなかった〜。嬉しい!
お値段はね、ほんとピンからキリまでなんだけど、どこまで求めるかによるかなぁ。
一応選ぶポイントとしては、
1.半カツラ(前髪だけ地毛を使うので自然な仕上がり)がいいか、全カツラがいいか。
2.着物は舞妓さんが実際に着ていた物を使いたいか、そうでなくてもいいか。
3.化粧は本物の舞妓さんがする和化粧がいいか、お手軽ドーランとかでいいか。
4.写真つきのプランがいいか、写真は自分で撮るからいらないか。
5.舞妓姿で外出したいか、外出しなくてもいいか。
ってこんなとこかしら? どうよ?
まぁ大体10000円くらいだして、写真撮ってくれれば安いほうかなぁ・・・って感じかな。
ちなみに舞妓さんじゃなくて、芸妓さんや太夫、十二単コースなんてのもあります。
――とにかく。このようなノリと勢いの経緯を経て、舞妓体験をすることになったのでした。
瞳とはアイルランドで出会っているせいか、お互いの歳など気にしたこともなかったのですが、上記のことを無邪気に友人Zに報告したら
……そりゃあイタイ…………。とのツッコミを受け、もしかして私、イタイことをしようとしているんですか?と少々怯んだのであります。まぁ、自分が楽しければ周囲から痛々しく思われても構わないのですが……。
7歳下と一緒に着るんですか。
7歳も若いのと一緒に写真撮るんですか。
ま、まあ、お化粧厚いからね、うん、うん…………ね。
外国にいると年齢など全然気にしたこともないのですが、日本にいると自分が気にしなくても周りが気にするってコトが結構多いのです。これは海外に出て戻ってきてから痛烈に感じるようになったポイントでもあります。
日本は問答無用に年齢を気にさせる環境が作り上げられているとしみじみ思います。就職絡みの年齢制限もそうだし、社会の若者に対する過保護もそうだし。特に日本特有と思われる大特徴は、女性に「若くて綺麗」を異様に求めているということ。20代半ばの子が「アタシなんかもうオバサンだし」と言うのは恐らく世界中で日本だけなんじゃないでしょうか。
歳相応の成熟した内面は2の次、3の次の話で、とにかくこの国は表面の皮1枚への拘りが半端じゃない。1億総中流よろしく、ピンからキリまで化粧を含めたファッションにこれだけ時間とお金を掛けている国民も珍しいと思います。(勿論そうでない人も大勢いると思いますが、平均を考えると外見を気にする風潮が異様に強いと思います) 中身を伴った外見への拘りは素敵なことだと思いますが、日本の現状を見る限り、ハングリー精神に欠けた飽食時代の歪んだ表現形、金と時間の無駄遣いの発露に思えてなりません。
なぜ働く女性のために創られたシャネルを、働いたこともないようなジャリガキが持ってるの……?とか。醸し出される人間性の品位によって安物が高級品に見えるならばともかく、逆に高級品が安物に見えてしまうってのはかなり恥ずかしいことだと思うのですが、日本はこの手合いが痛々しいほど多く、基本がガタガタな気がするのは私だけでしょうか。
以前、日本在住3年になるアイリッシュの友達がこんなことを言っていました。
「日本人ってみんな同じだよね。最初は髪と目が黒いせいかと思ったけど、そうじゃなくてファッションや化粧や髪型がみんな同じなんだよね。アイルランドではみんなが同じコート着てたら『DUNNES(日本のユニクロみたいな店)で買ったんだな』って思うけど、日本じゃ5万円もするようなコートをみんな揃って着てるんだもの。変なの」文化、お国柄がありますから、西洋人が変だからと言って変だと思うほど西洋万歳ではありませんが、この意見に関しては私的には100%同意で「変だよね〜」と頷いていました。
歳を取ることへの異様な絶望感もまた、この国は半端じゃないと思います。しかも「若い」の定義は10代で終わってしまうようで、若者真っ盛りの20代、30代自らが自分たちを「オバサン」「オジサン」呼ばわりしている様子はもはや病気です。
10代の若者が若者特有の生気溢れるエネルギッシュな生活をしているならばともかく、気だるく夢も目標もなく目先のことしか考えていないような子供たちが増え続ける中、私個人には10代への憧れは全然ありません。最近仄かに腰が痛い私としては「若さ」=「健康」という意味で若さに憧れますが、なんだか今の若い子、身体弱くて疲れ易い子が多いし……。しかし一方で、そういう若者を作っているのは紛れもなくこの日本社会の風潮であることを念頭に置かねばなりません。
輝いている人は何歳でも輝いており、むしろこの年齢神話が横行する国で、年齢と共に希望を奪う嫌な空気が蔓延している中でも輝いている若者以上の方々は、普通は生きているだけで輝いている若者よりも数倍も素晴らしく感じるので、どうもそちらの方に注目してしまいます。ま、夢を追っている若者はやはり無敵に素敵ですが。
何はともあれ、日本の年齢神話には根深いものを感じます。私が見る限り、特に女性の年齢神話は深刻です。こういう自虐的な思考回路はハッキリ言って気持ち悪いのですが、社会的な雰囲気や周囲からの影響でそういう卑屈さが蔓延し、慢性化しているので、諸悪の根源はそれを露骨に求めている一部の馬鹿な男だと思っています。しかしそのアホらしい要求に応えるのもまた馬鹿のすることなので、あくまでも需要と供給の結果であり、片側を責めるわけにはいかないのでしょう。
こういう土壌がある国で育った日本人女性が海外に出ると生き生きする傾向が高いのは当然なわけで、日本での生活に何か息苦しさを感じている人は、試しにちょっくら外を見てくれば、人生劇的に好転する可能性も出てくるかもしれませんよ、と思うのでした。見た結果、やっぱり日本がイイという人もたくさんいますから、その辺りは変に期待し過ぎないように、と言うことで。
ってな訳で、京都に行って舞妓って来ます。(繋がっていない)
【追記】
日本の年齢神話について、なんだか以前似たようなことをどこかで書いたような……と思って過去日記を探していたら見付かりました。【愛蘭滞在記】(6)〜Ennis編D の2003年5月2日(金)「日本で働くということ」です。興味ある方は是非。
さて、本日早起きして京都の(正確には大阪の)友人、瞳を訪れました。
2004年9月18日(土)/キャッシュな神様たち 曇
当然京都の案内は彼女がしてくれるんだろうと、何も調べずに大船に乗った気持ちで京都に降り立ちましたが、そのあては見事に外れました。よくよく考えてみれば九州出身の彼女が関西に引っ越したのは今年の春で、近いとは言え京都に住んでいる訳ではないし……。
しかし、その見知らぬ土地・京都を少し共に歩いて分かったのです。瞳のこの頼りなさは、土地に慣れていないというだけではない積極的な方向音痴から来ているということに……。私より方向音痴な人に初めて出会った……ってくらい物凄い方向音痴でビックリさせていただきました。そういや瞳と2人で見知らぬ土地を歩くのは初めて。ハプニング好きな私としてはこれはとても楽しくなりそうな予感。ちょっとわくわく。
まぁもう初っ端から迷いっぱなしでしたが、とりあえず一通りの経緯を経て、観光名所である嵐山に向かうことになりました。
大抵ふたり旅の時は方向も分からず歩き始める私を連れが軌道修正してくれることで旅が成り立つのですが、今回ばかりは間違った方向に歩き出すといつまでも修正が入らず、果ては自分たちがどこにいるのか分からないという末恐ろしい事態に簡単に陥ることに気付き、気分はもう一人旅レベルの緊張感……楽しい……楽しすぎます。
京都駅からたかだか電車に乗って15分くらいの嵯峨嵐山に行くのに(しかも乗り換えもナシ)何度迷ったか……。私も大概友人から「よくそんな方向音痴で一人旅とか出来てるね」と驚かれますが、瞳も大概「よくそんなんで外国暮らし出来たよね」と思いますわ……。(自分でも言っているし) 可愛い過ぎるゼ……。
嵯峨嵐山に着いて駅前の地図で瞳が行きたいという鈴虫寺を確認し、かなり自信を持って歩き始めること約40分。途中からいよいよこの道の延長上に目的地が?と思わせる山奥へと続く道に乗るも、いくら歩けども「鈴虫寺」という道標は現れず……。
どんどんどんどん歩いてさすがに不安になった頃、目の前には手を繋いで歩く仲良し中年カップルが……。最初は「日本であの歳で手を繋ぐ夫婦って珍しいよね」「仲良いねぇ。いいなぁ」などとこのカップルをウォッチしながら楽しんで歩いていましたが、一向に現れない鈴虫寺に焦りを感じ、ゆっくり歩くこの夫婦を追い越したときに思い切って「鈴虫寺はこの先でしょうか?」と確認したのであります。
オジサン 「鈴虫寺ゆうたらアンタ、全然反対の方角やで」
私たち 「ええっ?! ここから歩いてどのくらいでしょうか?」
オジサン 「歩く? 無理無理! 歩いておったら明日になってしまう。姉さんら、コレやろ、幸福祈願ゆうヤツやろ?」
そう言って。鈴虫寺で配られているらしい黄色の小さな幸福御守(右図)を財布から取り出して見せるオジサン。もうオジサンの所作はすべて愛しいと言わんばかりにオジサンを微笑みながら熱く見つめるオバサン。何ですか、計らずも近年稀に見る熱烈熟年カップルに遭遇した模様です。
オバサン 「縁結びの神様やね。姉さんら今日は女2人でおるけど、ホンマはお互いちゃんとええ人おるんやろ?」そう言って黄色の幸福御守をチラチラと見せるオジサン。そんなオジサンにうふふと微笑むオバサン。いいなぁ、何だか。
鷹瀬 「いえ、残念ながら目下2人とも神頼みをしたい状況でして……」
オジサン 「ほんなら鈴虫寺に行ったら宜し。1コだけ願いが叶うで」
鷹瀬 「お2人はバッチリ願いが成就されたみたいで、いいですね」ひ、ひ、ひえぇぇぇ〜〜〜!! 「ジョージュ」と「ジョージ」!! なんなのこの驚くほどベタな下ネタを吐いているにも関わらずスペシャル幸せな夫婦は! 正直すっごい羨ましいんですけどっ! 鈴虫寺までの道を教えてもらって別れた後も、余りの熱烈仲良し熟年カップルの強烈な存在感に半ば呆然とし、「何か2人のために世界はあったね」「幸せそうでいいよね……」などと呟きながら教えられた道をひた歩き、徐々に冷静になった頃には瞳と2人で「昼間から情事はしとらんでぇ〜」「アンタったらいややわ〜」とか言いながら先ほどのオジサン&オバサンごっこをして楽しんでいました。
オジサン 「こんな昼間っぱらから情事はしとらんでぇ。わはははははは」
オバサン 「アンタったらいややわ〜。おほほほほほ」
ええ、ええ、私もまさか自分が31歳にもなって24歳の友達と京都熟年熱烈カップルごっこをして遊ぶとは思っていませんでしたよ。人生って本当に何が起こるか分からないよね!(泣笑)
そんな経緯で遥々とやって来ました鈴虫寺(正式には鈴蟲寺)――辺鄙な場所にあるにもかかわらず大盛況で、入替制で列を成す現象自体に既に引き気味の私たちでしたが、バスまで使って他に何も無い場所にまで来てしまったことだし、腹を括って待ちの姿勢に入ります。
40分ほど並んでようやく入ると、鈴虫の音が鳴り響く本堂に通され、強制的に説法を聞かされますが、1度に150人ほどの参拝客を相手に説法をする住職さん、マイクなんかも普通に使用して非常に手馴れており、説法MCを披露してくださいます。これはもはや新しい形のエンターテイメント。長い話にも関わらず飽きさせず、段落ごとに笑いのツボもしっかり用意しており、説法と言うよりは住職のトークショーでした。
そんな住職さんの説法ショーのBGMは、寺の名前通り4千匹の鈴虫――1つのケースにオス250、メス250の計500匹、それを8ケース一列に並べ、半ば強制的に鳴き声を搾り出されている働き者の鈴虫たちが参拝客をもてなします。
この鈴虫寺、鈴虫が季節に関係なく常に鳴くように本堂は24度に設定され、人工的な秋を醸し出しており、24時間365日鳴き捲くる鈴虫に少し日本のサラリーマンを投影して「寿命、短いんだろうな……」と物悲しくもなったりしましたヨ。
それはさて置き。
私はその成り立ちなどよく分からずに来てしまいましたが、何でもこの鈴虫寺のお地蔵さんは日本で唯一のわらじを履いたお地蔵さんで、その意味は、こちらから出向かずともお地蔵さん自らが願いを叶えるために私たちの元を訪れてくれるそうなのです。それゆえ、最初のお祈りの際、氏名および住所を告げなければならず、引っ越した際には京都の方角に向かって「引っ越しました」と新しい住所を告げる……つまり、住所変更届をしなくてはならないのだそうです。ちなみにお地蔵さんは電話を持っていないため、電話番号は不要だそうで……。
こんな話を面白おかしく話す住職さん、「生臭坊主」という単語がちらりと脳裏を掠めましたが、なんでも楽しんで仕事をするのは良いことです。
住職さんは話に聞き入る参拝客に「祈り方」の講義もします。
「お願いには正しい願い方があります。よく『金持ちでハンサムで優しい人と結婚できますように』なんて願いをする人がいますが、そんな願いは叶いません。物事には順序があります。願い方云々というよりもはやこれは日々の心掛けの諸注意……。分不相応な願いなんぞは叶いませんと言い切る住職さんの潔さに完敗。
いいですか、まずは『私に相応しい人に巡り合わせて下さい』――そう願うのです。あくまでも『相応しい人』です。自分に対して立派過ぎる人が現れても上手く行きません。魚が好きな人が肉の好きな人と結婚したらどうなりますか? 毎日の生活が上手く行くはずがありません。大事なのは『相応しい人』を願うことです。
鈴虫寺のお地蔵様は1つの願いだけ叶えてくれます。まず『相応しい人との出会い』を願い、それが叶ったらお守りを持って再訪してください。新しいお守りで次の願いをするのです。その出会った人と『仲良くなれますように』、仲良くなったら『お付き合いできますように』、付き合い始めたら『結婚させてください』、結婚できたら『健康な子供が授かりますように』……そうやって1つずつお願いをして行くのです」
拝観料が500円の鈴虫寺、出てくる参拝客は全員黄色の札を持っているので、この入場料の500円にお札代も含まれているのね〜と思いきや、お札は別売りで1つ300円。思わず考えたことは……
多分1時間に1回の説法、1回の説法で150人の参拝客、朝9時から16時まで……5〜6回の説法か……。参拝客はほぼ100%お札を買うから1人当たり最低でも800円落として行くことになるとすると、1日150×6×800=72万円?! いやいや、もっと少なめに見積もっても100人×5回×800円=40万円か……こりゃ良い商売だわ……。所詮ビジネスよね、とか思いつつも結局幸福御守買ってるし。しっかりお地蔵様に名前と住所まで告げてるし。しかも1回目の呟きは小さくて聞こえなかったかも、と心配になって2回も自分の住所と名前を呟いてるし! あああ人間って弱い生き物よねっ!(……ってか単に私か。いや、でも瞳も2回、氏名住所を告げたらしいので、恐らく多くの人がやっていると見た)
それにしても東京と京都じゃちょっと距離あるからな……。入院中とかにお地蔵様が訪ねてきちゃったらどうしよう、入院前に病院の住所も京都の方角に向かって報告すべき?とか色々考えてしまう小心者……考えるべきことは他にたくさんありそうです……。
鈴虫寺の後にふらりと立ち寄った鈴虫寺のご近所にあるかぐや姫竹御殿……霊能者が運営しているらしいこのスポットも入場料300円、折鶴による祈願にも100円払わねばならず、計400円チャリン……(←結局やったのかよ!) ああ京都ってキャッシュな神様が多いのね……と踊らされている自分がオカシくも哀しい……。
この竹御殿、どうやらメインはかぐや姫云々ではなく占い(人生相談)なようで、入口に置かれていた名刺(右図)を見ると、「神霊術による人生相談」「霊感師」という生まれて初めて見る肩書きが……。ちょっと酸っぱい気持ちになっている私の傍らで、「ねぇトーコ、やる?」と私を窺う瞳……。気分を盛り下げるようで申し訳ありませんでしたが「ヤダ、絶対に踊らされるもんか」と即答。
しかし狭い敷地内をゆっくりふらふらするたった2人に参拝客に恐らくこの名刺の大和氏がいきなり声を掛けて来ます。
「せっかくだから言っておくわ。(瞳を指して)あなたは眼と喉、(私を指して)あなたは鼻と喉に気を付けなさい」――ん? 何この意味深な台詞は? 残された2人で「言われた場所が弱いってことかなー?」と話し合うも、お互い指摘された場所は別に……という感じだったので、ますます占ってもらう気持ちは失せます。これで私が「眼と腰と卵巣!」とか言われたら占って貰いましたがね……鼻と喉なんか問題ナイもん。瞳も指摘された場所には「?」という感じで、占って欲しいという気持ちは失せたようでした。
私たちがシラケタところで熱烈なファンはいるようで、参拝客の感想ノートなんかも置かれており、中を読むと皆さんの熱いメッセージがぎっしりと書き込まれていました……。
「男運がないと言われてショックでした(涙) また通って自分の運勢を変えたいと思います」……………………やっぱり日本ってまだまだ平和な国なんだな、としんみり思った京都の旅1日目なのでした……。
「今付き合っている彼氏と別れなさいと言われ、とても迷っています。どうしたらいいんだろう……」
「今度結婚することになり、旦那との相性もまずまずと言われほっとしています」
「厳しいことも言われるけれど、何度も通って今では段々幸せになってきました! 通い続けます!」
舞妓体験記、追ってアップします。
2004年9月19日(日)/舞妓になってみた 曇
色々書こうと思いましたが、基本的に卵巣嚢腫の件はすべて【卵巣嚢腫体験記】にまとめます。本日の件は第17章にて。
2004年9月24日(金)/手術前最後の診察 晴/残業 1:00
昨晩、アイルランド在住のインド人の友人アミットから電話があったと思ったらのっけから幸せ報告ですがな。
2004年9月27日(月)/アミット幸せ報告 雨/残業 0:20
ずっと待っていた伴侶VISAが降りてもうすぐ奥さんを呼べること、優秀なくせに今までマクドナルドでアルバイトしていたのが、ようやく専門であるデザイン・エンジニアリングの仕事に就くことが出来て、しかも初任給がいきなり34万円なこと、車も近々買っちゃう予定なこと、などなど、散々幸せをぶちまけてくれました……。
お愛想で私の近況を聞くものだから「こっちは10月7日に手術よ……」と言ったら
アミット 「そうだったね、Good luck! でも、ま、メジャーな手術なんだろ? じゃあ大丈夫だよ。僕は10月13日にハニーを連れてくるためにインドに一時帰国! ああもう幸せだよ〜! これから僕の人生はどんどん良くなるのさ!!」とまるで私の話を聞いていないようでありました……。虚しい……。
そりゃさ、最愛の奥さんをインドに残し、優秀な成績で大学院を卒業しているのにアイルランドのマクドナルドで働き続け、苦節1年でようやく色々なことが一度に実を結び、良かった良かった、とまぁそれは分かる。実際そう思う。めちゃめちゃ頭の良いアミットがマクドナルドで床掃除とかしているのを見て「生まれた国でこうも違うか人生は」とブルーになっていた私としては、単なる人間としても友人としても良かったと思うさ。
……だがな、80%くらい幸せな人は心の底から祝福できても150%くらい幸せな人にはこう……正直わだかまりが……。また近い存在であればあるほど喜びだけでなく複雑な心境になると言うか……。いや、自分が堂々と幸せなら他人の幸福を喜べる余裕もあるのだけれども……。ねぇ? そーゆーキモチ、分かりません?
――と、そんな正直な心情を鶴田さんに激白していたら、穏やかな口調で諭されました……。
鶴田さん 「鷹瀬さん、人の幸せを喜べるようにならないと自分も幸せになれないよ」…………ごふっ・.。(←吐血) ……真っ当で綺麗なご意見をアリガトウゴザイマス……。尤もです。尤もです。異論反論nothing……。
友人の幸せを心から願えるよう、人生修行の旅に出ます……。
アミット、おめでとう。良かったね……本当に良かったよ……。何だか性格的なものなのか、イマイチ苦労しているように見えないからつい羨ましくなっちゃうけど、君だって色々苦労したんだよね。……多分。
それに君が人の話を聞かないのは別に今に始まったことじゃないし、相手の状況を考えずに無邪気にハッピー振りまくのも今に始まったことじゃなかったよね(血涙) いいんだ、いいんだ、そういうところも含めて好きだからっ! 心構えが足りなかった私が一方的に悪いのさ……っ!!
君の前途に乾杯……っ!
8月30日に他部署Xの正社員Aさんが当日付けでクビになって以来、A社の人事はめまぐるしく動いているようです。部長Xが独断で強行リストラに踏み切ったAさんのケース同様、9月16日には3馬鹿トリオの1角を担っていた部長クラスの人間が、新社長の独断でやはり当日付けでクビ……人事部長すら当日まで知らなかった電撃リストラでした。
2004年9月28日(火)/3馬鹿の2角崩れる 曇/残業 0:25
そして本日、3馬鹿トリオのもう1角を担っていた他部署Xの部長Xがクビになりました。(こちらは電撃リストラではなく、1ヶ月くらい前から徐々に準備を進めていたようないないような)
ひ〜〜〜。
今、私はベルリンの壁が崩壊したドイツの如く激動の時代にA社勤務しているようです! A社の歴史が変わり行く現場に立ち会えたことに、ある意味、感謝しております!!
ひ〜〜〜。
| 2004年9月の勤務表 | |||
| 出勤日数 20日(うち休出 0日)/勤務時間 160:45/ | 欠勤日数 0日/ | 有給休暇 0日/ | |
| 月残業時間 13:30 | 日平均残業時間 0:45 | 今月最高残業時間 2:30/10(金) | |
| 【一言】 韓国に行ったり京都に行ったり病院に行ったり。遅刻はしても休まない優良派遣社員。えっへん。 | |||