2004年8月の日常日記&コラム

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遂に、キチガイ上司sの下で共に闘って来た(いや、共に逃げ惑っていただけ)鶴田さんが退職宣言をしました。今のところこっそりと私にだけしている状態ですが、「折を見て上司Mさんにも話す」とのこと。秒読み段階であることは確実です。どうしてどうしてどうしてどうしてこんなに下ばかりが辞めて行く状況が実際に繰り広げられているのに、人事は何の対策も取らないのでしょう……。どうして会社ってのは本人以外誰も認めていないような人が上にいたりするのでしょう?? 「良い会社」ってのは「黒い白馬」並みに矛盾した言葉なのでしょうか……。

2004年8月の小見出し一覧
◆注目の日記にはセルに水色を付けています◆日付を押すとジャンプ出来ます◆
 8/2(月) My loving PC 臨終決定  8/3(火) Let's go to the 人事!  8/4(水) 駆込み寺でない人事
 8/5(木) 原因は人間関係  8/6(金) 「上司は思いつきで…」  8/9(月) 上司Mさんの逆襲
 8/10(火) 疲れ果てた部下たち  8/11(水) そして私は貝になる  8/12(木) 貝になっても黙れない
 8/13(金) 沈黙のソナタ  8/15(日) 長期怠惰の言い訳  8/16(月) 小休憩
 8/17(火) バラエティと細木数子  8/20(金) 欠勤(夏休み)  8/23(月) 欠勤(夏休み)
 8/24(火) 希望の祭典オリンピック  8/25(水) 小休憩  8/26(木) メダルラッシュとその背景
 8/27(金) 小休憩  8/30(月) 身近な恐い現実  8/31(火) 恐い現実・続報




2004年8月2日(月)/My loving PC 臨終決定  晴/残業 0:40
 先月末に死期宣告のような布石はあったものの、途中息吹を盛り返したように見えた My loving Think Pad X22 ――ああ、また楽しい日々が戻って来るのね。これからも末永く良い思い出をふたりで作っていきま……と思った矢先、今度こそ本格的にご臨終しました。もう電源ボタンを何度押しても起動画面にさえ辿り着かず、「Operating system not found」と呻き声を発するばかり……。
 秋葉原の sofmap のPCクリニックに持ち込んで診断して貰いましたが、電源を入れ、異様な音が鳴り始めたと同時に、「これはもうハードがイカレちゃってますね。寿命でしょう」との未練すら抱かせない決定打を授かるに至りました……。モニターが映らない、とか、キーボードが駄目になった、などの中途故障はよく聞きますが、ハードが寿命ってのは余り聞きません。
 以前使っていたノートPCは5年くらい持って、最後も別に完全に息の根が止まったワケではなく、私が前PCの繰り広げる牧歌的な世界について行けなくなって別れを告げただけなので、今回のようなお別れもロクに出来ない衝撃的な別離はある意味初めてです。先立たれると思い出深くなるものですね……。

 sofmap の店員さんに聞いたところ、ノート型は確かに頑丈に出来ているけれど、やはり1ヶ所に置いて使うデスクトップと違って、持ち運んでいるだけで色々な衝撃を受けているんだそうで。アイルランドに連れて行ったり、ドイツに連れて行ったり、フランスに連れて行ったり、スペインに連れて行ったり……ヨーロッパの一部を見せてやったけど、死期は早めてしまった……じゃあ母さんどうすりゃ良かったの?アナタを家に閉じ込めて置いた方が良かったって言うの?細く長くなんてイヤよ。太く短く濃密に生きて欲しかったのよ、アタシの子ですもの!みたいな。(←錯乱中)
 話を現実に戻しますが、ハードディスクってのはほんの少しだけ浮いている設計で、その浮き方というのがタバコの煙が通らないくらいの隙間なんだそうです。そして、内部でカシャカシャ音が鳴り始めるのは典型的なハード障害の前兆だそうですが、私ときたら何かが内部で引っ掛かっているのかと勘違いして、思いっきりガンガン叩いたりもしちゃってました。
店員 「……それは自らトドメを刺したようなモノですね」
 …………そういうコトだったようです……。ま、弱っている病人に鞭を打ったと……そりゃ息の根も止まるがな。

 当たり前ですが、今回の突然のご臨終には肝が冷えました。バックアップを取っておいたのは5日前……失われた5日間のデータは計り知れなく大きかったのです。
 デスクトップよりもはるかに丈夫に作られているというノートの、更には最も頑丈に作られているというIBMの Think Pad がたった2年半でぶっ壊れたので、PCに対する見方も随分変わりました。20万円以上出費してたった2年半しか生きられないのなら、何ももう良いものを買う必要はナイでしょう。
 ハードを交換すれば今まで通りこの Think Pad を使うことはできますが、ハード交換とデスクトップ購入だと、後者の方がはるかに安くついてしまうので、ハードの交換までしてこのマシンを使い続けることには抵抗があります。ハードを交換すれば結局何もかも1からインストールしなければならず、手間暇は新規購入とさして変わらない、しかもスペックの点ではデスクトップに比べ著しく劣る……。
 気持ちはどんどんデスクトップ購入に傾いて行きます。
 一度気持ちが傾くとあとは簡単。何でもいい、とにかく1日も早くPCのある生活に……と思い、価格だけに注目し、その場で sofmap の自作PCを購入して帰ってきました。こんなに何も下調べをせずに何か買ったのは久し振りです。
チーズバーガーパソコン 69,800円 (モニタ無し)
 OS: Windows XP
 CPU: Celeron 2.70GHz
 メモリ: 512MB
 HDD: 120GB
 USB: 4個
 CD/DVDドライブ: 読み込み書き込み可
 メモリスロット標準装備: Compact Flash、Micro Drive、SD、MMC、Memory Stick、SM
 5年保障(+5000円)

 充分じゃない? チーズバーガーパソコンというネーミングのセンスは如何なものかと思いますが、スペックに対して非常にコストパフォーマンスが良いのではないでしょうか。SOTECの馬鹿マシン用に使っていた液晶モニタが余っていたので、このモニタ無しというタイプもジャストミートでした。FDドライブがないのが痛いところですが、これを機にそろそろCD-ROM焼きに慣れようと思います……。FD大好きなんだけどな……。会社でこっそり文章書いたりするときのために……。

 Win2000 から XP への移行ということもあり、色々最初は慣れませんでしたが、徐々に以前よりも使い勝手が良くなっているような気がします。ただ1点、どういうワケかキーボードが手に馴染まず、タイプミスが非常に多くなりちょっと苛々しますが、それもまぁ時間の問題で慣れることでしょう。

 さて、こうして私は新PCをお手軽にゲットしたワケですが、不要になった旧PCを前に思いました。こうやって数年ごとにドデカイごみがぼんぼん出る生活ってのは、やはり健全な姿じゃないな、と。もっと家電のリサイクルが定着して、廃棄PCの再生率がせめて50%に近付けば良いのに、と真剣に思います。2000年の資料でPCの再生率は10%以下で、2004年の携帯電話の再生率は現在24%程度なので、現在のPCの正確な再生率は分かりませんが、決して高くはないでしょう。
 メーカーが積極的にリサイクルを念頭に置いた設計をして、回収と再利用に力を入れ、国がそれをサポートするのが理想的な循環の基礎ですが、この国は使い捨てが流行る文化ですからねぇ……。国もそういう目先の経済効果が大好きだし。

 今年の猛暑で「クーラーが売れる。景気が回復する」という記事を見て悲しくなりました。新しい物が売れて、古い物が捨てられてゴミになる、というのは、長い目でみれば景気の回復どころか、資源の破綻、環境破壊と悲劇的な未来の始まりに過ぎないのに、日本の記事ってのはいっつも目先の流れしか紹介しないな、と色々な場面で痛感します。
 何か事件があっても、騒いでいる渦中だけ面白おかしく引っ掻き回し、その後のフォローは誰もしない、記事も書きっぱなし、という印象が非常に強くあります。
 現代日本のこの虚しくも空恐ろしい風潮を煽っているのは、完全にマスコミだと思うのですが、そのマスコミが報道を牛耳っているせいか、「マスコミが悪い」という意見をあまり表立って聞くことはありません。
 アメリカも大概めちゃくちゃなことをするな、と思いますが、マイケル・ムーア(「華氏911」「ボウリング・フォー・コロンバイン」の監督)のような人間も存在を許され、表舞台に出てくるところが最低線、日本とは違うな、としみじみ思うのです。
 日本は反体制(反政府)の少数意見がトコトン無視され、揉み消され、時には攻撃対象にされ、どうも国全体が一色に染まろうという傾向が強いように感じます。「出る釘は打たれる」の精神ですか。しかもこれも微妙で、「弱者である出る釘が打たれる」のであって、暴走する異常者には逆に優しかったりするので薄気味悪いと言うか、恐いのです。

 PCが壊れてそんなことを思ったのでした。(←いくらなんでも嘘です)

【追記】
 今まで1つのコンセント使用で良かったラップトップから、本体・モニタ・スピーカの3つのコンセントを必要とするデスクトップになって何だかちょっと電源が熱いです。このデスクトップの多すぎるプラグを1個にまとめられたら……と思う今日この頃。


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2004年8月3日(火)/Let's go to the 人事!  晴/残業 0:40
 会社ですが、以前からその傾向はあったのでしょうが、最近(上司たちが)余りに酷いと思う局面が増えてきて、いい加減モチベーションも下がります。効率良く仕事をしようと下が頑張っても、思い付きでモノを言う上司に事態を引っ掻き回され、その内「ああ、どうせ訳の分からない茶々入れられるんだから、『良くしよう』なんて思うのは止めて、言われた通りにやっておこう」となる……というのがこの会社のパターンなようです。
 私の所属している営業部だけの話かと思ったら、どこの部署でも似たようなことが起こっているようで、更には他の会社に勤める友人にも共感され、これはA社の特徴なのか、会社と言うものがそもそもこういう傾向に陥り易いのか、どっちなんだろう……というところまで来ています。

 さて、私が戦闘体制になるのは日常茶飯事ですが、最近では癒し系の鶴田さんまでが上司Mさんにカリカリ来ていて、そういう鶴田さんを見て今の事態が通常よりもちょっと深刻らしい――という間接的な理解をもって現状に臨んでおりますが、そんなある日、鶴田さんから特殊なお誘いを受けたのであります。
鶴田 「今度、人事に今のこの状況を言おうと思ってるんだけど、鷹瀬さんもどう?」
 どう?と問われても……。

 まず第1に、「人事に言って解決する問題なんですか?」という素朴な疑問があります。今までに何人もの人間(下々)が辞めてゆき、「EXITインタヴュー」なるものまであるこの会社で、それぞれが会社の体制への不満を多かれ少なかれ吐き出して出て行ったと思うのですが、結局何も変わっていないんじゃ……と疑いたくもなります。
 上司Mさんに至っては、彼女こそが「EXITインタヴュー」が生まれた直接の原因だそうで、数年前、他部署の課長だった彼女の部下5〜6人が、彼女を理由に一気に辞めたことがあったそうです。結果、彼女は部署が移動になり、現在の営業部に飛ばされてきたのですが、飛ばされても役職が同じままでは被害部署が変わっただけで、何の対処にもなっていない気がするのですが……。上司Mさんが営業部の課長になってからも部下は着実に辞め続けているのですから、彼女の所属部署を移しただけでは何の解決にもなっていないし、普通はこういう場合、減俸処分や降格処分が妥当なのでは……と、つい素人考えで思ってしまうのですが、「会社ってそんなもんだよ」というトコロなのでしょうか。
 とにもかくにも、このように事態の改善が一切なされていない現状を省みると、人事に言ったところで何がどう変わるんだろう……との無力感に襲われます。

 第2に、「私、派遣なんですケド」という根本的な立場の弱さの問題です。派遣社員の私が、しかもヒラの立場の私が、たとえそれが正論であれ、「上司たちの仕事の仕方はおかしいと思いまっす!」と鼻息荒く人事に駆け込んだとして……「嫌なら辞めれば?」以外にどんな言葉が返ってくるのか想像もつきません。「そうね、悪いわね。じゃあ彼らをクビにしましょう」なんて可能性は微塵にもないし、「そうね、悪いわね。じゃあ警告しておくわ」となる可能性だってやはり微塵にもないと思うのです……。

 上記のような理由から、多少……いえ、多々引き気味の私に、鶴田さんは淡々と諭しました。
鶴田 「派遣とか、そういうのは関係ないと思う。鷹瀬さんは鷹瀬さんにしか出来ない仕事をしてるんだし、仕事をする上でとてもやりにくいというのは事実なんだし。EXITインタヴューがあるくらいなんだから、人事だって悪い部分があったら改善しようとは思っているんじゃないのかな。それに、言ったことが直接何かを変えなくても、この状態を人事が知っておくのは悪くないと思う」
 ……ご尤もデス。「訴えなくちゃ何も変わらないじゃない!」は私のモットーだったと言うのに……歳をとって億劫(もしくは保守的)になっちゃったのでしょうか。そんな自分にちょっと愕然。人はこうやって年と共に諦めの姿勢がデフォルトになってしまうのね……。
 やはり「若さ」は、時には「馬鹿さ」に通じることもありますが、それだけで勢いと力があるものなのね、と痛感します。それ故に、若いくせに最初から「どうせ……」という諦めの姿勢を取っている連中には苛立ちともどかしさを感じる訳ですが、それは置いておいて。

 私がこの会社の正社員であったなら、ここまで言われれば即人事に相談すると思うのですが、やはり二の足を踏む大きな理由は自分の立場、つまり「派遣社員が言うべきことか?」という点で、自分自身が「派遣社員が派遣会社を通さず、直接勤務先の人事に訴える」という行動に自信を持てないということがあります。
 そんな散々悩んでいる私を後押ししたのは、人事部の派遣仲間からの報告です。私が営業部での日常を愚痴り、人事部の係長に相談するべきか迷っている旨を告げると、こんなお返事が。
「この前、人事部係長さんに鷹瀬さんのことをそれとなく話してみたんだ。『大変みたいですよ』って。そしたら『よく頑張ってるよね。淡々と仕事をこなしてて偉い』って褒めてたよ。今までだって何人も辞めてく人を見てるんだし、上司Mさんの下の苦労は充分分かってるんじゃないのかなぁ。それに鷹瀬さんのポジションってなかなか後任が見付からなかったから、辞められたら困る筈だし、訴えればある程度は聞いてくれるんじゃないのかな」
 ……淡々と仕事をしていると思われている辺り、「本当に見てますか?」と疑いたくもなりますが、とりあえず好意的に解釈されてはいるらしい。「派遣ごときが何を言う」という扱いにならないようであれば、そうですね……やはり訴えるだけ訴えてみようかな……と思い直しました。
 やるだけやって、それで駄目なら諦めもつくでしょう。とりあえず、陰で文句を言う暇があるなら、改善の余地が少しでもありそうな場所で言った方が建設的だとは自信を持って言えそうですから。万が一にも「生意気な! 契約終了ー!」となったら、それはそれで運命と思うことにします。

 そして本日、上司Mさんが終日外出だった一世一代のチャンスに人事部係長をお招きして、鶴田さん&鷹瀬による陳述会を急遽行うことになったのであります。

 ――疲れました。ので、続く。


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2004年8月4日(水)/駆込み寺でない人事  晴/残業 0:05
 上の続編。近日中に書きます。……多分。


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2004年8月5日(木)/原因は人間関係  晴/残業 0:05
 いや〜今週は部長も上司Mさんも東さんも外出が多くて、ああ彼らがいなければ私この会社かなり好きなんじゃない?と気付きましたね〜。同時に、この3馬鹿トリオの存在だけでこうも会社勤務が辛くなるんだな、ということにも気付きましたが。

 当サイトでしんねりめっちり行っている「辞めない&辞めたい理由」ランキングを見ても分かりますが、【イイトコ】得票数239票に対して【ヤナトコ】は1209票……約5倍ですよ(涙) どれだけ多くの人が不満を抱えて勤めているのかが伺えます。そして【ヤナトコ】のダントツ1位(36%)の理由が「人間関係」……最近のコメントのほんの一部を覗いただけでも、辞めたい理由にまでなる人間関係のゴタゴタの大変さが窺えます。以下、最近のコメントから抜粋ですが……
・非常識なことを平気で言ったり、わざわざ嫌な言い方をする上司の頭の中が、ときどきひどく不思議になる。
・眩暈と幻聴がする。前任者は精神病になって辞めたっていうし、私もそろそろかな…。
・ワタクシも同僚のおかげで体調も仕事もがたがた。彼女がストレスの元凶デス。
・挨拶してもシカトかよ!?それで役職か?
・顔も見たくない上司がいる。コイツのせいで体の具合が悪くなる。人間性が許せない!
・無能なくせに(無能だから?)上司に同僚に媚びる媚びる!本末転倒。馬鹿丸出しで痛い。しかもきしょい。
・自分の保身しか考えていない上司に振り回されっぱなし。

 仕事内容云々ではなく、人間生活を営む上で会社における他者との係わり合いの在り方自体に問題があるケースが多そうです……。

 仕事をする上で大事なのはあくまでも「仕事内容」であり、自分が何を学んだか、何が出来るのかということだと思いますが、なかなかそのレベルで悩めず、「上司が…」「同僚が…」という下らない問題で、働くこと自体が嫌になってしまうケースがこの世の中非常に多いように思います。

 ずっと以前、知人の学生さんが、色々就職関係の話をした際に、
「辞める理由が『人間関係』って……ありえるんですか? イジメがある訳じゃないんでしょ? 仕事の内容が合ってないとかなら理解できるけど、上司が嫌とか同僚が嫌っていう理由で辞めるなんて、それって甘えじゃないですか?」
と息巻いていたのですが、その後就職し、サラリーマン歴半年目頃に来たメールで
「以前、人間関係で会社を辞める人がいる、ということに関して『信じられない』と言いましたが、今では、自分がその理由で辞めるとは思いませんが、ありえることだとは思うようになりました」
になり、サラリーマン歴1年目を過ぎた頃に来たメールで
「どうして会社は、いい年の大人ばかりが勤めているにもかかわらず、明らかにおかしい人が上に立ったり、何もしていないと断言できる人が辞めずに勤務していたりするんでしょうか。自分は怒りにくい気質だと思っていましたが、今でも思っていますが、週に何回かは上司に殺意を抱きます。上司の顔を見ると吐き気がします。これが世に言うストレスだと知りました」
になったのがとても印象に残っています。文章の書き方も独特でセンスがあり、時々届くメールが楽しみな方ですが、原文を探しても見付からないので、何となくの雰囲気を思い出しながら代筆しています。この人のメールを時系列で読むと、働くということに関する心境変化の一例として、秀逸なモデルケースだなぁ……と感心してしまいます。

 明確にやりたいことや目標がある人にとって、もしくは特殊な仕事をしている人にとって、人間関係とは会社勤務をする上で影響力を持つ項目ではないかもしれません。しかし、普通の人が一定の収入を得るために普通の会社に勤務をしている場合、人間関係はその会社に勤め続けるか否かの大きな判断材料になりうると思います。
 退職理由が人間関係なんてトホホな事態だとは思いますが、人間は対人関係のストレスから病気になりうる生き物ですから……。

 では既にトホホな事態に巻き込まれている場合、一体どうしたらいいのか、という話になりますが、とりあえず思っていることを抱え込まずに言ってみるというのが一番地道で、一番確実な方法なのではないか、というのが最近の自分の経験から出た結論です。
 問題となる「言う相手」ですが、一番良いのはストレスの原因となっている当人でしょうが、「話せる相手ならとっくに話しているわい!」というケースがほとんどでしょうから、次の可能性はそのストレスの原因となる人物との関わり(仕事の分担など)を変える力を持つ上司ですか。
 よほど人間的に問題がある上司でない限り、面と向かって相談されれば、事態をそのままにしておくことはないと思います。相談した結果、「それはお前の我慢が足りない」と逆に注意されるかもしれませんし、「気持ちは分かるが我慢してくれ」と諭されるかもしれませんし、とにかく即思い通りの結果には繋がらないかもしれませんが、とりあえず自分の気持ちを知ってもらえます。こういう理解は物凄く大切です。現状を変える力を持たなくても、未来を変える力を持つからです。「ああ、AとBは折り合いが悪いんだったな。じゃあ次のプロジェクトでコンビを組ませるのは避けよう」とか、明確な対応でなくとも人間的な配慮をするようになるでしょう。仕事上でそんな甘い考えは通るものか、と思うかもしれませんが、どうしても折り合いの悪いAとBを組ませなければ仕事が成立しないという状況下でない限り、普通の人間なら何もわざわざ折り合いが悪い者同士を組ませることはないでしょう。特別な配慮まで発展せずとも、相談した訴えがあらゆる局面で加味されることは多々あります。相談することで得られるのは明確な結果ではありませんが、ほんの少しの配慮で仕事はしやすくなった りするものです。
 中には相談どころか、わざと嫌がらせをする上司がいるかもしれません。ストレスの原因が上司その人であれば、駆け込む先は人事です。上記の場合と同様に、言ったところで何が変わる訳でもないかもしれませんが、意思表明をしておくことで小さな変化が、後には大きな変化があるかもしれません。

 さて。これらは建設的に事態を解決しようとすることが前提の「言ってみる相手」ですが、性格的に大きく動くのが苦手なタイプであれば、まずは話し易い同僚にささやかに打ち明けてみるのも手がもしれません。打ち明ける相手によっては事態が悪化することもあるでしょうから、相手は吟味しなければなりませんが、ストレスを抱え込んでいる状態というのは非常によろしくないと思うので、私は「とにかく言ってみる」のはとても大事だと思います。
 事態の解決を目指すばかりが「言ってみる」効能ではありません。ストレスという大きな問題を解決できるだけでも、事態は大分違ってきます。
 気持ちや考えなんてものは自分から外に出して初めて存在するので、自分の中だけで悩んでいてもノーカウントな訳です。消極的な方法かもしれませんが、周囲に不平を漏らすうちに同じように思っている人が見付かって問題を解決しようという具体的な流れになるかもしれません。勿論、悪い方向に流れて行くかもしれませんが、とにかく事態は変化すると思います。そして何よりも、ストレスの発散は大事なアクションです。

 まだ書いていませんが、8月4日の日記に書くことになる私個人の人事に駆け込んだ結果は、正直「現状は何も変わらなかった」ということで決着しています。しかし、とりあえずやれるだけのことはやった、という充実感が生まれましたし、妙に割り切った爽やかな気持ちになり、苛々することも少なくなりました。これは全く期待していなかった副産物です。(副っつったって主は無かった訳ですが……)
 何事に対しても、「言っても無駄」というのは実際にやってみて本当に何も変わらなかった場合にのみ吐いていい捨て台詞であり、何もしない内から使っていい台詞ではないはずです。ただこの世の中、心煩わされることが非常に多いので、発言すら億劫になってしまうという気持ちもよく分かります。しかし、もし少しでも余力が残っているのなら是非。

 ――以上。人間関係の話から始まって、なぜか発言することの大切さに帰結した独り言でした。


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2004年8月6日(金)/「上司は思いつきで…」  晴/残業 0:15
 本日電車の中で思わず目を引く書籍の宣伝広告に出会いました
「上司は思いつきでものを言う」 橋本治著 集英社新書
 だってもう、タイトルだけで既に真理……っ! 絶対に読みたい!と思って作者名を控えておこうと注目すると「橋本治」。ハテ? どこかで聞いたことがあるような……ってか、以前にこの人の社会批評に感動した覚えが……と思って、サイト内検索をかけてみると、あったあった、ありました。2000年3月31日の日記で、橋本氏の絶妙な日本社会の考察を紹介していました。
 4年以上も前にただ文章だけを切り取って「上手いこと言うなぁ」と感心した人の本を、何の関連性も知らぬまま、今度はタイトルだけでやっぱり「上手いこと言うなぁ!」と感心する――私にとって橋本治氏はかなり本物のようです。
 4年以上の空白を経て、特別に名前を覚えていた訳でもないのにどちらにもぐぐっと惹きつけられた作家ですもの、これはもう著作物すべてを読み漁ってもいいか、と思い、とりあえずこのどうしても気になる「上司は思いつきでものを言う」を図書館で探したところ……皆さん考えることは同じですね。大ベストセラーのようで、予約が100件以上待ちでした。私に回ってくるのはいつになるのやら……。
 しっかし、驚くほど人の心を掴むタイトルだなぁ……。


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2004年8月9日(月)/上司Mさんの逆襲  晴/残業 0:30
 後で書きます。


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2004年8月10日(火)/疲れ果てた部下たち  曇一時雨/残業 1:00
 後で書きます。


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2004年8月11日(水)/そして私は貝になる  晴/残業 0:30
 後で書きます。


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2004年8月12日(木)/貝になっても黙れない  晴/残業 1:30
 詳しい日記は後で書きます。ただ1点。
 2(月)の日記を読んだ●島さんから面白いサイトを教えていただきました。マスコミの真実――是非読んでみて下さい!

ポチは見た。 http://www.geocities.co.jp/SweetHome/8404/


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2004年8月13日(金)/沈黙のソナタ  晴/残業 0:05
 後で書きます。


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2004年8月15日(日)/長期怠惰の言い訳
 すみません、すみません、あんなに先週、息巻いて「宣言します! 今週は更新します!」とか言っていたくせに……。ちょっと13(金)に予期せぬ出来事がワタクシを襲いまして、土日はすべてその対応に捧げていたのです。この2日間でどれだけ英語書いたよ?!ってくらい頑張ったヨ……。かつて受験中でもこんなに英語を書いたことは無かったッス! この情熱が15年前の私にあれば!!!

 13(金)という不吉な日に発覚し、私の週末を食い潰した出来事は、一生に何度も味あわない……ってか、普通に(?)生きていたら絶対に経験しない素晴らしく非日常的な大事件だったのですが(ってかまだ少々引きずっている)、残念ながらこれは100%報告できないコトでして……。なかなか体験できない、ワールドワイドでありながら狭い世界の事件でした……。
 ああ、こんな異常事態、報告できたら気分もスッキリして発散できたのに……くぅ……。

 気を取り直して。8月9日の会社で起こったビッグイベントは報告できますので、今週中(いい加減、皆さんも聞き飽きたと思われますが……)に報告したいと思います。いや、本当に。だって上司Mさん夏休みだし、会社で書けないかな、と。

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2004年8月16日(月)/小休憩  晴/残業 0:05
 夏休みの雰囲気が押し寄せ、社内も何となく静か。まったりとした1日でした。


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2004年8月17日(火)/バラエティと細木数子  曇時々雨/残業 0:20
 本日ふとテレビを見ると、細木数子が他人の人生に駄目出ししていました。ああ、なんか1週間くらい前に新聞で「保坂尚輝激怒! 細木、地獄行きを宣告!」というなんともふざけた内容の記事があったっけね、コレか?と思ってぼんやり見ていて……絶句しました。バラエティ番組を見たのが久しぶりだったせいもあると思うのですが、何、この品性下劣な番組は……。コレ、「面白い」んですか?!
 人の人生に駄目出しするオバサンがやっていることは、ダイヤモンドで名前を象ったクラブでゴルフ? 「アンタ駄目よ」「地獄に行くわよ」「アタシは7人の男と付き合ってるのよ。下は20代〜上は70、80代」「男は浮気して当然よ」「アンタ馬鹿女ね」……冗談だとしても全然面白くないし、本気だとしたら薄気味悪いんですけど……。
 司会者のネプチューンはネプチューンで見るに耐えない行為で笑いを取ろうとしているし、それに対して細木数子はその場で投げ銭をするという……それを放送しているテレビ局って……とにもかくにも全シーンに愕然としました。
 占いが当たるか当たらないかはともかく、こういう、人間としてどう見ても下品で歪んだ人がもてはやされているというこの社会の構図がどうしても理解できません。「毒舌」はテレビ的に面白いからわざと過激にしているのかもしれませんが、細木数子の言動って「毒舌」と言うより何かもっと深刻に病んでいる印象を受けるのですが……私だけでしょうか、そう感じるのは。

 最近、と言うか、正確にはアイルランドから帰ってきてから余りテレビ番組を見なくなって、1日に全く見ない日もあり、「白い巨塔」や特別見たい企画番組を除けば1週間に合計1時間も見ていない状態が続いているのですが、久しぶりに見た異様な光景に気持ち悪くなってしまいました……。
 こういう番組を放送するテレビ局にも薄気味悪さを感じますが、ゴールデンタイムに放送しているからには「人気番組」なんでしょうし、そうなるとこの番組を求めている視聴者が大勢いるという事実が背後に控えている訳で、もう、何もかもが恐くなりました……。
 A社で起こっていることは結構異常だと思いますが、多くの人が見るバラエティ番組も同じくらい異常だと、私の目には映ります。私と同じように思っている人って、多くないのかなぁ……。


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2004年8月24日(火)/希望の祭典オリンピック  曇/残業 0:40
 谷(田村)亮子選手が金メダルを取ったことは、それ自体がおめでたいということに加え、細木数子の占いが外れたという点に関しても喜ばしい出来事でした。(※注:細木数子は田村亮子に向かって「結婚したら絶対に勝てない」と言ったそうです)


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2004年8月25日(水)/小休憩  曇/残業 0:30
 オリンピックで寝不足、ということ以外つつがなく日々を過ごしています。


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2004年8月26日(木)/メダルラッシュとその背景  曇/残業 0:10
 恐いくらいのメダルラッシュです。オリンピックはまだ終了していませんが、現時点で金が15個、メダル合計35個でしたか。もう一体どうしちゃったの?! 今年は運が良いのか――なんて事情も知らずに呑気に単純に喜んでいましたが、お腹一杯になるほどの過熱報道により見えてくる背景から、「ああ、何事もラッキーということはないのね」と思い知らされました。1個2個の金メダルはラッキーで取れるかもしれませんが、15個はラッキーでは片付けられない数字でしょう。
 選手全員ではないにせよ、柔道や水泳といった今回のメダルラッシュの幕を開けたジャンルでは、シドニー・オリンピックでの惨敗から、期待を背負った選手に個別に特別チームを組み、お金をかけてトレーニングに臨んだと聞きます。特に水泳の北島選手などは4年間で完璧な肉体構造改革を遂げ、種目によって泳ぎ方を完全に変えるなど、科学的なアプローチによるトレーニングを積んだ4年間だったそうで。

 日本特有の「根性」「気合」のみで乗り切ってきた精神論の時代が頭打ちとなり、徐々に科学的、合理的なトレーニング方法を取り入れたことや、日本を飛び出し、海外でのトレーニングを積極的に行うようになったことなどが、今回の日本人選手の活躍に結びついているのではと思います。
 スポーツ界でのこのような変化が、一般的なサラリーマン社会にも訪れるといいなぁ。つまり、「根性、気合でサービス残業をこなすのではなく、科学的根拠に基づいた効率の良い働き方を研究し、人々に余裕と休息を与えながら成果を求める」ということです。

 さて、話を戻しまして。
 誰もここまでメダルを取るとは予想していなかったと思いますが、純粋にそれまでの成績から判断すると今回の結果は決して信じられないことではないようで、オリンピック前の世界大会などで好成績を残している選手も多く、今回のメダルは取るべくして取った「分相応」のものなのでしょう。逆に、金メダル相当の実力がありながら「不運にも」メダルを逃してしまった選手がいるくらいですから、1個や2個のラッキー・メダルが含まれていたとしても、やはり弾き出される合計数は、実力をそのまま表している数字なのだと思います。

 マラソンも、Qちゃんが出場できなくて気の毒とは思いますが、野口選手が金を取り、1人で2個金メダルを取るよりも、2人が1個ずつ取った方が絶対に良いという思考回路で、良かった良かった。しかも野口選手の家庭環境など聞くと、良かったねぇ!という思いはQちゃんを超えます。家族6人、けして裕福でない環境下で妹の走る才能を守るために頑張ってきたお兄さんお姉さんの話など聞くと、この金メダルは野口一家で取った金メダルなんだな、と感動もひとしおです。
 そう言えばオリンピックなどで注目される選手には、亡くなった親御さんの存在や、選手生活を支えるご家族の存在が背景にあることが多いように思います。あれだけの尋常でない偉業を成し遂げる人たちの精神力の背景には、様々な形で彼らの心を支える家族(時にはスタッフ)がいるのだと思うと、やはり人間というのは支え合って生きてこそなんだな、と別の意味でも感慨ひとしおです。

 そんなこんなで、最初は興味の欠片すらなかったというのにいつの間にか釘付けになっていた今回のオリンピック、まだもうちょっと寝不足の日々が続きそうです。


【追記】
 昨晩のシンクロ(デュエット・フリー)は予選で点数の低い国から演技をして行くわけですが、なるほど、見ているとどんどん上手くなって行き、途中「本当に日本はこの人たちよりも上位なの?!」と信じられない思いでしたが、予選2位で通過した立花&武田ペアの「Japanese Doll」を見て、こりゃ色んな意味ですげぇ!と感動しましたよ。
 ブーイング覚悟で言うならば、日本は外見(含むスタイル骨格ルックス)でかなりハンデがあるな……と思うのです……。スペインなんか立ってるだけで綺麗だし……ふぅ。美しい顔で微笑まれりゃー審査員だってウットリしますがな。手足が長いと演技が決まったときのインパクトは強いでしょうさ。(ま、手足が長い分、もしかしたら合わせるのは難しいのかもしれませんが)
 とにかくそういう外見というハンデを元々背負っている状態で2位。素晴らしい。「アラもしかして金も狙えるんじゃ」なんて思っていましたが、しかし王者ロシアの演技を見て無言になりました……。王者ロシアはどこまでも王者……素人にも分かる高度な演技と美しさ。ちょっとやそっとじゃ他の追随を許しそうもありません。1位ロシアと2位日本の差は明確に存在していそうです……。しかし同時に2位日本と3位アメリカの差もまた明確でした。

 そして今晩のシンクロ(チーム・テクニカル)でも同様の感想を抱いたのでした。


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2004年8月27日(金)/小休憩  曇/残業 0:10
 まったりとした1日でした。


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2004年8月30日(月)/身近な恐い現実  曇/残業 0:00
 涼しくなりました。台風が近付いています。そしてA社にも嵐が巻き起こりました。他部署の話ですが、仲良しさんが潜んでいるため耳に入った話で、知る人ぞ知る大問題になった話です。
 まず、本題の報告前に背景を記さなければならず、そのためにも登場人物たちに片っ端から仮名を与えてゆかねばなりません。イニシャルでは分かり難くなると思うので、それぞれ特徴と共に適当な肩書き付き仮名を割り振ってみます。

 問題が起こった部署はベタに部署X、そこの部長を「部長X」。部署Xは1人(男性50代)の部長と5人の部下(全員女性20代後半〜30代半ば)から構成される、仕事が出来る人間が集まっている部署です。但し、部長Xは悲しいかな他部署にその名を馳せるほど無能――ウチの部長Gともう1人の部長を合わせてA社3馬鹿部長と呼ばれています。
 部署Xのヒラ社員5人の内、私と仲良しの「仲良しさん」、今回の被害者である「被害者Aさん」、もしかしたら黒幕なんじゃ……と囁かれている「野心家Bさん」などが今回の事件の主要メンバーとなります。

 部署Xは縦割り社会で、5人のヒラ社員はそれぞれ担当が重ならず、1人1人が個別の仕事をしているため変な上下関係がなく、共通の敵=無能な部長Xを目の敵にする仲の良い部署……でした。
 部署Xの均衡が崩れたのは野心家Bさんが残り4人を差し置いて1歩前に出るようになってから……つまり、部長Xに近付き、部長Xを上手く操るようになってからだと言います。
 上司に気に入られるのは仕事をする上で大事な面もあり、それもまた仕事の才能の内だと思いますが、野心家Bさんは着々と部長Xに近付き、飴と鞭を上手く使い分け、「まるでお母さんのように」部長Xを懐柔して行ったそうです。部長Xは世話焼きタイプに弱いぼんぼんタイプだったのであります。

 その甲斐あったのか実力なのか、5月の組織変更で野心家Bさんはヒラから主任にのし上がります。5人の内、既に1人はかなり前から主任でしたが、入社したのは5人中4番目の彼女が他の2人を差し置いて主任に抜擢されたのです。
 元から主任だったCさんはタイトルを振りかざすような人ではなかったので、1人の主任+4人のヒラでもみんな仲良くやっていたのですが、野心家Bさんが主任になったことにより、5人同等レベルにいた部署Xの均衡がガラガラと崩れ始めたのでした。
 野心家Bさんは以前からも「年下(元から主任Cさん)に指示されるのは絶対に嫌」など、タイトルに対する拘りを覗かせていたのですが、正当に主任というタイトルを与えられてからは、その効力を使いまくり! 場を仕切り始めたのでした。
 この辺りから被害者Aさん、仲良しさん、元から主任Cさんの3人は、部署Xの雰囲気が悪くなって行くことに不満を持ち始めます。事あるごとに部長Xと密談している野心家Bさん……特に野心家Bさんはそれまでの鬱憤を晴らすかのように、主任Cさんに対して優位に立とうと、部長Xを操って様々な小技をかけてくるようになったそうです。

 そういう流れとは無関係に、部長Xと被害者Aさんは犬猿の仲でした。被害者Aさんは非常に論理的な頭の切れる人で、また性格もキツイものですから、無能な部長Xに対して分かり易く小馬鹿にしたような態度を取り続けていました。めちゃくちゃなことを言い出す部長Xを、冷静に突っ込んで黙らせる、ということも頻繁で、お互いがお互いを大嫌いと自覚し合っているそうです。
 そんな被害者Aさん、夏休み取得の件で、8月上旬に部長Xと遣り合っています。3ヶ月前から申請して許可も出ていた被害者Aさんの2週間の休暇を、部長Xが直前になって「認めない」と言い出したのです。誰の目から見ても分かる「嫌がらせ」に、当然怒り心頭の被害者Aさん、社則や人事部と掛け合って、正当な権利である休暇をもぎ取りました。人事部長と部長Xと被害者Aさんの3人で面接までしたそうです……。被害者Aさんは非常に行動力のある方なのです。

 さて、ここで野心家Bさんの存在がチラリ……。
 どうやら被害者Aさんの休暇を認めないと部長Xが騒ぎ出した原因は、野心家Bさんが裏で「こんな時期に休まれては困る」と進言したから、という事実が浮上します。野心家Bさんの被害者Aさんに対する個人的な感情は不明です。部署Xは非常にオトナな人が集まっている部署なので、我が営業部のようにその場その場で愚痴を言い合ったり、嫌いな相手と距離を取ったりしてしまうようなことはせず、社内では完璧なまでにお互いニコヤカに接しているからです……(それはそれで恐い)
 しかし、部長Xとタックを組んだ野心家Bさんにしてみれば、部長Xの思い同様、被害者Aさんは目の上のたんこぶ……。
 2週間と言えば日本では結構な長期休暇ですが、それでも部署Xの他の連中が被害者Aさんに同情的なのは、3ヶ月前から申請し、一度は許可が下りていた休みだったことや、被害者Aさんがこの2週間の休みを取るために各方面に心を配り、万全の準備をしていたこと、そしてこの休みを阻もうとしている野心家Bさん自らが春に2週間の休みを取っていたことなどがあるからです。
 結局、この休暇申請にまつわる戦いは、表面的には「部長X vs 被害者A」でしたが、水面下では「部長X+野心家B vs 被害者A+仲良しさん+主任C」という、部署X大分裂に発展して行ったのであります。

 そして事件はいきなり起こります。
 本日、2週間の休暇を満喫して出社した被害者Aさんですが……朝一で部長Xに呼び出され、本日付で辞職(クビ)を言い渡されたそうです……。一体どのような経緯でこんな短期間(ってか短時間……)で6年間働いた正社員1人をクビに出来るのか、心底不思議なのですが、詳しいことは未だに分かっていません。ただリアルタイムで仲良しさんから以下のような報告を受け、かなりの衝撃を受けたのでした。青が仲良しさん赤が私の社内メールの遣り取りです。動揺混じりの文章、読みにくいかもしれませんが来たものをそのまま掲載しています。

やめさせられたよ。被害者Aさん。
今朝。


い、意味が分からないんですけど……。
ヤメさせられた、って、辞めさせられたってこと?!?!


本人の意思とかいってるけど、(部長X)、Aさんに聞いたら、すっごいぞ。
30分いないにやめるかやめないかきめろ、っていわれたらしい。
ちなみに。9月末から、あたしい人くるってさ。***の仕事したことないシロウト。
そして、何もかもしっている無口な野心家Bさん。今日は全然、しゃべらない。
ひどいよね。いいふらしてる。わたし。


どどどどどんな条件で30分以内に退職を迫るのよ?!
普通条件があるでしょうよ!?
ああ、部長X今私の目の前を横切った。
恐い恐い恐いこの会社恐い!!!


まじ、こえ。まじまじ。

これは私たちも正しく仕事をしていても切られる時は一瞬ね。恐いわ。
でも本当にどんな条件を突き付けられたの?
普通「××が嫌なら辞めろ」じゃん。
××に当たる条件はなんだったの?!


よくわからん。Aさんとも電話で話したときは、もうそれどころでなかったし。
本人の意思で、とか部長Xはいってるけど、半分おどしだったらしいよ。やばいよね。
Aさんはこの件で、法律家のところへいったよ。チカチカ合う予定だから。
ひどいよね。まったくもう。


酷いし、恐い。恐いよマジで。結局権力持ってるヤツって何でもできるんだね……。
仕事をちゃんとしてれば文句はあるまい!なんてのも、異常者にかかれば
曲がる道理なのね……。普通労働基準法で守られていると思うんだが、どんな
手段で退職まで追い込んだのかしら……。だってほら、東が××さん辞めさせようと
したけどできなかった、って言ってたじゃん。なのに部長Xはやってしまった。
この違いは何? 人事は何をしているの?? 今度Aさんに詳しく聞いておいてくれ。
私もヒトゴトではない。


人事部長がからむとむごいらしいよ。
前の××さん(課長)もある日、突然、やめさせられたもん。
2Fいって告げ口してきたのだ。ちょうど××課と打ち合わせがあったので。
そしたらそういっていた。
ひどいよね。。。。まったくもって。
部長がいらないといったらいらないのかよ。みたいな。
こりゃ、たたかうよ。Aさんは。


人事部長は部長Xとお友達なのか? 部長Xの言う事なら聞くのか?
でも人事部長がAさんに悪感情を抱くことなんかナイでしょ、接点ないし。
なのに何故……。やはり部長という位はそれほどまでに輝かしいのか。
肩書き命の会社では、やはり肩書きがモノを言うのね……ガク。
しかし辞めさせるべき相手はごろごろいるのに、実際に辞めさせられるのは
まともな人たち……恐い〜。


ね。きょうも、そのはっぴょうがあるとき、事前まで二人(部長Xと野心家B)でこそこそして、
はっぴょうの時は野心家Bは驚きもしないし、一言もいわず、下をむいてじっとしていたよ。
オンナってこわいね。
しかも、***やったことないひとがひきつぎもなしでやるんだとよ!
ばかばかしいぜ。やってらんないぜ。
おわかれかいもなしですか?おかしくないですか?といったら、かいしゃがのぞむ人材とは、、、
とかどうのこうのまたむにゃむにゃいっていやがったぜ。
***どうするのですか?という質問には、僕がやります。だって!ばかばかしい。


でもさ〜こうやって今までやってきたんだろうね、この会社は。だから別に実力がなくても問題ないんだね。上司に反抗的な態度を取るって事の方が大問題なんだろうね。こんな環境じゃ、一生懸命やるだけ虚しくなるよな。働きを評価されているとは思えないし。結局yesマンを求めているだけじゃん。被害者Aさんの穴を埋めるために周りがあっぷあっぷしても関係ないと思っているのかしら……ってか、野心家Bさんも苦しくなると思うんだが、それよりも追い出したかったのかな……。そんなに目障りだったのかしら……。部長X一人じゃ決めなかったと思うんだよな。力強い後押し(もしくは同意)があったからこんな暴挙に出たんだと思うんだよな。で、その後押しって……。気になったんだけど、Aさんはもう帰ってきているの?

今日、初の出社日で、朝いちでよばれ、5F以外にいってはいけません、
そんでもって、12時までにでていけといわれたらしい。
そして、なぜか、部署Xのみんなは10時から12時までかいぎ。これもさくせんか。
そうね。部長Xだけでこんなことできるはずがないんだよね。きまってるんだよね。野心家B。こえ。


 こういう突然のリストラがあるということは、もちろん新聞などでは知っていました。――そう、情報としては知っていましたが、まさかこんな近くで本当に行われるとは……。
 今までも会社側からの圧力で辞めた人、つまり辞めさせられた人は実際に見てきましたが、それは本人に問題があったり、仕事が出来なかったり、重大なミスを犯したりと少なくとも理解できる理由がありました。しかし今回の被害者Aさんの突然の解雇は本当に理由が見えません。って言うか、「部長Xが被害者Aさんを嫌い」という理由しか見えません……。しかも、「今日から来なくていいから」なんて早急なリストラは新聞でだってなかなか聞きません。
 私には見えない業務上の深い理由があるのかもしれませんが、少なくとも同じ部署で働いている人たちも私と同じくらいビックリしていますから、Aさんの働きに問題があったとは思えません。しかも2週間の休み明け早々……30分以内に決めろ、12時までに出て行けって……。
 休暇を取ったことが理由と言うのなら、「なら最初から何がなんでも正当な理由で休暇を許可しないのが筋なんじゃ……」と思うわけで、反対したにしろ、人事を通して最終的に許可が下りた休暇を理由には出来ないと思います。

 でも、この一件で「会社というのは何でもありだな」と肌身に感じました。何となく、こう……「それはありえない」というラインがあると思っていたのですが、外資系A社を見る限り「何でもありえるな」と……。
 6年勤めた正社員ですらこの扱いですもの。部長G、上司Mさん、東と営業部の上から3人と不仲な派遣社員なんか、明日クビになってもおかしくないようです。

 会社って何だろう、正義って何だろう……と、かなりショックな出来事だったのであります。


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2004年8月31日(火)/恐い現実・続報  曇のち晴/残業 0:00
 人が1人いなくなっても、会社というのは続くんだな、と。何事も無かったように続くんだな、と。本日しみじみ思いました。
 良くも悪くも、それは正しい姿だと思います。誰かがいなくなったくらいで傾く会社なんてヤバすぎます。
 「俺がやらねば」と思っている人の何%が本当に必要とされている人材なのか――そう考えると、責任感だけで自分の一生を棒に振るという行為がいかに虚しいか分かります。責任感は勿論ないよりあった方が良い。責任感は美徳です。しかし、とかく「俺がやらねば」と思いがちな方は、日本特有の過労死という現象が過ぎた責任感から生まれたものだということを念頭に置くべきです。

 同時に、人が1人いなくなって何も変わらない会社に、それが普通と思いつつも、やはり虚しさを感じます。いなくなった人には生活があり、ドラマがあり、今回の場合には無念がある……。去る人にとっては事件でも、残る人にとっては他人事。同情はしても、去る人のために戦ってくれる人など滅多にいません。それが会社というところだと分かっていても、やはり虚しさは募るのです。
 常日頃から思っていますが改めて「会社なんかに自分の人の主軸を置いちゃあいけねぇ!」と思いましたね、今回。

 話は感傷から現実に移りますが、突然(当日)の解雇は労働基準法に違反していないのかという疑問がありましたが、「給料を1ヶ月分支払えば、当日解雇もありえる」のだそうで……。「1ヶ月前に告知するべき」というのは給料保障のためであり、金さえ支払えば当日解雇も可能だそうです……。お金は勿論大事だけど、こうなるとお金の問題じゃないよなぁ……。当日解雇によって受ける心の傷はどうケアしてくれるんだか……。


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2004年8月の勤務表
 出勤日数 20日(うち休出 0日)/勤務時間 158:00  欠勤日数 2  有給休暇 0
 月残業時間 8:00  日平均残業時間 0:24  今月最高残業時間 1:50/12(木)
 【一言】 有給がまだ発生しないので、欠勤して夏休みを取得。やはり休みって良いですね。


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