----- Original Message -----
From: 鷹瀬
To: 友人Z
Sent: Tuesday, April 01, 2003 7:16 PM
Subject: 取り急ぎ報告


やほ、君は一体いつになったら返信をくれるのさ。
全く、構ってくれないとグレるぞ。ってか、まだニュージーランドって
ことは無いよね……? 何日間旅行したの?

えーと、なんかさ、急な話で本当に申し訳ないというか、ビックリ
するだろうけど、私、結婚することになったわ……リビア人と。
1歳年下なんだけど、ずっと年上だと思っていたので(あっちは
私をずっと年下だと思っていたので)、余り問題ないというか……。
最初から好きは好きだったけど、まさか結婚するような感じとは
思っていなかったし、彼は彼で出会った頃から
「外国人とは絶対に結婚しない」
って言い切っていたので、まぁそうなんだ、と思って友達のような
微妙な関係で付き合ってきたんだけど、2ヶ月間同じフラットで
一緒に生活してて、あ、なんか良いなーって。

リビア人、女癖悪い人が多い中、彼だけなんか純でさー。リビア人
軍団は皆長期滞在なんだけど、皆、女癖の悪い過去の話とか、
酔ってやっちゃった、とかいう乱れた話が蔓延する中、彼だけ
そういう話は全くなくて、他の日本人も
「モナムだけは良い奴だよね」
って口を揃えて言ってて、私も「そうね」と思ってたんだけどね。
DVDとか皆で見ててSEXシーンとかになると早送りしちゃうような人
なんだよ。可愛いんだよ、何だか。

1月末に私のフラットに引っ越してきて、一緒に行動することが多く
なって、話す時間も多くなって、その内リビアで生活することについて
聞かれたりして、そういう付き合いをするつもりなのか、って感じになって、
色々あったんだけどさ。***みたいなエグイ迫り方はされなくて、
それが却って「良い奴だな……」って思う切っ掛けになって。
彼の誕生日が3月25日で、彼は長男なので、この誕生日までに
アイルランドに残りどれだけいるつもりなのか、今後どうするのか、
というようなことを家族にハッキリと意思表示しなくちゃいけないらしく、
その際に結婚の話を親にするかしないか、ってコトになってて、
「僕と結婚するつもりはないか?」って聞かれて、でも私は自分の
試験で忙しかったし、なんかやっぱそう簡単に国際結婚ってのも
返事できなくて、なんとなーく回答を避けてたんだわ。3月25日は
スペインだし。別にじらしているつもりもなくて、正直な話、考えるの
面倒だったもんでさ。

でね、そんなこんなで、実はこの前のスペイン旅行も彼と一緒に
行って来たんだわ……。最初は私独りで行く予定だったし、飛行機の
チケットも独りで取ってたんだけど、私が独りでスペインに行くって
言ったら「あんな危ないところに独りで?!」とか結構びびってしまった
らしくて、私に内緒で勝手に同じ飛行機のチケット取っててさ。出発の
直前になって一緒に行くとか言い出して。その時私は「25日締め切りの
回答が欲しいんだろうな」って思って、一緒に行くのは……と凄く抵抗
していたんだけど、いつも絶対に強い言い方をしない人なんだけど、
このときだけはすっごく強気で行くって頑張られちゃって、最初ちょっと
気まずい感じで一緒にスペインに向かうことになってさ……。

でも道中で25日の話は絶対にしてこなかったし、回答が欲しくて一緒に
無理矢理ついて来た、って感じじゃなくて、純粋に私の心配している
って感じで、宿も私が現地で探すって知ってたのに、私が言い出す前から
「トーコが宿を決めてから、僕は別の宿に泊まるよ」って言ってきて。
最初彼の真意が掴めずに、じゃあどういうつもりで一緒に旅行しようと
思ってたんだろうって色々勘繰ってしまったんだけど、終始紳士でね……。
そんでこっちが堪らなくなって25日に誕生日のお祝いをした後に、
「今日、回答を出さないといけないんでしょ?」
って私から切り出したら、

「そのことなら、もう家族には日本人で好きな人が出来て、彼女は
数ヶ月の付き合いで簡単に結婚するかどうかを決めるような人じゃ
ないし、僕もそれに付き合うつもりって言ってあるから。父も母も
僕が自分で決めた人なら問題ない、って言ってくれてるし。
この旅行もトーコが凄く警戒しているのは知っていたし、君は独りで
行動できる人だって知っていたけど、それでも無理矢理ついてきたのは、
やっぱりスペインは心配だったんだよ。強盗が多いって言うし、
スペインの友達も『女の子の1人旅は危ないよ』って言ってたから。
特に君は変に自信があって危ない方に寄って行く人だから……。

「君がプロポーズの返事に困っているのは知っているし、勿論5年も
10年も待つ訳には行かないけど、君から絶対に無理という返事を
聞くまでは諦められないし、君は正直で頑固で、でも行動が誠実な
人だから、こういう状態で人を長く待たせる人じゃないっていうのも
分かっている。それでも、トーコは多分物凄く時間をかけないと納得
しないだろうしね。そのくらいは待ってもいいかなって。
たとえ結婚できないって言われても、縁がなくなってしまうよりは
友達でいたいし、出来ればアミットみたいな立場になりたいよ。

「僕は今まで妻を3人持つのは名誉だと思っていたんだけど、最近
トーコと結婚した後のことを想像すると、2人目の妻は別に欲しいと
思わないし、そんなことをしたらトーコは帰っちゃうだろうな、って思うと、
3人のリビア人女性よりも、トーコ1人の方がいいな、って思うんだ」

……………感動しました。この妙に私の気質を分かっているところにも。
私は、この告白の後にプロポーズを受けることに決めました。

3月29日が彼のお父さんの誕生日だったということで、お父さんの誕生日
プレゼントに私との結婚報告をアイルランドからしたよ。モナムのお父さん、
英語がちょっと話せたので、電話でちょっとだけ話したんだけど、声が凄く
穏やかな人で、まぁ声だけでどうこう言えないけど、やって行けるかな、って。

今後の予定としては、彼は私が物書きになりたいのも知っているから、
6月で留学を終えて、ヨーロッパ旅行をして、それから一度日本に
帰って、1年間物書きとしての就職活動をして、ネットで仕事が出来る
環境を整えてからリビアに行くと。1年間でどうにもならず、私の諦めも
つかなかったら、日本とリビアの2重生活をしばらく続けても構わないよ
って。妊娠しても本当に動けないのは数ヶ月だから、その頃はリビアか
日本で過ごすとして、交通費の心配はしなくていいと言ってくれているので、
この際お金持ちの国の中流家庭の長男に甘えてしまおうかと……。
完全に信じている訳ではないけど、子供が出来た後も日本にちょくちょく
帰っていいよ、って言って貰っているので、出来たら年の4分の1くらいは
日本で暮らしたいなぁ、って。彼の夏休みが2ヶ月なので、毎回一緒に
来れるね、って言ってくれているので、信じてもいいのかなぁ……と。

取り合えず母さんにはもうこの話は電話でしていて、すっごい驚いていたし、
「大丈夫なの?大丈夫なの?」って心配していたけど、モナムとも話させて、
何となく声の調子から誠実そうな感じの人だとは思って貰えたようで、
未だに心配しているけど、了承はしてくれている状態。
尤も、「リビアでは女性の立場は弱いんじゃないの?」とか「子供が
生まれたら監禁とかされるんじゃないでしょうね」とか、そういうような
話をされた時には、
「そういうことは既にモナムにあっちの法律の書とか見せてもらって
納得済みだし、第一、私よりお金持ちの彼が私を騙す利点はないから。
共通のヨーロピアンや日本人の友達もいるし、生存確認は頻繁に
行ってもらうつもりだから」
ということで落ち着いたみたいだよ……。

「外人でもいいから結婚相手はいないの?」とか言っておいて、実際に
紹介すれば大慌てだよ……。今度帰ったとき、お父さんとの直接対決が
恐いなぁ……。もうモナムには父さんの話はこんこんとしてあるんだ
けどね……。それでもこれで破談になったら嫌だなぁ……。

彼は去年4月にアイルランドに来て、私と出会った頃には既にぷくぷくと
ふくよかになってしまっていたんだけど、この前、去年の5月からここに
いる日本人の留学生にモナムの来たばかりの頃の写真を見せてもらって、
めちゃ痩せていてハンサムだと言うことに気付いたよ……最近。
太ってしまった今でも顔は小さいし目はめっちゃ綺麗なんだけどね、
いかんせんちょっと全体的にぷよぷよしているもので……。リビアに
帰ったら痩せることを祈って……。

ってことで、これが彼の写真。私たちらしい淡白なツーショットです。

http://www.takaselect.com/sal/dairy2/munam.htm

んじゃまたね。


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To-Ko Takase
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