2001年9月の日常日記&コラム

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夏休みも終り、次なる指標は……。荒みつつある世の中で続く人生探しの旅……。

2001年9月の小見出し一覧
◆注目の日記にはセルに水色を付けています◆日付を押すとジャンプ出来ます◆
 03(月) 有給累計21日(残13日)  04(火) 有給累計22日(残12日)  05(水) 有給累計23日(残11日)
 06(木) 有給累計24日(残10日)  07(金) 有給累計25日(残9日)  10(月) 息切れの社会復帰
 11(火) 台風一過  12(水) 体調ボロボロ  13(木) 有給累計26日(残8日)
 14(金) 対米同時多発テロ事件  17(月) 小休憩  18(火) 預貯金方法
 19(水) 70%か140%か  20(木) そして70%  21(金) 小休憩
 25(火) 愛蘭簡易写真集  26(水) もしかして凪?  27(木) 小休憩
 28(金) ボスが見る夢  −  −




 2001年9月10日(月)/息切れ社会復帰  台風大雨/0:10 (+0:30) 
 遊び呆けておいてこんなことを言うのも気が引けますが、気が引けても結局言うんですが、正直な話、今日は(……も?)会社に行きたくありませんでした。ただでさえ久し振りの会社で気が重いっちゅーのに、まず、体調が最悪だったもので……。
 アイルランドから風邪を持って帰ってきたらしいのですが、先週の金曜日の夜くらいから喉が痛くなり、日曜日の最悪のフライト(詳細は後日……)を経て咳が出るようになり、今日の朝は咳が酷く、苦しくて目が覚めたほどです……。咳のし過ぎで肺と腹筋が痛いっす。

 休みてぇ……心底休みてぇ……。でもなぁ、既に1週間の休みを取った後だし、休んだりしたら、「健康管理も仕事のうち! 弛んどる! ふざけるな!」とか思われちゃうんだろうなぁ……などとグズグズ思い悩みながら耳を澄ますと、外からザァザァと激しそうな音が……。
 窓開けて腰抜かしそうになっただよ。台風っすか、今日。
 昨日夜遅くに帰ってきて、日本の状況をいまいち把握していなかったので、衝撃も2倍でした。

 えー何この雨。ウチのシャワーより勢い強いんですけど。休みてぇ……心底休みてぇ……。過去最高、休みてぇ……。
 水不足……そんな時期もあったのに……。くっそう……。これでますます休み難くなったじゃないか……。でもなぁ、この咳、本当に酷いんだよなぁ。アイルランドじゃ考えられないよなぁ。こんな体調、こんな天候で仕事に向かうなんて。(←偏見)
 でもなぁ、今日休んだらやっぱり後が大変だろうなぁ。仕事面ではなく、人間関係において……。

 そうなのです。最近、ボスとギクシャクしてまして。理由はどう考えても、私のこの「会社のために、なんてやってらんなーい」という(ボスから見れば)ふざけた姿勢かと……。もしくは元からあるふてぶてしい態度かも。はたまた同じく元来からの怠け者の本質が露見しただけ……?
 ま、とにかくギクシャクしてるんですわ。そらもうハッキリと。痛々しいほどにっ!
 色々な理由は推測されますが、自分が忙しい横で、るんたるんたと人生生きてる(ように見える)奴が息をしていると単純にムカツクというのが、一番尤もらしい理由かもしれません。

 私も遠慮している(よね?)割には、3月にバリに行って、5月にアイルランド行って、今回もまた……という具合で、しかも明後日の午前中、自宅の配線工事のため、会社遅刻する予定だし、更にはそのことまだ言ってないし。
 うわおぅ。我ながら遣りたい放題じゃないか……。
 やっぱ行かなきゃ駄目? でもなぁ。いやいや。なんのなんの。しかしなぁ。

 依然としてグズグズと思い悩むワタクシ。しかし解決しない問題。酷くなる咳。熱くなる身体……。──ん? 熱くなる身体?
 アレ、もしかして私、熱ある?? イヤダどーしましょ。熱あるならこんな中会社行くなんて……ねぇ。肺炎でも併発して入院なんてことになったら余計に迷惑かけるじゃーあーりませんかー(←本音と建前が交錯している模様) ホホホ。体温計、体温計っと。
 いそいそと体温を測るワタクシ。
 そして5分後──。
 脇から引き抜いた体温計が示していた数値は──36.5度。ええいくっそう! 思いっきり平熱やんけっ!!

 ──てな経緯で覚悟を決めたワタクシ。仕方ないのでこの嵐の中、出社しました……。出社しましたとも。
 人間って不思議なもので、休めないと分かると身体の方も「ああ、こりゃいつまでも酷いままだと自分が苦しいだけだわ」って気付くようで、雨に打ち塗れながらも快方に向かうんですね……。会社に着く頃には、家で寝ていた時より体調が良くなっていました……。いや、依然として悪いことは悪いのですが。

 こんなに体調不良な状態で必死こいて出社しても、当然のコトながら誰の誉めてくれません。(いや、本当に心底当然だと思ってます) ボスも相変わらず素っ気無し。「おはようございます」とニッコリ微笑んで挨拶しても(←すんません、誇張してます)、一瞥くれただけでニアリー無視!
 えぇっ?! 何その態度。出発の時はギクシャクながらも別に普通だったじゃないか〜……。もしかして私がいない間にあーんな悪事(※秘密の早退)やこーんな悪事(※内緒の早退)がバレたとか……。それはマズイ。それはマズイよ、リストラコースだよ〜。

 今のこの状況が私にとって致命的なものであるのかどうか、客観的な意見を聞きたくても、本日仲良し社員のスーがいません。夏休みではないと思うのですが、どこかに出向しているのか、それさえも聞けず……。
ゴホゴホ。ケホッ……ゲホッ。ゲホッゲホッ。
 静まり返った社内に響く私の苦しそうな咳。しかし誰も相手にしてくれません。(←いや、本当に当然だと思ってますから……)
咳をしてもひとり  詠み人:尾崎放哉
 うお〜、今ならこの俳句の真の重みが理解できる気がする……。学校で習った当初は、「なんだよこんなの俳句じゃねぇよ。口語自由律とか屁理屈言うな」と散々馬鹿にしてゴメンよ、放哉。

 そんなこんなで会社復帰第1日は過ぎて行ったのであります。


 2001年9月11日(火)/台風一過  台風大雨暴風雨/0:30 (+0:30) 
 会社の窓から覗く風景の余りの激しさに、ちょっとおかしくなってしまいました。世の中全体が洗車状態……。
 今日はもう休もうや……と呟いても皆来てるし。かく言う私も出勤してるし。

 すみません。
 ちょっと今ニュース見ながらビビッているのですが……。
 アメリカで同時多発テロって……。現在だけで既に4件目……? しかも最初のN.Y.の世界貿易センタービルに突っ込んだ航空機2機が、そもそもハイジャックされた民間旅客機って……。考えたくないけど、戦争になるんじゃ……。


 2001年9月12日(水)/体調ボロボロ  晴/-2:30 
 風邪は一向に良くなりませんが、何と言っても夏休みに思う存分遊んだ後に「体調不良により欠勤」というのは、ちょっとこう……上司の目が……。これまた私が日頃シャカリキ社員で、毎晩遅くまで……というなら格好はつくのですが、ここもアイタタタという感じでして……。
 と言うことで、体調ボロボロのまま出勤を重ねております……。治るもんも治らないでしょう、こんなんじゃ。

 何となく、「Z社は私に月額固定料金を払っているんだ……」と思うと、1ヶ月の出勤日数が気になってしまいます。今回、既に5日の夏休みを得ていることから、この先フルに出勤したとしても14日……や、休めない……。
 コレ、夏休みを8月末に取得していればバランス良く休めたんですけどね……。休暇取得の手練手管も難しいものです。

 結局12(水)は緊急の仕事もないのに無理矢理出勤しました……。そして翌日の13(木)、とうとうお休みしました。金曜日、会社に行くのが恐い……。


 2001年9月14日(金)/対米同時多発テロ事件  曇/0:30 (+0:30) 
 世の中荒んでいます。日本ばかりでなく、世界規模で……。
 今回の対米同時多発テロ事件を切っ掛けに、今にも戦争が起こりそうな雰囲気が蔓延していることが恐くて仕方ありません。物事は準備万端と見紛うほどの勢いでトントン拍子に進んでゆき、あっという間に問題の焦点は「報復するかしないか」ではなく、「いつ報復するか」に格上げされている事実に、ただただ怯むばかりです。

 テロ行為が憎むべき行為であることは論外として、だからと言ってこんなに簡単に武力行使での報復に踏み切っていいものか、アメリカのあの盲目的単一的で酔っているとも取れる熱狂的な態度は何なのか、武力行使を強行した際に巻き添えを食らうであろう一般人たちの人命のことは考慮に入れているのか。
 多大なわだかまりを残したまま、それでも事態はどんどん進行しています。

 そもそも、なぜあのテロ行為が起こったのか、という点に関して、全く論じられていないのが不思議でなりません。アメリカの約5000人に上る死者や、世界経済に与えた甚大な損害に加え、戦争中の日本を思わせる自爆込みの特攻という非人道的衝撃的な方法のせいで、極々普通の市民に「アイツら人間じゃねえ!」という憤怒の感情が芽生えるのも当然だと思いますが、そんな非人間的な行為を行うテロリストたちが生まれた背景を、なぜ考えようとしないのか、私にしてみればそちらの方がよほど重要なことだと思うのですが……。

 また、テロ行為にミサイルを打ち込むことで返したら、それは新たな憎しみを増幅させるだけで、何の解決にもならない気がします。
 勿論私は実際の被害者ではないので、こんな一見冷静な意見を言っていられるのだと思いますが、では実際の被害者ならばミサイルを打ち込んでOK、ということにはならないでしょう。被害者が加害者になる権利を行使して良いと言うのなら、今回のテロ行為こそ、アメリカに対する報復だったということになるかもしれません。

 推定350万人の難民(※注1)を抱えた国が、毎日生きるか死ぬかの生活を強いられている国民が、どうしてアメリカを憎むのか、その背景を一切報道せずに、自分たちこそが正義という大前提の下に「やられたからやり返す」的な行動を国が一丸となって行おうとしているアメリカには、恐怖すら感じます。
(※注1:UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)に登録されているパレスチナ難民の数は約320万人で、登録されていない人々をあわせると350万人近くになると推定されていますが、この数は、世界中の難民の中で最大を占め、難民の4人に1人はパレスチナ人です)

 N.Y.郊外に在住の兄から舞い込むリアルタイム現地情報も、気分を明るいものにはしてくれません。……どころか、「いやもう本格的にヤバイよ」というのが克明になって行くばかりです。事件当日から数日経ったメールには、事態がより一層深刻になっていることが書かれていました。
 事件当日は動揺はしているものの、何となく雰囲気も軽かったのですが、徐々に変化する周囲に、今では怒りと絶望の色が強くなっている兄からのメールを、日付と共に一部ご紹介しましょう。
----- Original Message -----
Sent: Wednesday, September 12, 2001 1:29 AM

鷹瀬 > 戦争にならないと良いけど……なるかもしれないな……。
 なるでしょ。元々、軍隊と凄く深い関係がある彼ですから、軍事産業の拡大狙って戦争を起こしても不思議ではないかと。
 しかし物騒な世の中になったねぇ。とばっちり食わなければいいけど。


----- Original Message -----
Sent: Thursday, September 13, 2001 11:55 PM

 さて、話はさておいて、アメリカ。
 結構殺気立ってます。つーか異国人である私の身も、テロとは別の意味で非常に危険を感じてます。(関東大震災後の韓国人リンチ、あるいはロス暴動でのアジア人リンチみたいな感覚)
 外人の前で日本語の会話は厳禁ってな感じか。中東系の人種の人々はさぞかし肩身の狭い思いをしている事かと。

 テレビでは毎日、しかもケーブルテレビの殆どのチャンネルが、ずっと(本当に一日中)テロの話を放映している状況。
 そんな殺伐とした雰囲気のなかボランティアワークみたいなのが盛んに行われているNewsを観てほのぼの+感動する1シーンも。
 なんか筋骨隆々な救出ボランティアの鉄筋工のオヤジが、でっかいレンチとケーブルを担いで、「OK guys!! Let's go!!」と叫んでゴーグルを掛け直し、あの戦場さながらの瓦礫の山に向かっていく。。。
 そんな映画顔負けのシーンを見て、「多分こういうのをHeroって言うんだろうな」とふと考えてしまった。このオヤジ、非常にかっこよかったです。
 ボランティアワークは「献血」って形でも。自分が働いているオフィスビルでも、献血の車が今週の金曜日に来る予定だとか。俺も一応献血してこようと考えてます。

 って、ここまで書くと「強く逞しく思いやりのあるアメリカ万歳」みたいな感じだけど、俺自身は素直に「アメリカ可哀相」とは思っていないのも事実。
 TVで「狂喜乱舞しているレバノンの難民キャンプの人たち」を観て、「今回のテロは起こるべくして起こった」という凄く複雑な気分になったのもしかり。
 結局、ブッシュみたいな本物の悪党は死なずにのうのうと生き残って、自分の正義を信じて自分の家族や国の為に戦った人間だけが無下に死んでいく・・・そんな世の中なのかなと。
 まぁ、選んだのはアメリカ国民だけどね。

 多くの人は、アメリカ人が4千人死んだことに注目しているけど、その原因となっている難民数十万人には視点が行かないのが現実なんだよね。一つの大きな「社会的な病気(social sickness)」を見せつけられました。
 こういう事実に気づく人が、アメリカないし日本でどの位居ることやら。。。


----- Original Message -----
Sent: Saturday, September 15, 2001 5:56 AM

 どうも、兄@戦場です。

 なんでアメリカ人ってこうなんだろう。そろそろうんざりしてきた。
 彼らはパレスチナの難民キャンプの存在をどう思っているのかな。300万人(難民の推定人口)と4千人(今回の事件の死亡推定人数)。こんな話、数で割り切れる話じゃない事くらい理解しているつもりだけど、「知らない」では許されない世界があるって事を、星条旗掲げながら走ってる奴らはどの位理解しているんだろうか。

(略)

鷹瀬 > アメリカ人にとっては日本人も攻撃対象に含まれるの……?

 今回の件に関しては含まれてはいないけど、要は「自分らの理解出来ない言葉で会話されるのが恐ろしい or 不快」って所なんじゃないかな。一応自粛はしています。

鷹瀬 > 肩身狭いで済めばいいけど、早速在米のアラブ人が暴行に
鷹瀬 > 遭ったとか言ってるじゃん。そういうことするのは極一部の
鷹瀬 > オバカチャンだとは思うけど、相手が馬鹿だろうがなんだろうが
鷹瀬 > 殺されそうになる方にしてみれば、1人に殺されようと
鷹瀬 > 100人に殺されようと、命は1個だもんね……。

 そうなん? ニュースを帰ったらいつもチェックしているんだけど、そんな話一つも出てこなかったなぁ・・・って想像に易いから嫌になっちゃうよね。

鷹瀬 > 妄想だけの恨み辛みで無関係な人の死を喜べるようになるほど、

 妄想ではなく、アメリカはユダヤ人に荷担しているからねぇ。
 そもそも「大きな内政干渉」なのにも関わらず、平気な顔をしていられるっていうのが、もう間違っているって。
 イギリスだって、そのうちテロの標的になると思うぞ。(アラブとユダヤを分断したのはイギリスだからねぇ)

鷹瀬 > ブッシュはブッシュで「これは世界戦争だ!」なんて
鷹瀬 > 勝手なこと言いやがり始めるし、9割近くのアメリカ人が賛成してるし。
鷹瀬 > コワイよ、アメリカ人のあの変に「俺達は正義の使者さ!」的な態度。
鷹瀬 > 「アメリカの敵は皆の敵」って本気で思っているところが迷惑……。

 俺が頭に来ているのはこういう所よ。
 結局自分が正義だと考える独り善がりの思考が、このテロを生んだって事に全然気が付いていないんだよな。
 物事の多面性を見失った視点なんて、危険な思想そのものだと俺は思うし、少なくとも自分はそういう意味で「周りを見れる」余裕が欲しいなぁ。。。。

鷹瀬 > マジ、殺されないようにね……。

 殺されると気が付いたときには、多分もう遅いと思うよ。そん時は、「運が悪かった」と諦めるしかないと考えている。

 と、いうコトで……かーなーり、深刻に荒んでいるようです。

 土曜日の午前中(N.Y.では金曜日の夜)にかかってきた電話でも、「マジ、アメリカやべぇよ」というのが第一声でした。
兄 「今日、会社の帰り道、マジ、アメリカやべぇよ、って思ったよ……。ウチの近くなんか普段は人なんかあんまりいないんよ。なのに今日は車とか出てて、星条旗とか振ったり、大声挙げてる奴とかもいてさ……」
鷹瀬 「大声ってのは、なに、『やってやるぜ!』的な?」
兄 「勿論そう」
 アメリカの金曜日の夜7時に、一斉に明かりを消してキャンドルを灯す、というデモンストレーションがあったらしいので、それを見てのことだと思うのですが……。
 このキャンドル運動についての参加者を募るメールが、ひょんな経路で私の元にも届きまして。まぁそれこそ「やってやるぜ!」的な感情を盛り立てる要素バッチリな呼び掛けの、こんなメールです。
----- Original Message -----
Subject: Candle Lighting-Please participate
Sounds like a good idea to me, pass it on.

 Friday Night at 7:00 p.m. EST step out your door, stop your car, or step out of your establishment and light a candle. We will show the world that Americans are strong and united together against terrorism.
 Please pass this to everyone on your e-mail list. We need to reach everyone across the United States quickly.

The message: WE STAND UNITED - WE WILL NOT TOLERATE TERRORISM.
We need press to cover this -- we need the world to see.


<なんちゃって訳>
主題:ろうそく点火に参加してください。
グッドアイディアだと思うので、メールを転送して下さい。

 金曜日の夜7時、表に出るか、自動車を止めるか、もしくは会社から出て、ろうそくを灯しましょう。アメリカ人が強く、一致団結してテロリズムに対抗することを、世界に示しましょう。
 あなたのe-mailアドレス帳の全員に、このメールを転送して下さい。アメリカ全土に素早く連絡する必要があります。

メッセージ:我々は団結している。我々はテロリズムを許さない。
我々はマスコミにこれを報道させねばならない。(意訳:メディアにもこのイベントを取り上げてもらって、多くの人に見てもらおう)──我々は、世界に知らしめる必要がある。
(※最後の訳、H.M.さんからのお助けメールにて修正しました。ありがとうございます)

 ああ、こういうメールが飛び交って、あの金曜日の夜のデモンストレーションがあったのね……と訳は分かりました。
 死者追悼の意もあるであろうキャンドルサービスとか、とても素敵なことだと思います。ボランティアワークなども、この気概からから生まれているのでしょう。しかし、こういう一致団結が良い方向に働いている分には良いのですが、この行動力が「戦争」という形態に発展するのは勘弁して欲しいものです……。

 アメリカの現状リサーチは続きます。
鷹瀬 「国内の雰囲気はどうなの? TVで見たけど、なんか上院・下院合わせてほぼ満場一致で『報復Go、Go!』って感じだけど、『まぁ待て。落ち着け』ってな意見は全然ないの?」
兄 「うーん……俺が見る限り、TV番組とかニュースでは、そういう意見は聞いたことないね。俺が見てるニュースってCNNとかなんだけどさ。たまーにアラブ系の人とかが『落ち着きましょう』的なこと言うけど、それって逆効果じゃないか?って感じだし」
鷹瀬 「ひえぇ〜。じゃあもう本当に国を挙げて『やっちまえ!』って感じなんだ……」
兄 「だってさ、俺もショックだったんだけど、ウチの会社でもほとんどの人が武力行使の報復には賛成しているし、日本人でさえ、『やり返さないと気が済まないよな』みたいなこと言ってるんだぜ?」
鷹瀬 「その人、日本育ちの人?」
兄 「そうだよ。俺が『勿論テロ自体は許せない行為だけど、ああいうテロが起こった背景とか考えたら、気持ちは分かる、ってな部分もあるじゃん?』みたいなこと言っても、みんなポッカ〜ンとしてさ……。全然駄目。俺が何言ってるのか分からないみたいだよ」
鷹瀬 「……」
兄 「あとさ、ウチの近くに空軍の敷地があるんだけど、やっぱ普段は田舎だし、全然飛行機とかも飛んでないんだけど、ここ数日は輸送機っての? 多分あれ、兵士を集めてるんだと思うんだけど、結構飛んでるような気がするんだよね……」
鷹瀬 「それって、準備かな?」
兄 「準備だろ」
 テロ行為は勿論、どんな理由や背景があろうとも許されない行為だと思います。ですが、それをまた武力でもって、無関係な一般市民を巻き添えにするのが明確な方法で鎮圧するのは、同じくらい許されない行為だと思うのです。
 石を投げた相手に爆弾を投げ返すような、余りにも力の差があり過ぎる状態で軍事力に物を言わせての報復措置を取るのではなく、法と理性に基づいて、問題の根本解決を目指すように努力するのが国際社会ってものではないでしょうか……。

 アメリカの武力行使決議では、420対1で賛成という物凄い結果に終りました。ただ1人の反対者、バーバラ・リー議員の存在に少々心救われるものの、ほぼ100%の「武力行使賛成」の結果に、暗くならざるをえません。

<米下院の武力行使決議に女性議員が孤独な反対票>
http://www.asahi.com/national/ny/us/K2001091501428.html

 また一方で、マドンナがコンサートで報復への自粛を求めたのには少々心が救われました。

<マドンナ、LAコンサートで平和への祈り>
http://www.asahi.com/culture/enews/K2001091501297.html

 ホント、女性は頑張ってるよね……。(←少々含みあり)

 さて、実際にパレスチナに関わっている日本人の意見をここにご紹介して、この辺で終りにします。

日本パレスチナ医療協会ホームページより
<今回の大規模無差別テロについて>
http://www1.ttcn.ne.jp/~jpma/014_38_topics/038_010914.htm


【追記】
 来るだろうな、と思っていた反論を早速頂きましたので、ついでなのでご紹介およびお返事を掲載しておきます。
誰も貴方に米国に関与してくれ(=日本を逃避した上で、在住してくれ)なんて言ってないしね。何故、そんな米国に移り住んだんでしょう? そこのところを置き去りにして好き勝手なことを言っているのであれば、申し訳ないけど反吐が出ますな。
 アメリカにはもちろん魅力的なところがあって、日本にももちろん良いところがあって、でも悪い点は悪いと思えるのは、国籍が違えども、その国に移り住んできた人間であろうとも、元々住んでいる人間であろうとも、誰でも、言って良いことだと思うのです。
 それを「お前は国籍が違うから、嫌なら帰れよ」という態度で受け止めていては、世の中悪くなるばかりだと思います。

 これは日本在住の外国人が「日本はここがおかしいよ!」と言ったとして、「なら国に帰れよ」という人間がいるのと同じです。外国人からの不平不満を全く聞かない日本人もいるでしょうし、耳を傾け、日本の悪い点を直そうと考える日本人もいるでしょう。(もちろん、聞くに値しないトンチンカンな不平不満や、文化を度外視しているような文句もあるでしょうから、すべてに耳を傾ける必要など更々ありませんが)
 自分が言われたことでなくても、同じ国の人間が外国で「この国のここが悪い」と発言することに対して、「反吐が出る」と思う人もいるでしょうし、そう思わない人もいるでしょう。

 兄がなぜアメリカに移り住んだかと言えば、それはもちろん仕事をする上で実力主義の環境が彼に合っていたからですし、そういう美点は今なお散々誉めています。あちらに行ってから分かったという日本の美点についてもよく話題に上らせます。

 しかし、今回の話題に関して、彼がなぜアメリカに住んでいるのかは主題に全く関係ないことなので、それを書くつもりはありません。そんなことが書かれていなくても、今現在アメリカで起こっている風潮の報告と彼の考察という意味で、彼のメールを載せたので、「日本人でアメリカに移住した分際でしのごの言うなよ」と言うのは論点がずれているな、と思います。
 ではこれらの発言がアメリカ生まれのアメリカ人から出た場合は、どう受け止められるのかな、と思います。
 発言者の背景も大切ですが、大事なのは発言の内容ではないでしょうか?

 また、発言の内容自体がおかしいと思う方もいらっしゃると思います。──と、言うか、世の中の「武力行使に賛成、反対」の比率を見れば、「反対」の方が少ないようですし、上記のような意見は過半数以上の方から「それはオカシイ」と思われる可能性も高そうです。
 そういうことは承知で、まぁ、こういう考え方をしている人もいるんだよ、的な紹介であり、「自分たちだけが正しいと思うのは間違っている」という意見は、違った意見を持つ者同士お互いに持っているものですので。

 内輪のメールを紹介しているので、それこそ「独善的に」意見を書き連ねていますが、このサイトを見て「こんな勝手なこと言ってる奴がいるよ!」と思っても、広く世の中を見れば「武力行使賛成」の方は大勢いらっしゃる訳で、こっちは自分たちの意見が少数派であることは承知しているのです。だからこそガックリ来て、本音を話せる相手に話しているだけなのです。そしてそれを私が掲載しているだけなのです。(気を付けて言葉を削っているつもりなのですが、不快になるほど激しい言葉が残っていましたら申し訳ありません)
 その辺りをご了承下さい。


 2001年9月17日(月)/小休憩  晴/0:10 (+0:30) 
 眠い……ので明日。


 2001年9月18日(火)/預貯金方法  晴/0:00 (+0:30) 
 突然ですが、預貯金の方法に悩んでいます。たんす預金とほぼ変わらない利率の日本の銀行に預けるよりも、外貨預金……ドル預金?と迷っているうちに、一時期ドルが124円程度になってしまい、せめて120円に近付いてから……と待っていると、今度はテロ事件の影響で118円……。これはこれで素直な円高ではないので、再びう〜ん……と迷い続けております。
 こういうことに聡い人は、きっと同じ元手で効率の良い遣り繰りをしているんだろうなぁ……と思うと、憧れます。株とかは興味があっても個人的に向いてないと思うし……。

 いや、今日銀行から来た外貨預金のお誘いメールを読んで、どうしようかな……と思ったもので。ただそれだけ。


 2001年9月19日(水)/70%か140%か  晴/0:10 (+0:30) 
 泥沼プロジェクトPがいつの間にやら収束を迎え、ぼんやりと暇な日々が戻って参りました。この暇が始まったのは昨日今日の話ではなく、アイルランドから帰って来てから既に、です。
 この1週間以上もの間、体調を崩していたことも相俟って、暇を満喫すべく、「仕事しているフリ」を続けながら、決して空いている手を挙げませんでした。コソコソコソコソ……会社で友人に見せるためのアイルランドの写真集HPを作成したり、お世話になった先生に手紙を書いたり……。ある意味、充実した生活を過ごしていましたが、そろそろ私が暇だということもバレまして……。

 しかしワタクシ、仕事がないのかというとこれまた微妙で、生かさず殺さずのプロジェクトSという細く長いプロジェクトを永続的に担当しているのです。メンテナンスの名において、細かな改修を繰り返すこのプロジェクトS、これだけを受け持っていると暇なのですが、では何か他のプロジェクトと掛け持ちとなるとちと厳しい、という半端ぶり。
 こんなプロジェクトSを評して、前任者も前々任者も口を揃えて言うのであります。
「アレね……。アレだけやってると暇なんだけど、じゃあもう1本、って乗せられるとキツイんだよね……。時々重い改修とか来るしね……。不規則だし、予定ないし。使ってるツールはマイナーだし、とにかく半端なプロジェクトだよね
 その「とにかく半端なプロジェクト」と付き合い始めて早9ヶ月……そろそろ次の担い手に引き継ぎたい今日この頃であります。

 Z社としても、ただでさえ社員全員が150%の稼働率で働いている根本的に忙しい会社ですから、暇な状態の社員がいるなんて以ての外。今はすこぶる忙しい時期で、どうにか手の空いている人間を、フル稼働するプロジェクトに放り込みたくてうずうずしています。
 しかし、空いたスペースに上手くピースがはまらず、各々のチームリーダーは頭を悩ませているのです。
リーダーA 「なぁ、BさんとこのX君、今空いてる?」
リーダーB 「X君? ああ、10月半ばになると空くけど」
リーダーA 「来月かぁ……。9月末から人が欲しいんだよね。Y君って今○○社だっけ?」
リーダーB 「いや、今帰って来てるよ。でも10月上旬までの仕事に入ってるなぁ」
リーダーA 「10月上旬か……。それ、延びそうなプロジェクト?」
リーダーB 「いや。早まることはあっても、延びることはないね」
リーダーA 「じゃあ決まった。Y君貸して。プロジェクトが重なるのは1週間くらいだから、その間は泣いてもらいましょう
リーダーB 「そう? じゃあY君に言っておくよ」
 「泣いてもらうY君」のいないトコロで人身売買成立です……。形が多少合っていなくても、空いている場所があればピースを埋める。それも、力ずくでギュウギュウと!
 ──これがZ社の日常なのです。

 さて、私も類に盛れず、そんな日常風景の中に生きている訳でして……。
ボス 「よー、鷹瀬さん。アンタ、今、プロジェクトSってどんな具合よ?」
 来た来た来た来たァ!って感じです。
 私自身、暇が良いかというとそうでもなく、過労働にならない程度の仕事なら喜んで迎え入れるのですが、プラス1の仕事を現在の仕事に加えると、「丁度良い量」にならないのは目に見えているので、言葉を慎重に選びつつ、返事を返します。
鷹瀬 「プロジェクトSですか? うーん、ムラがあるので……今は丁度大きな改修が来たばっかりなんですけど……」
ボス 「1週間を均して、大体今の稼働率ってどのくらいなの?」
鷹瀬 「均して……うーん……3.5日くらいですかねぇ……」
ボス 「3.5日……っていうと、70%か……。30%の仕事ってのは無いんだよなぁ……」
 頭を抱えるボス。頑なな姿勢を崩さない私。
 そこに、今までの遣り取りを聞いていた、隣の島のリーダーGが乱入してきました。
リーダーG 「今70%ならさ、70%の仕事を乗せれば良いじゃない?」
鷹瀬 「すみませんっ、その計算式、全っ然っ解りませんっ!!
ボス 「解ろうとしちゃ駄目だよ。言ってる本人も解ってないんだから」
リーダーG 「そうそう、解ろうとしちゃ駄目駄目」
ボス 「そうか、今70%なんだからな」
リーダーG 「そうそう、今70%なんだから」
 ………………………………っつーコトでワタクシ、今70%なので、明日から140%の稼働率になる予定です……。


 2001年9月20日(木)/そして70%  晴/0:10 (+0:30) 
 140%になるのか……と半分覚悟を決めていたワタクシの仕事量ですが、本日も依然として70%をマークしていました。Z社も私の扱いを決め兼ねているようで……。

 長く居るのでつい正社員と同じように仕事を振ろうとするものの、はっと気付くと「いやいやこの人は出向社員なんだよね」と我に返るようで。私がそれでも積極的に、「新しい仕事、やりたいです!」と手を挙げれば、あちらも喜んで仕事を乗せて来る気満々なようなのですが、そうした暁に来る仕事量は絶対に100%を超すのが目に見えているので、私も出来る限り素知らぬ顔を続け、そうするとZ社としては余り負荷の掛かる仕事を出向の私に渡す訳にも行かず……。

 ──以上のようなハッキリしない状況が最近露骨に続いており、やる気満々でない私としては、少々居心地の悪い思いを抱えております。
 冗談交じりに真意を問われることしばしばで、先週から新しいプロジェクトに放り込まれ、遠くの会社に出向している仲良し社員のスーを引き合いに出して、「スーさんは荒波に揉まれて成長してるよなぁ!」などと隣で言われると、胃がシクシクと……そらもうシクシクと痛み始めるのであります。(いや、そんなには痛んでいませんが)

 私だってさ、別に業務時間内でなら(こなせるかどうかは別にして)難しい仕事引き受けたってOKさ。でも、「荒波に揉まれて」ってのも、ほとんどニアリー「残業して」「休日出勤して」とか、そんな意味合いが強いだけだし、それって成長のジャンルがほぼ「忍耐」なんじゃ……ってな部分もある訳で……。

 時間内で充実した仕事をして、プライベートはしっかり得られる──そんなバランスの良い職場は、なかなか見付からないのでありました。
 難しいよね、仕事って。職って。働くって。


 2001年9月21日(金)/小休憩  曇後雨/0:00 (+0:30) 
 咳風邪って長引くんですね……。
 いい加減【愛蘭滞在記】を書き上げてしまいたいのですが、何分、私の自由時間は土日だけなので(当たり前)、つい後手後手に……。日記形式でアップするよりも、細かくトピックスを作って、ちまちまとアップして行こうかなぁ、という予定……は未定。


 2001年9月25日(火)/愛蘭簡易写真集  晴/0:00 (+0:30) 
 本日ちょっと肩の荷が下りて嬉しきことが……。ささやかな喜び……。

 さて、余りにも【愛蘭滞在記】の更新が遅いので、個人的に友人間で公開していた今回の旅の写真集をアップしました。通信速度の速い方はどうぞ……。


 2001年9月26日(水)/もしかして凪?  晴/0:00 (+0:30) 
 仕事、かなり暇です。70%どころか、今では30%ないでしょう、ってな感じです。
 「(仕事を私に)乗せようか止めようか考え中」という感じで放っておかれているのか、「もうアイツ要らねーよ、自分から辞めるって言わないかな」って具合に放っておかれているのか、自分では判断が付きかねる今日この頃。ああこれがリストラされる人の心境なのかもね……と睡魔と闘いながら、朦朧とした意識の片隅で薄っすらと考えるのであります。
 仕事って、あってもなくても悲しいもんなんですね……。


 2001年9月27日(木)/小休憩  晴/0:15 (+0:30) 
 哀しくも下らないことで昨日から睡眠不足のため、週末にまとめて書きます……。


 2001年9月28日(金)/ボスが見る夢  晴/0:00 (+0:30) 
 ボス率いる我がチームの今期営業成績ですが、このまま行くと9月末の時点で500万円の赤字だとか。人手が足りず、新たな案件を拾ってきても、どうにもこうにも人を動かせるような状況ではないそうなのですが、稼ぐためには仕事を増やさなければならず……。
 ──そんなジレンマの中で、見ているだけでキュウキュウ鳴ってしまうようなスケジュールが着々と組まれている訳で、私も暇だ暇だなんて言っていたのが夢のよう……という、またいつものお決まりパターンにはまりつつあります。

 そうです、本日、10月頭から始まるプロジェクトに急遽放り込まれました……。そしてタイミング悪く、8月14日に浮上し、17日に解決していた筈のプロジェクトRが(単発ながらも)再浮上し、10月から3本のプロジェクトを抱える事態に陥っています。
 ……………………だから、なんで? なんでこう毎度毎度毎度毎度無理が無駄がムラがあるのでしょうっ?!

 さて、慢性的な疑問はさて置き。

 私1人が忙しくなったところで全体としてこなしている仕事量は大して増えている訳でもなく、トップであるボスは常に頭を抱えているのが現状です。
 ボスは毎日のように夜遅くまで企画書作成や案件模索、提案書作成などに追われ、「最近じゃゲームする気もないよ。そんな時間が勿体無い」とのたまうほどの煮詰まりよう……。
 そんなグツグツ煮詰まった中、ボスはこんな夢を見たのでした。
ボス 「鷹瀬さん、1ポンドっていくら?」
鷹瀬 「英ポンドのことですよね? 私、アイリッシュ・ポンドしか分からないですけど……」
ボス 「英ポンドも似たようなもんだよな? アイリッシュ・ポンドっていくら?」
鷹瀬 「今、約140円です。イギリスはアイルランドよりもちょっと高いので170〜180円くらいなのかな?」
ボス 「そうかぁ……」
鷹瀬 「なんでですか?」
ボス 「いやー、今さぁ、イギリスの有名作家のスパイ小説読んでるせいか、今日の明け方の4時頃に『この管理システムの案件、400万ポンドでどうっすかね?』とか、イギリスの首脳陣に掛け合う夢見てさ……。それで起きた時に、400万ポンドっていくらなんだ?って思って。なんか色々言ってたよ。『それじゃロシアは納得しないでしょう』とか。『20人日と考えればイギリスにも利益が上がりますよね』とか」
 ……………………スケールがデカイのかちっちぇえのか……。でも個人的に非常にウケました。

 ──以上、ボスが見た夢でした。




2001年9月の勤務表
 出勤日数 13日(うち休出 0日)/勤務時間 102:55  欠勤日数 1  有給休暇 5
 月残業時間 5:25  日平均残業時間 0:25  今月最高残業時間 1:00/11(火)
 【一言】 凄いですね……9月は。会社システムを舐めてるとしか思えない出勤表ですな。


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