2001年05月の日常日記&コラム
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世界をチラリと垣間見たゴールデンウィーク。私にとって1人旅はある意味、修行でした。この修行の完遂が、今後の人生にどう影響を与えるか。
| 日記の小見出し一覧 | ||
| ◆注目の日記にはセルに水色を付けています◆日付を押すとジャンプ出来ます◆ | ||
| 01(火) 有給累計17日(残8日) | 02(水) 有給累計18日(残7日) | 07(月) 私の職務内容2/ |
| 08(火) 着々と減るT社 | 09(水) Hurried Child | 10(木) 念願の昇給月 |
| 11(金) 姑息な手口 | 14(月) 揺れる日本のサラリーマン/ | 15(火) 頼りない指揮者 |
| 16(水) 3Mと可哀相な指揮者/ | 17(木) 小休憩 | 18(金) 決戦は月曜日 |
| 21(月) 昇給交渉劇(前編) | 22(火) 昇給交渉劇(中編) | 23(水) 政治家の夢 |
| 24(木) 物事のポイント | 25(金) 国会烈伝報告書 | 28(月) 小休憩 |
| 29(火) 小休憩 | 30(水) 小休憩 | 31(木) 昇給交渉劇(後編)/ |
先月10日に私の職務内容が女郎蜘蛛だということをご紹介しましたが、その続編です。
2001年5月7日(月)/私の職務内容2 晴/残業 0:20 (+0:30)
やはり前回同様、画像を含む日記のため、別ページへ飛びます。これが私の職務内容です。先月から参加しているプロジェクトで、こーゆーモノを延々作っています。GW前に8割くらい仕上げていて、今日完成した1本をご紹介。
大物がまたひとり……T社から去りました。古株No.2のA原先輩(【人物紹介】T社のNo.12参照)です。
2001年5月8日(火)/着々と減るT社 曇後雨/残業 0:00 (+0:30)
ふーん。さっさと潰れりゃいいのになー。いや、ヤケじゃなくて本心から。
本日、筑紫哲也のニュース23で興味深い特集を組んでいました。最近のアメリカで囁かれているキーワード──「Hurried Child(急かされる子供)」の紹介です。
2001年5月9日(水)/Hurried Child 雨時々曇/残業 0:10 (+0:30)
Hurried Child とは、6〜7歳の頃から様々な積め込み教育を勢力的に受けさせられ、親に急かされる子供のことです。
具体例として紹介されていた6〜10歳の兄妹は、兄はボクシング、チェス、テニス、学習塾など、妹はダンス、学習塾など、1週間のほとんどの放課後をビッチリと習い事で埋められて、自分の時間などまるで持っていませんでした。休日の朝、彼らが寝ている姿は疲労困憊しているように見え、身体はいかにも小学生そのものなのですが、顔だけが妙に老成し、瞳に輝きがありません。
また、とある小学校の朝の風景では、「子供たちは、学校に着くとまず最初にすることがあります」というナレーションが流れると同時に、経済新聞に目を通す子供たちが映ります。ほんの小学校1、2年生くらいであろう女の子が、「何をしているの?」の問いに澄ました顔をして答えます。
「株価のチェックよ。昨日の終値は……」
この Hurried Child という言葉を20年前に提唱し、現在に至るまで警鐘を鳴らし続けている学者は言います。
「子供は本来、急ぐようには出来ていないのです。今の子供たちは、急かされ、多くのものを期待され、非常に強いストレスに晒されて生きています。彼らは強い怒りの感情を抱える傾向があるのです」
人間が生きる場が忙しくなってきているのは、恐らくアメリカに限ったことではなく、世界的(主に都会)な話かもしれません。しかし、アメリカンドリームという言葉があるように、彼らの成功への執着は世界平均よりもずっとずっと強いのでしょう。
Hurried Child を生み出した背景には、「金銭的・社会的な成功=幸せ」とする図式と、「出来るだけ多くのチャンスを与え、才能を開花させたい」という親の願いが歪んだ形で結び付いた、物質文化の悲劇があるような気がします。そして同時に、これは恐らく、いかにもアメリカ的であり、日本人が真似をしやすいであろう形態なのかなとも思うのです。
私は世界を知っている訳ではないので言い切れはしませんが、私が持つそれ相当の情報や、少ない体験をもとに推測するならば、アメリカ人の意識の中にある「良い」とされているものの最終形は「成功すること」であり、日本人になるとちょっとズレて「一生懸命頑張ること」なのではないかと思うのです。
主観本位か対外本位かでその表現形は少し違ってくるものの、とにかくどちらも「ガツガツ生きること」を良しとしている傾向が強いのではないでしょうか。(傾向が似ているので、日本はアメリカを真似しやすいのではないかと私は考えていますが……) 勿論、これはあくまで大まかな傾向の話であって、それが目に見える主流中の主流かどうかまでは断定できません。
しかしここで、明らかにヨーロッパはアメリカとは全く違う、と思います。
彼らの生活の中には「何もしない時間」や「ぼーっとする時間」が幸せの一部として溶け込んでおり、穏やかで平安で、幸せであることを恐らく最も「良し」としていると思うのです。
これらはやはり気候や文化、遺伝子の傾向(日本人は鬱になりやすいホルモン分泌が多い、とか←事実)など、様々な要因が絡み合っているので、どちらが良いとか悪いとかの評価は無駄なことですが、それでも今の日本は Hurried Child たちと同じように、実体のない何かに急かされているような気がするのです。そしてその姿はちっとも幸せそうではないのです。
時の流れが違うアイルランドからの帰りの飛行機の中で見た日本のニュースで知りましたが、イトーヨーカドーが遂に年中無休に切り替えたことを皮切りに、大型百貨店の多くが年間の定休日を大幅に減らしただとか、しかし人員を増やす訳ではなく、現在の社員をシフト制にするなどで対応するだとか……。
なんでこう、幸せでない方向に力一杯走るのか……遣り切れない思いでニュースを聞いていたのでありました。
さぁて、本日給料日っ! 本日の給付は4月分──つまり嬉し恥ずかしの昇給がある、年に1度の給料日っ!
2001年5月10日(木)/念願の昇給月 曇時々雨/残業 0:00 (+0:30)
銀行に行ってこの目で実物を確認できるのは明日以降なのですが、自分がいくら貰えているのかが分かるのは本日です。そう、メール添付のExcelファイルにて、給与明細書が届くのは今日なのです。
今回の給料はある意味、注目のレース……もとい、社長の人間性を知る良い機会でした。なぜなれば、T社の良心(……と言いたくはないが、比較対照の結果)Y口取締役(【人物紹介】T社のNo.2参照)がすったもんだの末(詳細は1月10日〜2月2日辺りを参照のこと)退職した今、社員の昇給額などを決めるのはアホの社長だからです。
お目付け役が次々にいなくなり、古株社員も消えた今、もはや野放し状態となった社長がどういう行動を取るか。非常に興味深いではありませんか。
本日遊び呆けていたため、家に着いたのは23時50分……。風呂に入り寝間着に着替え、人心地つくと、真っ先にすることはメールのチェックです。
社長に負けず劣らずアホなPCの電源を入れ、ダイヤルアップ接続をし、いよいよメールの送受信です。予定通り、仕事アカウントに1通の新着メールが……。読み込むのに時間がかかっちょる。そうよね、重たいExcelファイル抱えてるんだもんね。うふふ……うふふふふ……。
暗く笑う私に構わず、メールのダウンロードが終了します。震える手で添付のクリップマークを力強く押し、さぁ、貴様の主張をするが良い!!とばかりにExcelファイルを開きました。
チカチカと一瞬の画面のちらつきが心をくすぐります。ファイルが完全に開き終わり、落ち着く画面とは対照的に、私の落ち着きはどんどんなくなって行きます。
さあさあ! いくらさ! 今月の基本給欄はいくらさ!! 昇給額はいくらなのさっ!!!
鼻息荒くなるワタクシ。高鳴る鼓動。すると……すると……………………セルE16の基本給の金額欄にある数字は、先月までのものと寸分違わぬ形をしておりました。そう、昇給額は0円だったのです……。
社長……ぶっ殺ス……。
これが、私が数字を確認した瞬間の、嘘偽りのない素直なキモチです……。
こういう時のワタクシの行動は早いのです。暫く呆然とし終わると、考えるよりも先に、マウスは「返信」ボタンをクリックしていました。
----- Original Message -----ったく、余り社員を舐めるなよ。犯罪者のクセに。(1月11日参照)
From: 鷹瀬
To: 社長
Sent: Friday, May 11, 2001 1:00 AM
Subject: Re: 給与明細書を送ります。
お疲れ様です、鷹瀬です。
4月の給与明細書を受け取りました。
そこで一点、確認させて頂きたいのですが……。
4月から昇給があるのだと思っていましたが、
今回の給与明細を見る限り、今年は「ない」と
考えるべきなのでしょうか。
もしそうであれば文書による通知を受けたく思います。
早急に今後のことを考えなくてはならないので。
至急のお返事をお待ちしています。
んでもって、同志のH井君(【人物紹介】T社のNo.4参照)にも早速お手紙。
----- Original Message -----2分後ってトコロが私の勢いを物語ってますね。涙を誘うんだか、笑いを誘うんだか微妙です……。
From: 鷹瀬
To: H井
Sent: Friday, May 11, 2001 1:02 AM
Subject: ねぇっ! ちょっとさっ!!
ちょっと〜〜〜っっっ!!!!!
給与明細貰った?!
昇給なくない???
基本給変わってないんだけどっ!!
私だけっ?!?!?!
もームカツイたっ!!!
やってられない。
交渉のメールは書いたけど、
返事によっちゃあ今月で辞める。
んじゃ!
昇給ナッシングの衝撃を乗り越えて……ませんね、まだ。まぁその、衝撃中なわけですが、社長も最低線普通の神経を持ち合わせていたら本日中に返信メールが届くだろう、ってんで、Z社にいながら心ここに在らず状態でした。メールの設定を控えておけば、Z社でもメールの確認が出来たというのに、そうしなかったのは本日最大のミスです。
2001年5月11日(金)/姑息な手口 曇後晴/残業 0:00 (+0:30)
ソワソワしながら本日1日を終了し、メールチェックを行ったのはやはり23時過ぎ。昨日同様身支度を整え、メールを読み込みます。
来てます来てます。プチ犯罪者からメールが!
----- Original Message -----何、「4月にさかのぼって お支払いたします」って……。締め言葉の「ガンバッテ」がカタカナなのも癇に障るんですけど……。
From: 社長
To: 鷹瀬
Sent: Friday, May 11, 2001 8:44 AM
Subject: 昇給はあります。
連絡が遅れまして、すみません。
昇給は、当然あります。
5月中に 昇給の内容について お知らせ致します。
支給については、4月にさかのぼって お支払いたします。
私からの質問です。
Z社の値上げが不調のときは、もっと条件のよい別件を探すことも
考慮に入れておいてよろしいでしょうか?
私の持論からしますと、給料は原則 売上に比例すると考えています。
実力が付いてきて、自己主張をされることは大賛成ですので
どしどしアドバイスしてくれることを願っています。
自分で仕事を切り盛り出来るようになれば、予実績について相談しながら
自己申告の年俸制を視野に入れております。
ぜひガンバッテ いい仕事を続けてください。
もう、これ絶対、黙ってる奴はそのまま昇給なし、ってことなんだろうな。私は今回言ったから、「ああ、ちゃんと考えてますよ」みたいな素振りで対応してるけど、絶対嘘だよ。大体、昇給が1ヶ月遅れるなんて話を、前もってしておかないってのは、どういう了見なのさっ!!
一体いくら昇給するつもりか知らんが、もームチャムチャ法外な額を請求してみようっと。
とにかく今年の9月で晴れて2年なので、その時にムチャな中途昇給の要望を出してみて、駄目なら辞めるという方向付けは見えてきました。やはり履歴書に書くにあたって、「1年9ヶ月」というのは何か成り行きで辞めたような雰囲気が立ち込めるけど、「2年」になると少々は退職への意志とけじめを感じることが出来るような気がするので。
次に就職するにしろ、どこか遠いところに行くにしろ、自分としても「2年勤めた」というけじめはあった方が良いかな、と思いまして。
と、言う訳で、同志H井君からもこんなお返事が……。
----- Original Message -----本当に最初から昇給するつもりはあったんですかね……。まだ疑ってるけど、ま、取り敢えず来月2ヶ月分貰えりゃ文句はないよ。ったく。
From: H井
To: 鷹瀬
Sent: Friday, May 11, 2001 5:22 AM
Subject: 焦るな!!待つのだ!!
実はわたし、新しいメールアドレスを聞くのにメール送ったんだよ。
メールアカウント聞きたいのに、その新アカウントにメール送ってきたよ。
あのダボ助は……。
そいで電話かかってきてね、アカウントのこと教えてもらって、その後
昇給の話になったんだよ。したら査定が遅れてて今回間に合わなかった
って話をしてんだよ。なんでも来月に2ヶ月分つけるみたいなことをね。
で、そこで面談とかをするみたいなこといってんだよね。
まあ気休めかも知れんけどなそういうことらしい。
まあまあそう怒らずに(汗)
まあ期待はしてないけど金額いかんでわたしもそうするよ。
本日、いつものように電車の中で吊革広告に目を走らせていると、大手週刊誌の、全く相反する、しかし恐らくどちらも日本のサラリーマンの心を揺さぶるであろう記事の見出しが並んで紹介されていました。「AERA」と「Yomiuri Weekly」……書き取ってきましたので、ご一緒に堪能しましょう。
2001年5月14日(月)/揺れる日本のサラリーマン 晴/残業 0:00 (+0:20)
■デフレ時代の幸福感………………コレ、意図的に並べたんだとしたらJR職員もやるな。ま、単なる偶然なんだろうが。
あえて失業してわかったお金のかからない暮らしの満足感
ビンボーでもできる小さな贅沢がくれる心の自由
──AERA(5/21号)より
■会社を辞めてはいけない
短慮が招く不幸、ガマンで得られる幸福
──Yomiuri Weekly(5/27号)より
話を戻しましょう。
大手週刊誌は、そもそも売れるために読者の興味を引く記事を書いている訳ですから、この相反する2つの記事は、これらの週刊誌を読む層にとって非常に興味のある話題なのでしょう。「会社」「辞める」「自由」「ビンボー」「贅沢」「不幸」「ガマン」「幸福」──あらゆるキーワードがテンコ盛りデス……。揺れてます……相当、揺れてますね。世の中自体が。日本のサラリーマンが。辛くて苦しいストレスだらけの会社を辞めた後、その先にある自由と希望と、そして何よりも不安と。
「辞めて良かった」となるか、「辞めなきゃ良かった」になるかは、本人を取り巻く現実の環境に加えて、性格も十二分に作用しますからね。「それ、お前、辞めない方が良かったんじゃ……」といくら周りが思っても、本人が「もー会社辞めてから毎日がハッピー。その日暮らしだってどうにかなるさ」と思えれば「辞めて良かった」ことになると思いますが、逆に、会社に勤めていない、もっと言えば、社会のどこかに所属していないことへの不安や、一定の収入が得られないことへの不安が大きい人は、会社を離れることで別のストレスに晒されることになるのかもしれません。
結局、選ぶのは本人。決めるのも本人。そして、その選択の暁にある結果を享受できるのも本人なのです。
ここら辺りのことは、アイルランド滞在中によく話題に上りました。色々書きたいことがあります。早く滞在記まで辿り着きたいものです……。
【追記】
最近、国会の答弁が面白くてよく見てるんですが、はぁ〜……アイツら呆れるほど子供っぽいですな。私の通ってた中高の討論会の方が数倍大人っぽかったぞ……。
一応国の代表のいい年したオッサンたちが雁首揃えて何やってんだか。こんなに国がメチャクチャになってる時に、揚げ足取りみたいなことで貴重な時間を潰すなよ……。自民党のクズ党員も、田中真紀子に向かって「『おだぶつさん』発言について、『自業自得だ』とおっしゃっていましたが、どういう意味か」とか「マスコミに対し、『党員に恫喝された』という発言は如何なものか」なんてどーでもいい間抜けな質問をする暇があったら、今後の政策についてどう実現するのかとか話し合えよな〜。田中真紀子個人の言動を会議の焦点にしてる場合か。
ま、そうは言っても今までの全く全容が伺えない政治から、徐々に国民の関心が高まる政治になって来たことは非常に喜ばしいことだと思います。マスコミも、的の外れた騒ぎ方をしているものの、今のアホみたいな取り上げ方でも、全く報道されないよりはマシでしょう。
良い政治家が多く出るには、まず国民が賢くならないとどうにもならない訳で、田中真紀子には是非ともこの調子で頑張り続けて欲しいし、国民が大改革をしようとする政治家を自分の目で見極め、後押しするのが当たり前という風潮が高まるといいなと思っています。
以前にも書いたことがあったと思いますが(4月16日参照)、現在私が関わっているプロジェクトのリーダー、通称パンダさん(たった今、私の中で通称になった)が無能です。あ、こう言い切るのは意地悪ですね。今、もう顔を見るのも声を聞くのもムカツクもので、つい……。
2001年5月15日(火)/頼りない指揮者 晴/残業 0:00 (+0:30)
冷静になりましょう。無能かどうかは分かりません。私がそう思っているだけで、会社的な評価はまた別物かもしれないし。事実、私や他のプロジェクトメンバーが「パンダさんが指揮者ってのはちょっと……」と上司(ボス)に訴えた時も、ボスは「パンダさんは慎重派だから確定したことしか口に出来ないんだな。それに口下手だから……」と一生懸命庇っていましたが、慎重派というのは良いとして、口下手ってのはリーダーとしてどうなんでしょう……。
ま、なるべく客観性をもって正確に現状を報告しましょう。
えーと、今関わっているプロジェクトは10人体制の小部隊(Z社にしてみれば中部隊)なのですが、この10人を率いる指揮者パンダがフニョフニョです。何を聞いてもフニョフニョ。指示をするのもフニョフニョ……。
こう思っているのは恐らく私だけではありません。週に1回開かれるミーティングでは、この指揮者に多大なる不信(っつーか、不安)感を抱いている兵隊さんたちが、苛立ちを滲ませた声で矢継ぎ早に自分の関わる仕様書や設計に関する質問をし、現状を把握しようと試みるのですが、このパンダ、何を言っても「それでいいです」、何を聞いても「ああ、多分」…………苛々を解消するために質問している筈なのに、イライラは募るばかり……。
個人的な感情はさて置いても、プロジェクト自体があまりにも混沌としているため、ミーティングで他の最下層よりちょっと偉い兵隊さんが、皆を代表して「では、もしここが間に合わなかった時にはどうスケジュール調整するんですか?」と問い質したことがありました。今ハッキリさせておかないと、苦しむのは自分たちなのです。皆必死です。
そんな兵隊たちの必死の声が届いているのかいないのか、指揮官であるパンダが性懲りもなく「大丈夫だよ」と言った時には、余りのことにメンバー全員が半笑いでした。もはや「一体何がどう大丈夫なんだ?」と突っ込む者もいませんでした。ある意味とっても面白く、そして恐いプロジェクトに関わってしまったものです。
週に1回のミーティングは、それでも無いよりはあった方がマシなのですが、1時間ほど割かれて得られる情報は、と言うと、能率の良い人なら15分くらいで終わりそうな低密度のものです……。
私は、たとえ理解が追い付かないほど早口で手際良くマシンガンのように説明されたとしても、のろのろもじもじぐずぐず説明されるよりは100万倍マシだと思ってしまう人間なのです。指示や説明にまつわる話をのろのろもたもた説明されると、「あー」とか「うー」とか「えーと……」とかの合いの手が挟まる間に、私の中で物凄いスピードで、予想される回答や苛立ちから来る罵倒の嵐が駆け巡り、相手が答えを言う頃には疲れてしまっているのです……。
──とまぁこんな調子でプロジェクトは進んでいます。
私が関わる開発部分は、仕様書が出来ないと1歩も先に進めないという、根幹の仕様書命の部分なのですが、上層部がもたついているため仕様書が全く下りてこず、今現在は非常に暇です。この暇さ加減が恐いっス。なぜなれば、どんなに暇だろうと今居眠りここうと、納期は変わりません。7月末……7月末の締め切りが固定のまま、スケジュールだけがどんどんズレ込んでいるのです。どんなしわ寄せが待ち受けているのやら……。
こんな状態では、文章を書いて遊んでいても集中できず、ネットサーフしてても心穏やかではないのです。っつー言うことで行き着く先は居眠りです。現実逃避の最もメジャーな手段……。
さて、ここで一見話は代わりますが。
そろそろ初夏……というこの時期、会社がめちゃくちゃ寒いです。男性陣のほんの一握りの人間が、冷房をガンガンに効かせるためです。このすぐに冷房をつけたがる人たちが営業マンなら分かるんですけどね。ずーっと会社にいる技術屋のくせに……ったく、健康に悪いったら。
冷房の風に直撃される会社の中央に座る女性陣は、真夏になればなるほどセーターを着込み、ジャンパーを着込み、下手をすると暖房が効く冬よりも防寒着を着込むことになります。私は冬に使っていた膝掛けを被って仕事をしています……。
一時期は冷房スイッチのON/OFF切り替えの静かな戦争も行われましたが、勝敗はつかずに不毛なサドンデスです……。しかも下手に冷房を消すと、より強い冷気を伴って再始動させられてしまうので、上手い具合に主張を曲げ、妥協せざるを得ません。
プロジェクトが順調でないことも手伝って、心は荒みます。そんな訳で、実際に寒ことは寒いのですが、当て擦りの意味も含んで、現在私は毛布を被りながら仕事をしています。正直に白状しますと、仕事がないので毛布を被ったままちょくちょく居眠りこいてます。
そんなこともありつつ本日です。
やはり社内は冬。寒いわ寒いわ……。元はペットボトルだったリサイクルフリースの毛布に包って、堪えきれずブーブー文句を言い始めるワタクシ。
鷹瀬 「ったく、5月からこんな冷房ガンガン効かせて。エネルギーの無駄だわ、健康には悪いわ、どーしよーもないじゃないっスかっ!」すると体調の悪いボスから物凄い反撃が……。
ボス 「とか言いつつ、鷹瀬さんが一番元気じゃん……。**さんも風邪気味だし、ワシもなんか調子悪いのに……。息子が布団剥いじゃうんだよ〜。でも鷹瀬さんの場所は本当に冷風直撃だもんな。寝冷えにはくれぐれも気を付けろよ」ぐはぁっ! 会社で寝冷えの心配される私って……。ボスの息子たち(5歳と6歳)と同レベルかいっ!
くっそう仕事さえちゃんとあったら……っ!!
……………………まず、反省します。昨日の私の最後の雄叫びは、ちょっと言い過ぎだったと思います。仕事は全く無いよりはあった方が良いと思いますが、あり過ぎるよりは無い方がマシだと思います。そらもうしみじみと。
2001年5月16日(水)/3Mと可哀相な指揮者 雨後曇/残業 1:00 (+0:30)
──ってことで、仕事があり過ぎる日々がいよいよ始まりました。1週間に10本ずつ仕様書が送られてくる筈だった予定が狂いに狂い、3週間何も音沙汰がなく、油断してはばかることなく文句を垂れていたら、「その言葉を待っていた」とばかりに、本日怒涛の勢いで30本の仕様書が舞い込みました……。いや、だから……。
昨日までの寝冷えを心配されるような会社生活もどうかと思いますが、昼ご飯もゆっくり食べられない生活ってのもどうかと思います。今に始まったことではありませんが、無駄が、無理が、ムラがありすぎるんです……。これぞ3Kに対抗する3Mってヤツなんでしょうね……。
さて、その3Mプロジェクトを率いるパンダさん(【人物紹介】Z社のNo.13参照)ですが……私が苛付いて事ある毎に責めているのは(もうずっと前からなので)良しとして、プロジェクトがボロボロだということが露見しつつある今では、客から責められ、共同開発会社から責められ、ボスから責められ……なんだか可哀相です……。まぁもう可哀相とか言っていられる段階では無くなってきているんですけどね……。パンダさんも、この後に及んで性懲りもなく「分かんない」とか、根拠もなく「大丈夫」とか言ってるし……。
適材適所という言葉があるように、プロジェクトリーダーの位置にパンダさんを置いたこと自体が、そもそも間違っているんじゃ……。
明日からの我が身が心配です……。
CGIが壊れちゃったんでしょうか……カウンターとアンケート部分がイカレちゃってますね。ある筈のファイルがないと怒られているので、原因がサッパリ判りません。
2001年5月17日(木)/小休憩 晴/残業 0:00 (+0:30)
本日遊んだ友人H江から「アイルランド滞在記はいつ……?」と聞かれ、はっとしました。いや、今週末……今週末には……。なんだかあの日々がもう1年も前のことのような気がします……。早く書かないと忘れてしまいそうです……。
Z社での仕事がメチャクチャ忙しくなってきた頃になって、本社T社のウスラトンチキ……もとい、社長から「本日の6時から打ち合わせをしましょう」とのメールが舞い込みました。
2001年5月18日(金)/決戦は月曜日 晴/残業 0:00 (+0:30)
このクソ忙しいのに行けるかバーカッ!
──は! 私も大概、大人気ないですね。こーゆーコトは心の中だけにしておかないとイケナイイケナイ。あ、いや、この台詞、本人に向かって言ったワケじゃないっスよ。当たり前ですケド……。
ま、色々な経緯がありまして、打ち合わせは月曜日の朝になりました。勿論、打ち合わせの内容はズバリ、昇給額についてです。詳しくは10日、11日の日記をご覧下さい。
5月10日から開幕している2001年昇給劇の続報です。
2001年5月21日(月)/昇給交渉劇(前編) 晴/残業 -2:00
そらね、期待なんかしちゃあいませんでしたよ。私だってそこまで人間めでたく出来ていないし。今までの流れを見ていれば、本社T社のウスラトンチキ、もとい、社長とまともな話し合いが出来るなんて考える方がどうかしていますもん。
でもね、期待ハズレという意味でかなりの覚悟をしていたこの私が、更に……更に激しく、下手すると脱臼するんじゃねぇか?ってほどに肩を落とす羽目に陥った訳ですから、まだまだあの社長のトンチキぶりから目が離せませんっ。古い言葉で状況を表すならば、「そりゃもう大騒ぎさ!」ってカンジです。いや、騒いでいるのは私だけなんですが。
に、しても……冷静になった今になって思い返しても、本日午前中に行われた昇給打ち合わせは、「ヤケクソのような」という形容詞が非常によく似合う内容でした……。平社員のワタクシ、何度心の中で「大丈夫か、アンタ……」と社長に向かって呟いたことか……。
余りの馬鹿馬鹿しさに、怒りを通り越して呆れ、呆れるのに飽きて意識を麻痺らせてしまいました……。イイ具合に半眼開きの眼をずーっと社長に向けていたんですが、社長……私の心に中で巻き起こっているレボリューションには気が付かなかったようです。
さて、別に思わせ振りに引っ張っている訳ではないので、そのヤケクソのような昇給打ち合わせの詳細を報告しましょうかね。
まず、挨拶と同時にあのトンチキ小僧は、1枚の表を私の前に置きました。私の半年分の給与明細及び金勘定の内訳です。そうです。Z社がT社にいくら払っているか、私がその内どれだけ貰っているか、そう言ったことが明記されている表です。
……こんなもん社員に見せていいのかっ?!
「鷹瀬さんには隠し事をしてもしょうがないからね。僕と鷹瀬さんの間に誤魔化しはないから!」イイカンジに馬鹿丸出し、満面の笑みの社長に、どう突っ込めば良いのでしょう……。出向先との金勘定をそのまま素で社員に見せてしまうというのは……それ、隠し事云々の話か? 単にすべてを投げ出している捨て鉢な行動と思う私の方に問題があるの?! 普通こんなもん? こんなもんじゃないよねぇ?!
勿論「鷹瀬さんには」と言う辺り、誰にでも内訳を暴露している訳ではないと思いますが……。
私の場合は、恐らく今までの行動が原因なのだと思います。例えば、去年の夏に厚生年金が急に1万円アップした時、速攻で厚生年金について調べて納得行かなかったので、資料を提示しつつ、「一体どういう計算でこの金額になるのか、計算式を教えて頂けませんか?」と食い下がったこととか、残業代が1500円くらい間違っていた時にも速攻で「何時間として計算してらっしゃいます?」と捻じ込んだこととか、交通費が190円分足りなかった時も「次月精算でお願いします」と有無を言わさず一方的にメールを送り付けたこととか、今回のように昇給がなければ翌日までにはメールで脅すこととか……。
こういうことを自分側がマイナスになった時だけ脊髄反射のごとく繰り返していたら、金関係のミスはなくなりましたね、実際。誤魔化されることもなくなりました。
はい、分かってます、分かってます。我ながらセコイなぁ、って思います。でも、もうT社に1円たりとも得をさせたくなくて……。ちょっとでも油断すると直ぐにちょろまかしそうで、要するに私は基本的にT社を信用していないのです。
給与明細確認する時の私の態度って、テストの採点する時の先生のそれですもん……。
ま、どういう経緯であろうと、Z社が私に払っている金額を当の私に見せるってのはスゴイことだと思います。だって、それってそのままT社のピンハネ分を私に知らせるようなものだし……。
正直っちゃあ正直かもしれませんよ? 風通しが良い会社っちゃあ風通しは良いかもしれませんよ? でも、やっぱ何度も聞いちゃうけど、Z社がいくら払ってるかとか、私に見せていいの?? 風通し良すぎてちょっと吹き飛ばされそうなんですケド……。
──と、言うことで、社長のこの行動の良し悪しは計測不可能なので置いておいて、Z社が毎月私に払っている金額が本日明確になったので、参考までにご紹介しましょう。
残業しようとしまいと、休もうと休まなかろうと、固定で月55万円だってさ。多分、技術者としては全然低い金額ですが、それでも私を雇うのにZ社ってば55万も払ってるのかぁ……と思うと気が重いっス。
これなぁ……しみじみと、嫌なこと聞いちゃったなぁ……って思いますね。
今まで私は、Z社からT社に支払われる額は、当然時間数に比例したものだと思っていたんですね。だから、さっさと帰るのにも全く抵抗がなかったんですが……。それが、固定となると……そら私が何日も有給取って休んだら、Z社としては文句も言いたくなるよなぁ……。私が休めば休んだだけ、Z社が損してT社が得するし、私が残業すればしただけ、その逆ってワケなのか……。
今度の夏休み、5日有給取って9連休にしようと思っていたんだけど、裏事情知っちゃうとやりにくいなぁ……。もしかして、T社のトンチキ小僧はここまで見越してわざと……?(←多分違う)
月々の月給で考えると、私はT社に約半額をピンハネされていることになりますが、賞与や会社負担の保険などを込みにすると、会社の実ピンハネ率は34%なんですと。こういう割合を労働分配率というらしい。私の現在の労働分配率は66%。でも会社負担の税金分まで貰ったこととして計算されるのはちょっとオカシイので、純粋に私が頂いた額で計算すると、私は58%しか貰ってないんですけどね。っつーことで、6:4ですね。
しかしこれなぁ……こんなふうに正面切って「貴方には約6割もあげてるんです。会社は約4割しかピンハネしてないんです」って言われると、この6:4という割合が世の中で通常のことなのか……と納得しそうになるんだけど、どうなんだろう……。6:4っつったら普通そうに聞こえるよなぁ……。色々調べてみようっと。
そして本題です。この話から、「鷹瀬さんが給料を上げろというのなら、Z社に交渉してこの月額55万を更にアップしなければならない。そこで、鷹瀬さんにはZ社をそろそろ卒業し、本社に戻ってもらって、ここで直接請けている仕事をしてほしい」という話に発展しました。
先日からそういう話を臭わされていた私は、本日社長と面談する前に、本社勤務している同期に「今何してるの?」と探りを入れておいたんですね。すると同期の答えがまた何とも……。
「今やってる仕事? ああ、××社の**システムの開発なんだけど……。え? ああ、今使ってる言語? COBOLだよ」コレ、この業界に詳しくない方のために分かりやすく説明しますとね……、世の中爆発的にPCが普及して、1家に1台のPC、プリンタが当たり前になってきて、家でも簡単に綺麗な書類作成が出来るようになって、営業マンなんかは常に持ち歩ける高性能モバイルを片手に、トドールとかスターバックスとかで図や写真なども取り入れて見栄えのするプレゼン資料をお手軽に作り、あっはっは、いやー世の中便利になったねぇ、ってなことを言いつつコーヒー片手に盛り上がってる横で、自宅の地下室で汗水垂らしながら写植で資料を作成しているようなもんなんです。
T社に戻るのなんて真っ平御免です。だって、技術者としても自殺行為だもん。
ってなワケで、話し合いの焦点についてはもう遅いので明日……。
昨日からの続きです。
2001年5月22日(火)/昇給交渉劇(中編) 晴/残業 0:45 (+0:30)
さて、手の内をアッサリ暴露され、疑心暗鬼にもなれない状態で、社長側のぶっちゃけた話は続きました。
とにかく、オブラートに包まれた言葉を舐めて剥き身にしてみると、社長の言い分は、「稼ぐ人間が給料をたくさん貰う、というのが私の持論です。鷹瀬さんがZ社にいる限り昇給は難しいので、鷹瀬さんの希望は聞きますが、鷹瀬さんのためを思うとZ社はもう充分だろうから、早々に卒業して、今度から新しい出向先に行って貰えないか。私がもっと良い出向先を見付けるから」ということみたいです。
「あっちがぶっちゃけるならこっちだって」──そんなつもりで言った訳ではありませんが、社長の言う「稼ぐ人間」の定義がどこまでも中途半端でご都合主義な上に、「鷹瀬さんの希望は聞きます」だの「鷹瀬さんのためを思うと」だの「もっと良い出向先を見付ける」だの、片腹痛い言葉で過剰に見え見えの魂胆を装飾するので、こちらも少々(多少?)カチンと来て、そこから先はお得意の慇懃無礼丁寧words with 低音平坦voice & 半眼開きeyes攻撃です。(丁寧なのは最初だけで、熱くなるにつれ、どんどん素の喋りになって行くのにも注目!)
鷹瀬 「お言葉ですが社長。確かに金額面だけで云々言われれば、こちらが昇給を希望した場合、Z社に居続けることは難しいのでしょうし、社長がお気になさるのもご尤もだと思います。ですが、もしも社長がお言葉通り、私の希望を聞いて下さるなら、私の希望はZ社に居続けることだと念頭に置いて頂けると幸いです。惜しいっ! 「気」じゃないんだ! 本当にT社なんか相手にしてないんだ、Z社はっ! しかもY下が問題じゃないんだっ! 問題はアナタ自身なんだっ!! ボスから「君ンとこの社長……胡っ散臭ぇなぁ……」って何度も言われてるほどなんだっ!
Z社に残りたい理由は2点あるのですが、まず1点は、Z社には非常にスキルの高い方たちが大勢いらっしゃいますし、常に新しいことを学べるチャンスがたくさんあるんですね。
私はまだまだZ社を卒業できるような立場ではありませんし、スキルを積むならZ社はかなり上質の環境だと思います。周りの社員も好きなことをやらせてもらえる、と胸を張っておっしゃってますし、雰囲気も非常に良いんです。
第2に、当初Z社に出向が決まるかどうかという時に、私が再三再四『残業はそんなに出来ないということを最初から先方に伝えて下さい』とお願いしていたにも関わらず、社長はZ社に何も言いませんでしたよね?」
社長 「え? 言ってないっけ? 言ったと思うよ」
鷹瀬 「(社長の言葉を掻き消すように)言ってないんですよ。最初の頃、余りにも残業が酷かった時にZ社の上司に相談したことがあったんですけど、その時に私が『ウチの社長から一応一言あったと思うんですけど……』って聞いたら、Z社の上司、『そんなこと全然聞いてないよ』っておっしゃってました」
社長 「ああ、そうだっけ……。そうか、ごめんね」
鷹瀬 「(社長の言葉を掻き消すように)今謝られても何にもなりませんから。あの時も、私には『ちゃんと言っておきます。困ったことがあったら何でも言って下さい』と言っておきながら、私が何度も念を押したにも関わらず、何もして下さらなかったじゃないですか。丁度去年の4月、5月頃、とてもキツイ時にヘルプを出しても、事態は何も変わりませんでしたし。
結局、私は自力であちらの上司と相談して、夜遅くまでの残業や休日出勤するような負荷は負えません、ということを伝えて、状況を改善して行ったんですよね。本来ならそういう相手会社との交渉は本社が面倒を見てくれるものと私は思っていたんですけど……まぁ、この件に関しては別にいいですよ。(←吐き捨てるように)
でもですね、単身で乗り込んだ出向という立場で、相手会社の上司と直に交渉しなくちゃならない心的ストレスとか、本社の定時が17時半なのにZ社は19時だとか、本社の勤務時間が7.5時間なのにZ社は8時間だとか、そういう細かい規定を何一つ聞かされずにZ社に出向になって、そりゃもう最初は嫌で嫌で仕方なかったですよ。でもT社は助けてくれませんから、仕方ないってんで、それを1年かけて漸く、やりやすいように変えて行ったんですよ、自力で。
正直に言って、社長の言う『もっと良い出向先』が、私にとってZ社以上に良いとは思えないんですね。当然ですよね、こんな経緯があれば。また1から環境を整え直すのは、平たく言えば御免です。
こういう経緯を全く考えずに、ただ単なる金勘定だけの問題で今度はあっちだ、今度はこっちだ、と言われるならば、それは私にしてみれば、とてもじゃないですけど『希望を聞くから』という言葉が一体どこに反映されるのかサッパリ分からないってなレベルの話ですよ」
社長 「……そんなにZ社って良いの?」
鷹瀬 「良いですね」
社長 「そうか……。いや、実はね、鷹瀬さん以外にもウチからZ社に人を送り込めれば良いんだけどね……。もしくはZ社の仕事をこっちで全面的に請けるとか。Y下のこと(私と同時期にZ社に出向になり、無断欠勤や交通費の虚偽申告など繰り返し、数ヶ月でクビになった社員)とかあったからかなぁ……、何だかZ社に相手にされてないみたいな気がするんだよね……」
社長 「Z社の仕事をT社でやるって言うのは無理なのかな?」……いや、狙うのは勝手だけど……狙えるかどうかが問題なんじゃないの? それも多分、大問題。
鷹瀬 「無理でしょう。Z社は仕事を外出ししてないですよ。(してたとしてもT社には出さんだろうが) 基本的に、あの会社は自分たちで仕事を取ってきて、自分たちで料理する。人手が足りなければ派遣や出向を雇う、って感じですから。やっていることも下流の土方みたいなことをメインにしてるんじゃなくて、もっと上流の仕事、システムの提案とかDBの設計とか、そういうことですからね」
社長 「お客さんはどこなんだろう?」
鷹瀬 「××社とか**社とか○○社とか、結構な有名会社が多いですよ」
社長 「え? そういう会社が直接のお客さんなの?」
鷹瀬 「IBMと闘って勝ったりしてるから、規模からするとかなり本格派ですよ。〜略〜」(ここから先、Z社がどういう仕事をしているかなど、Z社の誉め口が延々続く)
社長 「そうか……上流を押さえちゃってるんだね……。実はウチもそれを狙ってるんですよ」
鷹瀬 「……そうですか」……いや、「見習う点があるのかも」んじゃなくて、「見習う点しかない」んじゃないのか……? なんでこんなに何も持ってないクセに強気なの……??
社長 「うん、良い話を聞いた。いや〜鷹瀬さん、ありがとう。鷹瀬さんはまだZ社に居た方がいいな。ウチはZ社さんを見習う点があるのかもしれないからね。こうして時々情報を教えて下さいよ」
動揺する私に、最後のトドメのこの台詞。
社長 「今度Z社の社長さんと話でもして、ウチのやってることとか教えて、情報交換でもして来ますよ」交換するには余りにも情報の質が等価じゃないんですけど……。ってーか、その前に、Z社の社長はアンタに付き合うほど暇じゃねぇぞ。
うお〜〜っ、なーんて幸せな人なんだっ!
肝心の昇給についての遣り取り報告は明日。……もう寝ます。
【追加】
今もう下手なドラマよりも国会中継の方が面白いですね。良い傾向です。
しかしよく分からないのは国民の反応……。「頑張れ! 塩爺」とか応援サイト作ってる場合か?? 塩川ってさぁ……近所のお爺ちゃんなら良いよ? 好々爺で。でもさ……政治家としては抹殺モンでしょう。
人柄の良さで人気取ってる場合じゃないんじゃ……国の政策に関わることを「忘れちゃった」って……。
79歳だもん、本当に忘れてるのかもしれないよ。でもそれなら、それは立派な老人性痴呆症。政務なんか出来ないんだから、速やかに引退してください。もし言い逃れなら、それはやっぱり辞任してください、ってカンジ……。私たち国民は、何も国を舞台に高い税金払って喜劇を見ようとしているワケじゃないんでね……。
すみません、「昇給交渉劇(後編)」は明日……。
2001年5月23日(水)/政治家の夢 雨/残業 0:10 (+0:30)
疲れているので今日はもう寝ちゃおうか……と思いましたが、ニュースを見てたらちょっと感動したので、記録だけでも……と思い、この話題です。
祝・ハンセン病、政府の控訴取り消し! いや〜小泉内閣に初めて期待を寄せました。
今までは実態のない、それでいて異様な支持率を誇る薄気味悪い内閣でしたが、今日初めて実の伴ったことをしてくれた、という気がします。国民へのアピールだろうとなんだろうと、良いことさえやってくれれば、それがすべてです。
今回の控訴取り消しは、本当は当然の、と言うか、当然であるべき結果ですが、当事者の方たちの喜び様を見ていたら、何とも言えない気持ちになりました。「これで人間として生きて行ける」って……。
今まで彼らが受けてきた社会からの不当な差別や嫌がらせは、それだけ想像を絶するものなのだと思い知らされます。この判決ひとつで周囲の人間が今までの態度を一変させるかどうか、生活が一変するのかどうかは非常に疑わしく、また心配ですが、それでも何でも、原告側の精神的な苦痛、縋る想いの救済を行った、という意味で、この対処の意味はとてつもなく大きなものになるのでしょう。
また一方で、久々の田中真紀子! ここのところ四面楚歌状態でくたびれていたようなので、「こうやって良い芽は寄って集って潰されてしまうんだろうか……」と心配していたら、本日久し振りに花咲きましたね。
「私が『伏魔殿』と言ったのは何も外務省のことだけじゃないですよ。そこに出入りしているマスコミや政治家、それらすべてを指しているんです。本来の外交をやらせて下さいよ。今までの自民党は雁字搦めだったじゃないですか。それじゃイケナイでしょ。私はね、政治に夢を持っているんですよ」「政治に夢を持っている」と、政治家が正面切って大声で語った場面は初めて見ました。この言葉自体はさらりと流されてしまった放送でしたが、アタシャ感動しましたね。
本来なら、「政治」という国を動かす仕事は、非常に遣り甲斐のある、夢のある仕事だと思います。だって、自分の裁量で、約1億3千万人の人生を左右することが出来るんですもん。これ以上の影響力を持つ仕事はなかなかないでしょう。
ところが最近では「政治家=夢のある仕事」などという図式は微塵にも伺えなくなり、「政治家=私腹を肥やす」が定番になりつつあって、「もう駄目だな。本格的に」と思っていたのですが……。田中真紀子の素直で素朴で誠実な言葉が、腐り切った空気を入れ換えてくれるようで、期待感も高まります。
彼女の存在に触発されて、「本来、政治家の喜びは、私腹を肥やすことではなく、国を良くすることだ!」と意欲に燃える人間が後に続き、そういった政治家が主勢力になれば、巻き返しは可能でしょう。
それには政治家だけが頑張ればいいってもんじゃないんです。私たちも利口にならないと。っつーか、私たちこそが賢くならないと。
いずれ訪れるであろうマスコミの慣例、人気者リバウンド・バッシングが始まった時に、国民がマスコミに躍らされるのではなく、自分の目で何が正しい道なのかをしっかりと見据えることが出来ればいいな、と思います。
今日もクタクタ……なので、「昇給交渉劇(後編)」は明日。記憶が鮮明なうちに書きたいです。だって結構な喜劇だったから。
2001年5月24日(木)/物事のポイント 雨/残業 0:00 (+0:30)
──で、もう寝たいんですけどコレだけは。
昨日、私が大感動した田中真紀子の「私は政治に夢を持っている」発言ですか……。
正確な発言内容全文を知りたくて、本日ネットで探しまくったのですが、どこを探しても知りたいことは書かれていません。漸く見付けた数件の記事は、どれもこの発言に至るまでのマスコミ批判の方に焦点を当てて、恐らく田中真紀子が一番言いたかったことはアッサリ削除してしまっているのです。こうして見ると、いかにマスコミが事実を選別することにより、真実を歪曲して報道しているかがよく分かりますね。
最新系検索エンジン・フレッシュアイで、漸く探したあの名場面の解説は、こんなふうに記載されていました。
「外務省に悪魔がいる」 外相いら立ちあらわに (河北新報ニュース)いや、確かにね、田中真紀子は腐り切った外務省及びそこに出入りする政治家やマスコミすべてに対して厳しい批判をしましたよ。でも、恐らく、田中真紀子が一番言いたかったことは、その後に続いた「私は政治に夢を持っている」から始まる、政治家の理想のあり方だったと、私は思います。
「外務省に悪魔がいる」──。田中真紀子外相は23日午後の衆院外務委員会で、外務省改革に抵抗する官僚らへのいら立ちをあらわにした。 外相は記者会見で外務省を「伏魔殿」と例えたことについて「官僚だけでなく、出入りするマスコミ、政治家らが総合的に作り上げている」と述べ、外務官僚が政治家やマスコミに外相の不手際を漏らし抵抗していると批判。「外務省内に悪魔がいるし、省外から出入りしている悪魔もいる」と訴えた。 自民党の下地幹郎氏、公明党の上田勇氏への答弁。(05/23 19:55)
まぁ最近国会がブームだからと言っても、所詮腐り切ったマスコミは物事の本質を突くような発言を取り上げるハズもなく、揚げ足取りみたいなことばかりで紙面を割くんでしょうけどね……。
あの台詞はどこまでも真っ当で、それでいてどんな政治家からも漏れ出なかった言葉なので、是非真摯に受け止め、大々的に取り上げて欲しかったんですけど、世の中(マスコミ)がポイントと思う部分と自分がポイントと思う部分が著しくずれているので、いちいちガックリきます。
しかし、いるところにはいるものです。本日、丁度同じ発言に感動した友人からメールが来て、彼女の見た放送、彼女の記憶で昨日の田中真紀子の台詞を再現してくれたので、あの台詞をより正確に記録するために、ここに転載させてもらいます。
昨日のニュース、パソコンいじりながら聞いてたんだけど、彼女があのような台詞を言い出して、思わず手を止めて振り返ったよ。確か、私が見た番組で画面の下の方に流れてた言葉は、田中真紀子本人が、ここがポイントだと解答を見せているにも関わらず、マスコミが取り上げるのは「マスコミを厳しく批判した」だとか、「悪魔がいると訴えた」だとか、言葉尻の派手な部分ばかり。せっかく今まで恐ろしいほどに政治に無関心だった国民が大事な場面を見ようとし始めているのに、そのキーを握っているマスコミがこれじゃあ、今の妙なブームもどんな具合に歪んで発展してしまうかと不安です。
「私は夢は実現できると思ってるんですよ、政治で。
官僚も最初はいろいろな夢を持っているですよ。
ああしたい、こうしたいと思って入ってくるんですよ。
(以下ちょっとあやふや)
いいですか、マスコミの方!
今日はここのところを流してくださいよ。
どうでもいいことばかり流してないで。
私はこのことが言いたかったんですから」
と、こんな内容のことを言ってたような気がします。まず、「夢は実現できる」という言葉がテレビから流れてきたことにびっくりし、更にそれが政治家から発せられたことにびっくりしたよ。
自分の発言を忘れる塩川に対して「塩爺頑張れ」とエールを送ったり、田中真紀子に突っ込みを入れる議員に対して「真紀子さんを苛めるな」「死ね」レベルの嫌がらせのメールを送ったり、そういう一部の変に加熱して舞い上がっちゃってる人たちが早く冷静になって、正常な雰囲気の中で、政治を見て行きたいものです。
今日こそ「昇給交渉劇(後編)」を……思っていたら、ちょっとまたどうしても今週中に書いておきたいことが出てきまして……。「昇給交渉劇(後編)」は必ず月曜日には……。
2001年5月25日(金)/国会烈伝報告書 晴/残業 -0:15
一昨日から私が話題にしている田中真紀子外務大臣の「政治家の夢」について、正確な発言内容を知りたいというようなことを昨日の日記で書いたら、こんなメールを頂きました。
衆議院の本会議・委員会は全て衆議院によってビデオライブラリ化され、なんとっ!!
Web上で公開されております。(もちろん無料。国民の権利ですからね。)
http://www.shugiintv.go.jp/video.cfm
ここで、5月23日・外務委員会を選べば、件の答弁を視聴する事が出来ます。
当該委員会は5時間にも及ぶ長時間のものですが、
問題の答弁はタイムスタンプ3:46:15頃からの自民党・下地委員の質問に対し、
4:05:45頃から成されております。(政治に対する夢の件)
伏魔殿云々はもう少し前の時間帯に有ったと思います。
なるほど確かに言われてみれば、オンライン上での映像配信が可能なこのご時世、そういうモノがあっても不思議ではありませんが、言われるまでは全く気付きませんでした。
M.I.さん、物凄く貴重な情報を教えて頂き、本当にありがとうございましたっ! しかも、5時間11分の長丁場の国会答弁の中から、私が知りたがっている部分の正確な時間まで教えて下さって……。田中真紀子を追うことで、人の親切が身に染みるとは……。本当に本当にありがとうございました。
さて、このビデオライブラリですが、RealPlayerさえインストールしてあれば、自宅のパソコンで聞き逃してしまった国会の答弁を確認することが出来ます。それも、文字ベースではなく、本人の声を伴った映像で、です! 素晴らしいっ!
いや〜本当に、心底世の中便利になったものです。
──と、言うことで、私がしつこく感動している23(水)の田中真紀子の発言を、自分の目で、耳で、直に確認したい方は、是非、以下のサイトを訪れてみて下さい。
衆議院ホームページ ビデオライブラリ
http://www.shugiintv.go.jp/video.cfm
平成13年5月23日(水) 外務委員会 5時間10分40秒
http://www.shugiintv.go.jp/rm.ram?deli_id=13563
また、動画がご覧になれない環境下にある方のために、(私にとって)ポイントとなる部分を文字に起こしてみました。(しょせん、記録・報告大好きなんですね……) 話し言葉を文字にするというのは非常に厄介なもので、なるべく田中真紀子が発言した通りに文字にしていますが、所々、読んで分かるように変えている部分もありますので、ご了承下さい。
ビデオライブラリで確認する際に手助けになるように、要所要所でタイムスタンプを挟んでおきます。
平成13年5月23日(水) 外務委員会 国会答弁記録 全5時間10分40秒
★3:46:15
自民党・下地幹郎委員が、田中真紀子に対して以下のような発言をする。
<下地発言>(※要約版)これに答える形で、田中真紀子の答弁が始まる。
田中大臣は個人としてはとても強い意志に燃えているのに、行政の長になった途端に言動を抑え、自分の意見を言わなくなった。官僚の言うことを聞くだけでなく、長として自分の意見を貫いて行かないと、甘く見られる。国民の信頼も湧かない。今の状態から脱却しないと駄目だ。
しかも貴方は外務省を『伏魔殿』と言った。外務省=伏魔殿の解体計画が上手く行くかどうか、大臣は官僚に負けないで欲しい。官僚に嫌われて、それでいいじゃないか。今の信念を貫き通して欲しい。外務省は外への外交も大事だが、中への外交も大事。今物凄く大変だと思うが、頑張ってほしい。
<田中真紀子発言>(※要約版)★3:56:35
基本的に下地委員の言うことは正しいが、立場が変われば意見も態度も変わる。これは仕方ないことだ。
なぜならば、情報量が変わり、見えて来るものが変わる。一議員と閣僚になった後では全く違う。だから一過性で考えずに、時間をかけてやって行きたい。
知識と経験、勘とアドバイザも必要。仲間がいないと独りでは何もできない。協力体制が必要。
いよいよマスコミに取り上げられた場面へ突入。
<田中真紀子発言>(※なるべく発言通りに記載)★3:59:30
私が「伏魔殿」と申し上げましたのは、外務官僚、キャリアとかノンキャリだけではないんです。そこに出入りしているマスコミとか、政治家とか、いるじゃないですか。それらが総合的に作り上げているんですよ。
ですから、いちいちマスコミにも(私の)発言を全部、「私の言っていることは正しい」とか、これ言っていたら潰されてしまいますよ。
本来の外交をやらせてください。私だって外交をやる気でもって、命懸けでやる気でもってお受けしたんですから。それが細かいことを言われて揚げ足取られると、だんだん紙だけ見て、「あーこうやった方が良いな」と、そういうことになっちゃうんですから。
そうならないようになってくれ、と(下地委員は)おっしゃってるんでしょ?(下地氏から「そうそう」との合いの手)
私もなりたくないし、なるべきじゃないんです。だったらですね、皆でやっぱり協力して……それを小泉氏はおっしゃってるんじゃないですか?
それを「あの時なんで電話しなかったんだ」「なんで断ったんだ」「この新聞こう言ってるぞ」「あの人はこう言ってるぞ」「なんで〜したんだ」「何やってるんだ」云々……そんなことやってたら、スタートラインに着く前に、足引っ張って口を抑えられたら、ひっくり返るだけですよ。
そんな政治はもうたくさんじゃないですか! もっと雁字搦めだったじゃないですか、今までの自民党は特に。(周囲から「そうだそうだ」の微かな声が) これを変えたいんですよ。〜正確に聞き取れず〜
(私たち政治家は)国民の代表なんですから。国民の皆様の目線で、我々は一緒に仕事をしようじゃないですか。〜正確に聞き取れず〜
(世の中が)良くなったら、20年経って、「あの時が歴史が動いたんだ」と、「変わったんだ」と、「あの時に私たちは一緒にこの永田町にいたんだ」と、それが永田町だけではなくて、官僚の方たちも、そして納税者ですよ、納税者。その方たちから「やっぱり政治って凄いな」と、何党であれ、「政策が良かった」と、そう思われるようにならなければ駄目なんですよ。
〜正確には聞き取れませんでしたが、要するに、選挙をするのに接待やら金をばら撒いたりするのではなく、政策で勝負しろ、みたいなことを一通り言っていました。〜
今度の選挙の政策は何にしますか?
皆期待してるんですよ。苦しんでるんですよ。私も苦しいんですよ。トイレ行かせて下さい。
田中真紀子がいない間に副大臣と議員との遣り取り。
田中真紀子が戻ってきて、再び壇上に立つ。
★4:05:45
<田中真紀子発言>(※なるべく発言通りに記載)
夢を実現させる。夢は必ず現実のものに出来るんです。私、そういう、凄い、凄い政治に対する夢があるんです。色んなことを言われるかもしれないですけど、やっぱり、政治って凄いものだと思うんです。
圧力もガーッとかかってきますよ。辞めちゃおうと思うこともしょっちゅうあります。この8年間も。
でも一晩明けて、その何十倍も何百倍もの凄い結果とか友情とか、皆のエネルギーとか……そういうエネルギーっていうのは、党派を越えて、世代とか属議員を越えて、無所属、無派閥でもですよ、皆がばんばん知恵を出してくれて、応援してもらうから、そうやって法律が出来て来るんですよ。
これなんですよ。そのことによって我々の生活は変えられるんです。逆に雁字搦めになることもあるんですよ。
(しかし私には)個人としての、私の燃える思いがある。それを(政治で)実現できる。〜正確に聞き取れず〜
最大限、公務をこなしながらやってますよ。
若い官僚は、その中で頑張ってる。彼らから「改革してくれ」という手紙が、投書、電話、e-mail、実名、匿名、今回の機密費の問題、いっぱい来てますよ。多分上の方は「言うな、言うな」って言ってるんでしょうね。自分のことだから。
そんなこと関係ないんですよ。外交官になった、あるいは建設官僚でも、厚生省でもいいですよ、皆さんやっぱりそれなりに夢があるんです。ノンキャリであっても、自分なりに生き甲斐があって、一生懸命、命を賭けて、時間を掛けてやってるんじゃないですか。それが人生なんですよ。
メディアの方も余計なことばっかり放送して、私の一番肝心なこと……今日はここ放送して下さいね、必ず。面白おかしいことばっかりじゃなく。
(社会は)トータルのエネルギーで動くものなんです。
ですから、辛い時もあるけれども、踏ん張れるところは一生懸命踏ん張るし、それから、やっぱり支援者がいるんです。それは学歴でも何でもなくて、世間一般の方たちの声なんです。ですから有権者の目線、ということを私は言っています。
小泉総理もそうです。
そういう人が現れるまでは、私、総裁選挙なんか一度もコミットなんかしたことありません。ちゃんちゃらオカシイと思ってましたよ、訳の分からないのが出てきて。でも、小泉さんだけは、この人本気で死ぬ気だな、と思いましたよ。
その気になって剥きにならなかったら、出来ませんよ、これ。
喋り過ぎですか?(周囲の様子から話を切り上げる気配を見せて最後に一言) ですから、そういう想いであることをご理解下さい。
ふぃ〜。以上です。
いやー、楽しかったです。国会答弁の文字起こしは。
ただ、田中真紀子の答弁は速記が大変、ともっぱらの評判らしいですが、自分で実際に聞き取りをしてみて、こりゃ難しいわ、と思いました。基本的に早口な上に、話し方にリズムがあるし、会話の中にユーモアを交えて強弱をつけて口調を変えたり、ジェスチャーを挟んだりするため、文字にしても伝わらないニュアンスを多く含んでいるからです。
逆に、文字で読むのではなく、実際に聞いてしまった方が、はるかに簡単に言いたいことが理解でき、お経のような平坦な答弁よりもスムーズに脳みそに入ってきます。
──と、言うことで、ビデオライブラリ、是非一度訪れてみて下さい。
さて、話は少々変わりますが。
私は小泉総理よりも、田中真紀子の方がよほど政治に対する……と言うか、「国を変える」「政治家の体質を変える」ということに対する熱意が強いと思うんですけどね。マスコミはいちいち叩くよなぁ……。
今度の中国を訪れたコメントにしても、「これと言った成果は見られなかった」とかコメントしてるし。なんかコメントや突っ込み所が、(私から見て)トンチンカンなんだよなぁ。
友人Zがこんなことを言っていました。
「森(前首相)の時はさぁ、アイツがあまりに馬鹿だったから、マスコミも楽だったよね。取り敢えず叩いてれば間違いなかったし。叩き甲斐はある相手だっただろうしさ。でも今、餌にする相手の方がよっぽど頭良いワケじゃん? だから、マスコミの馬鹿さ加減がはっきり浮かび上がるよね。『そのツッコミはオカシイだろう』とか、『そんなコメントで良いのか?』とか」そうそう。そうなんだよねぇ……。
なんか先制パンチのつもりか知らないけど、明確なコメントは何も挟まずに、これ見よがしに「ふぅ〜」とか溜息吐いて、大袈裟に馬鹿にしたような態度を取るニュース司会者とかいるしね。何に対して呆れているのか、そこを言葉にしないで、なのに「馬鹿にしているんだぞ」ということだけアピールしているつもりなんだろうが、見ていて苛々します。
こういう仕事をしている人たちの社会に与える影響力というのは大きいでしょうから、まず、この人たちがマトモなことをしてくれると非常に助かるんですけどね。
田中真紀子の答弁の全文を把握して、それであの報道を振り返ると、報道される言葉一つ一つは事実であっても、繋ぎ方や編集の仕方ひとつでまるで別のものになってしまう、ということが露見します。
少なくとも今のマスコミに対して、私は強い不信感を抱いています。
今回の国会答弁のビデオライブラリを教えて下さったM.I.さんが、メールの最後にこんなことを書いて下さいました。
ともかく、このビデオライブラリは何の加工もされていない素の映像です。深々と頷ける良い言葉です。
マスコミの変なバイアスがかかった報道と違って、真実が伝わる気がします。
いずれにせよ、「判断」をするには「一次情報」に接することが大事ですね。
しかし、実際問題として、5時間以上の答弁を毎日チェックできる筈もなく、多くの場合、不信感を抱いているマスコミに頼る他に道はないのです。甘えてはいけないとも思いますが、溢れ返る情報をスマートな形に料理して国民に提示してくれるのが、本来のマスコミの存在意義だと思います。
政治界に革命を起こそうという人間が出始めているんですから、マスコミ界にも夢を持った革命家が現れることを切に願います。
ま、ある意味、政治界よりも難しいとは思いますが、希望はなくはないのではないかと。最近ではそう思うのです。田中真紀子のお陰で。
土日ちっとも休めなかった……。なんかもうメチャクチャ忙しいよぅ……。いや、仕事は忙しいことは忙しいけど、残業はしてませんが。とにかく……。
2001年5月28日(月)/小休憩 晴/残業 0:10 (+0:30)
「昇給交渉劇(後編)」は(なるべく)今月中に……。
今、一身上の都合により自分の時間が0:00〜3:00までの3時間しかないンすわ……。お陰で毎日寝不足……。
2001年5月29日(火)/小休憩 曇一時大雨/残業 0:00 (+0:30)
未定だけど、この日中に「昇給交渉劇(後編)」を……。
2001年5月30日(水)/小休憩 晴後曇一時雨/残業 0:00 (+0:30)
あ、駄目でした。
さぁて、私的にも早いトコ片を付けたい「昇給交渉劇(後編)」、つまり、まんま昇給交渉の一部始終のレポートをですね、早速始めたいと思います。
2001年5月31日(木)/昇給交渉劇(後編) 小雨後雲/残業 0:00 (+0:30)
ここをいきなり読んでもちょっと状況が見えないと思いますので、ご興味ある方は、コトの始まりの10(木)、その即時対応の11(金)、幕間の18(金)、本編前編の21(月)、中編の22(火)とご覧下さい。
もう完全にシラけ切ったムードが立ち込める中で淡々と進んで行った昇給額交渉ですが、恐らく社長側には明確な昇給額など念頭になく、とにかくこっちの出方を伺いながら、その場で出来得る限りの最低額を提示したかったんだと思います。
それ自体は別に、当然でしょう。こちらもあちらの思惑など全く考えない状態で、出来得る限りの最高額を夢見ているワケですから。
そもそも目の前にいるこの冴えないオジサンは、「働きで評価を」などというマトモな話が出来る相手ではないですし、現在のZ社からT社への金の流れなど聞いてしまった今となっては、労働分配率の常識的な設定云々というレベルの話が主眼であり、昇給額と私の働きはまるで別のところに位置しているようですから、真面目に交渉する気だって失せて行きます。
「×円上げてほしーの」「いーやそれは無理」「じゃー○円でどう?」「よっしゃそれならOK!」ってなモンでしょう。築地の競りの方がよほど頭脳戦です。
気分は仏な私に、恐らく私の腹を探ろうという主旨で、先制攻撃を仕掛けてきたのは社長でした。基本給18万円+諸手当7万円という偏った内訳の給与明細を指差しながら、社長は言います。
社長 「えーっとね、今回の昇給の件だけど……この基本給と手当をそれぞれ5千円ずつ上げようかと考えているんだけど……」漫画なんかで「相手の出方(反応)を伺う人物」を表現しようとすると、大抵、顎を引いて上目遣いで目の前の相手を一瞥する絵図が使われます。額の辺りには汗なんかかいちゃったりして、更には頭部の斜め上辺りに「ちらっ」とか擬音が描き込まれちゃうような……そんな絵図が。
その絵図の実写版が、私の目の前で静かに繰り広げられていました。
……ふーん、昇給は1万円のつもりなんだ。しかも、この後に及んでまーだ手当を増やすつもりかい。どうやらコイツの世界で私は傷だらけらしいな。
──そう思うと同時に、瞼のシャッターが半分は下がります。
眼を半開きにする以外、何の反応も示さない私に、社長も一瞬黙り込みます。そして、何か言おうとあちらが息を吸い込んだ瞬間に、こちら側の言い分を炸裂させるための呼び水台詞の投下です。
家で事前にシミュレーションしていた計算式だってバッチリ頭に叩き込まれています。
鷹瀬 「……そうですか。昇給は1万円とお考えなんですね」別に喧嘩をしようと思っていた訳ではありませんが、話している内にどんどん自分の現状が見えてきて、「そうだよ、私、騙されてたんじゃん。悪いのT社じゃん。怒っていいんじゃん。失礼がなんだよ」という気持ちになって行きます。
社長 「いやいや、そんなことはないですよ。これはあくまでも『例えば』の話ですから」
鷹瀬 「そうですか、『例えば』ですか……」
社長 「逆に、鷹瀬さんはどう思っているんですか?」
鷹瀬 「もしかすると基本的な意識合わせが出来ていないかもしれないので、そもそもの話をさせて頂きたいんですけど……」
社長 「なんですか?」
鷹瀬 「昔の話を持ち出してしまって恐縮ですが、私、入社時にY口取締役から『取り敢えず20万前後から始めて、一人前になったら年齢や学歴を考慮に入れて25万で』と言われていたんですね。何をもって一人前と見なされるのか分からなかったので、その自己申告も大分遅れたんですけど、その話は結局、去年の昇給で反映されました。でも、私は基本給が25万になるのかと思っていたのですが、結果は基本給が1万上がって18万、後は手当でしたよね。
私も1年目だし、そんなものなのかな、と。疑問は残りましたが、敢えて追求はしなかったんですね。
でも、思うんですよね。月給の総額も勿論大事なことですが、基本給がいくらかと言うことも重要なポイントでしょう。基本が18と25では、残業代が1時間約600円違って来ますよね。私は1ヶ月20時間程度残業していますから、年間240時間、これって金額にして14万4千円の差額です。加えて賞与は基本給で計算するんですから、基本給7万の違いで年間約35万の差が出ますよね。こうして見ると、月給の総額が変わっていなくても、基本給と手当の配分ひとつで、月額3万手当が増えたのと同等の価値になるんですよね。
私としては、今回の昇給で総額の昇給も勿論ですけど、基本給と手当の分配の是正を期待していたんですけど……それって無理な話なんですかね?」
元々失礼気質が強いであろう私が、自分に無礼講を出している訳ですから、そらもうこの言い方たるや、回りくどくて噛んで含めるようで、慇懃無礼極まりない鷹瀬節大爆発ってヤツです。
私がこういう言い方をされたら、「コイツ……本当に嫌な奴だな」と骨の髄から思うことでしょう。時と場合と内容によっては殺意を抱くかもしれません。
しかし、目の前のボンクラは、私のこの失礼な態度が目に入っているのかいないのか、怒っているのかヤケクソなのか、はたまたやっぱり何も考えていないのか、いきなりそれまでとは打って変わって、強い口調でこう言ったのであります。
社長 「いいですよ。基本給を25万にしましょう」ええええぇぇぇっっっっっ?!?! マジっスか?! 本当にイイのっ?!
ナニそのアッサリした基本給7万アップの構造改革はっ!! アンタのその決断、恐ぇよっ!!!
自分で言い出したクセに、恥ずかしながらワタクシ怯みました。動揺しました。瞬時に今までのワタクシの業務態度が走馬灯のように頭の片隅を駆け巡ります。
暇だった時、自習もせずに居眠りこいていた私……。
上司に寝冷えを心配された私……。
Yahooオークションに出品されていたブラウンの電動歯ブラシを、業務中に落札しようとしたこともあったっけ……。だって、入札の締め切り時間が丁度業務時間中だったんだもん……。
そら仕事は人並以上……いや、最低線、人並にはしていると思う……けど……けど……基本給7万アップに相応しい人間かな……私……。
私が社長なら、私みたいな人間は雇いたくないな。だって煩そうだもん。どうでもイイこと……っつーか、経営側にとって都合の悪いコトに知恵回るし。こんなヤツを上手く使うことを考えるより、自分で頑張っちゃった方が楽そう……。
──じゃなくって。コホン。話を戻しましょう。
基本給7万アップは恐いっす。同時に、基本給を7万アップすることで昇給自体を取り消すんじゃないか、との懸念もあります。基本給アップで手にすることが出来る年間14万4千円は、残業をした場合に発生するものです。私は出来れば残業はしたくない。そもそもの昇給だってして欲しい。
それに、基本給を25万にすることで、このトンチキ小僧、Z社にそのまま報告しそうで心配です。つまり、Z社側に「鷹瀬さんの基本給を7万上げたので、月額固定の支払いを55万から60万に上げて下さい」と。しかも、手当を減らしたことは一切言わずに、調子の良いところだけ、誤解を招く言い方をするに違いないのです。
まさか、そんなことはせんだろう、と思うのはT社のトンチキ小僧を真に理解していない証拠です。別に、私だってこんな人を真に理解するつもりはありませんが、今までの行動を見る限り、この人はそういうことをやってしまう人なのです。そらもう、私の基本給を7万上げたのと同じくらいアッサリとっ!
ビビッているにも関わらず、欲張りな私の頭はカシャカシャと計算を続けます。何がベストなのか。現状を変に揺さぶらず、しかし私が納得する結果って……結果って……。
妙にヘドモドしながらもどこか居直って、こちらの要求を整理して再チャレンジです。
鷹瀬 「えーっと……そうですね。基本給を25万円にして頂くのは、その、Z社との兼ね合いもある訳ですよね?」やっぱコイツ、ヤルつもりだったみたいです……。危ねぇ危ねぇ。
社長 「そうですね。鷹瀬さんの基本給を7万も上げるとなれば、Z社の方にも固定額を上げるよう働きかけをしないとね」
鷹瀬 「基本給を7万も上げると言うのが負担でしたら、間を取って現在の手当の一部を基本給に回して頂いて、同時に本来の昇給を基本給に反映して頂ければ丁度良いかと思いますけど……」何の間を取っているんだか、何がどう丁度良いんだか、私にはサッパリ分かりませんが、社長には分かったみたいです。
社長 「そうか。そうだね。じゃあ、えっと、手当を2万減らして、基本給に回すよね。それで、基本給が20万か……。それじゃあ少ないかな?」物凄く簡単な計算を、計算機に頼りながらこなして行く社長。そんな社長に苛付いて、横からゴチャゴチャと数字を提示する私。
鷹瀬 「そうですね」
社長 「えーっと、じゃあこれでどうだろう。基本給を23万円にして……手当を減らすと。えーと、手当はいくらにすればいいんだ?」社長はプリントアウトした私の給与明細の18万と書かれた基本給欄の横に「23」と書きます。そして「23−18−7=」と計算機に打ち込みました。
出てきた数字は当然「−2」です。一体何の計算がしたいんでしょう。各々の数字の出所は分かるのですが、それらを使ったこの式の意味はチンプンカンプンです。
社長の思惑は全く分かりませんでしたが、私はその「−2」の数字を見て、咄嗟にハッキリした口調で言ってみたのであります。
鷹瀬 「なるほど。基本給を23万にして、手当を2万減らせば良いんですね」いや、良くないでしょう。基本給を5万上げて、手当を2万減らせば、結果として私の昇給額は3万です。1万昇給を狙っていた社長の思惑とは大きく異なった結果を、私は堂々と提示しているのです。
私自身、咄嗟に言った自分の台詞をコンマ1秒遅れで理解し、ちょっと自分を恥じました。私ったら、堂々と何てコトを……。
しかし、そんな私の凡人チックな恥じらいは、社長相手には無用だったようです。
社長 「そうだね、それで行こう」どこに行く気だ、オイ。
交渉がまとまったことにホッとしたのか、妙にご機嫌な社長は、手当欄の横に7万から2万を引いた数字、5万と書き込んでいます。正直な話、社長がどこまで理解してこの数字を書き込んでいるのか、私にはサッパリ解かりません。私の3万の昇給を認めた上での行為なのか、ワケも分からずこの状況になっているのか……。
社長側の心理は理解不能ですが、この交渉劇の結末だけは理解できます。私の今年の昇給額は3万。これだけは確かなのです。私的には基本給さえマトモになってくれれば昇給は1万くらいでまぁOKと思っていたのですが、こんなメチャクチャな結果になるとは……。
気の迷いだったなんて、後から言われては堪りません。敵が朦朧としているなら、朦朧としているうちにトドメを刺しておくのが礼儀でしょう。
鷹瀬 「では、社長。この給与明細のメモ書きのコピーを頂けますか? あ、ついでに今日の日付とサインをココにお願いします」今後の月給、基本給23万+諸手当5万=28万という額が決定した瞬間でした。
──こうして、2001年の昇給交渉劇は幕を閉じたのでした。
【追記】
この日記の公開後、「ウチの昇給額なんか5千円です。3万円は破格だと思いますよ。T社ってば良い会社じゃないですか」というメールを頂きました。ええ、ええ。ある意味、私もそう思います。「良い会社」というより「いい加減な会社」なんだと思いますが……。
しかし、T社、ボーナスが良くて3ヶ月、今年は出るかどうかも疑問……という会社なので、決して手放しで喜ぶことはできないのです。会社としての制度もボロボロだし、逆に言えばだからこそ、こんなメチャクチャな給料交渉がまかり通るのだと思います。要するに、私は派遣会社に勤めているようなものなんですね。
我が身を守るのは自分、という環境なので、こういうバブリーなT社の一面を見て良いというには、余りにも現実は厳しいのでした。
| 2001年05月の勤務表 | |||
| 出勤日数 19日(うち休出 0日)/勤務時間 151:10/ | 欠勤日数 0日/ | 有給休暇 2日/ | |
| 月残業時間 8:40/ | 日平均残業時間 0:27/ | 今月最高残業時間 1:30/16(水) | |
| 【一言】 5月は有給を2日も使っても19日も出勤しているんだなぁ……。 | |||