2001年03月の日常日記&コラム
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崩れ落ちそうで崩れていない会社に勤める人間の心理状況は、案外淡々としたもの……とは言い切れないな。愛社精神があれば、きっとこんなもんじゃなかろう。と、言うことは、逆に考えると淡々としまくった私には、やはり愛社精神はなかったようです。
どうなるT社、どうなる私──春はすぐそこだと言うのに、私の周囲はまだ春めく気配はありません。
さて、ある意味、先月から注目している月に1度の帰社日です。
本社であるT社に立ち寄るのは1ヶ月を通じてこの日しかないので、どんなに嫌でも、どんなに面倒でも、気持ちと感性を研ぎ澄まし、この10分程度の時間内にT社で何が起きているのかを見極めなくてはなりません。
具体的に言えば、T社に常駐していそうな社員の数、社員の面子(新入社員の有無)、社内に置かれたマシンや書類、社長以外の経営陣がいるかいないか、社長が電話していたらその内容──こういった些細なジグソーパズルの欠片をかき集めると、既にある裏話から、それ相当の絵が見えてくるものなのです。
で、帰社です。帰社しましたとも。帰社したんです。
会社の入口の扉を開ける時、いつもいつも初めての会社を訪れるような馴染みのない感覚を持て余しながらT社に足を踏み入れるのですが……この日、2001年3月の帰社日は違いました。重い気持ちを引き摺りながら重い扉を押し開け、老朽化した部屋を軽く視界に捕えつつ挨拶をし、さっと室内にいる面子を確認すると……見た顔が……しかしここで見るべき顔ではないような顔が、部屋のど真ん中にドドーンとあるではないですか。
その人物を見た瞬間、「あ、この人知ってる」と思いつつ咄嗟に挨拶はしたものの、では何者かとはすぐには分からず、「あれ? ここはどこ?」と混乱し……そして思い出したのであります。その人物は、1999年10月から2000年3月までの間、私が出向していたN**社でのプロジェクトのリーダーだった別の下請会社の人でした。名前は忘れましたが、T社はその下請会社の更に下請としてN**社に潜り込んでいたので、その会社はT社にとって言わば親会社のようなものなのかもしれません。
その親会社の、名前を忘れてしまった謎のX氏が、なぜT社にいるの……? 下請の人間が上に引き抜かれることはあるかもしれないけど、上の会社の人間がわざわざオンボロT社に入社するなんて……考えられません。
しかもこの謎のX氏、昔々に確かT社の社長を捕まえて、「無責任に『出来る、出来る』なんて言われちゃ迷惑なんだよっ! ウチはアンタんトコと心中するつもりはないからなっ!」とN**社ビル8階の廊下で大声を張り上げていた人だったような気がします……気がするんですけど……。気のせい?
謎のX氏は私からの少々怯えを含んだ視線を完全に無視し、周囲の人間にマシンの配置を変えるように指示しているではありませんか。よく見れば、X氏からの指示を受けてワサワサと働いている社員は、見知らぬ顔ばかり……。
な……ナニが起こっているの……? こんな場面、ドラマで見たことある……。なんだっけ……どんな場面でだっけ……。そうだ、警察のガサ入れだ。家宅捜査とか、丁度こんな感じ! ……っちゅーか、ここ、T社?
親しみのないT社が、更に遠いものとなっている中で、呆然と立ち尽くす私の視界の端に、何やらもぞもぞ蠢く影が。藁をも掴む思いでその影の方を向くと、一応T社経営陣たちの一角である衝立の向こうに人の姿が! あの冴えない後姿は、あのとても人の上に立つような器量が伺えない横顔は、まさしく犯罪者の(1月11日参照)社長じゃあーりませんか!
鷹瀬 「社長、おはようございます」
社長 「おー、鷹瀬さん。久し振りだねぇ」
鷹瀬 「これ、勤務表です。……あの〜……これは一体……どうなっているんですか?」
社長 「ん? 何が?」
鷹瀬 「……随分社内の様子が変わっているように見受けられるのですが……」
社長 「あー、うんうん。今度ね、社内で開発することになったの」
鷹瀬 「……それは、T社が、ですか?」
社長 「そうそう、ここで」
──いや、だから。「T社で」開発するかどうか聞いてるんじゃなくて、「T社が」開発するのかどうか聞いてるんだよ。だって、今、そこでマシンの配置とか変えてるの、別会社の人じゃん。格助詞って大切なんだから、微妙な「てにをは」聞き取れよ。この場合、重要なポイントだろうが。
結局、この後何を聞いても曖昧な返事しか返ってこなくて……。
おいおい〜、ちょっとぉ〜、コレって乗っ取りなんじゃないのぉ? 気のせいなのか?
世の中には酒を飲む人間と飲まない(飲めない)人間がいます。そして、世の中には酒を飲まない人間に気を遣う人間と、気を遣わない人間がいるのです。
酒を飲む人間には解からないことかもしれませんが、例えば、酒を飲む人間と飲まない人間で食事に行った時、酒を飲む人間は当然酒を注文します。酒が飲めない人間は無料の水か、頑張ったところでソフトドリンクです。1杯の料金が違っても、酒を飲む人間はそんなこたぁ気にしません。挙げ句の果てに、いざ会計の段になると、当然のように割勘しやがります。
勿論、こんな人達ばかりではありませんが、最近立て続けにそういう目に遭ったので、ちょっと腹が立っているのです。
私にとって、食事は「親しい人とするもの」なので、そんなに親しくない人と共に食事を採ることは滅多にないのですが、たまにすると心底疲れます。それはきっと、酒が飲めないことも関係しているような気がします。
先日、全然親しくない私より年上の女性2人と私の3人で夕食を食べたのですが……まぁこの2人、誰はばかることなく飲むわ飲むわ……。別に飲むのは良い。飲める人にとっては、酒が入った方が楽しいんだろうし。
納得行かないのは会計の段になってからです。3人で丁度9000円前後だったのですが、「じゃあ1人3000円ね」だって。
アンタたち、ビールにワインに4〜5杯飲んだでしょ?! あたしゃウーロン茶1杯だがや。そんでもって料理はキッチリ等分に分けたんだし、軽く1500円以上の差があるだろうが。なんで割勘なのさッ!
そうは思っても、親しい友人ならいざ知らず、他人にはこんなコト、なかなか言い出せません。そして、親しい友人はこんなことを言う必要がないからこそ、親しい友人なのです。
別にこの人たちが「著しくどうかしている」訳ではなく、こんな話は結構ゴロゴロあります。また、私だけが気にしている話ではなく、飲めない人に話を聞くと、同じような不満を持っている人が多いのは事実です。
会社で行われる飲み会にしたってそうです。飲める人、飲めない人に関係なく、費用は一律というのは納得行きません。たまに気遣いのある人が幹事になると、「鷹瀬さんは飲めないから皆より1000円少なくていいよ」とコッソリ言ってくれたりしますが、そんなことは滅多にないと言い切れます。「アナタは飲まないんだから、もっと料理食べてイイよ」などと的外れなことを言われると、「そんなことよりお前ら、自分が飲んだ分だけ多く払え」と、ど突きたくなります。
私が会社の飲み会に一切参加しないのは、あの下らない雰囲気が大嫌いだから、ということも勿論なのですが、「なんで貴様らの酒代を私が払わにゃアカンのじゃ」という気持ちがあるからです。
たかだかこのくらい、いいじゃないか──というコメントは、飲めない人間だけが言うことを許されるコメントであり、自分の負担を軽くしている人間側から出てはいけないコメントです。飲めない人間がキリストの如くこの台詞を言うのなら、言われた呑み助はありがたく割勘にしてもらえばいいのです。
しかし大多数の呑み助は、ありがたがるどころか、恐らくこんなコメントを考えもしないほど、集団の中の飲めない人間に対する配慮が希薄なのだと思いますが……。
逆に、余り親しくない人と食事をして、ごく自然に「ああ、鷹瀬さんは飲んでないから、そんなに出さなくて良いよ」と言ってくれる人がいると、珍しい分、人間性に対する評価も上がります。
「こんなことくらい、どうってことないじゃん」と思うかもしれませんが、こんな些末な気遣いが出来る人というのは、結構すべてにおいて細かく気が付く人だったりするのです。(もしくは、親しい友人に下戸がいるなどで、そういう状況に慣れているか)
恐らく、この文章を読んでいる方の8〜9割は「酒が飲める人」だと思います。もし、友人やよく一緒に食事に行く人に下戸がいらっしゃいましたら、そして、いつも割勘にしているようでしたら、ちょっとは気を遣ってあげて下さい。
「飲んだ分は出してくれよ」
この言葉は、かなり親しくてもなかなか言えない言葉なのです。しかし、心の中で絶叫……はしていないにしても、一度は呟いたことがある台詞なのです。多分。
「そんなに気にしてるなら言えよ。言われたら払うよ」と思うかもしれませんが、こちら側の人間は「こんなことを言わせるなよ」と思っているのであります。大多数派の飲める人間にしてみればたった1人の下戸かもしれませんが、下戸にとっては周り全員が「食事の時に酒を飲む人」なのです。
反対に、「飲まない奴と食事をして、自分が飲んだ分だけ余計に出すのは当たり前。自分の分まで相手に出させたことはない」という方、きっと下戸のお友達は貴方のことを「よく気が付く良い奴でさ〜」と、どこかで自慢しています。口に出して自慢していないとしても、心の中でほんのり評価を上げています。絶対です。それだけ下戸の社交家は、あらゆる食事後の勘定場面で理不尽な負担をしているのです。
──と、言うことで、少数派からの訴えでした。
そろそろ花粉症の人は落ち着かない気分になっているのでしょうか。
私も落ち着きません。私は杉花粉症ではないので、目鼻が落ち着かなくなるのは5月上旬の1〜2週間なのですが、落ち着かないのは私の目鼻ではなく、気持ちです。
3月16日〜20日の5日間、白い眼の散弾を全身に浴びながら(2月28日参照)、力づくで有給を2日もぎ取りました。もぎ取ったは良いけれど……ああ、良いけれど……行く先の南の国=バリの情勢がヤバイと言うではありませんか。
「車買え」って言われて断ったら射殺されたって話が耳にスルリ。日本人の女が一番狙われるという事実度の高い噂がスルリ……。個人旅行者が一番狙われるってな尤らしいオマケがスルリ……。
………………………………死にたくないよぅ。なんなら車も買っちゃうよ……。リクシャとかなら日本円で1万円くらいで許してくれないかな……。
優雅なリゾート休暇が一転して、スリリングな萎縮休暇になるなんて……。くそう……Z社の呪いか?
毎週火曜日21時15分から45分間、NHKにて放送される「プロジェクトX」という番組が大好きです。「トップランナー」、「情熱大陸」、「NHK特集」などは、毎度欠かさず見ている訳ではありませんが、見れば見たで必ず見て良かったと思える上質の番組連だと思っています。
で、タイトル通り、本日放送されていた「プロジェクトX えりも岬に春を呼べ〜砂漠を森に・北の家族の半世紀〜」ですが、毎度のことながら良かった!(詳細は
http://www.nhk.or.jp/projectx/43erimo/index.htm
)
かつては豊饒の海として知られ、昆布を採って生活していた北海道えりも岬ですが、人が多く住むようになり、海に面した豊かな森を伐採し尽くしたことで、土地は荒れ、砂漠と化し、吹き荒む強風に煽られた砂が海を赤く汚し、人々の生活を支える昆布の採取が困難になって行きます。えりもに住む人々の生活は困窮し、「えりもには嫁をやるな」とまで言われるほどでした。
そんな中、父親に反対されながらえりもに嫁いだ女性の伴侶となった人物こそが、えりも岬に森を蘇らせようと立ち上がった飯田氏(昭和28年、当時24歳)でした。
漁師の仕事をしながら、余った時間をすべて森作りに捧げた飯田氏の40年以上の執念と情熱。200ヘクタールの広大な荒地に、草を根付かせるだけで20年以上の歳月がかかったと言います。
信じるしか道はない。希望だけしか見ない。そんな中、繰り返される絶望と不安に苛まれながらも、飯田氏は森作りに懸けます。
しかし、森再生計画の仲間たちは全員同世代。一向に改善されない環境と、担い手のいない過疎村、そして容赦無く老いて行く身体。息子は「父の跡は絶対に継がない」と、家を出て小樽の高校へ通います。
飯田氏はそれまで同様、ただひたすらに森の再生への希望を捨てず、懸命に整地に励みますが、ある日、過労で倒れてしまいます。長年の過酷な労働により、身体はボロボロでした。飯田夫人は悩んだ末に息子を呼び戻します。最初はえりもに戻ってきたこと、父の家業を継ぐことが嫌で嫌で堪らなかった息子ですが、ある日、海に出て、海の色が以前より青くなっていることに気付き、また海から陸を見た時に緑の森が眼に入ったことで、「森作りをこの目で見てみたい」と強く思うようになります。
現場に出向くと、そこには病み上がりの父が黙々と整地に励んでいました。その父の背中を見て、息子は思います。「俺も手伝おう」と。
以後、息子は積極的に森の再生に協力し、このプロジェクトも活気付きます。そして平成6年、専門家ですら不可能だと評したえりも岬の砂漠緑化プロジェクトは見事成功を治めるのです。
飯田氏は、まさしく「生涯を懸けて」森を再生させたのです。本当につい最近まで(勿論今でも続いていますが)、森の再生に半生を掛けた飯田夫妻の人生は、目立たず、貧しく、苦しく、全国にその名を轟かす訳でもないけれど、見事で価値ある幸せな人生だと感動しました。
例えば、iモードの開発は、華やかで、世界に影響を与える分かり易い成功だと思います。しかし、私はiモードを開発するより、森を再生させる人々の方が、遥かに偉大で、褒め称えられるべきではないかと思ってしまうのです。そして、ニアリー使い捨ての携帯電話の宣伝に力を入れ、こういう人達のことは取り上げない世の中の風潮に、うんざりしてしまうのです。
タイトルの「えりも岬に春を呼べ」は、森進一が「襟裳岬」で「えりもの春は何もない」と歌ったことに激怒した飯田氏が、森を蘇らせることで、「えりもの春は世界の春」にしようとしたことからです。(すみません、「襟裳岬」は五木ひろしではなく、森進一でした。Kさん、訂正ありがとうございました)
番組の最後に、飯田氏が言っていました。
「漁師だからって、海だけ見てればいいんじゃないんですよ。山を見て、海を見て。私はそのことを思い知りました」
蛇行する川を工事で真っ直ぐにし、波が強いからと言って堤防を築く。そういう安易な環境計画を推進している馬鹿たちに、聞かせてやりたい言葉です。ま、こんな馬鹿たちは、目先の利益が自分の懐に入れば、その後の自然環境がどうなろうと知ったことではないのでしょうが。
ただ、土地に密着して生きている人々が、目先の利便性や利益に惑わされて、簡単に工事を許してしまうのが歯痒くてなりません。一時的に雨風は凌げるでしょうが、自然のメカニズムは、人間の下手な微修正に容赦無いしっぺ返しを与えるのが常です。無数に例があるにも関わらず、そういうことは積極的に報道しませんからね……。視聴率も取れないんだろうし。
多くの人の興味が、こういうことに向けばいいなぁ……と、勝手ながら思うのでした。
今日は朝、昼、晩と3社に勤めた……。勘弁してくれ……。
3月に入ってからというもの、残業時間は短くても、定時に帰るために業務時間内フル稼働だから、家に着く頃にはくたくた……。
時間内に一生懸命働けば働くほど給料が安くなるってのは納得行かないよなぁ……。だからって年俸制になると、早く帰る事に対して「ズルイ」とかいう馬鹿馬鹿しい感情が周囲に芽生えるので面倒だし……。
Z社って確かに朝始まりが遅いけど、終わりはそれに見合わず遅すぎだよ。貴様ら皆はよ帰れ。会社から与えられた仕事以外に、自分で見付けた何かやること無いんかい。
春だと思ってたら雪が降りましたね……。油断してたら寒ィ寒ィ。
クソ忙しいにも関わらず、本日健康診断に行って参りました。普通、業務中に外出したら、ちょっと喫茶店に寄ったり、ちょっと本屋に寄ったり、ちょっと公園で日向ぼっこをしたり、ちょっとウィンドウ・ショッピングをしたり、ちょっと以下エンドレス……という行動を取ってしまうのが人情だと思うのですが、最近は外出しても寄り道一切なしの超優等生です。恐らく最短と思われるコースで、無駄なく移動しています。でないと残業することになってしまうので……。
くっそう……コレで給料は残業代が付かない分、低くなるんだからやってらンないよ、ったく。今なら尾行調査大歓迎だよ。誰も見ていない陰でこんなに真面目な社員、いるか? 無い胸張っちゃうよ? もー。(←疲れているため自虐の歯切れが悪いらしい……。我ながらカワイソウ……)
それはそうと、健康診断です。
「だって私だよ? 概ね健康でしょ」と根拠もなく自信満々でいたら、採血後、血は止まらないわ、血圧は1年前の105/62からえらく狭まって92/74だわ……なんだか歴とした不健康なようです。
低血圧は高血圧よりはマシと聞きますが、検査後、会社に戻ってすぐにネットで低血圧情報を調べると(メチャメチャ忙しいけど自分の健康情報には代えられなかった……)、「低血圧は立派な病気です!」のコメントが……。
びょ……病気なんだ……。ちょっとショック……。
低血圧情報をまとめてみるとこんな感じです。
低血圧とは最高血圧が100ミリHg以下の状態をいう。血の流れが悪くなるため疲れやすい、眩暈・動悸が起きる、体が冷える、寝付き・寝起きが悪い、集中力が低下するなど様々な症状に悩まされる。何らかの病気が原因となる低血圧(症候性)もあるが、90%は特別に原因がない本態性低血圧と呼ばれるもの。体質や不規則な食生活、偏食といった日常生活の影響で起きる。
「本態性低血圧は病気といえないので放っておくケースが多い。しかしこれは間違った常識というべきもの。生命(いのち)の質を低下させるのは確かですし、悪影響のある症状があるなら積極的に治療すべきです」(永田勝太郎・浜松医科大学保健管理センター講師)。
ふーむ。確かに最近疲れやすいし、眩暈・動悸は最近(と、言うかZ社に関わってから)多いし、ムチャムチャ冷え性だし(これもZ社に関わってからだな)、寝付きはスコブル良いケド寝起きは最悪だし(アレ? これもZ社に関わってからだ……)、集中力も落ちている(はぅ! これもだっ!!)……。完璧ではありませんか。っつーか、完璧に低血圧の原因はZ社なんじゃ……。
治療すべき、ってんなら治療しちゃうよ。参考までに聞いておくけど、Z社から退く以外にどんな治療方法があるのさ。
まずは症状が低血圧が原因となっているのかどうかを知る必要がある。その上で「食事、運動、睡眠などの生活をコントロールすることで低血圧を改善します。最後の段階として薬物療法を行う場合もあります」(永田講師)。
生活をコントロールする具体的対策は、(1)決まった時間に食事をするなど規則正しい生活をする(2)疲労したときは十分な休息をとる(3)調子が良くても無理はしない(4)リラックスすることを心掛ける(5)適度な運動(水中歩行がいい)で体を鍛える(6)気候の変化には早めに対応する(7)朝風呂で体を目覚めさせる、など。
初っ端の(1)、決まった時間に食事・睡眠してるんだけどな……。食事は朝は抜かして昼13時と夜はまぁ不規則か。でも大抵20時。睡眠だって3時−9時10分。起床時間なんて9時10分、ほぼ毎日ピッタリだよ。これより数分でも遅く起きたら遅刻しちゃうから。朝食抜かすのが良くないのも、遅寝遅起が良くないのも知ってるけど、規則正しいことは規則正しいんだけど……。不健康な規則正しい生活ってのは、やっぱ意味ないのかな。それとも土日、昼頃まで寝ているのが敗因かっ?!
(2)もね……疲れればすぐ休むよ〜。無理しないもん。他人からの期待に過度に応えるほどサービス精神無いし。サラリーマンとしての評価下がっても平気だし。(3)だって、言われなくても無理しないよ〜。(4)も、心掛けなくてもナチュラルスタイルで平均以上にリラックスして生きてると思うんだけどなぁ……。悩みが必要以上に多いのがイケナイのか? (5)も週1回のプールじゃ足りないのかなぁ。
(6)(7)はさすがに何だかよく分からないけど、なんか結構生活態度は良いような気がするんですけど……。酒も煙草も博打もやらないし。
特別な原因がないと言われている低血圧ですが、私の場合は意外な原因がありそうです。そう、私の低血圧の原因は多分Z社。
なんだ、やっぱりZ社と縁を切る以外に道はないのか?
先月思い余って購入したオモチャデジカメですが(2月16日参照)、写真を4枚撮る度にPCにデータを転送しなくてはならないし、挙げ句の果てには転送した画像がモザイクなもので、余り使う気が起こりません……。
ちゃんとした……せめてオモチャではないデジカメが欲しい。そう思い始めたのは昨日今日の話ではなく、オモチャを購入する前からYahooオークションや楽天市場などを覗き、「秋葉原価格より安く」手に入れることを夢見ていました。中古でも構わないので、とにかく安く手に入らんもんかね……と、暇さえあれば価格調査をしていたのです。
しかし、人気商品の「IXY」や「Finepix4500」などの中古は、出品時の価格が格安でも、相次ぐ入札により結局新品の秋葉原定価に追い付いてしまうし、いっそ新品狙いで楽天市場のスーパーオークション(※注1:解説下記参照)に目を向ければ、入札価格をクローズにする方法を取る場合が多く、自分より安い価格で商品を手に入れる人がいるかもしれないと思うと、なかなか躊躇われてしまうのです。
※注1:楽天市場のスーパーオークションとは、企業や問屋などが、新品の商品を出品するオークション。オークションと言えば、出品者が開始価格を提示し、その金額に納得した参加者が入札を行い、複数人から入札があった場合には、落札の権利を獲得するために金額を吊り上げて行き、最終的に最高値を提示した参加者が商品を落札する、という方法が通常。しかし、商品が複数個ある場合は、最高値で落札する必要はないので、他の参加者の入札金額が明らかになっていると入札が活発に行われないケースがある。そのため、それぞれの参加者の入札金額を伏せた状態で一定期間に入札を行い、最も高い金額を提示した入札者から商品の個数分だけ落札の権利を与える「クローズド」形式が取られることが多い。この場合、1位落札者と最下位落札者の落札価格の差が大きいと、順位が高い人間は非常に虚しい思いを噛み締めることになる。(解説が間違っていたらスミマセン)
ただ、クローズド入札ってのはちょっとばっかり心踊るものがありましてね……。色々なページを調べているものですから商品の相場に詳しくなってくる訳で、そうなると運試しじゃないですが、つい「この価格でどうよ?」という、落札できたらラッキーぎりぎりのビミョーな価格を勢いで打ち込んでしまったりするのです……。
大抵の場合は……というか、本日までは、無事落札することはなく、結果発表などを見て「あはは。私ってば世の中舐めてるワ」と笑い飛ばしてコトは終わるのですが……本日……本日……なんか落札しちゃったみたいです……。「★☆★落札おめでとうございます!!★☆★」ってな派手な件名のメールが届いた時には嫌な汗かいちゃったな……。
──と、言うことで、来週頭に「Finepix4500」が私の元に押し掛けて来るそうです。画素数はオモチャの約8倍! 当然、オモチャデジカメはオークション島流しの刑に処されるでしょう。
ちなみに、10人の落札者の中で私が一番入札金額が低かったので、少しだけ救われています。いや、欲しかったものなんですけど、良い情報サイトを見付けちゃった後だったもので……。
有名サイトかもしれませんが、オークションなどで色々グッズを狙っている方、必見です。恐らく、オークションを利用するより確実に安く購入できます。
【価格ランキング いの一番.com】 http://www.inoichiban.com/
あーあ。ここを利用すれば、「Finepix4500」なら4万円以下でGet出来たのになぁ……。
【追記】
そんなことなかった! 私が落札した「Finepix4500」にはオマケで「USBインターフェース」と「スマートメディア16MB」が付いていたんだった! わーいわーい!!
………………最近感情の起伏に乏しいので、ちょっとベタに喜んでみました。
ナニか? バリに行くのがそんなにイケナイのか? 仕方ないでしょ、こんなに忙しくなるって知らなかったんだから。たとえ知ってたとしたって、有給だもん。行くったら行くよ。
大体1時間ごとにスケジュール変える方に問題あると思わんか? 最初のスケジュールなら、私がこの時期日本を離れても何の問題もなかったでしょ。それをガラガラと予定を変えくさって……。
自転車操業じゃないんだから。AからBに人を動かしたらAがアップアップすんのは目に見えてんだろうが。だからってCから人を引っこ抜いてAに補充すれば、今度はCがアップアップすんのは簡単な計算だろうが。
あーあーもー、間に合わないモンは間に合わないんだよ。さっさと見切り付けて、正当なスケジュールを組むことからやり直せよ。
はぁ? 土日出勤? 勝手に出てくれ。アタシャ知らん。何よ、どんな文句があるってのよ。言っておくけど有給だよ? 言っておくけど私はZ社の人間じゃないんだよ? 百万が一に社員だとしても、土日は出勤日じゃないでしょ。出ないよ、当然。
間に合わなかったらどうする? 責任感? ざけんな。まともな時間も確保しないでスケジュール組んでる奴が責任取れや。そんな杜撰なスケジュール、管理者の存在価値ねぇだろ。そんなんで良いなら私でも組めるぞ。毎日の業務時間欄に「終日」って書いて、アドバイス欄に「頑張れ!」って書くだけじゃねぇかっ!!
蒸発したZ社社員たちの気持ちが分かるなぁ……。なんかもう、要するに半分怨み辛みなんだろうな。きっと。残されたスケジュール管理者が困ろうが知ったこっちゃない、と言うより、まさに困らせることが目的なんじゃないのかな。「お前の無茶なスケジューリングのせいで俺は壊れたんだよっ!!」ってアピールなんじゃなかろうか。違うかな。私だったら怨み辛み失踪を選ぶな。
大体さー……以下、延々と続く。
昨日の私の独白が聞こえたのか、もしくはこのHPを読まれたのか……ボスが私のスケジュールの困窮状態の報告を(一見)親身に聞いてくれました……。ボスも大概困り果てているようで、しかも元々好感の持てる方なので、「スケジュールが悪ィんだよっ!」と怒りたくても怒れない人情の鎖に縛られている己を体感しています……。
こんな私を評して、友人Zの父親が「鷹瀬もな、色々苦労して人間的に成長してるんだよ」と娘に漏らしたことがあるようですが、こういうの、成長って言うんですかね……。本人的にはそうは思わないんですけど……。って言うか、なんで会ったこともない他人の父親からこんなこと言われてるんだ、私は。今までそんなに酷かったか?
話を戻します。
私以外の社員は、粛々と大量の仕事を深夜残業&土日出勤を重ねてこなしている現実が身近にあると、たとえそれが「絶対に間違ってる!」と言い切れることでも、精神的圧迫や自然発生型の負い目により、くしゅん……となってしまうのです。(※注:辞書にも載っていない「くしゅん」が一般的に通用する言葉なのかどうかよく分かりませんが、私の中では使用頻度の高い日常用語なので、あえて説明無しで使っています)
実際問題として、納期に間に合わなかったら間に合わなかったで、私が責められることはなく、上が謝ってくれるのだと思います。そして次から仕事量が減って、頼りにされなくなるだけだと思うのです。
我儘なのは百も承知で言いますが、頼られないというのは、仕事をする上で最もつまらん状態であり、正直に言えば嫌なものです。だからと言って、休日出勤や毎日の残業を込みにされた私1人の仕事量で結果が大きく変わってしまうほど頼りにされるのも、やはり嫌なのです。
以前にも書いたことがあると思いますが、毎度毎度新鮮に考えているのだから、書きましょう。
出来る人、もしくは文句を言わずにやる人に仕事が集まるのは当然ですが、最初からその社員が残業することを当てにして業務計画を組むのは間違っています。理想の業務計画とは、社員全員が無駄なく、無理なく、ムラなく定時間内で働くことで、「残業が当たり前」などという風潮は以ての外なのです。
しかし「『定時で帰るのが当たり前』などと言う方が以ての外」と思われるのが現代日本の風潮で、この風潮は恐らく以前よりは大分弱まりつつあるにせよ、依然として主流も主流な考え方なのでしょう。
世の中の人間のどの程度がそう思っているのかは分かりませんが、少なくとも私の周りで1人1人を個人的にとっ掴まえて「どう思うよ、この残業当たり前の世の中の風潮を」と問い詰めると、7割方の社会人は「おかしいよね……」と同意するんですけどね。(私がそういう人を好む傾向があるので、こんなに割合が高いのかもしれませんが) 私の勢いに押されただけ、という訳ではなく、自ら「スペインなんかさー……」と積極的に熱く「人間らしい生活」の理想像を語り始める人も少なくありません。
しかし、こういう意見は聞き出そうとしないと表現されないというのも、また事実だと思うのです。「残業なんて馬鹿みたい」という台詞は、やはり誰かれ構わず言えることではないし、風潮的に「言ってはいけないこと」という意識が強いのでしょう。
このような休むことに対する変な罪悪感が薄らいで、「定時で帰るのは当たり前」、「休暇は当然の権利」と皆が堂々と言えるようになると、大分世の中も変わると思うのですが、それにはまず、現在胸の内にある「おかしいよ」という思いを皆が徐々にでも口に出さないと始まりません。疑問を持たなくては始まらないのです。
ってな訳で、私は周囲を見渡して、漠然とした疑問を抱いていそうな人を見付けては、耳元で「そうだよ。おかしいんだよ、こんなのは。自分の時間ってある? なくて良いの?」と囁き続け、いつか他人の口から「そうだよね。おかしいよ、こんなの!」という力強い声が挙がることを夢見て、このささやかな草の根運動を趣味で続けて行くのであります。
うふふん、あははん。るーるるー。らんらん。るんたるんた。クイッ、クイッ。ぐりん、ぐりん。
──さて、変な歩き方(【日常エッセイ】No.22
「禁じられた遊び」参照)も絶好調になったところで、冷静になりましょうか。
明後日です。明後日からワタクシ日本を離れ、常夏アイランド、南の天国バリに行って参ります。
この5連休のためにどれだけ苦しんだか……そして帰ってきてから苦しむのか……。今はもう、そのことは考えずにリゾートしてきます。ま、中3日じゃ優雅も何もあったもんじゃないんですけどね。取り敢えず、意地でも。
このクソ忙しい最中に5連休もするので、さすがに気まずいことは気まずいのですが、こんなになる前に休暇申請をしておいて良かったと、しみじみ思いました。本当は、こんなに仕事を抱えた状態で5連休取って旅行に……などと言うのは非常識なことだと思いますが、並み以上の仕事量を振り分けるのが悪いんだし、そんなことを気にしていたら、当然の権利も主張できなくなってしまいます。「どんな状態でも、休む時は休む」ということを常日頃からアピールしておかないと、変に頼りにされても困るし。会社の犠牲になるの嫌だし。
と、まぁ、弱腰でありながら強気で攻めて行き、「このままだとプロジェクトSは間に合いません!」と主張し続けていたら、本日、日程調整のミーティングが開かれ、3本のプロジェクトの内、1本から抜けられることになりました。
良かった……本当に良かった……。と安心するのも束の間、私の穴を埋めるため、結局回り回ってYさんに負担が掛かることになり、申し訳ないやら心苦しいやら……。そんなつもりじゃなかったのに……はぁ……。嫌になりますね……。
私が我を通したことで結局他人に負担が行く訳ですが、その人に悪いからと言って私が負担を抱え続けるのは嫌だし間違っています。何度も言うけど、私、出向社員だし、給料も全然違うのに、何故負担だけは一丁前に被らねばならんのよ。そう思うのは当然だと思います。
しかし、現場レベルで対個人としてこの状況を見ると、Yさんに大変申し訳なく、しかし「申し訳ない」と思うことすら理不尽なのです。本当は会社のスケジュールが根本的に悪いのに、人情レベルで誰かに対して悪いと思わずにはいられないこのシステムが憎くて堪りません。
足の引っ張り合いで、世の中良くならないように雁字搦まっているのです。
話は代わりますが、今朝、山手線の駅のフォームで、ヨーロッパ系のいかにも旅人ちっくな老夫婦が、電車入口付近をハンディカムで撮影してました……。あの人間性を無視したクレイジーな満員電車がよほど珍しかったのでしょう……。奥さん、指まで指してたし。
でもね、外人サンよ……山手線のラッシュはこんなもんじゃないんだよ。今9時45分でしょ。もうラッシュは過ぎてるんだよ。こんなん、乗車率80%程度だもん。大抵の会社は9時始まりだから、どうせラッシュ映像を撮るなら8時半〜9時頃を狙わないと。真のラッシュはね、乗車率180%超えるんだよ。
あ、言っておくけどこの場合の乗車率100%って、席が埋まってること指すんじゃないからね。日本の乗車率100%は、息苦しくなく、しかし身動き取れない程度の状態を指すんだ。その場で誰にも迷惑かけずに1回転出来るくらいで、乗車率70%って換算かな。(正確な乗車率100%は、「その車両の席数と吊り輪の数」だそうです。あだ@さん、ありがとうございました)
あとね、たった今、友人Zから教えてもらったけど、8時15分の北千住駅が日本で最も人間が溢れ返っているらしいよ。どうせ記録するなら、クレイジー・ラッシュを撮らなくちゃ。
──ってなことを教えてあげたかったのですが、英語が出来ないのですごすごと会社に向かいました。英語が出来たらなぁ……と思うのは、こんな時なのでした。
明日からハッピーパラダイスだと言うのに……はぁぁ……。よりにもよって今日、気持ちが暗くなるようなことを仕出かしてしまいました……。
明日早朝出発のため、寝なくてはならんので簡潔に行きますが、本日昼休み、コンビニでベスに会い、まぁ彼女も色々あるようで、会社の愚痴大会になったんですな。(2月からベスとは働く階が違っているので、本日久し振りに長話をしたのです)
ベス情報によると、とあるバイトの人がやはりZ社の過剰労働に付いて行けなくて、今度辞めるそうです。
ベス 「××君、言ってたよ。『俺、バイトなんだよな……とか考えると、やってられなくなる』って。『昨日もチーム会議とかに出させられて、俺、バイトなんですけど……ってずっと思ってた』って言ってたし。彼も来月くらいに辞めちゃうしねー。社員の人はそれでも給料とか賞与とかで努力が報われるけど、バイトとか派遣とか出向社員は残業代が出るくらいだもんね……。それで終電までとか、休日出勤とか、やってられなくなるの当然だよ。たとえ正社員だってさ、こんなことばっかりしてたら、そりゃ人も辞めてくよ」
鷹瀬 「別に私たちは部外者だから、Z社の方針とかまで口出す権利ないけど、だったら部外者よろしく、定時に帰っても文句言わないで欲しいし、残業当然の仕事量を押し付けないで欲しいですよね……」
ベス 「最近忙しいの?」
鷹瀬 「昨日まで3月末〆切のプロジェクト3本抱えてました。ボスとかに『間に合いません』って何度も言ってるのに、結局『大丈夫、大丈ー夫っ!』とかしか言われなくて……。残業するのはこっちなのに、それが当然だと思ってるから。この前さすがに頭に来て、『わっはっは! 大丈夫、大丈ー夫っ!』って言われた時、そのまま立ち上がって、引っ叩いてやろうかと思っちゃいましたよー。あはは。まぁでも昨日ようやく1本仕事減らして貰えたから、大分楽になったんですけどねー」
……とまぁいつもの冗談半分笑い話半分……要するに全部冗談交じりに、こんな会話をしながら会社への帰り道を歩いていると、背後に見慣れた人影が……っ! ………………………………………………ボスでした……。
き……聞かれた? 聞いてた?
ボスは聞いていたような聞いていないような、よく分からない、しかしどこかぎこちない顔を私たちに向けて、言葉少なに会社に戻って行ったのであります……。
うわ〜んっ。ボスの悪口を言ったつもりじゃないんだ〜〜〜っ!! ちょっとした冗談と、会社に対する怒りであって、ボスに対してどうこうじゃないんだ〜〜〜。「引っ叩いてやろうかと思った」ってのも、私一流の言い回しなんだ〜〜〜〜。
聞いたか聞いてないか分からないので、どう出て良いのか分からなくなっちゃって、その後パニックよ……。
席に戻っても、なんかお互いぎこちないし、変な緊張感も気のせいか漲ってるし……。いつもだったら私が切羽詰ったように仕事してると、必ず面白半分で茶々入れてくるのに、今日の午後からは一切冗談なし! しかも「大丈夫か? 間に合いそう?」とか普段は聞かないようなことまで聞いてくるし……。やっぱ聞かれてたのかっ?!
嫌いな人の悪口言ってて聞かれたとしても「ふん」ってなモンだけど、別にボスのことは嫌いじゃないんだよ……。ただ「大丈夫じゃねぇよっ!」とは思うけど、それはボスに対しての悪意じゃないんだ……。うう……。
今日の帰り際、「あの、それでは、その、明日と月曜日、お休みさせて頂きます……」とかおずおず挨拶したら、いつもだったら絶対「なんだよ〜、1人優雅でいいよなぁ」とかふざけて絡んでくるのに、「お、そうか。気を付けてな」とか気遣わしげに言われちゃうし……。うう……胃が痛い……。しかも、最後に怯えるような目で私を見て一言……。
「鷹瀬さん……その……現地化とかしないで、水曜日には会社に戻って来てくれな……」
うお〜〜〜〜んっ!! 絶対聞かれてたぁぁぁぁぁ〜〜〜〜っ!!!!
ボスって普段カラカラしてるけど、普段仲良くしている私が陰で「引っ叩いてやりたい」なんて言ってるって知ったら、そりゃもう傷付くだろうなぁ……。可哀相……。冗談なんだけど、通じてないだろうし……。陰で言った分、陰湿さを含んでるし……。
傷付けるつもりのない人を傷付けた私も凄いブルーだよ……。せっかく明日からすべてを忘れて!って思ってたのに、引き摺りそうで嫌だなぁ……。
っちゅーことで、傷心の(?)ワタクシは5日間ほど南の島に行って来ます……。
基本的にこのHPの日常日記は「勤めた日に書く日記」ですが、本日は特別。祝日に書いているこの日記は、就職日記ではありません。毎日のつまらん、繰り返しの、変化も刺激もない、思考力を麻痺させる、忙しない、終わりなき日常のひとコマではなく、昨日までの夢のような……本当に夢のような非日常、南国のリゾート・アイランド、バリの思い出を綴ってみます。
この日記のほんの数行前、時間にして5日前の日記では「凄いブルー」な状態でパラダイスへと旅立ったのですが、今読み直すと笑っちゃいますね。はは。
ボスに誤解されようが、プロジェクトが間に合わなかろうが、遅刻しようが、私が現地化しようが、日常に戻ろうが、それこそ死のうが生きようが、小せぇ小せぇ。世界は広く、価値観も多様で、仕事とか、時間に追われるとか、そんなことは少しの意識の違いで本当に些末なことになり得るのです。しかし同時に、人はどんな生き方をも選択できるだけの環境にあっても、なかなかその枠から飛び出すことができないのです。
緑がない場所ででも、ウォシュレットがない場所ででも、空気が汚れていても、時間がなくても、人間は慣れ、順応し、生きて行けるのね……という漠然とした達観と、しかし生まれた国を離れて異国で生きて行くことの困難と、それを超えてしまった先にあるものと、まぁこのたった中3日間で考えた考えた。
楽になったのか苦しくなったのか、よく分からんほど混沌としています。
とにかく全篇に渡ってひしひしと感じたことは、「何もしない」ということに対してこれだけ強く罪悪感を抱いて生きている国民も珍しいんだな、ということでしょうか。
バリは日本人が(カモという意味で)良い客なだけあって、日本語が出来る人が多いのですが、ガイド役のオジサンが言っていました。
「貴方たち、いつ帰るノ? 明後日?! オー、日本人、忙しいネー。ヤダネー。大体4、5日ネ。アメリカ人、フランス人、イタリア人、スペイン人……皆、最低でも2週間ネ。日本人が2週間ココにいる。すると、会社辞める」
日本社会の実情を見事に言い表している訳ですが、それは置いておいて。
バリでそこらのカフェに入ると、荷物も持たず、Tシャツに半ズボンの西洋人が何をするでもなく、ぼーっとしている風景をよく目にします。最低で2週間滞在となれば、そんなもんでしょう。日本人なんかたった数日しかいないのだから、1回の旅で同じ場所に戻るチャンスは少なく、そら観光だって買物だって乱暴になるがな。
観光なら1日であっちもこっちもではなく、1ヶ所をじっくり観る。買物なら、今日、明日でゆっくり見て回って、明後日に本当に必要なものだけを買う。……なーんて、時間が許してくれません。
それでもなんでも、バリでは時の流れが違います。忙しないという雰囲気は、ある程度多数決で決まりますね。周囲がのんびりしていたら、自分だけセカセカするのは難しく、周りに引き摺られるものです。
暑い国特有のことなのか、まぁバリ人も……個人経営の小さな店なら、店員は店の奥で座り込んでいるか、店の前でたむろっているか、いないか。デパートでも、1フロアに店員がわらわらいるも、働いている人は少なく、座り込んで同僚と話しているか、フラフラとさ迷っているか。とにかく動きがゆっくりです。
それでも別に、お金を払えば頼んだものは出てくるし、皆が姿勢を正して客の一挙手一投足を見守らないでもいいか〜……と思わせる雰囲気があります。日本であんなことをしていたら、投書箱は即溢れ返り、まぁ順当な流れでクビでしょう。
実際問題、日本の飲食店や行列の出来る窓口などで、係の人間がのんびり仕事をしていたら、頭では「日本人はセカセカしてて嫌ね〜」と思っている私でもキレます。それは日本では私に余裕がないからです。
自分に余裕がないと、周囲にも余裕を求めず、それどころか周囲の余裕を許さず、他者をも巻き込んで、加速度的に忙しくなって行きます。カツカツカツカツ……その先にあるのは何なんでしょう……一体。
ただ、では日本は悪いことばかりか、というと、これまたそんな安易には言えないのですが、「とにかく忙しい国だ」というのは結構安易に言えるかもしれません。のんびり、ゆっくりに対する罪悪感は一体どうやって根付いたものなんでしょうかねぇ。
書きたいコトは色々あれど、取り敢えずもう寝たいのでこの辺で。
バリ島の名残が私のモニターの左上を陣取っているので、ちょっとだけご紹介。
重い身体を引き摺って会社に行きました。現実に戻れるかしら……なんて心配していたのは会社の最寄駅に降り立つまでで、駅を降りて無意識に足が会社を目指した時点で、私の中のリゾートは終わりましたね。ええ。そらもうスッパリと。
会社に着いてさ、PCの前に座って電源入れながら、仕事に戻れるかしら……なーんて心配したのは始業から2分間ほどです。カップ麺が出来るより早く、現実に戻れましたとも。
ノートを開いて、私の汚い字で「SLMCD=‘T002270’から。SS_JOB_Tテーブルとの連結が上手く行かない。ブロックSVC067に注目」なんて走り書きしてある具体的なコメントが目に飛び込んできたら、時は一気に3月15日(木)19時10分に戻ったよ……。「ああ、そうそう。ここでつまづいたまま旅に出たんだっけか。はは。さてと……」ってなモンだよ。
余りにも素早く現実に舞い戻った自分に、軽い失望と眩暈を覚えつつ、それでもなんでも今度のゴールデンウィークも休むぞ〜!と腹に力を込め、ボスの出社を待ちます。「休暇申請はお早めに」(2月28日参照)と言うのなら、もう今からでも「4/27(金)、5/1(火)、2(水)の3日間、休みます!」(※4/27〜5/6の10連休狙い)と高らかに宣言しておかなくてはならないのです。
そんな私の企みとは裏腹に、ボスはなかなか出社しません。外出通知のボードを見ると、戻り時間は明確には記されていません。
いつだ……いつ帰ってくるんだ……。
そうこうしている内に、まず、Yさんが外回りから戻ってきました。そうです、私が「こんなん間に合うか!」と放り出した仕事の負担を回り回って被った、Yさんです。私がバリに旅立つ前日、風邪で会社を休んでいたYさん……。同じお休みでも質が全然違う……。
まだちょっと咳が残っているようで、こちらも気が気ではありません。何となく「怒ってる?」と思わせる逼迫した雰囲気に、迂闊に声も掛けられません。私が遊び呆けていた5日間、珍しく土日両日を休んだものの、祝日は当然のごとく出社しているYさん……。
ああ……Yさんのために特別に見繕ったお土産があるけど渡しにくいよぅ……。
その後、様子を見つつ、チャンスを作り、お土産を渡した時の会話が、今日の展開の布石でもありました……。
Y 「楽しかった?」
鷹瀬 「良かったよ〜。今までの海外旅行の中で、一番良かった。ご飯が美味しいってのは、ポイント高いよね」
Y 「あー、私、アメリカ行った時、『早く日本に帰りてぇ!』って思ったのって、食事がマズかったのが原因だもんなぁ」
鷹瀬 「やっぱご飯はねー、大事」
Y 「そっかー、良かったね。じゃあリフレッシュしたんだ」
鷹瀬 「(全然足りなかったけど一応)うん。お陰様で」
Y 「じゃあ、これで仕事に専念できるね」
ぐはぁっ!! 血ィ吐きそうになっただよ……。言えない……ゴールデンウィークにまた3日ほど休みたいなんて、言えない……。
追い討ちを掛ける現実には、ますますもって拍車が掛かります……。
午後になると、一目見るなり憔悴していることが分かるほど弱りきったボスが登場……。咳、くしゃみ、呻き声、鼻を噛む音……そしてついに……「ちょっと今日はもう、駄目だ……。見積もり3本作ったら、早退させてもらうわ……」の声が……。
い……言えない……。こんな状態のボスに、「あの〜ゴールデンウィークの有給のことなんですけどー。いやー、早めに言った方が良いかなーと思って。てへ」なんて、とてもじゃないけど、言えない……。
いつ言おう……。ってーか、休むなって? そこここで、「ゴールデンウィークはあるんですかねぇ。あはは」なんて会話が飛び交う中で、有給3日取って10連休にしようなんてのは、もう異星人並みの行動だって分かってるよ。
でもさ、私の人生だよ? 1年に1回、取得できるかどうかの10連休を、何だか分からない相手に義理立てして仕事して過ごすのと、1年に1回出来るかどうか分からない体験をするのでは、人生変わってきちゃうよ? 有意義に使ったっていいじゃん……。ねぇ?
仕事なんか1年中してるし、変わり映えしないんだから。でもさ、連休にしか出来ないことは仕事じゃなくて、山ほどある筈だしさ。そういうことを通して、「さぁて、じゃあ次の休みまで、バリバリ仕事するぞー!」って気分になるんじゃん。オールデイズ仕事してたら絶対だらけるよ。だって何の楽しみもないもん。
いつもいつもいつも言っていることだけど、何のために生きてるのさ。仕事するためか。ったく、馬鹿馬鹿しい。それで良いのか。疑問持てよ。より良い生き方の追求しろよ。忍耐系の我慢じゃなくて、改善のための努力しろよ。
生まれてきて、親の庇護の元にアホみたいな学生時代を経て、夢も希望も無い奴隷みたいなサラリーマンになって、いきなり放り出される出涸らしみたいな老後を送るのか。生き方を1種類に統一するな。こんなことばっかり足並み揃えようとするな。
ってな訳で、諸事情により、リミットは4月13日。勝つか負けるか、勝負は続く。
昼にYさん(【人物紹介】Z社のNo.3参照)と語らいの場を持ち、まぁ色々。1歳年下なんだけどねぇ、凄い人だよ、この人は。彼女より出来た人間ってなかなか見ないってくらい、出来た人なんですわ……。この「出来た人」というのは、精神的にも物理的にもなので、尚更です。
私がよく知る社会人の中で、ただひたすら一点の曇りも無く感心オンリーの感情で「スゲェ……」と思う人間は3人ほどいますが、Yさんはその1人です。
分野の好き嫌いに関わらず努力が出来て、しかも、その到達レベルが非常に高く、更には他人に努力を強要しない──なかなか出来ることじゃないよなぁ……。1日12時間労働が当たり前で、土日両日休むことすら珍しいってくらい働いてて、そこまでするのだから、よほどこの仕事が性に合っているのね、と思いきや、「別にそう言う訳でもない」のだそうで……。
私が「ゴールデンウィークに有給とって休むなんてのは噴飯モノ?」と様子を窺いながら聞くと、呆れたような顔ひとつ見せず、ニッコリ笑ってこの回答。
「早めに申請すれば別にいいんじゃない? 3月は忙しくて殺伐としているから、4月になってから言えばいいよ。雰囲気見て、タイミング良さそうな時にキュー出してあげるよ」
この懐の広さはどこから来るの?
他人に対しての評価の中に、「羨ましいか、羨ましくないか」「なりたいか、なりたくないか」という仮定を通すことで明確になる項目がありますが、Yさんにはこのような仮定を当て嵌められません。こんな仮定を検討する前に、「って言うか無理」という結論に一足飛びに辿り着いてしまうからです。
詳しいことは書きませんが、世の中色んな人がいるなぁ……と、しみじみ思ったのでした。
3月15日に蒔いてしまった種の育ち具合ですが……。バリ島から生還し、落ち着いたところで「ボスと仲直り出来たの?」との声がチラホラ……。
えっと、えっと、昨日はボス、お休みだったのね。今日は出社してたけど、調子悪そうだったのね。調子悪そうってことも手伝って、なんか話しかけづらくて……。なんかあっちもギクシャクしてるし、私もギクシャクしてるし……まだ、その、仲直りというか……いや、だって別に仲違いしている訳じゃないし……。友達にも「謝っちゃいなよ」って言われたけど、謝るようなことはしてないし……。
ってコトで、まだです……。
なんかいつも明るくて調子良さそうな人だけに、実は繊細そうだからなぁ……。やっぱ傷付いてるのかなぁ……。ゴールデンウィークの有給申請もしなきゃならんし……。
話はガラリと変わりますが、デジカメ活用のため、毎日ヒトコマの1日写真館を開催します。取り敢えず、デジカメに慣れるまで、もしくは飽きるまで続けます。
なんだか知らないけど鼻がムズムズ……目も痒い……時折くしゃみなんかまで……。でもこの症状、外を歩いている時だけで、部屋に入ると治まる……。
──ま、待て。待て待て。私の花粉症は5月のゴールデンウィーク頃のハズ。まだ早いハズ。何コレ。もしかして併発? 5月は檜とかいう噂を聞いたけど、杉花粉症を併発しているの?! 今更杉デビュー?
ショックのデカイ今日この頃……。
例によって例の如く話が飛びますが、実話を元にした映画「タイタンズを忘れない」は良かったです。
私はかなり前からこの映画を観たいと思っており、周囲にもそのことを漏らしていたのですが、その際、ナチュラルに重大なミスを犯していたようです……。私、この映画のタイトルを「タイダンスを忘れない」だと誤解していたんですね……。「タイタンズ」と「タイダンス」じゃ「忘れない」っつったって、ニュアンスがまるで違ってくるっちゅーのに……。
忘れない対象がアメフトのチーム名だと言うことまで把握していたにも関わらず、「タイダンス」という奇妙な響きに疑問を持たずに何度も口にしていた自分が恥ずかしい……。インド映画の見過ぎが原因か?
友人Zにこの映画のタイトルを伝えた時、
「『タイダンス』? それは『タイ』と『ダンス』で切るの? タイのダンスの話なの?」
とまで詮索されたっちゅーのに、私ときたら爽やかに、
「違うよ。アメフトのチーム名だよ。実話でね、黒人白人の人種差別絡みの話。スポーツを通して黒人と白人の間に友情が生まれるってな感動モノ」
などと詳細説明までしちゃってね……。タイダンスじゃあチームにならんわな……。
今回の「タイタンズを忘れない」も良かったですが、最近観た中では、メジャー中のメジャー「キャスト・アウェイ」や頑張れ邦画「サトラレ」も良かったです。最近当たりが多いので非常に嬉しい。ですが、今現在上映中の映画で1本だけオススメを挙げるなら、断然「リトル・ダンサー」でしょう。2000年11月28日(火)の日記でも書いてますが、お暇な方は是非に!
一昨日のトルコ、昨日のタイと、続けざまに【本日のヒトコマ】にて異国のお守りを紹介したので、ちょっとテーマ「お守り」として呟いてみたいと思います。
いやね、数年前に友人Zからタイのお守りを土産で貰ったんですけどね。友人Zがそのお守りを私に渡す時に、こんなコメントを付け加えたんですね。
「これね、タイの人は肌身離さず持っていて、子供に、孫に、って伝えて行くんだって。古ければ古いほど良いお守りらしいよ。持ち歩いていない時は自分より高い位置に置いておくのが良いらしいよ」
………………一応日本人なので、このお守りを肌身離さず持ち歩くのはちょっと荷が重いカナ……と。本体の大きさは2cm×3cm×0.5cmくらいで、邪魔にはならない程度だけど、これを肌身離さず持ち歩くには相当の根気と勇気が要りそう……ということで、私は「じゃあ自分より高い位置に置くから許して……」と思い、一時期本棚の上に置きっぱなしにしておいたことがあったのね……。
普段見えない位置に置いた時点で、このお守りの運命は決まったっちゅーか……正直な話、それから暫くの間、そのお守りの存在自体を忘れていまして……。ある時、大掃除をしている途中で、本棚の上で埃だらけになっているこのお守りを発見し、ちょっと肝が冷えたものです。たとえ異国の神様でも、神様をこんなにぞんざいに扱ったら罰が当たるんじゃなかろうかと……。今のこの状況は、タイの神様からの罰なんじゃないかと……。
以後、「自分より高い位置に置く」ことよりも、大事に扱うことを重視して、今では目の届くところに置いて、頻繁に埃を拭っています。
──とまぁこんな話を、このお守りをくれた張本人、友人Zにすると、彼女から想像もつかないお返事をいただきました。
「お寺に持って行って焼いちゃえば? 年始とかによくお守りとかそういうの、焼くじゃん。それに出しちゃえば?」
「左義長(さぎちょう)──地方によってはどんど焼、さいとやき、三九郎焼(さんくろうやき)、ほちょじ、ほっけんぎょうなどの名称で行われている、旧年のお守りや正月の松飾りや注連縄(しめなわ)を集めて焼く火祭りの行事」か……。そんなアッサリした手があったとは気付かなかった……。
このお守りに尽くした私の数年間は一体なんだったんだろう……。ってーか、お守りを焼くのって日本の習慣だよね? アレって異国のお守り(しかも神様付き)にも通用するのかな? 異国の神様、焼いちゃって良いのかな?
異文化交流って難しいもんな……。昔、国際結婚の難しさをテーマにした番組か何かで、アメリカ人女性と日本人男性の夫婦で、旦那さんが風邪を引いてダウンした時に、奥さんが普段食べないような立派なステーキ焼いて差し出したのを見て、旦那さんが「どんな嫌がらせだ?!」ってビビッたとか、その逆で、奥さんが風邪でダウンした時に、旦那さんがお粥作って差し出したら、奥さんが「私を弱らせて殺す気?!」って思ったとか、そんな印象的なこと言ってたな……。
風邪を引いた時の食生活ひとつでコレだもん。アメリカ人は「病気の時こそスタミナ付けなきゃ」って思うらしいけど、日本人はやっぱ熱のある時にステーキ食いたくないよな……。お粥が良いよ……。私だって弱ってる時にステーキ出されたら、今後のその人との付き合いを考えちゃうもん。
話が大幅に逸れたので戻しますが。
文化が違うとさ、こっちが良かれと思ってやったことでも、相手にとってはやっぱり酷いってなことにもなりかねないから気を付けないとね。しかも相手が神様なだけに、ご機嫌を損ねた時の顛末が恐ろしい……。
と言うことで、タイの神様との付き合いも、まだまだ続きそうです。
今日も1日ご苦労さん、自分で自分を誉めつつも、疲労を抱えて帰りの電車に揺られていると、目の前に座っているサラリーマンが何となく私の視界で幅を利かせているではありませんか。何故? 彼の、一体何が、私の注目を集めているのか。
相手は居眠りこいていたもので、遠慮無く観察させていただくと、なるほど、私の視界が「何となく異物」として彼を捕らえた理由が分かりました。
長い睫毛、整った眉毛、通った鼻筋、透き通るように白く木目細かな肌。「お前、化粧してるンちゃうか?」という疑問が浮かぶくらい、線の細い綺麗な顔をした若いサラリーマン(※注:男)は、手に資料を握り締めたまま、揺れる電車に合わせて首を揺らし、健やかに寝息を立てております。
今、多いよね、こーゆー中性的な男性。別に人それぞれだからどうでもいいケド、ど突いたらヨロけそうな男は嫌だな。ワイルドが良い。ワイルドが。
──ハイ。分かっています。彼にだって選ぶ権利があります。いえ、彼にこそ、選ぶ権利があるでしょう。しかも、私にド突かれる理由もございません。
「別に貴様と付き合うつもりはねぇよ」「ド突いてもビクともしない女の方がもっと嫌だ」「しとやかが良い。しとやかが」──そんな突っ込みもご尤もです。
でもね、これは私が心の中で考えていることですから。
自分の中での独り突っ込み独りボケが収束を迎える頃、目の前の端正な顔立ちのお兄さんがタイミング良くカッと目を見開きました。そして慌てたように、手にしている資料に目を走らせ始めます。
そうか、そんなに顔が綺麗でも、サラリーマンはサラリーマンだもんね。君も大変なんだ……。
勝手に難癖つけて、勝手に同情までして……私も一体何なんでしょう……。
それは置いておいて。
暫く猛然と書類に読み耽っていた彼は、ふと顔を上げ、スーツケースからポーチのようなものを取り出しました。もうこの「男がスーツケースからポーチを取り出した」という絵図を見た時点で、私は再び「やっぱりか」という気持ちで満ち溢れていたのですが、そんな私を後押しするように、彼はそのポーチからメンソレータムのリップクリームを取り出したのです。
げえぇ。荒れた唇を今すぐ滑らかにしようって? ここ電車の中……公共の場だぞ。貴様は女子高生か。リップなんかせめて隠れて塗れよ。なんだその慣れた手付きは。しなやかな指で軸をクルクル回すな。気色悪いっちゅーの。別に唇荒れてないって。いいから仕事続けろよ……。
と、私が勝手にグッタリしかけると、あに図らんや、その綺麗な顔をした男性は、リップクリームを唇にではなく目の下まで持って行き、ぐいぐいと乱暴に両目の隈に塗り付けているではありませんかっっ!!
ななななな何してるの、この人?!
私以外の周囲の人も、目撃した人はぎょっとしていたようですが、注目の的である綺麗な顔をした男性は周囲には目もくれず、一度ぶるっと頭を振り、目をカッと見開くと、再び猛然と書類を読み始めたのであります。
………………もしかして、そのメンソレータムのリップクリームは……眠気覚ましのために持ち歩いているの……?
スゲェッ! カッコイイッ! 何その無手勝流の男気はっ?!
人を見かけで判断してはいけない、って、こういうことだったのかーっ!!(←恐らく違う)
私は何となく幸せな気分になって、家路に就いたのでありました。
いきなりまた寒くなりましたね。桜の季節になると、絶対に満開の桜を散らすように雨が降ります。この雨こそが、桜の価値をぐんと高いものにしているんだろうなぁ。
今週末が絶好の花見日和になりそうなので、天気になることを願っています。
先週バリから帰ると同時に抱いた野望、「GW(ゴールデンウィーク)に3日有給を取得して、10連休にするぞ!」計画ですが、本日目標を達成し、10連休獲得できることになりました。──が、「無事に」という冠言葉を付けることはできませんでした。無事どころか、非常に不愉快な思いをしました。正確に言うと、不愉快と言うよりも、なんかこう……「ああ、世の中良くならない訳だな」っつーか……。
まずは休暇申請にあたって繰り広げられた会話をを紹介する前に、私の現状から説明しておきます。
15日より始まっている「ボスとギクシャク」の件に関してですが、ボスとは仲直り(……って別に喧嘩してた訳じゃありませんが)しました。何かアクションを起こした訳ではなく、まぁ時が解決してくれた……という、一番消極的な経路を辿って、ですが。昨日、バリ土産の猫の置物をそっとボスのモニターに置いておいて、ま、それで一件落着っつーか……。
それはいい。そのことは、大きな意味ではどうでもいい。そこから「GW、休ませていただきます」宣言までの道程が長かったのです……。
22日にYさんから「タイミング良さそうな時にキューを出してあげるよ」との温かいお言葉を頂戴していた訳ですが、忙しそうなYさんに、私の休暇申請のタイミングを見計らってもらうのも……ねぇ……。なんか人として駄目な気がして……。しかも今月中に言わないと、1ヶ月前申請を切る訳だし、だからと言ってYさんに、「キューはまだですかね?」なんて申し訳なくて死んでも聞けないし……。
そんな折、たまたまボスに来週の帰社日について報告する機会があったものだから、私はエイヤとばかりに休暇申請計画の見切り発射をしてしまったんですね。
──で、このボスとの会話を紹介する前に、現在の仕事の状況説明もしておきますか。
現在私が抱えているプロジェクトは2本。その内1本はほぼ足抜け完了で、何かトラブルがあった場合のみ手を貸すというところまで来ていて、もう1本は完全に私1人で回しているプロジェクトなのですが、このプロジェクトS、特に決まった納期などがある訳ではなく、オールデイズ改修依頼が来て、その度ごとに「じゃあこの改修の〆切は来週ね」という感じで、客先の担当者と私の2人でスケジュールを決めつつ、ずーっと関わっているという、楽なのか大変なのか、融通がきくようなきかないような微妙なプロジェクトなのです。
しかし、相手方の担当の人は、結構連休などは積極的に有給を取得して長期休暇にする人なので、私が先日5連休でバリに行った時も、何も問題なく、〆切を少々遅らせてもらって話は済んでいました。
さて、ここで、ボスへの有給取得申請です。先ほども書いた通り、たまたまの話のついでに、今だ!とばかりに発射したのです。頭の悪さが滲み出た行動でしたが、これ以上、「いつ言おう……なんて言おう……」と悩む心的負担は大きく、同時に面倒だったのです。ボスだって以前、「休暇申請は早めに」(2月28日参照)って言ってたし。
では、行きます。ムチャムチャ険悪になった10分間の再現です、どうぞ。
鷹瀬 「あの、ボス、丁度良いのでお願いしたんですけど……」
ボス 「また『休む』とか言うんじゃねぇだろうなー」
鷹瀬 「あ、話が早くて良いですね。えーと、今度は4/27(金)と、5/1(火)、2(水)の3日間お休みさせて頂きたいんですけど」
ボス 「……なんだよ、それ」
鷹瀬 「カレンダーで言うと、ココ。ココですね。ココからココまで」
ボス 「はぁ?! プロジェクトSはどうすんだよ」
鷹瀬 「あちらの担当の方にお願いして……」
ボス 「……ふーん、それでOKなら良いケドね。ワシ、知らねーよ。鷹瀬さんが勝手に話つけてくれよな」(※ボスも頭に来ているようだったが、私もこの一言でかなり頭に来た)
鷹瀬 「あのー……本来こういうことは会社間で話し合いをして頂きたいことなんですが」
ボス 「貴方が最初に『担当の方にお願いして』って言うから、そう言っただけですよ。それに会社として言うなら、休むなんて許されないから。ウチ(Z社)には有給なんてないしね」
鷹瀬 「私が給料を貰ってる会社は、Z社ではなくT社なので、有給取得は一応権利なんですけど」
ボス 「……10連休もして、プロジェクトSは大丈夫なの?」
鷹瀬 「実質私が休むのって3日間ですから。3日程度の作業量ならその前後に残業すれば大丈夫だと思いますし、多分、客先担当の××さんも『GW休みたいんですけど』って言えば、了解してくれると思うんですけど」
ボス 「まぁ担当者レベルで話がつくなら、貴方たち2人でどうにかして下さいよ。GWかぁ……ウチなんてカレンダー通りに休めるかどうかも分からないんだぜ? そんな時に3日休むってのがなぁ……」
鷹瀬 「私としては、別にこの時期にどうしても休みたいって訳じゃありませんよ。GWに全出席して、他の時に1週間休めるならそれで全然OKですよ。その方が航空券とか安いし。GWに有給付加して休もうとしているのは、この時期なら相手の会社も休みだし、3日間の休みで済むし、一番迷惑が少なくて済むから、ってだけですよ」
ボス 「なんでもない時に1週間休むのは不可能だろ」
鷹瀬 「ですよね? だからGWに休むことにしたんです。有給、腐るほど余ってるし」
ボス 「……ふーん。──で? どこ行くの?」
私がどこに行こうが、関係ないでしょ。それこそ取得した休みをどう過ごそうが、寝て過ごそうが、旅行しようが、そんなことは全く関係ないっちゅーの!
まぁさ、別にボスもただ単に聞いただけなんだろうけどさ、フロア全体に響き渡る大声で「10日間も旅行かぁ」とか言われると、物凄いストレスが掛かるんだよね……。冗談でからかっているだけかもしれないけど、こういうコトすればしただけ、出向社員ですらどんどん休みにくくなるんだろうし、なんかもう、会社全体で休めない雰囲気を作り上げている感じ。
私なんかは本来の性格に加えて、「出向社員だし」「女だし」「期待されたくないし」という様々なエクスキューズがあるからこの程度のストレスで済んでいるけど、コレ、Z社社員だったら不可能だよな。そもそも有給ないらしいし。病気以外では休んじゃ駄目だそうだ。そんで土日も出てるって……アホか。
「プロジェクトに支障を来たすかもしれないのに、無責任によく休めるな」って言い分も分かるのさ。でもね、プロジェクトSなんてずーっと走ってるプロジェクトなんだから、プロジェクトSが一番良い形で回ることを考えてたら、私、有給なんか一生取得できないじゃん。
そら会社の都合を考えるのも大事だろうさ。でもなんで会社の都合だけを優先しなくちゃならないの? そこまで高給貰っている訳でもないのに。どこまでが給料分の責任よ。逆に、会社側の社員に対する責任は、どの辺りに現れているのさ。
大体、1人が休んだら危機に陥るような人員配置していることに既に問題があるんでしょ。「ウチは有給がない」なんて非常識なことを威張る前に、それがオカシイことだと恥じろよ。そんなだから、どんどん人が辞めて行くんじゃん。今月だって2人も辞めるし。いきなり辞められたら、その分の負担が他の人に回って、結果的には負担倍増の悪循環じゃん。ボロボロになるまでコキ使って、最後に仕返しとばかりに泥掛けられるより、休み与えて気持ち良く仕事してもらった方が良いと思わないのか。
ボスのことは嫌いじゃありません。でも、今回の件で決定的に、「ああ、この人とは根本が違う」と思いました。ま、相手も「このお嬢ちゃんは駄目だ、非常識で手に負えない」と思っていることでしょう。とにかく、物凄く呆れられているという雰囲気だけがビシバシ伝わってきました。
私の行動は確かに非常識という一面を色濃く持っているとは思うのですが、それはそもそもこの社会の根本的なところが歪んでいるからであって、私の表面的な「休暇を取る」という強行を、もっと根底から説明したかったし、とにかく休みもなく働いていることは偉くもなんともないんだぞ、ということをボスに伝えたかったのですが、そのような行動を取るには余りにもエネルギーが足りず、時間も足りず、私の議論能力も足りなかったので、話をうやむやのまま終わらせてしまいました。そのことに、かなりの疲労感と無力感を覚えました。不愉快というのは、そう言った負の感情を浅くまとめて総称したものですので、本当はちょっと違うのかもしれません。
「どうせ言っても無駄だし」という気持ちは、正直な話、常にあるし、年を取るごとに強くなってゆくのですが、それでもこういう諦めの感情をすんなり受け入れるほど丸くはなりたくないというのが、今の私の心境です。
| 2001年03月の勤務表 |
| 出勤日数 19日(うち休出 0日)/勤務時間
153:55/ |
欠勤日数 0日/ |
有給休暇 2日/ |
| 月残業時間 11:25/ |
日平均残業時間 0:36/ |
今月最高残業時間 1:45/12(月) |
| 【一言】 恐ろしいほどシャキシャキ有給を消化している今日この頃……。 |
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