2000年4月の就職日記&コラム
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いよいよ新年度です。新しい出向先も決まり、これが吉と出るのか凶と出るのか……。今のトコロ後者である確率の方が高そうですが……。勤務時間も問答無用に30分延びますし、通勤時間は約4倍になります。勤務時間が30分延びるってことで、この30分は記録上残業とさせて頂きますネ。
| 2000年4月の小見出し一覧 | ||
| ◆注目の日記にはセルに水色を付けています◆日付を押すとジャンプ出来ます◆ | ||
| 03(月) 明日に備えて…… | 04(火) 初日の感触 | 05(水) エンジン全開…… |
| 06(木) ざけんな、Y下! | 07(金) 意識清涼化の幕間 | 10(月) 気持ち再確認 |
| 11(火) くたくたVer.1 | 12(水) くたくたVer.2 | 13(木) 記録魔の末期症状 |
| 14(金) 折り返し地点 | 17(月) 真実紙一重 | 18(火) 出向という勤務形態 |
| 19(水) 複雑な展開 | 20(木) プログラミングの快感 | 21(金) 甘くない現実 |
| 24(月) くたくたVer.3 | 25(火) くたくたVer.4 | 26(水) くたくたVer.5 |
| 27(木) ゴール目前 | 28(金) ゴォォォォォールッ! | − |
毎月初日は勤務表などを提出するためだけに帰社する日です。っちゅーことで、切りの良さも考えて出向は明日からになりました。本日は1日丸々本社で過ごしました。マシンもロクに揃っていない本社で何をしていたか──? 息をしていました。はっは!
2000年4月3日(月) 明日に備えて…… 晴/残業 0:00
この果てしなく下らないオチから、私の心の荒みようを察していただけるととても有り難いデス。
なんだかねぇ、私は1日中本社にいた訳だけど……他の現在出向先が決まっている社員たちはそれぞれの出向先から戻ってきて、数時間だべってまた出向先へ帰って行くんだけどさ……。私はN**社に出向している同僚以外は余り馴染みがないので(社内行事にも飲み会にも参加してないし)、他の社員たちの話を隅っこで黙って聞いていたんだけど、なんだか真剣にブルーになったよ……。
面識のない人の一場面だけ見てどうこう言っても仕方ないのは分かってるんだけど、なんだろう……活力が……輝きが……そういうエネルギーが塵ほどにも伺えなかったよ〜。まぁ月に1回の、ある意味では休息の帰社日なので、ダラダラするのも当然と言えば当然だし、根拠もないのにどうやってイキイキしろっちゅーんじゃ!って気もすることはするんですが、変に間延びした光景に自分の中の焦りが投影されて、ソワソワするんでしょうね。
何もしていないと思考の迷宮にはまってしまいそうだったので、家からメールやWebサイト用の原稿をFDで持って行って、部屋の一番奥の隅で周囲の会話に聞き耳立てながらひっそりとモニターに向かって私用作業をしていました。
いくら話に参加していないとは言え、部屋の隅っこの安全地帯を陣取ってひたすらにカチャカチャとキーボードを打っている社員がいれば、さすがに皆も気になるようで、何かと話題を振られたりしていたので会話がなかった訳ではありません。そしてその話題は「今の出向先はどう?」というように当たり障りのないものから始まり、当然の順序を踏まえて「明日から新しい出向先なんですよ」「一緒に出向する人は決まってますよ。Y下さんです」という話になります。
一緒に出向する相手がY下さんだと告げた時の皆の反応が……寒かったっス。皆して口を揃えて「今度の出向先、Y下さんと2人きりなの?! そりゃ可哀相に……」と零して行きます……。あの〜……恐いんですけど……。皆のお悔やみの言葉は様々です。
「Y下さんと一緒にいて何がキツイって、何よりもまず話題がキツイよね……。あの人の話題っつったら自分の中だけで盛り上がってるコトか、アニメかゲームが下らないローカルギャグじゃん」
「え? 鷹瀬さん、初心者なの? ええっ? Y下さんが教えるの?! Y下さんに教わるってのは必要以上にキビシイよ〜。去年の春に入った新入社員3人、Y下さんが教育係だったんだけど、半年しない内に全員辞めたしね」
「二人のプロジェクトっつったら、仕事振り分けるのがY下さん? 社長もギャンブラーだよ〜。っちゅーか、どうせ何にも考えてねーんだろうな」
「俺なんかあの人の声が聞こえてくるだけで苛々するもん」
「悪い人じゃないんだけどね〜。まぁ良い人でもないけどさ。っちゅーか、そういうジャンル分けが出来る人でもないんだよな」
「大丈夫だよ。鷹瀬さんがキレても『Y下さん相手じゃ仕方ないよな』って、きっと周りも分かってくれるよ」
……散々な言われようです。
「キレても大丈夫」なんて保証されるよりも、最初からキレずに仕事が出来る環境に行きたいんですけど……。しかし、Y下のことは大嫌いですが、私だけでなく皆からこんなふうに思われているというのは……筋金入りの本物みたいですね……。こういう万人が認める本物と一緒に仕事かぁ……良いような悪いような……。
T中先輩などは、「今度会う時には鷹瀬さんの人相、変わってそうだよね」とウキウキした様子。挙げ句の果てには「毎日の詳細をレポート形式にしてメールで送ってよ!」とか言ってるし……。このサイトのアドレス教えたろかっ!
明日からどうなるのか、想像が付かない分、ちょっと恐いデス……。
Z社出向初日です。アタシャ想像していたのとは別の意味で地獄にいるようです。
2000年4月4日(火) 初日の感触 晴/残業 0:00 (+0:30)
想像していた地獄──つまり、「Y下と一緒のプロジェクトなんて……」という想像するだけで気が重くなる地獄は、どうやら回避されてしまいました。本日出社するなり、「えー、鷹瀬さんは今日からプロジェクトを始めてもらいますが、Y下さんは詳細がまだ決まっていないので、本日は仕事がないんですよね」と告げられ、遠回しに私とY下が別々のプロジェクトに配属されたことを知りました。それはイイのデス。しかし、私の仕事はたった独りでVBの開発……。最初の希望では「独りでVBA開発」だったので、ある意味覚悟は出来ていましたが、このVB開発にはとんでもない付加価値がついていました……。
私が独りで納品しなければならないプログラムは、既に基盤は出来ているのです。それはイイ。とても有り難い。この有り難い筈の基盤を作ったのはどこぞの大学院生。この大学院生が専攻していたのはC言語だったことから、有り難い筈の基盤が厄介なものに変化して行きます。
C言語が得意な人間がVBでソースを書くとどうなるか……簡単に言えば「C言語ちっく」になるのです。この「C言語ちっく」という言葉を一般人にも解かりやすく言うと、「プログラムの書き方に癖があって読み難い」となります。使用言語によってプログラムの書き方は全く異なってきますが、同じ言語でも人によって癖が出てくる場合があり、今回私が任されたプログラムは、まさしくそう言った悪癖の染みついたコードだった訳です。
しかもこのプログラム、その後いろんな人の手で修正が施され、更にはコメント(説明文)が一切ないという……素晴らしいプロジェクトで……。私の仕事はこのプロジェクトの新機能追加と修正……。これを「何があっても、どれだけ残業してでも4月末までに仕上げる」んですと……。
「いや〜皆触るの嫌がって今まで手付かずだったんだよねぇ」出向先のフロアマネージャーのお言葉です。ははは……はぁ……。この皆が触るのすら嫌がったプロジェクトを、初心者に毛が生えたような私が独りでやるのかぁ……。私はイイとしても、物理的に無理なんじゃないの? 不安に慄くワタクシは、「本当に大丈夫なんでしょうかね……」と弱気発言をするのですが……。
マネージャーとワタクシの絶望的な遣り取りをご紹介しましょう。
マネ 「無理だと思ったら早めに言って下さいね」あの〜……「早めに言って下さい」の言葉の意味は……? 私への圧力を掛けたかっただけ? 何の解決にもなってないような気がするんですけど……。
鷹瀬 「今日1日ソース見てみて、思ったんですけど……。聞く人もいない状態で1人で1ヶ月だとすると、ちょっと無理かもしれません……」
マネ 「そうですか。でも、なんとしてでも4月一杯で仕上げて下さい」
どっと疲れました……。
もう「Y下に聞くのなんてイヤ」なんて言ってられません……。「Y下さん、ちょっと宜しいでしょうか〜(揉み手)」って感じデス。「聞いたって解からないモン!」なんて贅沢抜かす前に、それでもなんでも使えるモノはなんでも使え! Y下にだって聞くのじゃっ!! って感じです……。
人相変わる前に、性格が変わりそう……。
あ、そうそう。これは詳しい人にしか分からない話になってしまうかもしれませんが、一応記録として。
作業環境がね、それはそれは素晴らしいんですよ……。席は小公女さながら、苛めかと思わせるほど裏寂れた机がホコリっぽい隅っこに……。しかもこの机、ガタガタ揺れるし、当然狭い。
追い討ちを掛けるように、私に割り振られたマシンの性能たるや……。OSがWindows95で、HDDが1.18GB、現在の空き容量50MB。Word も Excel も 95 ……。Excel97 で作ったT社提出用の勤務表さえ開けないと言う……。インターネットは常時接続で見放題だけど、仕事の期限を考えるとそんな利点さえなきに等しい……。
──どうですっ?! 羨ましいでしょっっっ!!!!!!!!
唯一(素直に考えて)良さそうなことは、1ヶ月という短い期間に、問答無用に色々なことを覚えられるだろうな……ということです。この仕事だってスキルがある人なら全然簡単なんだろうし、今後この程度の仕事が来てもガタガタ言わずに定時帰りが出来るようになるためにも、案外、短期間地獄というのは良かったのかもしれません……。
も〜疲れたっちゅーの〜。今日のタイトルの「エンジン全開」のエンジンは、私のエンジンじゃなくて仕事のエンジンですから……。
2000年4月5日(水) エンジン全開…… 雨/残業 1:45 (+0:30)
昨日の段階で「……大丈夫かなぁ……」と思っていたけれど、今日の午前の段階で「やっぱ駄目じゃん?」と思い、そして午後には「……どうにかなるのかなぁ」と思い直し……。要するに、まだこのプロジェクトの全体像が見えていないみたいです。全体が見えない間というのは結構辛いですね。力配分も判らないし。今日はそういうこともあって、思い余って残業なんかしちゃったりして。私らしくないったら……。
そうそう。昨日の日記で、
もう「Y下に聞くのなんてイヤ」なんて言ってられません……。「Y下さん、ちょっと宜しいでしょうか〜(揉み手)」って感じデス。「聞いたって解からないモン!」なんて贅沢抜かす前に、それでもなんでも使えるモノはなんでも使え! Y下にだって聞くのじゃっ!! って感じです……。などと言っていましたが、今日解からない所を質問してみると、Y下がアッサリ言いました。
「あ、俺もそこら辺は解かンねーや」………………やっぱ使えないモンは使えないですね……(怒) 昨日は「私も調子こいてY下さんのこと侮ってたけど、やっぱ頼りになるのは同じ会社の人だよねっ!」なんて反省までしちゃったけど、損したよ、全く。全然助けてくんねーよっ。全然頼りになんねーよっ! やっぱりY下だよっ! 私の反省を返せっ!!
いくら私が「出来ないよ〜」と泣き言言おうと、Z社のフロアマネージャーは本格的に私を助けるつもりはないようなので、ちょっと怯みます。「ちょっ……ちょっとぉ……いくら圧力掛けられても、出来ないものは出来ないんだよ? 本当に出来ないんだよ? そんなに放ったらかしにしといて大丈夫?」ってなもんです。
コトあるごとに「無理そうなんですけど」と訴えても、「そうか……。じゃあ頑張って」で片付けられるし……。この台詞の「じゃあ」にどんな意味があるって言うのっ?!
一応マネージャーから、「何かあったらあの人かあの人に聞いてね。忙しそうでも遠慮しなくていいから」という救いを2名用意してもらったので、そこから先はやはりエンジン全開。とにかく黙っていたら本当に地獄にまっしぐらな気配が濃厚だったので、こっちも必死です。相手が仕事中でも「忙しそうでも遠慮しなくていい」という言葉を鵜呑みにしたフリをして、相手の迷惑を考えずにガンガン聞きまくってどうにか仕様レベルまでは理解しました。
救いとなってくれるこの2名はどちらも親切で、ちょっと面倒そうな顔はするものの、余り嫌がらずに教えてくれるので助かります。厳しい環境に置かれると他人の優しさが身に染みるね……。私はここで、VBの言語スキルではなく、人としての謙虚さとかを学んで帰る事になりそうです……。これも神様の采配?
でも思うんですが、技術屋さんって自分から話し掛けるの苦手な人が多そうだけど、大変なんじゃないかなぁ……。私はそういうの全然平気だからいいケド。だってなぁ、考えたって解かんねーモンは解かんねーだろ。自分の理解力への見切りの速さも、大切な能力だと思うけどね。
それにしても、私が今抱えているプロジェクトについて質問をしようとすると、どの社員も口を揃えて、マイナスの発言を零してゆきます……。
「ああ、このプロジェクトかぁ……。以前ちょっと触ったけど、難しいし面倒だから全部バイト君にやらせちゃったんだよね〜」──1ヶ月……1ヶ月の辛抱だよっ! 私っ!!
「ああ、これね……。俺もちょっとだけ関わったことあるけど、直ぐ人に振っちゃったからなぁ……。これ独りで任されたの? VB歴長いんだ。え? 半年?! ──そうかぁ……大変だね……」
「え? このプロジェクト、まだ抱えてたんだ。今度は何? 仕様変更? あー、印刷の部分のオプションが増えるんだっけ。無茶だから止めておけって言ったのに、結局通っちゃったんだ」
ちょっと〜2日連続で2時間以上の残業ってどゆことっ?! 私のキャパシティは1日9時間労働までなんだってばっ!! 10時間も働いてられっか!!
2000年4月6日(木) ざけんな、Y下! 晴/残業 1:55 (+0:30)
当初の目論見では最初に頑張って目処を付けて、後々優雅に……って思っていたのに、こんなに頑張っても目処が全く付かないってのは、このままエンジン全開状態で最後まで行ってしまうってコト?! イヤだよっ! 何と言われようと、嫌なものは嫌なんだよっ!! くっそ〜っ!
出来ないものは出来ないので毎日のように「無理そうです」って申告してるのに、本当に深刻なことが伝わるには、まだ時間が必要みたいでね……。今の段階では全力疾走して、一応スケジュール通りには終わっちゃってるんだよねぇ……。でもそれって私の犠牲の元に成り立ってるから……こんなん「間に合ってる」なんて言わないのさ。「間に合う」ってのは定時内に仕事が片付くことを指してるのっ! そこんとこ解かってない人が多いから世の中参っちんぐなんだよねぇ……。誰かが必死こいて残業バリバリして間に合ってる状態なんてのは、「間に合ってない」ってのと等しい状態なんだよねぇ。
──私、今、昼休みもないもん……。
話は目下憎しみの対象のY下に移ります。
昨日の段階で使えないことがよーく解かったY下ですが……もう「使えない」だけじゃ済まされない何かを感じます。
昨日のY下ショックにもめげず、今日もまた別の部分で「これならY下でも知ってるんじゃ……」と思われるところを聞いてみました。普段の私ならとっくに見限っている筈ですが、今、本当に藁をも掴む状態ということに加え、T中先輩から昨日届いた「使えるものは死体でも使え」という忠告メールの影響もあって、思わず質問してしまったんですね。そうしたら……答えではない何かが延々と返って来て、時間ばかりが無駄に消費されたので、もう二度と聞くまいと決意を新たにしました……。
「使えねーよ、あんな奴」と偏見さながらに思っていた訳ですが、この偏見、誤解ではなく理解だったみたいですヨ。本っ当っにっ!使えないんですっ!!
こんなふうに「箸が転がってもY下が悪いんだっ!」という勢いで苛立っている私に、Y下は更に追い討ちを掛けます。
以前にも書いたと思いますが、Z社は勤務時間が9時〜18時か10時〜19時で、コアタイム10時〜18時の9時間拘束なんですけど、Y下の野郎……今日なんか10時に出社して18時に帰りやがってん! 許されるかっ?! 取り締まれよっ、Z社!!
しかも……しかもしかもしかーもっ! 追い討ちは怒涛の勢いで押し寄せます。今日の帰り際にY下が私に向かって言ったのさっ!
Y下 「悪いんだけど、1000円貸してくれない?」この私から金を借りやがったっ! 信じられんっ!!
もーあんまり頭来たので、デカイ声で「お金ですかぁ?! 嫌ですよ。Y下さん、お金のことで良い噂聞きませんよっ!」っつって突っ撥ねたのにしつこくてさ……。(注:実際、Y下の金関係の噂は酷いものが飛び交っている……。社長から200万円借金してるとか、毎月給与天引きで会社に借金を返してるとか、色々……)
「明日絶対返してくださいよっ! 明日返してくれなかったら会社に言って、給与天引きにしてもらいますからね」ってことで、結局1000円貸す羽目に……。あの人に金貸すなんて……一生の不覚……。
明日の見所は、「Y下に貸した金は返ってくるのか?」ってコトと、「明日の残業は2時間を超すのか?」ってコトですね。
職場にてY下を見るなり朝一番に私が発した言葉。
2000年4月7日(金) 意識清涼化の幕間 晴/残業 0:00 (+0:30)
「Y下さん。お金返して下さい」私の言い方も口調もタイミングも、ある意味どうかしていました。それは承知しています。でもねぇ……抑えきれない何かがあったんだよね……私にもさ……。
──で、Y下だよ。あの野郎、私の言い方(態度も含むと思われる)にムッとして、不機嫌そうに財布を取り出し、「ハイ」と言って1000円札を突き付けるように返したんだよね……。マジ、胸倉掴んで
「『ハイ』じゃねーだろっ! 『ありがとうございました』だろっ!!」と怒鳴りつけたくなりました。いや、実際にはやってませんよ。(←当たり前)
どんなに私の言い方に腹立たしさを覚えようと、彼は私から金を借りた身なのです。そこんとこ、忘れちゃあいけません。朝一番で「金を返せ」とぞんざいに言われるのが嫌ならば、私からお金なんか借りなければ良いのです。
私も相手がY下でなければ1000円を貸すことくらいで目くじらを立てるほど狭量じゃないつもりです。でもねぇ……Y下じゃ……。1000円貸した日、早速報告メールをT中先輩に出したら、こんな返事が来たんだわ。
マジ?? N**終わる前に俺も千円貸したよ。T島氏が返してくれたけど…。そのときには、「社長に金借りなきゃ…」とか、言っていたんだが。──なんでY下に貸した金がT島さん(Y下と仲の良い別会社の社員)から返ってくるのさ……。
あの人、すごく金にルーズだから。よく、社長に借りてるみたいだよ。だから、頭上がんないんじゃないの? 速攻返してもらったほうがいいよ。
何て言うのかね……私の偏見を後押ししてくれるメールだよね……。以前友達が「嫌いな奴ってのは、後からその理由を証明してくれるんだよ。事あるごとにね」という名言をくれましたが、Y下がまさしくそんな感じです。
大体、通勤のための定期は持ってるんだから、他人から1000円借りるという選択肢を選ぶ前に、何か買いたくても1日くらい我慢して家に帰れよ。それが出来ないなら、自分を嫌っているらしい年下の女に金をせびるよりも、交番にでも行って嘘の事情をでっち上げて貸してもらえ。私だったらそうするぞ。良い交番に当たれば貸してくれるぞ、1000円くらい。その代わり、住所・氏名・電話番号は控えられるけど。
結局この日、私とY下の会話は、この朝の「金返せ」と帰り際の「お疲れ様でした」だけでした。目の前に座っていながらにして、目も合わせない、会話も交さない、お互いに完全無視の世界。来週からも多分この調子じゃないかと思われます。
どうでもいいと思う傍らで、我ながら凄いコトになってるな〜という具合に変に面白がっている自分がいます……。なんなんでしょう、私は……。疲れているのでしょうか……。
そう、憑かれ……おっと、疲れていると言えば、私はこの出向先Z社に来てからエラく疲れています。新しい環境というのはいるだけで既に疲れるものですが、このZ社に関しては仕事内容もちゃんと疲れるものなので、私の疲れ具合も正当性を帯びているのではないでしょうか。
それこそ過労死してしまうような人達から見れば、私の勤務時間などはちゃんちゃらオカシイままごと程度なのは解かっています。でも、何度も言いますが、私は最低レベルに合わせて比較対照した挙げ句、自分が幸せだなんて思いたくないのです。私より恵まれた立場の人がいれば、やはりそちらに視点を合わせて自分の環境をより良いものに変えて行きたいのです。
地球の裏側で明日の食べ物さえままならずに飢え死んでいる人がいる傍らで、よくもそんな事が言えるなっ!という突っ込みも解かります。しかし、自分の意志の力や努力次第で今よりも良い状況がゲットできるのならば、しなければ嘘だと思うのです。
自分より恵まれない人がいるから、自分も苦しみに耐えなければならない、というのは絶対に間違っていると思います。悪い方向に足並みを揃えることで無駄にエネルギーを消耗するなら、良い方向に皆が向かうように、まず率先して己が幸せになるようにエネルギーを使った方が有効な筈です。物理的にも精神的にも豊かな人間が増えれば、自然と世の中自体が良くなるでしょう。薄っぺらく言うならば、世界のどこかで理不尽に苦しんでいる人を放っておくような世の中ではなくなる訳です。
物理的な話と精神的な話、具体的な話と抽象的な話が混ざり合って解かり難い話になってしまいましたね……。話を戻しましょう。
このZ社……疲れはするし、「良いか悪いか」と聞かれれば「余り良くないような気がする」という消極的に逃げ腰の感情を抱く訳ですが、前のN**社の出向当初よりは全然ストレスはない状態のようです。もっと言うならば、現在の状態と言うのは新卒直後に勤めたN社のときに抱えていたストレスの、100分の1も生じていない状態らしいのです。
──何故か。答えは簡単です。「まぁ1ヶ月のことだし」と期限付でこの状況を受け止めているからなのでしょう。だから泣き言は言いつつも何だかんだと頑張ってしまう……こんなふうに変に1ヶ月を頑張ってしまって、結局会社に良いように使われる……このパターンはもしかして、私がせせら笑っていた典型的な残業地獄サラリーマン泥沼転落コースなんじゃ……。今週末に頭を冷やしてそう気付きました。
多分頭を冷やす一因になっている、やはりT中先輩のメールを紹介しましょう。
昼休みもないようじゃ、まさに、GAME屋みたいじゃないか。上(設計だの、営業だの)のミス(そんな仕事を適当に受けてる)を下が肩代わりしてたら、体もたんよ。海外放浪癖のある先輩からの、酸いも甘いも経験し尽くしたと思われる、非常に真っ当な、でもなかなか貰えない意見。「良いなぁ」と思う感性を持つ先輩が同じ会社にいて良かったよ。T中先輩は基本的に我関せずタイプの人なので、実際に(物理的に)助けてくれることなどはマズ無いのですが、こういう意見を言う人が身近にいると、それだけでも心が和みますね。
「はずせない用事あるんで、帰ります。」
って帰っちゃえ!! なまじ、甘い顔して付き合ってると、調子にのって確信犯的に
「お、この子、強く頼めば断らないな。いいや。この際だ泣いてもらおう。くっくっくっ…」
ってなるぞ。まあ、断りずらいのは分かるんだが、こればっかりは妥協したら駄目。会社の思うつぼだよ。
「いやー本当はやっていきたいんですが、なにぶん外せない用事が…」
って感じで、ばしばし断る。(あまり、向こうの人と仲良くならないうちがベスト) そのうち、あまり言われなくなるから、そしたら、
「だから、終わらないって言ったじゃないですか。」
「大体、無理な仕事は言えって言ってたじゃないですか。」
「最初から言っていたのに何を聞いていたんですか。」
あまり派手にやるとS藤さんみたくなるけど、これは程度の問題だから、そこまで酷い仕事の場合はどんどんやってOK。これは遊びでも同情でもなく仕事なんだから、COOLに行かないと。一度でもT木氏を甘やかすとろくなことにならんぞ。社長には、
「出来ないって言いましたよね。」(技術的、工程的にも)
「私が自分を犠牲にしてまで残業するタイプじゃないって知ってますよね。」
「それでも、出来るだけの努力はしました。」(昼休みなしで)
これを、熱くならずに、淡々とT木氏に言って終わり。これで1ヶ月で終わるだろ。自分の仕事だから、出来ればちゃんと終わらせたいってのは解かるが、そうゆうプライドはそれに見合った仕事に取っときな。
T中先輩関係の話題の最後に、同メールから私の心に響いたT中先輩の名言をご紹介しましょう。
辛抱は、さて、話を戻して。
「仕事を中途半端でやらなきゃいけない事に我慢しなくてはいけない事」
に辛抱するのだよ。
何にしても、忙しい最中に放り込まれると、段々自分を保つ意識が弱くなってきて、徐々に自分の中に持っていた筈の明るいエネルギーや思考力が消耗されて、最後には頭のどこかが麻痺したようになって、淡々とその日を遣り過ごす……って感じになって行きますね。
それこそ自分の時間を充分に楽しめるほど持たなくなると、家に帰って寝るだけ、もしくはテレビを見るとかゲームをするとか「努力をせずに何となく時間を潰す」という方向に走り、本当に自分にプラスになることが何も残らない、非生産的でつまらない生活になって行きますね。
「あと数日で土日だから……」とか、「1ヶ月の辛抱だから」とか、当座凌ぎの自分を誤魔化す方向で遣り過ごして、結局振り返ったら莫大な時間を無駄に浪費していた……なんてことにならないよう、常に自分をしっかり持っていないとなぁ……。
ま、確実に言えることは、忙しすぎるとどんどん正常な意識が麻痺して、間違った方向に考えが向くようになる可能性が高いってコトですね。幕間ごとに意識を清涼化しないとどんどん腐って行きそうだ。気を付けようっと。
天気もどよどよ……私もグッタリ。なんで週初めからこんなに疲れにゃあかんのじゃ……。
2000年4月10日(月) 気持ち再確認 曇後雨/残業 1:20 (+0:30)
今日は19時から会議だったんだよね。社内的な調整会議に一介の出向社員を出席させたって仕方ないだろう……。一応今日配られたスケジュール表には私の予定は4月までしか書き込まれていなくてホッとしていたんだけど、私が所属しているチームの頭が「5月は色々立て込むなぁ。まぁ1人増えたから大丈夫かな」とか呟いているのがスルリと耳に入ってきて身が竦んだよ……。増えた1人って誰? わ……私のコトじゃないよね……。私、来月はココにいないつもりよ? 分かってる??
何度も何度も通ってきた道のような気がするけど、「暇で楽でぼんやりした職場」にいるとプライベートはそりゃもう充実するんだけど、何となく「こんなことしてて大丈夫かな……」と不安になって、つい密度の濃い職場を求めちゃったりするんだけど、じゃあいざ密度の濃い職場に行くと、「結局本筋じゃないことでクタクタになってプライベートで何も出来ないくらいなら、自分の時間が確保できる暇な職場がいいっ!」と思ったりするんだよね……。隣の芝生は真っ青、無いモノねだりまくりの世界……。
まぁ今の職場は「密度が濃い」っちゅーより、ただ単に大変なだけだからブルーになるのかも。本当に遣り甲斐のある仕事なら楽しいのかな……。それでも残業は30時間が限界だけどね、私の場合。
本当にやりたいことならいざ知らず、「しょせん仕事」という範疇でいくら面白い仕事を与えられようと、やっぱ「仕事」は1日8時間でいいよ。最低8時間も拘束されてるんだから、残り時間は1分たりとも無駄にしたくないね。今日それを改めて再確認したわ。
黙って頑張れば頑張るほど面倒なことを押し付けられそうな勢いなので、今日は思いきって、目をマジにして私の直属の上司に「無理だと思います。技術的にも時間的にも」と言い残して、定時で上がってきました……。
2000年4月11日(火) くたくたVer.1 晴/残業 0:00 (+0:30)
定時に帰ったのにくたくた……。定時っつっても19時だからなぁ……。朝遅くて夜も遅いより、朝早くても夜早い方がいいねぇ……。
余り馴染むと「あの人は技術的には頼りないけど、頑張ってくれたから残ってもらおう」なんてコトになりかねないので、いつも溜め息吐いたり、昼食を独りでさっさと済ませて残り時間はネット見てるか寝てるかで、孤独のオーラを滾らせたりと、細かい演出に精を出しています。
まぁ溜め息は演出じゃなくて腹の底から出ているし、昼独りで食べるのは好きでやってることだし、昼に寝てるのはそうしないと持たないからだし……すべて追い詰められた挙げ句に滲み出てしまった行動なんだけどね……。
プライドに障るかもしれなけど、それでもやっぱり1ヶ月で先方から契約切ってくれると嬉しいなぁ……。
技術的にキツそうなことは初めにちゃんと提示していて、先方の「何でも聞いていいから」という口約束の元に人員を2名用意されたんだけどねぇ。相手の言葉通りつまづく度に聞いていたら、「あそこに本があるから自分で勉強して」と言われて……。
──いや、あの、時間的に余裕があればそうしますけど、コレ今月中に仕上げるんですよ?! 全部勉強してたら間に合わないんですけど……。調べられるところは調べてるんですけどね……調べても分からないところだけ聞いていると、調べて分かる量をはるかに上回るだけなんですけどね……。
どいつもこいつもっ! しょせん口約束は口約束に過ぎないんだ……っ!
もうこうなったら思いっきりヤバめの人を演じて積極的に追い出されてみようか……と真剣に悩み出す始末。ついこの前まで良い見本がいたもんな。S藤さんを演じたら1ヶ月を待たずして追い出されるような気がするんだけど……あの人を演じるのは勇気がいるからなぁ……人として。
くっそぅ……。昨日ようやく定時上がりが出来たと思ったらすぐコレだよ……。
2000年4月12日(水) くたくたVer.2 晴/残業 1:00 (+0:30)
今は本当にやることが山積みだから、帰りたくても帰れないねぇ……。私がもっとスキルがあったら多分早く帰れるんだろうなぁ。
「分かってても物理的に仕事量が多いので出来ない」ってのと、「本当に分からない上に時間的にキツイ」ってのなら、前者の方が楽だろうな……。今は霧の中にいて、なのに〆切はがっちりあるので辛いっス。
最初の数日は本当にチンプンカンプンだったのが徐々に分かりつつはあるんだけど、この調子だと「よし、慣れた! 何でも来い!」って頃に納期なんだろうな……。
ちょっと〜〜っ! も〜〜腹立つ〜〜〜っっ!! なんで私がこんなに残業しなきゃなんないのよーーっ! この私がっ!
2000年4月13日(木) 記録魔の末期症状 晴/残業 2:00 (+0:30)
早く帰りたい一心で勤務中はそりゃもう集中してて、それだけでも充分疲れるっちゅーに、加えて残業なんかしちゃったらもう息の根止まるってば……。休み無しで10時間ぶっ通しだぞ……何だかんだ言って生真面目に働く自分が憎いよ……。
眼も痛いほどに疲れてるんだよね。なんか視力が急激に低下しているような気がするし。メガトレ(詳細は【日常エッセイ】No.19「アヤシイ品々」参照)もさぁ……視力回復関係の掲示板とか見てみたら意外(?)にも評判が悪くてね。「近眼の人には良くない」「これで視力が落ちた」とかいう書き込みもあって、ちょっとビビってます。まぁ白状すると、ここ最近はずっとサボってたんですけどね。
納期まで残り11日……早く終わらないかな……。毎日のように「無理です。絶対に間に合いません」って訴えてるのに、見事なくらい聞いてくれないしなぁ。「大丈夫、大丈夫。間に合ってるじゃん」って……大丈夫じゃねぇよ。「間に合ってる」んじゃなくて、「間に合わせてる」んだよ。残業してる段階で既に仕事量は過多なんだよ。アタシャくたくたなんだよ。心の底では逃げ出すことばかり考えているんだよっ! くっそ〜!
怒りはともかく……本当に間に合わないっちゅーに……どうするつもりだろう……。恐いよー……。
私がこんなに辛いのに、Y下の野郎は毎日定時帰りです。時には定時より前に帰っていることもあって、シャープペンを片手に躍り掛かってやりたい心境に駆られます。
元からの悪感情に相俟って、恨み辛みに逆恨みで拍車が掛かり、私の怒りのボルテージもエンジン全開です。(断っておきますが、私は自分が理不尽なことを言っていると自覚しています。でも今はそんなことが問題じゃないんですっ)
こんな怒りのエネルギーを発散する時間さえ奪われつつある今、私ってば本来持っている記録へのリビドーを妙な具合に発展(……と言うより発酵って感じか?)させたらしく、最近ではY下の退社時間を記録し始めています……。
最初はデスクトップ上に付箋で「2000/4/7_18:02」という具合に簡易版の控えめなメモを残しておいただけだったのですが、当然ながら日を追う毎にこの付箋が多くなってきて……。普段はVBの画面に隠れてそれらの付箋も見えないのですが、ふとした拍子にすべてのウィンドウが閉じると、そこここに意味深な日時が記してある付箋が貼ってあるという……。
私のマシンのデスクトップもかなり怪しいらしく、Z社の社員から「……これは何?」と胡乱げに聞かれちゃったりしてさ。思わず「いや、ハッとした瞬間を記録しておこうと思って……」とか、訳の分からん返事を返しちゃったり。
──これもヤバめの人の演出になって良いかな……はは……。
あまり不審がられても本意ではないので、本日これらの付箋をすべて剥がし、ちゃんとした表としてExcelにまとめることにしました。(←どんどん本格的になってるだけ)
この話をしたら、母からは「嫌だわ〜。アナタのやることって恐ーい……」と眉をひそめられ、友人Zからは「アンタ……鬱憤の晴らし方が鬱屈してきてる……」と言われ、私の内部の評判もうなぎ下がりです……。
──いいんだもん。だってY下、ムカツクんだもん。こんなことしたって何もならないって分かってるもん。でも記録するの好きなんだもん。放っておいてくれ……。
大学の時の同じクラスに、冬になるといっつもピンクか黄色のトレーナーを着てくるM田くんって男の子がいてさ……。「ピンキー」ってあだ名を付けて、冬の間中、毎日のように服装をチェックしてたことがあったっけな。その頃の手帳とか見ると日付の横に小さな文字で「ピ」か「キ」か「他」の文字がほぼ毎日の勢いで記されてて、我ながらこの意味のない行為にちょっと薄気味悪さを覚えたりもしたよ……。でもさ、当時どうしてもピンキーの服選びの規則性を知りたかったんだよね。あとM田くんがピンクと黄色のどっちをより好きなのかも。
このささやかな記録がM瀬というクラスメイトに見付かって、「鷹瀬ぇ……それ、好意が絡んでないのが分かるだけに、恐いよ……」と怯えられた記憶もあるな……。でも好意が絡んでたらもっと恐いと思うんだけどねぇ。
ま、そんなことはどうでもいいのだ。早く帰りたいのだ。今日の帰り際に、「明日は定時で帰ります」って布石打っておいたら物凄く驚かれた……。そんな驚く相手を見て、私も驚いた……。
取り敢えず(私の中では)4月一杯でZ社を去る予定なので、本日が丁度折り返し地点となります。──って言うか、折り返し地点じゃないと困る……。たった2週間しか勤めていないのに、長い長い……。
2000年4月14日(金) 折り返し地点 曇/残業 0:00 (+0:30)
書きたいことは山ほどあれど、書けることはそのほんの一部。今回はZ社の雰囲気でも記録しておこうかな。
最初は会社の隅っこの方に座っていたんだけど、私に与えられたマシンの性能があまりにオンボロなので仕事にならなくて(4月4日参照)、せめて空き容量100MBの環境は欲しいというような希望を出したらアッサリ通っちゃってさ……結果、今週初めには会社のド真ン中にあるマシンと席を与えられてね……。下からの要望に直ぐ応えてくれるZ社……凄く良い会社だと思う……思うけど……今回のこの件に関しては「……失敗した……」としみじみ思った……。
別に座席位置でどうなるモノでもないけど、やはり隅の席とド真ん中の席じゃ、比べ物にならないほど隅が良いよ……。出向社員はさ、出向先の会社に過度に馴染む必要なんかないんだから、隅でそっと仕事している方が楽……。
そのZ社のど真ん中で堪能する会社の雰囲気ですが、これがなかなか良いんだよね。社員同士はベタベタしない程度に仲が良いように見えるし、仕事中は黙々と各々作業に取り組んでいるし。かと言って全くの無言かというとそうでもないし。上の人もしっかりしてる(ように見える)しね。下からの要望は柔軟に吸い上げるし……。毎日必ず簡易版の進捗報告をメールでして、週に1回進捗報告会とかして、その時の今後のスケジュールなんかや上下間で意思確認とかしたりして。──っちゅーか、コレが普通なのかもね……T社が駄目駄目なだけで……。
こんなZ社の唯一にして最大の難点は労働条件が過酷なコト。社員の人なんか週平均50時間くらいは働いてるし、私が配属されたチームはその中でも特に過酷なチームらしくて、週平均60〜70時間働いてるんじゃないかな。仲良しになりつつある同じチームの女性は、一番大変な時で週100時間働いたこともあるんだって……。
その人が言うんだよね。
「もー本当に、鷹瀬さんが来てくれて助かってるんですよ。これからも期待してますっ!」いや、あの……ワタシ、来月はいないつもりなんですけど。
そう思っても口には出せず、「あはは」とか当たり障りの無いの乾いた返事しかしていませんが……。彼女のことは好きだし、雰囲気は良いと思うけど、この労働条件は物理的に無理……。早く脱出したい……。
なんだか今日は仕事が順調に進んでねぇ……。仕事に心を煩わされないと、今度は自分の生き様に目が向くんだな。(←私もね……) お陰で今日はブルーだよ……。はぁ……動くにはもってこいの春なのに、何をグズグズしてるんだか……。
2000年4月17日(月) 真実紙一重 晴/残業 0:25 (+0:30)
Z社に出向してからと言うもの、T中先輩に「不幸自慢」というタイトルで、出向先の様子や現状、加えてY下の生態観察記録などをこまめにメールで報告しています。
当初は初日報告だけで終わるだろうと予想していた不幸自慢……いつの間にやら第5弾と順調に回を重ね、長期連載の気配が濃厚です。
主な内容はこのサイトに書いていることをコンパクトにまとめているだけなのですが、他人の不幸は密の味……を地で行く人だけに、この不幸自慢メールは不本意ながらT中先輩に大好評です……。私の状況を確認して、自分の環境の方がマシということに日々感謝の念を抱いているみたいですネ……。所詮人は独りで生きて行くのさ……。
そんなT中先輩が先日のメールでこんなことを言って来ました。
無事に終わることを祈ってますんで。あっはっは! 発想が遅れてるぅ! もうやってるもんね!! テーマは「不幸自慢」じゃないけど。──なんて高笑いしている場合ではないのです……。
そのうち、一冊の本にしてください。「私の不幸自慢」とかいって…でも、そうゆう本ないから面白いかもよ?
もしくは、そうゆうネタこそ、WWWでHPつくると面白いだろうね。いろいろな人の不幸が聞けるし。(シャレにならない不幸(事故とか病気)は辛いが…)
最近になって「もしこのWebサイトが同僚にバレたらどうなるんだろう……」と、ちょっと真剣に恐くなることがあります……。純粋な確率から考えても、そんな心配は無用だと思うんですけどね……時々ね……。バレたからといって、どうなるものでもないとは思うんだけどね……。ここで書いていることを見て、「裏切られた」と思われるほど親しくしている人なんか会社にいないし。ただまぁ余り威張って見せられるものでもないだけで……。
出向という勤務形態は面白いもので、多分、会社勤めによって発生するストレスの大部分を回避することが可能です。回避できるストレス──それは「責任」であったり「束縛」であったり様々な事象が起因となりますが、その中で最も比重を占めているストレスの原因は「人間関係」ではないでしょうか。
2000年4月18日(火) 出向という勤務形態 晴/残業 0:00 (+0:30)
「出向」という、言わば「お客サマ状態で勤務する」ということは、「余計な付き合いをせず、仕事だけしていればいい」という、ある意味では私の理想とする勤務形態でもある訳です。T社に勤める前に短期で派遣をしたことがありますが、あの時もこんな感じでした。
「出向や派遣は責任感がない働き方だ」という見方もありますが、「本当に嫌なら辞められる」「ここは本当の居場所ではない」という(精神的な)逃げ道を用意しながら働くことが出来るのは、自社勤務(もしくは正社員)とは比べ物にならないほど気が楽なのです。
会社を辞める理由の3位以内に「人間関係」が挙がる今の世の中で、出向・派遣は(ある意味では)救いの勤務形態であると言えるでしょう。(逃げの勤務形態とも言えるかも……)
しかし……と言うよりも、勿論と言った方が良いですね。勿論、出向・派遣にはデメリットが豊富にあります。
幸運にも良い職場に巡り合っても、出向・派遣の身分ではこの幸運はしょせん一時的なもの……。出向・派遣のメリットにもなり得る、「多くの会社を覗くことが出来る」という点に関して言えば、会社というのは正社員として属さない限り見えてこない面がたくさんあるので、覗き見程度では結局は何も分かったことにならないという事実もあります。
他にも「落ち着かない」「着実な地位を築けない」、派遣に関して言えば「定期収入の保障がない」「年齢の上限がある」など、メリットを超えるだけのデメリットがあるからこそ、メジャーな雇用形態ではないのでしょう。
それでも出向・派遣は、下手な重責を負うのが嫌な人、人間関係から生じるストレスを回避して働きたい人にとっては、かなり魅力的な勤務形態ではないでしょうか。
これが良いか悪いかの論議は全くの別問題ですので、私がこの出向・派遣という勤務形態を安易に推奨していると誤解しないで頂きたいのですが……。
会社は、どっぷり浸かることが出来れば……いや、正確には、どっぷり浸かっても後悔しない良い会社に当たれば、絶対に正社員の方が良いに決まっています。面白い仕事や重要な仕事は、どう考えても余程特異な事情がない限り、部外者である出向社員に与えるよりも自社の社員に与えるのが普通でしょう。
また責任を嫌って派遣を選ぶのもひとつの勤務形態ではありますが、仕事とは本来責任が付いて回ってこそ充実感があるのです。ストレスの原因にもなる「責任」は、代わりに達成感や充実感というご褒美をもたらしてくれるのですから。
しかしこれらは微妙な問題で、責任が重ければ良い仕事かと言えば、そういうものでもありません。また、やりたいことと仕事が一致しない場合、自分の情熱をどこに掛けるのかによって仕事に対する「最も良い姿勢」はまったく違ってきます。要は自分の人生の照準をどこに合わせるか、なのです。出向・派遣という勤務形態は、多岐に渡った人生選択をする際に第三の可能性を提供してくれるのではないでしょうか。
私が出向・派遣という勤務形態を好んでいるのは、今までの話とは少し違って、何と言っても「人間関係が希薄」だからです。人付き合いを拒絶しているのかというと、決してそんなことはないのですが、会社でよく遭遇する「飲み会」や「社内行事」などと無関係に会社勤めをしたいとなると、正社員では色々逃れられない柵(しがらみ)が生じてしまうのが現実です。まぁ私なんかは行事関係オール不参加で、既にそういう柵とは無関係に会社勤めをしている訳ですが、これも出向せずにどっぷり自社勤務という状況下でやるとなれば、今よりも軋轢は大きいと思います。
「会社では、仕事以外のことに心を煩わされたくない」──このささやかな願いを叶えるために、出向・派遣という勤務形態にまで思いを馳せなくてはならないという状況は、本当は一笑されるべき馬鹿馬鹿しいことです。こんなことは仕事をする上で基本になっていなければならないことだと、私は思います。
自社と出向──どちらが良いかと聞かれると、素直に出向とは言えません。正直言って、今の出向先ではなるべく深入りしないよう黙々と仕事をこなしているだけなので、人間関係のストレスがない代わりに人との関わり合いの中から生まれる楽しさも一切ないつまらん状態です。こんな状態を望んでいる訳ではないのですが、All or Nothing で気持ちを問われれば Nothing の方を取ってしまう……と、そんな感じなのです。
普通に自社で同僚たちと勤務時間内にコミュニケーションを取って、楽しく会社勤めが出来ることこそ理想であり、基本であって欲しいことなのに……。「コミュニケーションは飲み会や社内行事で築きましょうね」という慣習は、いつになったら完全に消え去るのでしょうかねぇ……。
タイトル通り、いきなり複雑な展開になってきました……。まずは本日の出来事を話す前に、昨日の続きから話を進めて行きたいと思います。
2000年4月19日(水) 複雑な展開 晴/残業 0:15 (+0:30)
出向の良いところは「様々な会社を覗くことが出来る」こと──この話の延長線上には、「そうやってたくさんの会社を見て、自分が良いと思える会社に出会い、そこに正式に勤めることが出来れば、就職における悲劇の大半は回避できる」ということがあります。新卒時の就職活動などは、会社というものが未知の世界である上にまだ世の中が判っていないこともあり、入社後の理想と現実のギャップは果てしなく大きく、落胆は多くの人の訪れるのが一般的でしょう。
雇う側も雇われる側も、たかだか数回の面接でお互いを充分に理解できる筈がないし、大抵の場合、会社というヤツは実際に勤めてからその実態が判明するものです。会社側にしても、実際にその人の働きぶりを見てからでないと経歴書だけで評価を下すことは難しいでしょうから、それは同様でしょう。
一般的な基準での良し悪しに加えて、自分に合った雰囲気を持つ会社かどうかということを入社前にクリアにしておくことは非常に困難です。その点、出向などで暫く様子を見た上でお互いがお互いを気に入り、両者の了解のもとに引き抜きなどが行われた場合、通常の就職活動で入社するよりも幸福で平穏無事な展望が用意されている確率は非常に高いと思われます。
──これは出向の大きなメリットでもあります。
さて、ここで本日の本題に入りたいと思います。
この「通常よりは幸福で平穏無事な展望が用意されている確率が高い」であろう引き抜きの話が、私の身に起こりつつあるようなのです……。タイミングが良すぎてちょっと恐いです……。
事の起こりは昼休みでした……。
いつも家からお弁当を持っていって、モニターの前で独りでひっそりと昼食を取っている私ですが、本人的には別に独りでいることを寂しいと思ったことはありません。Z社に出向してからというもの、ほとんど毎日会社にいる間は≒(ニアリー)無言で過ごしていますが、これが不思議と孤独ではない。何故かと言えば答えは簡単です。「ココは私の本来の居場所じゃない」と思っているからなのでしょう。
以前Q社で派遣の人が独りで昼食を取っていて、「寂しくないのかなぁ……一緒に食べようって声を掛けてあげた方が良いのかなぁ……」と随分迷った記憶がありますが、実際に自分が出向の立場になってみると、そのような考えがいかに見当外れかが分かります。まぁ人にもよるのでしょうが、少なくとも私は出向先で独りでいることは孤独どころかむしろ気ままでイイ感じなのです。
ですが、かつての私が派遣社員が独りでいるのを見て「寂しくないのかな……」と心配したように、Z社の私の隣席のYさんという女性も、私を見て同様のことを感じたようです。
「鷹瀬さん、今日もお弁当? もし良かったら私も外でお弁当買ってくるので、あっちで一緒に食べませんか?」嫌いな人からこんなふうに声を掛けられたら、「独り気ままにやってんだから放っておいてくれ」とうざったく感じたでしょうが、私、Yさんのコトかなり好きなんだよねぇ……。深く付き合ってないから何とも言えないけど、仕事をバリバリと、しかし楽しげにこなしているし、出来る人!って感じがするし。新卒時に勤めた大企業N社の直属の上司=憧れのMさん(女性28歳)を彷彿とさせる人でさ。こういう人が気遣ってくれているという事実が非常に嬉しくてね……。
でも私、あと7日でZ社を去る予定だから、余り馴染むのもどうかと思ってちょっと困っちゃったんだな。そしたらそういう微妙な心情もちゃんと分かっているようで、「あっ、独りで食べる方が気楽なら遠慮なく言って下さいね」とか先回りして気を配られちゃって……。こうなるともう駄目……私、弱いんだ……こういう人の機微が分かる人って……。
こうしてZ社に出向してから初めて、Z社の人とゆっくり話す機会が巡ってきたんだな……。
話の導入は「ウチの雰囲気はどうですか?」ってな感じで始まって、「ああ、これが本題だったのね」という話題は比較的すんなりと始まりました。
Y 「今鷹瀬さんにやってもらってる仕事って、イレギュラーで申し訳ないくらい面倒なプロジェクトなんですよ。でも鷹瀬さんは放り出さずにしっかりと取り組んでくれてるし、人に頼らずにやろうとしているのが伝わるし、呑み込みも速いし、ウチの上の人達も鷹瀬さんのことを凄く高く評価してるんですよ。結構女の子って面倒な仕事だと途中で逃げちゃう子が多いんですけど、鷹瀬さんは全然逃げずにちゃんと乗り越えて、どんどん吸収しているのが分かるし、成長曲線のカーブがきつくて皆期待してるんです。勤務態度も真面目だし、社内での評判が凄く良いんですよ。──で、もし、鷹瀬さんが嫌じゃなければ、このプロジェクトが終わった後も引き続きお仕事をお願いしたいってウチでは考えているんですけど……その辺り、鷹瀬さんの方はどう考えてます?」嬉しいと思う前に、愕然としました……。
「逃げちゃう子が多い」って……「逃げる」という選択肢があったのっ?! 私にはそんな選択肢はそもそもなかったぞっ?! 初日から「出来ません。無理です」って念仏のようにずっと言ってて、アレって本人的には逃げのつもりだったんですけど……。でもZ社の人たちが寄って集って「大丈夫、大丈夫」って、ちっとも聞いてくれなかった挙げ句、全然助けてくれる気配がなかったから、仕方なく独りで取り組んでただけなんですけど……。実態は「人に頼らず」じゃなくて、「人に頼れず」なんだよ……。しかも胸中は「あと×日の辛抱……」とか、逃げ出すカウントダウンを心の支えにして毎日を過ごしてたんですけど……。
凄い誤解だ……。評価が高いのは嬉しいけど、この調子を永続的に求められても多分無理だよ……。
「成長曲線のカーブがきつい」なんてのは物凄く嬉しい誉め言葉だけどさ……。余談だけど、「性格がキツイ」とか「目つきがキツイ」とか「言い方がキツイ」ってな用法でしか「キツイ」という言葉を貰ったことがなかったので、「きつい」という単語が誉め言葉になるって今日初めて知ったよ……。はは……。
話を戻すけど、例え「誤解じゃ……」と思っても、評価されているというのは嬉しいものです。人並以上に真面目に働いている自負はあるので、そういうところもちゃんと見ていて評価してくれているんだ……という報われたような喜びもあります。業務時間中、一心不乱に仕事に取り組んでいても、残業をしてないことだけをチェックする馬鹿が身近に実在しますからね……。「残業する人しか評価しないから」なんてことを堂々と言ってしまう我がT社とはエライ違いです。(詳細は3月6日参照)
誰だってそうだと思いますが、評価されない環境で働くよりも、評価される環境で働いた方が良いに決まっています。
しかし、私は今回のプロジェクトを独りで任されて、自分のスキルのなさに本当に悲しい思いをしていたのですが、こんなんでも合格ラインなんだ……。独りで出向していて何となく比較するものがないものだから、周囲で目に付く一番出来そうな人を基準に自分の能力を測っちゃうんだけど、こういうキビシイ自己評価は我に返るとお釣が返ってきて良いかも……。
分かったことは、私よりももっと駄目な人は意外に多いらしいってコト……。まぁスキルがある人は出向などせずにちゃんとした会社で自社開発しているか、フリーで稼いでいるか、なのでしょう。
多分Yさんの言葉は事実よりもオーバーに言っているのだと思うので、100%信じて浮かれるほどおめでたくはないつもりですが、この言葉を幾分割り引いて受け止めても、やはり嬉しい言葉であることは事実です。これだけ話が分かりそうな土壌にいるのなら、私も本音を言わねば損でしょう。
鷹瀬 「いや、実は正直な話、Z社は環境も対人関係も物凄く良いと思うんですけど、勤務時間がちょっとキツイので、今回の出向は今のプロジェクトの納品が終わったら……要するに今月一杯で引き上げたいというような要望を本社に上げているんですよ……。なるべく残業をしたくないので業務中は密度濃く仕事をしているつもりなんですけど、今回のプロジェクトとかだともう物理的に仕事量が多くて、残業が必須じゃないですか……。こういう感じが続くのは無理なので、その辺りのことを先週末、本社にメールで送ったばかりなんです……。ただ今回の仕事は本当に勉強になったし、これで残業がなければ喜んで勤めたい、って感じではあるんですけど……」私も、こういう展開で何度もぬか喜びをしているので、もうさすがに今回は手放しで喜んではいません。「どうせポシャるよ」とか、「本当に残業せずに仕事が出来るもんか」とか、「たとえZ社と直契約結んでも、所詮正社員じゃないし、いざとなったら捨てられて後悔するよ」とか、「月給17万なんて正直に言っちゃったから、足元見られるかもね」とか、「実際に密に付き合ったらZ社だってT社と変わらんさ」とか……様々な抑制感情が働いています。
Y 「今回お願いしているプロジェクトは本当にイレギュラーで、こちらが無理な仕事を押し付けていることは皆分かっているんです。だから途中で逃げ出されても仕方ないってコトは皆も最初から分かってて……それでも鷹瀬さんがちゃんと受けてくれていて、こちらとしては『良い人が来た!』って大喜びなんですよね。酷い出向なんて入れ代わり立ち代わりゴロゴロ来ますからねぇ……。仕事が出来る人には是非残ってもらいたいんですよ。もし鷹瀬さんが残業をしない方向で仕事をしたいというのであれば、こちらでもそういう仕事を用意します。鷹瀬さんからリクエストがあれば柔軟に対応できるし、そういう点に関してはウチの会社は融通利きますよ。どうでしょう……残って頂けませんか? 嫌だというのを無理に引き止めることは出来ないですけど……」
鷹瀬 「……今のプロジェクトをやっていて、全然お役に立っている気がしないんですけど、こんなんでも我儘聞いていただけちゃうんですか?」
Y 「役に立ってないなんてこと全然ないですよっ! まだ2週間しか経ってないのに大体仕様は理解してるし、仕様上の矛盾点とかも見付けてるじゃないですか。いや、あの……失礼な話かもしれませんけど経歴書見させて頂いたんですよ、鷹瀬さんの。で……鷹瀬さんってR大卒なんですよね……? 皆で言ってたんですけど……どうしてT社に勤めてるんですか……?」(注:東大卒ならいざ知らず、私の2流の出身大学程度でもこんなふうに言われるというのは、それだけT社がボロボロだということなのでしょう……)
鷹瀬 「初心者OKで残業のない会社がT社しかなくて……」
Y 「ああ……そうなんだ……。残業っていうのがネックなんですね?」
鷹瀬 「はい。これだけは譲れない条件なんです……」
Y 「確かに事情が分からない人を最初から『初心者OK、残業しなくていい』っていう条件で採用することはないですけど、鷹瀬さんの場合はもう働き方とか分かってますから、ウチとかでも大丈夫なんですけどねぇ……。T社さんだと下請けになるから中間搾取が入って時給も低くなりますよね……」
鷹瀬 「でしょうね。今時給1100円くらいですもん」
Y 「ええっ?! 1100円っ?!?! そっ……それは酷すぎますよっ!」
鷹瀬 「月給は基本給17万です」
Y 「17万?!? か……可哀想過ぎるっ!! ウチに勤めたら鷹瀬さんくらいスキルがあったら倍近くは行きますよっ?!」
鷹瀬 「ば……倍ですかっ?!」
Y 「ちょっとウチの上司にその話してもいいですか? あの、先程の残業ができないってコトも勿論ですけど」
鷹瀬 「あ、是非宜しくお願いします」
Y 「まだ分からないですけど、ウチと直で契約とか結ぶ……って話が出たら、OKの可能性はあります?」
鷹瀬 「よく考えさせて頂くと思いますけど、可能性はありありですっ!」
Y 「分かりました」
もういい加減、ぬか喜びに飽きたんだ……。話が決定するまでは、余り考えないようにしようと心掛けています。ですが、もしもこの話が通ったら……同じ仕事量で給料が倍……とまでは行かなくても数万円アップするなら……移籍しちゃうかもね。たとえ契約社員でも、Z社の方がスキルアップも出来そうだし、話も通りそうだし、能力主義だし。
ま、決まるまで考えないことにします。ぬか喜びはもうコリゴリなんですっ。
昨日の件に関しては何の進展もありませんでした……。仕事は順調で、残業をせずに帰ってこれる状態なのですが、やはり落ち着きません。
2000年4月20日(木) プログラミングの快感 雨/残業 0:10 (+0:30)
──私の今後はどうなるんでしょうかね。
それは置いておいて、今日PG職に就いてから初めてプログラミングの快感というヤツを味わいました。
PGという職種は、向いている人にはとことん向いていますが、向かない人にはとことん向かないという、言わば極端な職業だと思います。しかしそんな極端な業界にも、「まったく向いていないと言うほどではないが、とことんハマれるかと問われれば絶対に無理だと思う……」という中途半端な位置に属す人間は確実に存在します。
私はまさしくその中途半端な位置にいる人間なのですが、本日丸1日掛けて複雑な処理のコード化に成功した時には、思わずモニターの前で外界から隠すように地味に握り拳を作り、更には「ぃやったっ!」と押し殺した声で歓声まで上げてしまいました。
以前の出向先N**社で簡単なルーチンワークばかりをこなしていたら、業務的には楽だったかもしれませんが、こんな快感は味わえなかったでしょう。そう考えると、Z社で自分のレベル以上の仕事を押し付けられるのは、大変だけど良いコトかもしれません。
この喜びの成功に至るまでの経緯も凄かったです……。徐々に完成しつつあるコードを打ち込んでいて、本当に最終段階に差し掛かった時なんかキーを打つ手が震えちゃって……。「さぁ今度こそ上手く行ってるんじゃないか」ってなトコロでプログラムを実行させようとしたら、心臓がドキドキして息苦しいほどでね。鼓動が鼓膜に響いて煩いくらいだったよ。
自分の中で余りに劇的な変化が起こっているんでビックリしたなぁ……。丁度長編小説を書いていて、あと数頁で完成──ってな頃になるとずっとこんな感じが続くんだけど、まさかプログラミングやっててこんな快感を味わえるとは思ってもみなかったよ。嬉しいというより不思議な感じだったわ……。
この後、実際に実行したプログラムが上手く動作した時なんか……もう……もう……。この時の昂揚感たるや、凄まじいものがあってね。心臓は早鐘打ちまくりで身体が揺れてると感じるほどだったし、クタクタなのに気分は爽快。こんな興奮は普通に仕事をしていてなかなか味わえるものではありません。
そうか……そう言えば丁度営業で初めて自力で契約を取ってきた時にもこんな快感があったっけな……。あの時の快感はもうちょっと外に向いたものだったけどね。
朝から晩まで黙々とモニターに向かっている技術屋さんや、ゼロ戦戦士の如く自分の生命を燃料に外を飛びまわる営業マンを見ていると「………………なんだかなぁ……」と思いますが、こういう人達が時々味わっているのであろう喜びのホンの一部を垣間見ると、なるほど気持ちも全く分からない訳じゃないかもな……と思いますね。
私なんかPGにはそんなに向いていないと思うし、やってる仕事もまだまだ面白味のないカスみたいな仕事だと思うし、更には積極的に好きでもないのにこんな喜びがあるんだもんな。好きでやってる人なんか物凄い幸せだと思ったよ。
やっぱ同じ時間を費やすなら、好きなことを仕事にしないと勿体無いとしみじみ思った。
19(水)より俄かに降ってきたZ社との直契約の可能性の話ですが……進展はありました……。そして現実は甘くないと痛感させて頂きました……。
2000年4月21日(金) 甘くない現実 雨/残業 0:10 (+0:30)
詳しく書いても仕方ないので、ちゃっちゃと要点だけ。詳しいことは元気がある時にまとめます。
まずタイトル通り「甘くない現実」として、Z社と直に契約したとしても給料が倍になる訳ではないという事実の説明から。現在私1人を雇うためにZ社(出向先)からT社(本社)に支払われている金額は、私が現在T社から貰っている額の余裕で倍以上らしいのですが(詳しい金額は言いませんでしたが、話しっぷりから50万円程度ではないかと……)、実際に私がZ社と直に契約を結ぶことになったとしても、T社に支払われていた額と同じだけ貰える訳ではない……と。
ま、そりゃそうだよね。会社−会社間の契約と会社−個人間の契約では、責任問題やその他諸々の付加価値が違うモンな。
では私がT社を辞めてZ社の契約社員になった場合の月給は、というと先方Z社は私の現在の基本給が17万円ということから、月20〜25万円を考えていると。いや〜予想通り、ちゃんと足元見られた気がする……。
ま、それは良いとして。ここで注意しなければならないのが、Z社は残業代が全額出る訳ではないので、この数字がほぼ額面になるということ。これが微妙な話の幕開けです。T社は残業代が全額出るのです……。(だからこそ皆ダラダラ残って稼ごうとするのかもしれない……)
T社の勤務時間は実働7.5時間、Z社は実働8時間。こうなると、Z社で残業ナッシングで勤務したとしても、現在T社からは(月20日間稼動として)毎月10時間の残業代は確実な+αとして支払われています。しかもZ社勤務で毎日残業オール0で退社できることは不可能に近いので、月平均20時間の残業をすることになるとして、T社に在籍しながらにZ社に出向していれば約3万円の残業代が上乗せされます。これに加えて出向手当、皆勤手当、調整手当……と細々とした諸手当を考慮に入れると、月額22万円程度は行く訳ですね。
たった数万円の差で正社員と契約社員の違いがあるなら、悔しいけれどT社に在籍していた方が効率が良いということになります。
Z社の人もこちらの気持ちをよく理解して下さっていて、こんな話になりました。
「そうですね。直接に契約を結ぶのであれば、もう少し鷹瀬さんに旨みがないと難しいですよね。分かりました。この件も上と相談してみます。でも、この月額20〜25万円程度という話は現在の鷹瀬さんのスキルに対するものですから、取り敢えずT社からウチに出向する形でお互いに様子を見て、『この調子だったらもっと難しい仕事を振っても大丈夫かな』って感じになってきたら月額をアップして直に契約していただく、とかいう手もありますよ。まぁこんな話は絶対に表沙汰には出来ませんが……」こういうぶっちゃけた話が出来るところがZ社の良いところですね。
Z社からは1ヶ月で撤退しようと思っていましたが、アホの社長が次に用意する出向先でまた1から環境を整えるよりも、仕事内容が技術的にキツくても、既に事情を分かってくれていて更には柔軟に対応してくれるZ社に残った方が良いに決まっています。
私がZ社に出向するだけでT社が潤っているという事実が既に腹立たしいのですが、同じZ社で修行が積めるなら、もう暫くT社に在籍して様子を見てから直契約の話は考えます……という結果になりました。
さて、今回はこういうことになりましたが、この世界、実力さえあれば引き抜きやお誘いは頻繁にあるそうなので、ちょっと頑張って技術的に厳しい環境に身を置いて、スキルを身に付けるだけ身に付けてとっととT社から逃れた方が身のためだと痛感しました。
私は現在ほぼ単身でZ社に出向しているものだから、本社の人間との関わり合いが全くなく、つい自分がT社の社員であることを忘れてしまうのですが、以前の出向先N**社に残っている連中は社長や多くの同僚と一緒に働いているので、T社の嫌な部分が毎日のように見えてくるようです。
仲良し同僚のH井君からこんな近況報告メールが届きました。
××さんっていたじゃない? 多分解雇だね。N**は先週の金曜日で終わりだったんだけどさ。まああんだけ覚え悪ければしょうがないけどね。でもあの人って社長が取ったんだってね。知ってる? T中さんに聞いたんだけど私と鷹瀬さん、M平さんはY口さんが採用して、S藤さんとか直ぐ辞めてった他の人は全部社長が採用したんだってさ(爆笑) やっぱりバカ社長はバカ社長だね(笑)「(笑)」という表記が多発している辺り、H井君もヤケクソになっている様子が窺えます……。
ちょっと話は変わるが○○さんとか△△さんて私らより基本給、滅茶苦茶いいみたいね。私らは職安の紹介状に基本給168,000円って書いてあったじゃない? ○○さんとか△△さんとかの時ってもっとよく書いてあったんだってさ。んじゃあこれはこれでそういう条件で入ったんだったらいいとしようや。問題なのは○○さんに何故か役職手当がついてるらしい……。よくわからんが社長と仲良くて、よく麻雀やるからだろうか、なんてあっちこっちで言ってるよ。
でもさ、あの人って経験にしたら2年くらいでしょ。仕事できるかと言われればダメじゃない。ぶっちゃけた話さ。他の会社の人がさ、「T社の入社条件は麻雀できることですか?」とか言ってたよ(笑) 麻雀できればこの会社出世も金も思いのままなんかねぇ(爆笑) あのM浦さんまでキレてたよ(笑)
それにしても……事実が明かされる度に新鮮にT社に対する嫌悪感が沸き上がりますねぇ……。なんでこの私がこんなクソ会社にいなくちゃならんのか──1日も早く脱出します。
……………………くっそう……今日も家に着いたのが21時過ぎ……。夕食終えてお風呂に入って、落ち着くのは23時だよ……。私の青春(?)を返せっ。
2000年4月24日(月) くたくたVer.3 晴/残業 1:40 (+0:30)
Z社の人達は本当によく働くんだよね……。社員の2割近くは会社に泊まってるし。アンタらは正社員で給料も良いだろうし仕事も好きなんだろうさ。でもな……私は薄給な上に仕事も好きじゃないんだ……。私には大好きな実家があってね、君たちのように会社に住みたい訳でもないんだ。アタシャ時間内に仕事を終えて、定時に帰りたいんだ。昼間、雑誌読んでて暇そうにしてたから質問したのに、その答えを19時過ぎてから返すのは止めてくれ……。教えてくれるだけ親切だよな……とは心の片隅で思う。思うがしかし、どうして時間内に帰るように努力しないんだよ……。そんなに会社の居心地がいいか?!
「残業が出来ないことは考慮に入れる」って……アレはなんだったの? 今こんな調子で、5月からキッチリ考えてくれるとでも……? きっと無理だよ。しょせん口約束だよ。誰も信用できないよ。頼れるのは自分だけだよ。
──くっそう……誰に怒りをぶつけていいのか分かりません……。
この仕事もあと4日……と思って心を支えていたら、今日になって「5月の第1週まで〆切延ばしてもらったから!」と嬉々として報告された……。5月の第1週って……2日間しかないんですけど……。しかも5月2日は有給取ろうと思ってたのに……。荒む私にまるで気付いていない上司が、「29(土)に出勤したら終わるんじゃない?」だって。はは。その日は土曜日でありながら休日! つまり2重の意味を持つ安息日なのだよ。なんでこんなダブル休日に会社に行かなきゃならんのじゃ!
2000年4月25日(火) くたくたVer.4 晴/残業 1:35 (+0:30)
今までずっとZ社では猫被ってたのに、この時ばかりは「……冗談じゃありませんよっ」と吐き捨てるように腹の底から声を出してしまいました。一瞬、場が静まり返ったほどドスの効いた声でした……。地が出た瞬間です。人間どんなに取り繕っても、局面に立たされれば簡単に地は出ますね……。
なんだか今月は無茶無茶辛いぞ……。でも逃げ出してない……。コレって、「あと×日の辛抱……」とか思いながら自分を誤魔化してるからだと思う……。
──こうやってじりじりと辛さに慣らされて行って、感覚を麻痺させるってのが何かの王道なんじゃないの?
──KIREそうです……。
2000年4月26日(水) くたくたVer.5 雨/残業 2:10 (+0:30)
ふぅ……ローマ字を混ぜて状況を明るくしてみようと試みたけど、最初の「──」と最後の「……」で思いっきり暗い事実を正確に告げちゃってますね……。この「くたくた」シリーズは今の仕事が終わるまで続くんじゃないのかな……。
仕事が忙しくてキレそうになったのはN社以来……。いや、マジ大変だよ、Z社。(っちゅーか、今私が引き受けてる仕事と言うべきか……) 例によって例の如く、自分だけの判断基準だと私自身の根性ナシという事実が相俟って状況を正確に分析できないんだけどさ……パソナからZ社に派遣で来ている事務担当の女の子の力強い発言により、私は自分のくたくたさ加減が正当なものだと確信したよ。
「ここは仕事ムチャムチャ多くて大変ですよ……。私そろそろ3ヶ月になるんですけど、6kg痩せましたもん。人間関係は良いんですけどね……。定時で帰れたことは数えるくらいしかないなぁ……」人間関係が良いと仕事が大変。仕事が楽だと人間関係がキビシイ。仕事が楽で人間関係も良好だと未来がない……。世の中にバランスの良い会社はないんかい! っちゅーか、これこそがバランスなのか?!
仕事量が多いのは基本として、定時が遅いってのが更にネックなのかも。19時定時で2時間残業したら、もう21時だもんな。数字を眺めてるだけで頭が痛くなるよ……。勤務時間中、なるべく残業しないように本当に全力投球してるから、20時過ぎる頃には頭痛くなってね……。「プログラミングの快感? はぁ? 何それ」ってトコロまで来てるよ。人の心は移ろい易いのさ。ま、あの喜びは99の苦労の向こうに存在する1なんだってことは最初から分かってたけどね。
最後に、今日の私の退社間際の捨て台詞をご紹介してお別れしましょう。
「私、ゴールデンウィークは勿論、今後の祝祭日は全部日本にいませんから。人員に数えられてもご期待には添えませんよ」嘘がバレバレでも、とにかく休日は絶対に働かねぇぞっ!という心意気が伝わればそれで良いのです……。
今日の退社時刻は20時前。昨日いくら考えてもサッパリ分からない問題が今日一気に解決した……。やっぱ疲れている時にいくら根詰めても、悪循環なだけだね。ふぅ……良かった……。
2000年4月27日(木) ゴール目前 曇/残業 0:50 (+0:30)
でも退社時刻を見て不覚にも「お! 早いじゃん!」なんて思っちゃっただよ……。私も堕ちるところまで堕ちたね……。
昨日の荒みようは自覚があったばかりではなく、周囲から見ても正真正銘ちゃんと(?)荒んでいたようで、今日会社に出社して朝一番にYさんから言われた言葉はコレ。
Y 「良かったぁ……。もう来ないかと思って心配してたんだ〜……」んで、私が返した返事がコレ。
鷹瀬 「あ、大丈夫ですよ。私、突然仕事を投げ出すってな無責任な真似はしませんから。って言うか、根が小心者なんで、そんな豪胆なコトは出来ないんですよね……はは。仕事を放り出す時にはちゃんと『もー駄目ですっ! 明日から来ませんっ!!』って宣言して、でも心配だから引継ぎまで終えてから去りますから。安心して下さい」口元は笑みを象っていても、目が笑っていなかったようで、Yさんは「そっ……そんな恐い目しないでよ〜っ! 全然安心できないよ〜っ!」と慌てていました……。Yさんは全然無関係なのに……気を遣わせてスミマセン……。優しい人なんだよね……大人だし、根性あるし。
私も昨日はピークで張り詰めていましたが、今日は大分落ち着いていたので、頃合を見計らったYさんが冗談交じりにこんなことを教えてくれました。私の属しているチームのボス(30代半ば・九州男児)がそりゃもう私に怯えているそうです……。このボス、とても明るい人で面白い人で、仕事上で出会わなければとても好きなタイプの人なんですけどね……。口癖が「大丈夫、大丈夫!」なんだもん……。だから……大丈夫じゃねぇんだよ……。
私の所属するチームは休日なし・月300時間勤務の苛酷労働当たり前で、この「大丈夫、大丈ー夫っ!」って調子で今まで来た人達だからさ……。(そして多分、本当になんとかしているんだと思う……。徹夜とかして……) そんな中で「定時に終わらないってことは間に合ってないってことなんですよっ!?」なんて訴えたって、そりゃ何の意味もないでしょう。こんなこと言ってないけどね、どうせ聞いてくれないから。(←あ、静かに荒んでる……)
この1週間そりゃもう忙しくて、心の中で「何が『(残業しないように)考慮します』だ。大丈夫じゃねぇぞ! バカヤロウッ」と毒づいていたのが滲み出ていたのかもしれません。今週初めのボスとワタクシの荒んだ会話、一部記録に残しておきましょう。
ボス 「鷹瀬さん、どう? 調子は? 大丈夫そう? 納期には間に合いそうかな?」(←ムチャムチャ明るい調子で)半分ふざけた調子で、しかも本人の前で言っていることですから深刻ではないのですが(陰で言われていたら深刻だと思う……)、取り敢えず私のZ社での評価に「恐い」という項目が加わったのは確実なようです……。もういいんだ……どうでも。ちゃんと仕事はしてるもん。ふんだ。
鷹瀬 「…………それは何を知りたくてそういう問い掛けをしているんですか?」(注:半眼開きの三白眼で視線だけボスに向けてその他は一切動かさずに)
ボス 「……え?」(←かなり動揺していた)
鷹瀬 「『調子は?』と聞かれれば最悪です。『大丈夫そう?』と聞かれれば初日から言い続けているように駄目そうです。『間に合いそうか?』と聞かれれば、間に合わせる以外に道はないんですから、間に合わせますよ」(←視線はモニターに固定したまま)
ボス 「……………………た、鷹瀬さん??」
鷹瀬 「安心して下さい。絶対に間に合わせますから」
ボス 「あ……あの、納期は少しなら延ばすこと出来るぞ? ワシが客先行って謝ればいいことだし……」
鷹瀬 「納期が少しくらい延びたって事態は変わりませんよ。苦しみが延びるだけです。大丈夫、間に合わせますから」(注:ちょっと私の態度も大人気ないと瞬時に反省して笑顔を作ろうとしたが失敗し、眼はマジなまま口端だけを上げるという、結果的には最も恐い笑顔を作ってしまった……)
ボス 「…………ワシ、客に謝るのは平気だし客がどんなに凄んでも恐くないけど、鷹瀬さんが恐いよ〜……」
単体テストも済み、厄介なプロジェクトもほぼ順調に収束を迎えつつあるようです。このゴールは新たなスタートとイコールだって分かってるんだ……。でも束の間の休息。ゴールデンウィーク前に目処が立って良かった……。あ、ちなみにYさんはGWはほとんど出勤するらしい……。
2000年4月28日(金) ゴォォォォォールッ! 晴/残業 0:10 (+0:30)
長かった……長かった1ヶ月……。今月の働きは本人的には「残業は60時間くらい行ったか?!」ってなモンでした……。それが……それが……蓋を開けたらたった25時間……。
はぁっ?! 何、ソレ?!?! コレ現実ぅ?! 信じられない。納得できない。絶対嘘だ。タイムカードは嘘を吐いているっっっ!!!
──はいはい。分かってるって。25時間なんだろうよ……。私の精一杯なんてこんなもんさ……。
でもさー……じゃあ月に50時間残業とかしてる人の生活って……どんなんよ……。想像できないぞ……。そんな生活してたら絶対壊れるって。本人壊れてないつもりでも、何かを失ってるって。絶対。オカシイもん。
| 2000年4月の勤務表 | |||
| 出勤日数 20日(うち休出 0日)/勤務時間 174:55/ | 欠勤日数 0日/ | 有給休暇 0日/ | |
| 月残業時間 24:55/ | 日平均残業時間 1:15/ | 今月最高残業時間 2:40/26(水) | |
| 【一言】 ええっ?! こんなに疲れたのに残業25時間?! 60時間くらいやったつもりだったのに。 | |||