1999年12月の就職日記&コラム
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T社に勤め始めて早3ヶ月。私の同期(同時期に入社した人)5人のうち3人が次の職場を探しています。その3人のうちの1人はT瀬という26歳の女性です。
──端的に言いましょう。職探しは続く! そして幸せ探しも続く!! 私の青い鳥はどこ……っ?!
言いたい事があり過ぎるので、この日の日記は時間が空いたときにまとめて書きます。内容は、タイトル通りです……。
仕事……前倒しし過ぎたせいで無くなっちゃったよ。ってことで現在、社内失業状態……。人の分の仕事も手伝っていたけど、それすらも終わり、周囲を見渡すとみんな何気に「暇……」という状態に陥っとります。仕事柄とは言え、ムラあり過ぎ……。どうにかならんもんモンかね……。
仕事もないのに会社にいるのは苦痛です。だからと言って勝手に休む訳にも行かない……。でもいつまで続くか分からないこの暇々期間をそのままダラダラと過ごすのはやはり勿体無い。加えて今週末は私用で忙しいもので、思い切って明日いきなり有給休暇が取れないものかと、直属上司のH山さん(28)に相談したんだわ。有給の申請って、まず直属の上司に申請して、その人が社長に申請する手順なのね、形式上は。
で、私も取り敢えずその形式に則って、直属上司のH山さんに
「明日いきなり有給取ることって可能ですか?」
って聞いたんだわ。そしたら直属上司のH山さんは
「有給休暇って基本的に1ヶ月前に申請するものだからねぇ。常識的に無理でしょう。きっと社長がOK出さないよ」
っちゅーんだな。
このH山さん、一事が万事こんな感じで、この人通すと通るものも通らなくなるんだ……。いつも独り合点して、何も行動を起こさない内から「いや、駄目でしょう」とか「無理でしょう」とか言うんだけど、この人さえ通さなければ、結構話は上手くまとまったりすることが多くてね……。そういう事が既に何回かあったもんだから、私もつい苛付いてさ。「出すか出さないかは聞いてみなきゃ分かんねーだろっ! 貴様が半端な判断を下す前に、まず聞けやっ!」って、腸煮え繰り返ってたんだ……。(注:口に出しては言ってません)
大体さぁ、こんな仕事してたら1ヶ月前なんかに予定が立つか、っちゅーの。暇な時に有給申請する方が、よっぽど仕事のこと考えての行動だろーが。でもこういう理屈をいくら言っても、相手がH山氏では通じるものも通じないのよ。だから私も大概面倒になって、「分かりました。自分で社長に相談してみます。お手を煩わして申し訳ありませんでした」っつって、社長に直接有給の申請をしに行ったんだわ。
んで、以下が社長と私の会話。
鷹瀬 「すみません。急で申し訳無いのですが、明日、有給頂いても構いませんか? 今丁度仕事もなくて、暇なもので……」
社長 「あ、いいですよ」
──以上。アッサリOK貰えたっちゅーねんっ!!
席に戻るとH山さんが「どうだった?」って聞いてくるから、「ああ。OKでしたよ」って何でもない事の様に言ったのよ。気持ち的には「ふんっ! ざまぁみろっ!!」って感じだったんだけど、取り敢えずそこら辺の心情はぐっと堪えて……。そしたらさぁ……H山さん、
「あ、大丈夫なんだ。じゃあ俺も明日、休もうかな」
だって……っ!(怒)
なんなのっ?! この人っ!! 恥ずかしくないのっ?! 人に「常識的に無理」とまで言っておいて、アッサリ人の尻馬に乗るなっっ!!!! 便乗してんじゃねーっちゅーのっ!! んもーメチャメチャ腹立つっ!! こういうことって、何とも思わない人は何とも思わないと思うけど、私はこういう筋の通らないことする人は大っ嫌いなのよっ! 一度自分の意見のように「常識的に無理」とまで言ったことを、よくもまぁ私の前であんなにアッサリ覆せるモンだよっ。
私が逆の立場なら、たとえ「あ……クソ。休めるのか。いいなぁ……」と思ったとしても、自分の3分前の発言の手前、カッコ悪くて「私も休む」なんて絶対に言えないよ。最初から「休めるといいよね」とか言ってて便乗するなら全然OKなんだけどさ。駄目でしょう、って頭から決め付けて、社長に申請もしてくれなかった人が、どの面下げてこういう恥知らずなことを言うかね。
大概頭に来てたけど、この人はいつもこういう感じだし、こんなことに拘ってるっちゅーのも器小さすぎだよね……ってんで、余り深く考えないようにしていたんだけどさ……。
H山さんが帰り際に、私たちの正面に座っている他会社の出向社員の人に「あの〜、俺、明日有給いただいてるので、何かあったら月曜日に対応します」って声掛けてたんだ。そしたら、その他会社の出向の人が、私に向かって「じゃあ鷹瀬さん。明日は何かあったら宜しくお願いしますね」って声を掛けてきたのよ。んで私が「あ、すみません。私も休暇いただいてるんですよ」って言ったら、H山さんが横から、
「そうなんですよ。便乗で」
と抜かしやがったのよ……ッッッ!!!(怒髪天)
便乗したのは貴様だろうがっ!!
正確に「便乗させてもらって」または「俺が便乗したんです」って言えよっ!! こんな言い方したら私がH山さんに便乗したみたいじゃないっ! こんな些細なことでいちいち目くじら立てて、「H山さんが便乗したんじゃないですかっ!」なんて言おうものなら、私自身のレベルまで下げることになってしまうので、ぐっと堪えたけど、心の中は嵐だったよ。
大体さー、H山さんのこの言い方は絶対に確信犯なのよっ! 曖昧な言い方して、私が何か突っ込んだら「ああ、俺が便乗したって意味だったんだけど……」で逃げられるし、私が何も言わなければ、周囲の人は自然に私が便乗したんだと思うし……。結局は言った者勝ち……恥知らずの卑怯者が勝つんだよね……。
このH山さんって、いっつも人に責任をなすりつけるような言い方するんだわ。故障依頼とか来ても、「ここはAさんが担当したところだな」とかわざわざ大きな声で言うとかね。上から期限のこととかで責められると、「Bさんがちょっとてこずってまして……」とか言って、さり気なく(でも見る人から見たら露骨)責任の所在が自分に無いことを臭わせて、絶対に下の者の責任を庇おうとしないんだな。上に立つ人間の器じゃないんだよっ!
人にはそれぞれ基準や物差しがあって、こんなことは別にどうでもないって感じる人も多いと思います。でも、私はこういう人を「卑怯者」と定義しています。
【追記】
丁度友人H江に似たようなことが起こっていて、私も今日の「H山氏有給申請便乗事件」が起こるまでは、悶え苦しむH江を前に「まぁまぁ。大した事じゃないじゃん。みんな分かってるって」ってな感じで受け応えしてたんですが、いざ自分の身に起こってみると…………悶え苛付き、怒りのために胸がムカツクほどの大波に浚われています……。端から見ると本当に大した事じゃないんだよね。でも、渦中にいると眠れないほど悔しいコトだったりするんだよね……。すまん……H江……。人は皆、自分が経験したことで無いと親身になれないんだね……。反省した。許して……。
私は最初からなので置いておいて、同僚が揺れております……。多分揺れる具体的な切っ掛けは、私がぐったりした今月頭の本社での出来事だと思うんですけどね……。あ、ちょっと説明。基本的に私たち社員は出向先に直行直帰してるんですが、月初めに1度だけ本社に戻るんです。まぁ戻る度に会社の嫌な(と言うかいい加減な)部分が見えて、グッタリするんですが……。それはまた時間があるときに詳細をまとめましょう。
とにかく端的に言うと、12月1日に本社に戻って、決定的に「ここ(T社)って……会社として体をなしてないっちゅーか……マズイんじゃない?」と思ったんでしょうね。色々あるんだけどね、その内のひとつを紹介しようか。具体的な方が良いな……。んじゃあ、取締役から先月届いたメールを1通だけ紹介しましょうかね。以下がそうです……。
総務よりお知らせ。
社員の人数が増えてきましたので、経理事務の作業が増大しています。
事務作業の効率化に伴い、12月10日支払いの給料からの、支給明細書を各人宛にメール(マイクロソフト・ワード)にて送付する予定です。
本メールの受診確認を返信にて、必ずお願いいたします。
Y口。
──給与明細をメールで送るって……正気? メールなんかで送られてきたら、公式書類としての意義をなさないでしょっ! 会社か、ここは! こういうのは効率化とは言わないのだよ。「手抜き」って言うのっ。経理事務が大変だからって、メインの仕事を手ぇ抜いてどーすんだっ! 社員なんかたかだか40人弱なんだから、そのくらい処理しろよ。アホかっ!!
まぁこんなのは序の口で、他にも数々の脱力事件が起こっていますが……。当然と言うか何と言うか、同期だけで集まったりすると、誰からともなく「………………これからどうする?」ってな話題が持ち上がります。私なんかは未だに朝日新聞の日曜版は毎週チェックしてますけどね。
今の会社、人間関係は結構良いのになぁ……。会社自体が駄目っちゅーのはキツイねぇ……。100%上手く行くコトってのはなかなかないもんだねぇ……。次はどんな会社にしようかなー。
昨日の日記で「給与明細がメール?!」ということに私が動揺していたら、御二方から「ウチの会社もそうですよ。でもちゃんとした会社です。別に今では普通のことなんじゃないでしょうか?」というメールを頂きました。情報ありがとうございます。
でもそうかー……そうなのかー。そうですよね……。メールで給与明細っちゅーのは時代が進化した結果なんですね。私が必要以上に動揺してしまったのは、既に私の中に「この会社はヤバイ」という偏見があったからみたいです。反省しました……。ちゃんと世の中の動向を見てから動揺した方がいいですね。あ、いや、動揺しないで済むならその方が良いケド……。
でもなぁやっぱ動揺するよなぁ。だって、メールでの給与明細送付を断った社員に、「じゃあ郵送するから、この封筒に自分の住所氏名書いて、80円切手貼って(※注:切手代自腹)提出して」って言ってるんだもんなぁ……。コレはオカシイよねっ! 動揺してもOKかなっ?!
さて、現在またも社内失業中です。上の人が言うには「今のうちに休んでおきなさい。ふふふ」という怖い待ちの状態らしいんですけど、でも仕事がまったくないってのも結構辛いもんですね……。残業するよりはマシなんだけど……。基本的に会社での空き時間って丸々無駄ですからねぇ。これで本が読めたりネットが見れたりすれば暇でもOKなんですが。ただそこにいろっちゅーのはキツイっす。こんな無駄な時間を過ごさせるために出向社員を飼っているN**社ってのもねぇ……太っ腹というか、なんちゅーか……。まぁ国との繋がりが深い独占企業に近い会社だからなんとかやっているけど、こんなこと一般の中小企業でやってたら潰れるぞ。どういう金の動きしてんだろ……。
金の動きついでに詳しく話すとね、具体的に今関わってる仕事なんですが……。私たちが手掛けているプロジェクトは、某金融公庫の保険業務に関わるシステムの開発で、2000年以降の制度改正に伴う現行ソフトの修正が主なんですけど。この修正を主としたプロジェクト、700人体勢で1年前から始まっているんですが、この費用がどう計算しても納得行かないと言うか……。(※注:暇だとこういうコトを考え始めちゃうんですね……) 1年365日ですが、実質労働日数は少なく見積もって200日、時給もかなり低めに設定して1000円、しかも残業をしていないとしてちょっと簡単に計算してみますよ?
700(人)×1000(円/時)×8(時間/日)×200(日)=11億2千万円
……おかしくないか? だってさぁ……システムを最初から立ち上げるにしたって11億円ってのは破格だと思うけど、今回のは更に「制度改正に伴う修正」なので、単なるバージョンアップなんだよねぇ。それで11億円を払うかねぇ。N**社は元政府系の会社だし(←伏字にするつもりナッシングらしい)、相手も政府系の金融公庫だから、まぁなんとなく金の出所は推して知るべし……って感じもするんですけどー。私たちの税金から賄われてんのかねぇ……と同僚と話してて、なんかブルーになったよ……。「こういう仕事の時に残業代を稼ぐんだ!」っつってダラダラ仕事してる人もいるのも事実だけどさ。
不健全で嫌な構図だなぁ。
1時間20分も残業しちゃったよっ! この調子じゃ明日も残業だよっ! くっそう……本人がどんなに能率良く仕事をしようとしても、環境がそれを許してくれないってどゆことっ?!
分かってる……分かってるよ、職業柄ムラがあるのは仕方がないし、そもそもそういう仕事だって。でもさっ! ムラあり過ぎだっちゅーのっ!! 昨日は1日中何もしなかったんだよっ?! それが今日になって「金曜日までに仕上げて」っつってド〜ンと面倒そうな仕事を振られるし……。
しかもだよ? この仕事が昨日、今日に突発的に発生した仕事なら話は分かるよ? なのに、渡された故障処理表には「依頼日:12月1日」「リリース日:12月8日」って書いてあるのよ……。素朴に不思議がって上司に「? 依頼日が12月1日で、〆切は今日になってますよ??」って聞いたら、
「あー、ごめんごめん。それ本当は今日までに上げなきゃいけないヤツだったんだ。でも今日は無理でしょ。だから金曜日まで時間あげるよ」
だって。
あのなぁ……昨日寄越せよっ!! あんだけ「暇だー暇だー」って喚いてたんだからっ! 「あげるよ」じゃないでしょっ! 「忘れていてスミマセン」でしょっ!! 小学生から日本語やり直せ。アホかッッ!!
お陰で明日遊びに行く約束がっ!! くっそ〜〜〜〜っ!!!!
本当にいつもいつもいつもいつも思うけど、頭&能率の良い上司の元で仕事すると、きっと毎日楽しいだろうなぁ……。楽しいとまでは行かなくても、理不尽に感じないで仕事が出来るってのは精神衛生いいよねぇ。夢見すぎかなぁ……。でもさぁ……。ほう……。
はぁはぁ……。今日も1時間20分残業……。もう一杯一杯だよ。
「金曜日まで時間あげるよ」と言われたものの、それは作業時間を金曜日までくれる、というコトではなく、金曜日にはリリースして下さい、ということらしい。簡単に言うと、リリースには時間が掛かるので、実際の作業時間は金曜日の午前中一杯……。っちゅーことは今日中に目処がついていないと間に合わない……ってことなんだよね……。
目処つけたよ。もう意地だよ。疲れた……。約1時間半の残業が2日続いただけでクタクタってどゆこと? まぁ密度はメチャメチャ濃いと思うけど……。
12月6日の日記で私が「ウチの会社は給与明細をメールで送付」ということに動揺していると、「そういう会社は珍しくないのでは?」というメールを2通いただき、7日の日記にて考えを改めたのですが……。「やはり給与明細のメール送付はおかしい」というメールを現在までに計4通いただきました……。
2対4で、「おかしい」の勝ち〜! って、そういう問題じゃなくて。
そもそも私が「給与明細のメール送付」に酷く動揺したのは、給与明細というものがある種の領収書で、これは受ける側と発行する(渡す)側が同じモノを持っていないとマズイのでは……?と考えているからなのです。
レシートでもなんでも、発行元が原本を持っていて、受ける側はその写しを貰いますよね? 企業が発行する領収書は立派な公式文書でしょう。それがメールで、しかもWord文書で届いた日には……簡単に偽造できますし、会社がいくら払った、という証明書にならないような気がするんですよね……。
それにネットの世界を通じればハッキングされる可能性もある訳だし……。ウチみたいな小さな会社じゃわざわざハッキングする人なんかいないと思うけど、もし給与明細のメール送付が常識なら、大企業の幹部クラスの給与明細を知りたいなーとか思ってる人がハッキングに乗り出すことだってあると思うんだよね……。収入ってのは電話番号や住所同様、重要な個人情報だからさぁ。
それにもっと低レベルな感想として、「送り間違えたらどうするの?」という心配もあるんだ……。手渡しも勿論「間違える可能性はない!」とは言い切れませんが、その確率はメールに比べて俄然低いでしょう。受ける側としても手渡しの方が安心なのです。
まぁ「給与明細が出ない」という会社もあるようなので、メールだろうがなんだろうが出るだけマシ、という意見もありますけどね……。でも、何かと比べて良いか悪いかじゃなく、絶対的な評価として「給与明細がメール」というのは、私にとって信じられない出来事だった訳よ……。それこそ会社の方針やあり方を疑うくらい。
ただ言えることは、私がN社(※注:新卒採用で入社した大手電気メーカー)にいた頃に給与明細がメールで配布されていたら、「ふーん、そういうものなんだ」と素直に受け止めていたと思うんだな。それはN社の背景だけで、「日本の名立たる大企業のすることなんだからまず間違いはないだろうし、これが常識なんだろう」と、私が勝手に推測するからなんだよね。それにN社なら、例えば「私に送られてくる給与明細には月給15万円と書いてあるけど、会社側では20万払っていることにしている」とかいう偽造もないだろう、と、なんとなく安心できるんですね。──が、今のT社に対してはそういう安心感がない。これは、とどのつまり、私がT社を信用していないからなんでしょう。
給与明細のメール送付はいくら常識になりつつあろうと私の中では依然として抵抗がありますが、その抵抗力の大小を決めるのは、会社と自分の間にある信頼関係なんだろうな……と思います。「給与明細がメールでも別に不都合なんてない」と素直に思える人は、きっと会社との間にそういう意味での信頼関係があるのでしょう。この信頼関係は、あるからと言ってそれが=(イコール)「幸せな会社勤め」になるものではなく、本当に働く上で最低限の必須項目だと思います。そういう基本的なところでの安心感が得られないというのは、結構ヤバイです。
っちゅ−コトで、職探しは続くのです。
今日は……やはり先週末に引き続き何も仕事がありませんでした……。こんなんでいいの?!とビビるほど、私を含めてほとんどの社員が何もしていない状態です……。でも今、日記を読み返して気付いたけど、先週の木曜日までは一杯一杯だったんだよね、私。もう何週間も仕事をしていないような感じがするけど。
なんでこんなにムラがあるかなぁ。私がここに来た時に1日中仕事をしていないオヤジたちがいたけど、彼らもきっとこんな感じだったのかなぁ。今頃私の目の届かないところでゴリゴリ仕事してるんだろうか……。あの時の「信じられないくらい仕事をしていないオヤジたち」が今の私か……はは……。バトンタッチしちゃったのかな。なんだか複雑な気持ち……。
それにしても皆、仕事もないのにダラダラ残っているよ。なんなのさ、一体! そのくせ「あー早く帰りたいよー」とか言うんだよね。本当に帰りたいなら口先でガタガタ言わずに早く帰れっ! そうでないなら黙って残ってろ! 居残ってまでゲームすんなっ!! まったく! そんで人に向かって「鷹瀬さんはいつも早いよね〜」って、なんだ、それッ?! やることやってから残業代も貰わんと帰っとるんじゃ、文句あるかっ! 腹立つったらないよ!
なんだか我がT社、今月から夜勤も引き受けたらしい。ハッキリ言って、仕事はない。
「とりあえず会社にいて」
──そんな感じの夜勤&休日出勤……この任務を引き受けたのはアホの社長。もう皆「付き合いきれないぜ、ベイビー」という状態らしい……。以前からいる社員は社長の愚行には慣れたもので、まともに怒るのを通り越して、「………………………………まただよ」という感じみたいだけど、私なんかは新鮮に怒ってるよ。
なんだかこの社長、上(親会社)にも下(私たち社員)にも調子合わせて「はい。大丈夫です。大丈夫です」とか言って、状況も考えずに仕事バンバン引き受けちゃうんだよね……。頭使って仕事してないのが素人目にも分かる恐ろしさ。
この前なんか廊下で上の人から「ウチはアンタんトコと心中するつもりはないからねっ!」とか怒鳴り付けられてるの目撃して、ちょっとビビったよ……。でもそんな時でも社長は「大丈夫です。大丈夫です」だって。マジ、この会社も来年の今頃あるかどうか……。私たち社員だってあんなアホの社長と心中するつもりはねぇよ! 一人で勝手に心中してくれ。
とりあえず女の子は兵役免除……じゃないけど、夜勤免除されてるんだけど、休日出勤は免れないらしい。12月25日〜1月10日までの間で出勤可能な日を書かされるアンケートシートが回ってきてね……。最初から与えられている休日は全部「出勤不可」にしておいたけど……夜勤もしない、休日出勤もしない、って私だけなんじゃ……。私以外の女の子は1人いるんだけど(←気の合わない24歳)、その彼女の台詞。
「私、お金貰えるなら夜勤してもいいな」
こういうこと言われると困るんだよねぇ。凄い迷惑……。いや、基本的には出たいと思おうが思わなかろうが勝手だけどさ。ぶっちゃけた話、ただ単に私がこの人をあまり好きじゃないってのが話のポイントね。自覚ある偏見なの……そっとしておいて……。
まぁどの道、いくら非難されても出ないものは出ないけど、やっぱ会社って人間関係が重点占めてるから、結構立場はヤバイよ……。はぁ……普通に休める会社、ないかな。少なくとも年末年始は12月29日(水)〜1月5日(水)くらいは休ませて欲しいよね……。ウチ、休日は12月30日(木)〜1月3日(月)だよ……。たった5日。土日抜かしたら3日じゃ! ざけんなっ!!!
贅沢と言われようが単なる希望だから書いておく。年間に有給含めて140日くらい休みたい……。
昨日、夜勤&休日出勤で盛り上がったと思ったら、今日、緊急会議が開かれた……。今度は年末年始出勤の話らしい……。2000年問題と無関係で年末年始に出勤&泊り込みを強要されるSEってのも珍しいんじゃない?
まぁ例によって例のごとく私は出ないという意思を明確にしてあるけど……どこまで通用するかね。
私も何もさー、我儘で「出ないったら出ないモン!」って言ってる訳じゃないのよ……。どうしてもやらなければならない仕事があるなら、仕方なく責任を果たす最低限は出勤するよ。でも本当に仕事無いんだってば。社長自ら、この年末年始出勤の話してる時に「ただいてくれるだけでいいから」とか言ってるのよ……。こういう態度が我慢できないのよね……。大体、社員の都合も聞かずにむやみやたらに滅茶苦茶な仕事取ってくんなっ! 考えてから行動しろっ!!(怒)
この社長、初めて私がN**社に出向した日に、
「生活残業はバンバンしちゃって良いからね。全額出るから、残って稼ぎたいだけ稼ぐと良いよ」
とか言って、心底私から軽蔑された曰くを持つ人なんだよねぇ……。こういう考えの人って最低だと思ってるけど、そういう私の物差しで「最低の社会人」がウチの社長……。んもー最悪……。
この私がっ、休日出勤することになりましたっ!
しかも2日間もっっ!!!!(怒髪天)
はぁはぁ……っ!! ──ちょっと落ち着いて……。事の詳細を話しましょう。
アホの社長、昨日の緊急会議で休日出勤に関して何も詳しいことを話さなかったと思ったら、今日になっていきなり回覧版を回しやがりました。その回覧版の表紙には「休日出勤確認」というタイトルが付いていました……。何が確認じゃ! 決定事項やんけっ!! 舐めンなっ!!!
当然ながら、この急で身勝手な上からの命令に皆ぶーぶー文句を言っていましたが、実際に交渉に持ち込んだのは私と他数名だけです。「暫定的な決定事項です。どうしても都合の合わない方はT木(社長)まで」というお情け程度の注意書きがありましたが、席を蹴り倒す勢いで立ち上がって、社長の元へダッシュしたのは私だけでした……。
以下はその時の私と社長の会話です。
鷹瀬 「すみません。25日と8日はもう予定が入っているので出勤できません」
社長 「あ、そうですか。じゃあいつに振り替える?」
鷹瀬 「はぁっ?! 『振り替え』っ?!」(←物凄い剣幕)
社長 「あ……む、無理なら良いですよ。遠慮なく言って下さいね」
鷹瀬 「じゃあ、無理です(キッパリ)」(←前半の「じゃあ」に意味は無い)
鼻息荒く帰ってきた私に向かって、同僚の1人が「どうだった?」と聞きました。私は当然のように「ああ。休日は休むよ」と言いました。途端にざわめきが起こりました。周囲から「すげぇ……あの社長相手に交渉したの?」という声が上がります。すると、その問いに私が答えるより早く、私の背後から現れた仲の良い同僚が一言こう言いました。
「いや……鷹瀬さんのアレは交渉とかそんな生易しいもんじゃ無かったよ……」
……周囲に流れる、「やっぱり……」的なこの雰囲気は一体なんなんでしょう。何と言われようと、私は自分の立場を危うくしてまで休みをもぎ取ったのです。何の努力もせずに唯々諾々と上からの命令に従う輩に、横からゴチャゴチャ言われる筋合いはありません。陰口叩かれようと、人間性を疑われようと、私は定時内に、更には必要以上に仕事をこなしてるんだから、休むったら休むよ。仕事も無い上に、本当に予定も入ってるんだし。こんな体面だけのアホらしいオママゴトに付き合ってられるかっ! 出たい奴が出勤すればいいんじゃ!
こんなことを書くと、「出たい奴なんかいる訳ねぇだろ!」とツッコミが入るかもしれないので、追記しておきますが、出たい奴はいます。実際、私は先輩と同僚から以下のようなことを言われました。
「休日出勤だったら時給は1.5倍だよ。どうせ仕事ないんだし、会社来て寝てれば良いだけで1.5倍の金が貰えるんだよ。どうして嫌なの?」
じゃあ貴様が私の代わりに出て寝てろ。──以上。
──で、「ふぅ、ヤレヤレ」と思って落ち着いて、回覧を改めて見直すと、なんと私が撤回させた休日以外にも2ヶ所も出勤マークが付いているではありませんかっ! 今月の23(木)が祝日だって忘れてたよっ! なんてことっ! この日と明後日の土曜日にしっかり消し忘れた○が付いているっ!! 迂闊だった……ッ!! 私は「2日間も出勤させる気っ?!」と目くじらを立てていたのですが、現実は4日間も休日出勤させられる予定だったのです! オー・マイ・ガッッッ!!!!
一瞬「もう一度交渉に……っ!」と思ったのですが、他の人の予定を見ていたら4日を2日に削っただけでも満足するべきなのかなぁ……と弱気になりました。基本的に私は小心者なのです。
っちゅーことで、参考までに我が社の社員9人の休日出勤サンプルをお届けしましょう。
【休日出勤確認】
| 日 |
18 |
19 |
23 |
25 |
26 |
30 |
31 |
01 |
02 |
03 |
08 |
09 |
10 |
15 |
休日出勤
合計日数 |
| 曜日 |
土 |
日 |
木 |
土 |
日 |
木 |
金 |
土 |
日 |
月 |
土 |
日 |
月 |
土 |
| 1 |
鷹瀬 |
○ |
− |
○ |
× |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
× |
− |
− |
− |
2日 |
| 2 |
社長 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
− |
○ |
11日 |
| 3 |
A原 |
○ |
− |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
○ |
− |
5日 |
| 4 |
T中 |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
2日 |
| 5 |
H山 |
− |
○ |
○ |
− |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
4日 |
| 6 |
Y下 |
○ |
− |
○ |
− |
− |
○ |
− |
− |
○ |
○ |
− |
− |
○ |
− |
6日 |
| 7 |
H井 |
○ |
− |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
− |
− |
4日 |
| 8 |
N村 |
− |
○ |
○ |
○ |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
5日 |
| 9 |
M平 |
○ |
− |
○ |
− |
○ |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
− |
○ |
− |
4日 |
人物
解説
|
3. A原 …… 仲の良いプロジェクトリーダー(35歳位)
4. T中 …… 仲の良いライブラリ管理者(28歳・休みはしっかり取る人)
5. H山 …… 私の上司(28歳)
6. Y下 …… 嫌いな先輩(30歳)
7. H井 …… 仲の良い同期(24歳・妻子持ち)
8. N村 …… どうでもいい同期(20歳)
9. M平 …… あまり好きではない同期(24歳・女) |
見ても分かるように、休日出勤2日なんてのは最低レベルです。でもね、私は比較対象で幸せを求めてるんじゃないのよっ!
「アイツら火あぶり、私は釜茹で。私の方がマシ」
ってな理屈は大嫌いなのよ。こんなんどっちも地獄じゃねーかっ! 私は天国を探しているのっ!!
そうは思っても結局、全欠席は無理だった……。凄く頑張れば可能だったかな……って思うけど、やっぱり人間の社会にいる限り、対人関係ってのは充分大事なことだからね……。
H井君にも言われたんだよね……。
「鷹瀬さんの気持ちは分かるけどさ、とりあえず手当は貰えるんだし、出られる日は出ておいたら? やっぱり皆が皆鷹瀬さんみたいに行動できる訳じゃなくて、実力で休日をゲットしても『ズルイ』って思っちゃうのは人情なんだよ」
私も大概身内には弱いからね……。
「……そうかな……」
ってんで、大人しく諦めたよ。はぁ……。でもなんか負けた気分。この気持ちを短歌に篭めてみました。
──人付き合いが大事と君が言ったから、12月16日は敗北記念日。
昨日に引き続き、「意味のない休日出勤、マジっすか?」という不平不満を滲ませた態度を露にしていたら、多分休日出勤の意味を持たせるためでしょうね。今日の朝、一気にプログラム5本の修正依頼が舞い込みました……。工数(注:修正にかかる日数)が3日与えられるほどの大きな修正……。別に社長の嫌がらせというのではなく、まぁ本当に受け持たなければならないものなんですが、修正依頼日を確認するとやっぱり先週に既に存在していた故障処理なのです……。
──だーかーらーっ! 暇だっつってんだから、さっさと寄越せよっ!!
無駄な休日出勤に加えて能率の悪い仕事運び。何もかもに腹が立ち、怒りのパワーも手伝って、昼休みも取らずに結局この5本を定時30分前に仕上げてしまいました……。
さぁここからが腕の見せ所。仕事は本当に無くなりました。工数3日与えられていた仕事を1日で仕上げたのです。2日休むとは言わないまでも、明日の休日出勤は取り消してもらおうと、私は決意しました。昨日の敗北記念日のことなんか忘れました。しょせん他人に説得されたくらいで、私の根底に脈々と流れる力強い意志は曲げられないのです。何事も「自分自身が納得して初めて言動と意思が一致する」という頑固な気質なものでね……。
修正依頼票と修正プログラムを引っさげて、私は社長の元へ向かいました。
結果から言いましょうか。明日は休日出勤します。しかし、13時出勤、仕事が終わり次第退社、と言うことで話をつけました。本当は休むつもりだったけど、取り敢えず仕事はあるにはあるので、責任を果たす最低レベルで出勤することに納得しました。
「今朝渡したプログラム、出来たんだったら緊急リリースして今日の夜にでも本番の動作確認をするので、そのテストで問題が見付かったら即対応できるように、担当の鷹瀬さんは出勤して下さい」と言うのです。月曜日に対応すればいいだろ……。工数3日も与えておいて、順当に修正したら土日出勤しても月曜日にリリースのクセに……。早く仕上げたらその分忙しさが増すという理不尽な結果には納得できませんが、最後には「まぁもういいや……」という疲れた気持ちに落ち着いた……。社長が怯えたように「問題無ければその時点で帰っていいから……」っちゅーので、なんか哀れになっちゃって、許してやろうという気になった……。
中途半端ではあるけれど、取り敢えず今日は休日出勤を半分撤回させた復活祭。やはり納得していないことを抵抗もせずに受け入れるのは間違ってるよね。
しかし、この調子なら23日(木)の祝日の休日出勤は取り消すことが出来そうです。アタシャやります。会社にいる時間は1分でも1秒でも短い方が良いのです。金よりも時間。趣味も生き甲斐もなく、用もないのに会社にダラダラ居座るヤツらに何を言われようと痛くも痒くもありません。こうなると22日が楽しみです。
13時〜16時までの3時間、無駄な休日出勤をしました。普段スーツ姿の男性社員が私服だったので、会社の雰囲気が変わって見えました。どうせ対外交渉なんかないんだから、普段から私服OKにすればいいのに。ま、基本的にはどうでもいいけど。
アホの社長、一昨日の虚しい休日出勤にもめげず、今度の23日祝日も全員出勤の要請をかけています。少しは懲りろよ……。
「明日75本の修正依頼が来るから、それを26日の朝までにリリースして欲しいんだ。そのためには23日に休日出勤しないと間に合わないんだよ」
アホの社長は言いました。すると、このアホの社長に対して大概頭に来ている社員がトゲのある口調で言いました。
「…………26日って日曜日ですよ。日曜日に間に合わせたって、休日には登録マシンが動かないんだから、リリース出来るのは結局月曜日じゃないですか」
周囲から一斉に「そーだよ、何やってんだよ」的な賛同の声が挙がります。しかしアホの社長はめげません。アホがアホである所以は、「自分がアホである自覚がない」ということが第一に挙げられます。このアホの社長もまさしくそんな由緒正しいアホだったようです。
「あ、そうだね! じゃあ〆切は24日の金曜日の夜までにしよう」
……………………土曜日にも登録マシンは動かないっちゅーのっ!
いやー、明日いよいよウチの兄がN.Y.から1年半振りに一時帰国します。こっちで正月をはさんだ1ヶ月ほどを過ごして、またN.Y.の大学院に戻るみたいです。
母が頭を痛めるほど仲の悪かった兄妹が(詳細は【日常エッセイ】No.8「手帳に綴った一番目立つ文字」参照)、兄の留学を切っ掛けに仲良しさんになった訳ですが、その仲の良さも電話の上でしか展開されたことがなかったんだよね……。っちゅーことで、今回兄が帰って来ると、お互い実物を前にして初の仲良しコミュニケーションをする訳ですが……仲の良い兄妹ってどんなんだろう……。なんだかドキドキするよ。仲良し兄妹やるの17年振りくらいなので、ちょっと緊張してます……。
そうは言っても帰国当日である明日も、24日も、私は会社帰りに友人と遊びに行きますが……。まぁ自分の時間は大切にしないとね、ってな自己弁護をして……。先週辺りから毎日のように友人と遊び歩き、それに加え年末年始で基本的に忙しく、更には兄の帰国関係で結構ばたばたしてて、最近の日記の更新内容が薄いですね。今週末辺りにドカンと一発、前々から書きたいと思っていた「気の合わない女の子の同僚」の話をまとめたいと思います。
去年の6月に旅立った兄が本日1年半振りに帰ってきたというのに、私は友人と遅くまで遊び歩き、家に着いた23時半には、兄は既に寝ていました……。っちゅーコトで、ドキドキの再会は未だ果たしておりません……。
明日、兄は友人の結婚式に出席する模様。私は休日出勤を跳ね除け、遅くまで寝ているつもりなので、兄と初顔合わせをするのがいつになるのかサッパリ分かりません……。ま、今現在(23日a.m.1:15)兄は隣の部屋で寝ているので、会おうと思えばいつでも会えるんですけどね。
しかし、あんなに仲悪かったのに……「この世で誰か1人抹殺していいって言われたら、アタシャ奴(←「兄さん」とさえ呼んでいなかった)を挙げるね」っちゅーくらい仲悪かったのになぁ……。人生ってのはどこでどう変わるか分からないモンですね。
ま、しょせん私もブラコンとは程遠い人種なようで、本日友達と会って、「今日、お兄さん帰って来るんだよね」と言われるまで、兄のことをスッカリ忘れていたりしました。自分でも自分の気持ちがよく分からず、家の玄関を開ける時、ちょっと嫌な緊張の仕方もしたようです。何てったって、相手は「人生追い風、絶好調の人間」ですからね……。今の私にはちょっと痛いような……複雑な心境でもある訳です。(※注:この辺りの微妙な心境にご興味ある方は10月19日参照)
結局、私が帰った時点で兄は自室で寝ており、居間のソファで横になっていた母に、「どうだった? 変わってた?」と聞いたら、「ちょっと太ってたわよ」というピント外れな答えしか得られませんでした。その後に、「アナタのことも言ってたわよ。『アイツこそアメリカに来たら良いのに。アイツに合ってるよ』ですって」とも言われました。ふぅ……。色々考えちゃうよね……。
【追記】
明日の休日出勤はナシになりました。うふふ。
まず、気の合わない女の子の同僚の話の前に……コレだけは……。私の涙の記録として。
ボーナスが出た。社長から明細を受け取った。中身を見た。腰抜かしそうになった。9月6日から勤め始めて約4ヶ月働いた私に支払われた賞与は2万円だった……。
──中学生のお年玉かっ?! 気絶しそうになっただよ……。思わず社長に「お小遣いありがとうございました」って嫌味を言いそうになって、同僚に止められたさ……。言わせてくれよ……コレくらいの嫌味……。実家じゃなかったら生きて行けねーぞ……ボーナス2万円なんて……。
で、だ。話を本題に戻そう。同僚だよ、同僚。
私たち5人の9月入社組に遅れて、11月から新しく24歳の女の子、M平さんがN**社の私と同じプロジェクトチームに加わってます。このM平さん、見かけは地味目で、もしかしたら仲良くなれるかなー……という風体をしておりました。別に地味な人が好きと言う訳ではないけど、私の持つ本能として、肌が黒くて唇が白いような部族系の女の子はちょっと怖いなー、とか、その程度の偏見ですね。見かけはあくまでも第一印象というヤツでしかなく、結局は話した印象でその人に対する好悪の判断はなされます。部族入ってても個人的に話せば気が合う子だっています。そして、見かけが合格圏内でも、気が合わない子は合わないのです。
──そして、M平さんは「気が合わない子」でした……。
11月に入ってきた彼女の評価をこの日記上で一切しなかったのは、もしかしたら1ヶ月の間に私の感情も変わるかも知れないと儚い希望を抱き続けていたからデス。でももう諦めました。この年になると、結構早い時期に気が合うか合わないかの判別は付きますよね……。1ヶ月という期間は、私が「M平さんと仲良く話すこと」を諦めるだけの充分な要素を拾い集められる期間でした。
このM平さんに対する感情は難しいものがあります。好きか嫌いかと聞かれれば、「好きじゃない」という遠回しな答えしかできません。「嫌い」と積極的に言うほどの悪印象はないのです。別に何をされた訳でもなく嫌いになるっちゅーのは難しいモンです。何もされていないのですから、嫌いも何もありません。でも、「好きじゃない」のです。
なんだろう……。まぁ普段は必要がなければ積極的に会話をしようとは思わないし、話しかけられれば表面上にこやかに返事はできます。でも自分からは決して話し掛けないですね……。そして彼女と話していて「楽しい」と思ったことは、今までにただの一度もありません。
一体どんな子か。なんだかよく分かりません。この「よく分からない」というのがミステリアスという好意的な意味ではなく、単に私が彼女に関心がないだけ、という感覚から生まれた感情であることを念頭に置いてくださいネ。ただ言えることは、笑いのツボというか文化が違います。私が面白いと思っていることが彼女には面白くも何ともなく、逆もまた然りなようなのです。
昔、バイト先近くのモスバーガーで、慶応の学生らしき男の子がこんな会話をしていました。
A君 「もーさー……俺、研究室でスゲェ孤独だよ。教授がなんか言って、それに対して皆笑うんだけどよー、俺、ちっとも面白くねーんだよ」
B君 「うわーそりゃ嫌んなっちゃうね。でもさー、端から見ててもお前の研究室の奴、なんか変だよ。話とか噛み合わなそーだよな」
A君 「話は勿論噛み合わねーよ。どいつもこいつも好きじゃねーんだけどさー、そん中でも飛び切りな奴がいて、30歳過ぎてるオヤジなんだけどよー。学生なのに30だよ? 一体どんな四則演算したら30過ぎるんだよ。勉強してさっさと出てけって感じじゃねぇ?」
B君 「どわはははっ! 四則演算っ! いーよー! 上手いこと言うなっ!!」
A君 「あ、今お前、笑ってくれただろ? だろ? な? これが『気が合う』ってコトなんだよっ! こんなコト言ってもあの研究室じゃ浮くだけなんだよー……。もーつまんなくってさー……。はぁ……」
B君 「『笑い』は文化だからなー……。異文化の奴と一緒にいると辛いよなー。まぁあと少しの付き合いじゃん。頑張れよ」
A君 「……………………うん」
この後も掛け合い漫才のような会話が延々と続き、私は席を立って「お友達になって下さい」と言ってしまいそうなほど、彼らの会話が面白くて仕方なかったのですが……それは置いておいて。
そう、笑いは文化なのです。その人の持つ歴史なのです。同じところで笑えないと言うのは、もう異文化を背負って生きている、ということなのです。私とM平さんの文化は、完全に違うものなのです……。辛いっス……。
思い返せば初っ端から噛み合ってなかったんだよな……。なんだろうね、詳しい流れは忘れちゃったけど、彼女が職場に来て直ぐの頃、趣味の話になってさ。誰かが彼女に趣味を尋ねたら、彼女はこう答えたんだ。
M平 「週末とか、クラブでお皿とか回してるんですよ」
この「クラブ」って発音は分かるかな? 最後は下がらないよ、気を付けてね! アタシャ間違えちゃってさ、この後とんだ恥をかいたからね。はは。「お皿とか回してる」──これも分かるかな? 「お皿」ってレコード盤のこと、つまり彼女の趣味はDJなんだよっ! これだけの会話でここまで分かる?! アタシャ、分からなかったよ。だって、別世界の話だもん。知識として分かっていても、私の世界にないんだよ。「皿を回す」なんて趣味は!! 私は思わず堺正章の隠し芸大会ばりの趣味、そう、文字通りの棒の上に食器の皿を乗っけてクルクルと回す「皿回し」を思い浮かべたんだよ……。私に罪はないよねぇ……?
私の勘違いは凄まじいものがあったサ。でもそれが発覚するのは、幸か不幸か、この会話が始まって3分ほど経ってからなんだよ。
以下、皆がいる前での勘違いトーク、忠実に再現しようじゃないのさ。
鷹瀬 「へー! お皿回すのが趣味なんて、カッコイイねー。女の子でなかなかいないでしょ。って、男でもいないよねぇ……」(←すっごい感心した眼差ししてたと思う)
M平 「ええ、まぁ」(←ちょっと自慢げ)
鷹瀬 「でもさー、お金かかる趣味だよね」(←皿が割れて……という意味だったらしい)
M平 「そうですね。練習場所とか借りるのもお金かかりますしね」
鷹瀬 「え? 家とかで練習する訳にはいかないの?」
M平 「家でも出来ますけど、やっぱり色々揃ってないから。それに仲間と一緒に練習したりするから」
鷹瀬 「仲間がいるのっ!? 凄いっ! じゃあ、皿回しの他にも色々練習するんだね?」(←大道芸かなんかの集団なのかと思っていたらしい)
M平 「……そうですね」(←なんかちょっと話が噛み合ってないことに気付いているようだった)
鷹瀬 「発表の場とかあるの?」
M平 「ありますよ。チケットとか売って、クラブとかに来てもらうんです。僅かだけど、利益も出ますよ」
鷹瀬 「へーっ! 凄いねぇ! 利益が出る趣味なんて最高だね! チケットかぁ。じゃあもうパフォーマンス集団みたいなもんなんだね?」
M平 「…………そ、そうですね……」(←やっぱりなんかちょっと話が噛み合ってないことに気付いているようだった)
鷹瀬 「ふーん、皿回しかぁ……。やっぱお皿とかバーゲンの時とかに買い溜めしておくの?」(←決定的な一言だったらしい)
同僚 「た、鷹瀬さん……さっきから思ってたんだけど、もしかしてなんか勘違いしてるんじゃないかな……」
M平 「………………」
鷹瀬 「え? 何が?」
同僚 「M平さんの趣味って、DJだよ……?」
鷹瀬 「え??」
同僚 「回すのは食器の皿じゃなくて、レコードだよ……?」
………………爆笑の渦でした。私も恥ずかしいのと滑稽なのとで爆笑してました……。こんなに会話が続くなんて……面白いっちゅーより、オカシイっちゅーねんっ! 笑わずにいられるかっ! でもM平さんは不思議そうな顔をするばかり。お前が最初からハッキリと「DJが趣味です」って言えばいいんじゃ! 「お皿回す」なんて回りくどい言い方すんな!!(注:ヤツ当タリの自覚ありマス)
とにかく、こんなことが気の合わない要因じゃなくてさ……。なんか一事が万事……なんだよね。
M平さんがいかにも気分悪そうな顔して出社して、こめかみ辺りを押さえてるから「どうしたの?」って聞いたら、期待以上のお答え。
「昨日パーティ(発音注意:語尾は下がらない)で、深夜2時まで騒いでたんですよ。結構呑んじゃったっていうのもあると思うんですけど、昨日は照明任されてて、ちょっとその時の残像が残ってるのかな……目がチカチカしちゃって……」
オー! さすが皿回しが趣味の女は言うコトが違う! ただの「呑みすぎ」をここまで丁寧に解説してくれるとは! ビバ!! いつもの「聞いてねぇよ!」という私ちっくな陳腐なツッコミは、炸裂する余地なし! 聞き入っちゃっただよ〜。凄いよ〜。「照明担当で目がチカチカ」! 私の今後の人生の中でも、きっと絶対に使わないフレーズだよ〜。
他にもあるぞ〜。ただのGジャン見ても、これまた感想が素晴らしい。
M平 「あんなGジャン、欲しいなぁ」
鷹瀬 「へー。ワイルドな趣味だね」(←心ここにあらずな言い方だった)
M平 「あんなGジャン着て、バイクに乗ってみたいじゃないですか」(←私の口調なんか気にしてない)
鷹瀬 「バイク乗るのっ?!」
M平 「私じゃなくてダンナがナナハン乗るんですよ」
鷹瀬 「結婚してるのっ?!」
M平 「あ、いや。彼氏のことです。時々ケツに乗せてもらったりしてるんですよ」
いちいち回りくどいっちゅーねん! ただのGジャン見て、「欲しいな」「そうなんだ」で終わる会話なのに、こんな短い会話の中から私は物凄い量の情報を得ているんだな。M平さんがGジャンを欲しがっていること、彼氏がいること、彼氏を「ダンナ」と呼んでいること、ダンナがナナハンに乗っていること、彼女はそのケツに時々乗ること、そして今はGジャンを着てバイクに乗りたいと思ってること……。聞いてないっちゅーねん!!! お前の情報なんかいらんわっ!
まだまだあるぞ〜。私とM平さんの寒い会話! なんか音楽の話をしていて、B’zの稲葉さんがカッコイイ、サッカーの中田選手もカッコイイという話から……。
M平 「私、ワイルド系の男の人が好きなんですよ」
鷹瀬 「ふーん、そーなんだー」(←やはり心ここにあらずな言い方だった)
M平 「ウチのダンナとかも見かけは怖いですよ」
鷹瀬 「へーえ、そーなんだー」
M平 「人の言うこととか聞かないし、他人を見下してる感じがあるし。ネオ・ナチみたいなの」
鷹瀬 「ははは。ネオ・ナチかぁ。ドイツに入国する出稼ぎ労働者を迫害してるんだねー」(←一応冗談)
M平 「は?」(←もちろん受けてもらえず)
鷹瀬 「ごめんごめん。なんでもないよー。そうかー見かけは怖いんだー。人を見下してるんだー。そりゃ凄いねー」
M平 「そうなんですよ。困っちゃう。でも、私の言うことなら聞くから、イイかなって」
鷹瀬 「あははははははーそりゃ良かったねー」(←爆)
──我ながら寒いっス!!
最近では彼女も私と話しても楽しくないことを悟ったようで、あまり会話の機会は生まれていません。私も笑えるような話をする同僚はいるにはいるので、その人と話しています。ただ、その人はM平さんとも仲が良いので、私としてはつまらんというか、焼きもち妬いているというか……。私だけのお友達が欲しい……。(←子供か!)
そんなブルーな私に、サンタさんは微笑んでくれたようです。12月から我が社に入社したS藤さんという27歳の女性がいるのですが、彼女は今までの約1ヶ月間本社で勉強しており、本日から私たちのプロジェクトに加わることになりました。チームは違うけど、話そうと思えば話せる距離にいます。
もうコレ以上期待して痛い目見るのも哀しいと思って、あまり期待せずにちょっと話をしてみたら、これがなかなか……。話のテンポは良いし、口調もハッキリした感じ。私好みのキツさもあるような……期待できるかも……。まだちょっとしか話していないので、なんとも言えませんが、笑うところが一緒っぽいし、文句を言う時の力強さが魅力的!
クリスマス・イブになんて素敵なプレゼントでしょう!! 神様っ、サンタさんっ!! まだハッキリしたことは言えないけど、もしかしたらありがとうっ!! なんだか今度の月曜日がちょっと楽しみだよっ!
【追記】
そう言や兄ちゃん後日談をしていなかったね。結局、彼が日本に帰ってきたのが 22(水)14時で、私と初顔合わせしたのが 23(木)13時のことでした。
兄の第一声 「よう。元気だったか?」
私の第一声 「お久し振りです」
どうかな? 仲の良い兄妹に一歩近付けてるかな? なんかぎこちないけど仕方ないよね……。17年振りの顔合わせだもんね。ちなみに1年半前、今日と同じシチュエーション(「昼の食卓で会う」というもの)で顔を合わせたら、こんなだった。
兄の第一声 「………………」
私の第一声 「………………」
一声がいつまでも発せられず、食事は終わる……。
ね? 大分進歩したでしょっ?!?! はぁはぁ……。でもあんまり変わってなかったような……。そんなもんだよね、人間。でも努力は窺える……。きっと努力しているんだと思う……。朗らかにはなっていた。食事の後、食器なんかも洗っていた……。努力……。
24(金)の日記に登場した私の輝ける希望の星、新入社員のS藤さん……本日会社に来ておりませんでした……。な……なんで今日はいないんだろう……。会えるの楽しみにしていたのに……。本社に行ったのかな? 最初からそう決まっていたのかな? 同僚に聞いても私と同じく不思議がるばかり。社長に聞くほどの勇気はなし……。まさか辞めちゃったなんてコトはないよね……?
そういや先週末、私や他の同僚から給料の話を聞いて、「そんな安月給じゃ生きて行けない……」って言ってたのが気になるけど……。サンタさんのプレゼントって有効期限は1日なのっ?! 頼むよ〜〜!
良かった……。今日はS藤さん、会社に来てくれた……。今日も話す機会があったから結構話したけど、なんかやっぱり好きなタイプそうだわ。B型っぽいんだよなぁ……何となく……。
お昼も一緒に食べちゃったりなんかして、明るい1日だったよ〜。私も直ぐ態度に表れるもんだから、仲良しの同僚H井君に
「……………………鷹瀬さん、もしかして今まで凄く辛かったの……?」
と、心配されてしまいました……。そのくらい、今日はウキウキしていたみたいです。
いよいよ明日で会社も終わり。多くの会社は今日で終わりだっちゅーに、くっそう……。年末年始は充実した休みにしたいものです。まぁあっちゅー間に休日は終わるんですけど、それでも5日間の短い休みは意地でも堪能します。休みの間はこのコーナーの更新はしませんが、その代わり【日常エッセイ】か【過去の就職体験記】を更新します。
そういや年賀状……そろそろ書かないと……。
ようやく5連休だよ……。今日なんか朝の電車ガラガラだったよ……。そうだよねぇ。普通はもう今日はお休みなんだよねぇ……。なのに……くそぅ。
とにもかくにもようやく年末。今度この就職日記を更新するのは2000年1月4日ですね。その間にPCがクラッシュしたり、Y2K関係のトラブルに巻き込まれなければいいんですけど。いや、SE的な立場の話ではなく、ただのPCユーザーとして……。
なんにしてもこの5連休は密に遊ぼう……。
| 1999年12月の勤務表 |
| 出勤日数 20日(うち休出 1日)/勤務時間
160:45/ |
欠勤日数 0日/ |
有給休暇 1日/ |
| 月残業時間 10:45/ |
日平均残業時間 0:35/ |
今月最高残業時間 3:00/18(土) |
| 【一言】 初の有給休暇取得と思いきや、それを帳消しにするように休日出勤だよ〜〜〜。 |
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