stay in IRELAND
愛蘭滞在記(6)〜Ennis編B
いよいよ今までの10週間コースの目標でもある試験が迫り、それを終えるとスペイン旅行……という飴と鞭月間に突入しました。しかし揺れる世界情勢の中で、スペイン旅行は実現するのでしょうか……?
| 2003年3月1日(土)〜現在の小見出し一覧 | ||
| 3/2(日) コチジャン中毒 | 3/5(水) インドからの招待状 | 3/6(木) 命短し旅せよ乙女! |
| 3/7(金) 祝福の日 | 3/8(土) 「The Ring」 | 3/13(木) 試験前夜 |
| 3/14(金) 試験1日目 | 3/15(土) 試験2日目 | 3/16(日) コロッケパーティ |
| 3/17(月) どうするスペイン | 3/18(火)〜3/26(水) スペイン旅行記(8泊9日) | |
| 3/28(金) 去る仲間 | 3/30(日) 英語力分析 | 3/31(月) ダメ元で交渉 |
2週間後の今頃、私はコークで試験に臨んでいるのよね〜ん……。はー……勉強しようっと。
2003年3月1日(土) 小休憩
試験勉強で煮詰まっていまして……。これはある種のクライシスです。
2003年3月2日(日) コチジャン中毒
韓国人の友人3人から寄って集って分けて貰ったコチジャンが底を突きそうな状況に陥っていまして……。これもある種のクライシスです。
一見無関係なこれらの状況が、クライシスをキーワードになぜか私の中でガッチリと結び付きまして……。
そう、現在の私の状況はと言うと、試験勉強とコチジャン切れが同等に語られるほど、食生活がコチジャン一辺倒に偏りつつあるのです。米と野菜と絡めてビビンバ、スパゲティに絡めてジョルミェン、生野菜に絡め、鍋に入れ、とにかく無闇にコチジャンに頼った食生活……。元々友人のコチジャンを分けて貰った程度にしか持っていなかったため、かなり節約しながら使っておりましたが、それでもおおよそ500gほどあったと思われるコチジャンは1ヶ月を待たずして完全に底を突いたという具合です。
――でもって本日、アイルランド一大きな町エニスからインターネットにアクセスし、コチジャン購入を決意したのであります。
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(左)ビビンバ/(右)ジョルミェン
※ビビンバの大雑把なレシピはこちら
インターネットって、ネット通販って、カード決済って……ああ世の中便利になったものですね……。10年前に留学していたらこうは行くまい今で良かった……などと無駄に思考を彷徨わせつつ、最もお手頃価格のコチジャンを探します。韓国人の友達は皆1kgやら3kgやらの箱でコチジャンを所持していたので、そんなもんだろうと思って日本のコチジャン通販サイトを彷徨いますが、やはり客が日本人のためか、200gやら500gやら、最も大きなものでも1kgサイズしか用意されていませんでした。仕方ないので楽天市場内で「JCBキャッシュバックキャンペーン/スンチャンコチュジャン」(出まっせ市場)と紹介されていた500gのコチュジャンの個数を「3」に設定し計1.5kgの買い物をしたのでした……。スンチャンコチュジャン……早く届かないかな……。
楽天市場の紹介文に「韓国で絶大な人気を誇るスンチャンコチュジャン!」とありましたが、確かにこのパッケージは見覚えがあります。韓国人の友達が親からこれの3kgを送られていたので、本場韓国でも本当にメジャー商品なんだろうな……と。醤油で言うならキッコーマンみたいな……。今まで4種類のコチジャンを食べてきましたが、「幻のコチジャン」と紹介された1品を除いて余り差はなかったように思うので、「安かろう悪かろう」という心配はないでしょう。
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(左)楽天市場内で最安だったスンチャンコチュジャン。500gで480円。
(右)韓国でも入手が難しいという幻のコチジャン。価格は通常の10倍だとか……。
届く日が今から待ち遠しい……。
狭い世界に長くいると、人間関係も密になり困ります。ま、あえてこれしか書きませんが、要するに密になった人間関係に困っているんだな、と、そういうことが伺えるのではないかと……。
2003年3月3日(月) 小休憩
試験勉強かぁ……。こんなふうに頭を使うのは何年ぶりかなぁ……。約10年前の大学入試の後、約4年前に政府系法人企業の受験準備でちょびっと頭を使ったっけ……。疲れるわね〜ん。
2003年3月4日(火) 小休憩
私の試験が近付いていることもさることながら、アミットの結婚式も近付いてきています。13年間付き合い続けて今まだ ing系で日増しにラブが昂まっている彼の幸せなことったら!というくらい幸せなアミットですが、辛うじて私のことも忘れずにいてくれた事実が物的証拠として本日私の元に舞い込みました。そうです、インドからの結婚式の招待状です。
2003年3月5日(水) インドからの招待状
私がアミットの結婚式に出席できないことはかなり以前に告げてありましたが、それでも2月末のメールで「i will send you an invitation card, in gujarati. no matter you understand or not but it will be a nice memory for you.」と言われていたので、非常に嬉しくて、いつ送られてくるんだろう、今かまだかと待っていた訳ですが、やはり実物が届くまでは「アミットのことだし忘れてしまうんじゃなかろうか……」と心配だったもので、本日ようやく安心できたという次第です。
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A wedding card in Gujarat
添えられていた手紙にホロリと涙し、やはりこれは1度はアミットの土地を訪れなくては……という思いを新たにするのでありました。
人間の寿命なんて天寿を全うしても平均83年程度。ストレス大国日本で健康に一生を過ごせる確率なんぞたかが知れており、更には身体が自由になる期間を考えれば、人が自分の意志で思うように生きられるのは余程幸福なケースを除いて3〜40年程度ではないかと思うのです。
2003年3月6日(木) 命短し旅せよ乙女!
私本来の気質としては、実は旅なんぞ好きではありません。私は骨髄から完全なるインド・ア派で(あれ? 区切りが変……)、例えば極端な話、書き物をするためのPCと、通信&情報検索手段としてのインターネット、食べ物さえ揃っていれば家から一歩も表に出ずにかなりの長期間過ごすことが出来ます。勿論、精神的な苦痛を伴わずに。
しかし恐らく大多数の人がそうであるように、私も異国の地に降り立てばその瞬間から未知なる経験を楽しむことが出来ます。旅と言うのは不思議なもので、「住んでみなければその土地の本当の姿は見えてこない」というのも真理ではありますが、同時に「旅だからこそ楽しめる」という見方もあるのです。終わりの見えない「生活」ではないという確信があるかゆえに、死に至らない限りどんなハプニングも楽しめますし、あっという間に終わってしまう非日常をこよなく愛することが出来るのです。
そんな訳で、せっかく日本から時差8時間の国に滞在しているのですから、ここから1〜2時間でふらりと立ち寄れてしまうヨーロッパには as many times as possible 行っておこうと思うのでした。
本日のタイトルについては、恐らく最も重要な1文字が微妙に変わっておりますが、ま、いいのさ。ってことで。(余り良くないと見た……)
本日はアミットの結婚式です。
2003年3月7日(金) 祝福の日
そらもう私も参加できなかった代わりに力一杯お祝いしましたが、彼も当然のように力一杯幸せそうでした。勿論結婚式を挙げるカップルですから幸せなのは当然なのですが、私は彼ほど何の迷いも不安もなく幸せ1000%で結婚した人を他に見たことがありません。国民性もさることながら、どうやらこれは恐らく彼の個性によるところが大きいらしいとさすがに分かってきた今日この頃。改めてしみじみと貴重な人と友達になれて良かったなぁ……と己の幸運を噛み締めるのでした。
試験勉強にぐつぐつと煮詰まる中、気分転換にと共に試験を受けるパートナーであるクリスティナと一緒に鈴木光司原作「リング」のハリウッド版リメイク「The Ring」を観に行ってきました。気分転換として選んだ先に、何やら良からぬ間違いが潜んでいることに気付いたのは、映画鑑賞後のことでした……。原作も読んだし結末だって知っている、恐いことなんか何もないのさ、と思いつつ軽い気持ちで見に行ったのが敗着だったようです。家族と住んでいるならまだしも、こんな恐い映画を1人暮らししている時に見るものではありませんね全く。
2003年3月8日(土) 「The Ring」
しかし日本で見るのと外国で見るのと何が違うかと言えばやはり観客の反応でしょうか。最後貞子役の女の子がテレビから現実世界に這い出てきた瞬間に、会場中に響き渡る「Oh my god!」という悲鳴で、ああ私は外国でこの映画を見ているのねぇ……と変に自覚してしまいましたよ……。
だってもうラスト1週間ですもの。集中力にイマイチ欠けつつも1日中勉強をしていました。
2003年3月9日(日) 小休憩
暖かくなって来たにつれて、雨が多くなりつつあります。寒くて晴れの日か、暖かくて雨の日か……。そんな選択肢を横目に、やはり1日中勉強をしていました。
2003年3月10日(月) 小休憩
だからもうラスト1週間ですもの。やはり集中力に欠けつつも1日中勉強をしていました。
2003年3月11日(火) 小休憩
試験日が近付いているストレスと、もうすぐ解放されるんだという喜びと、微妙なバランスを保っている日々を送っております。
2003年3月12日(水) 小休憩
試験前日の本日、Writing の試験にて鉛筆使用不可を知り、消しゴムを使わずに英文が書けない私にとってはクライシスの11時45分。
2003年3月13日(木) 試験前夜
最後の授業を終えると同時に消しゴムで消せるペンを求めて町に繰り出す13時10分。
諦めかけた頃に漸く見付かった消しゴム付きペンを握り締め、天に感謝しつつレジに駆けつける13時45分。
レジの店員が値段を間違え用意していた3.25ユーロの中から1.9ユーロだけを支払った13時47分。
これはツいている、明日の試験は合格に違いないと間違った自信を深める13時50分。
ウキウキ気分で袋売りしているリンゴと桃と水を買い求める14時10分。
家に帰ってリンゴをかじろうと買ったばかりの袋から1個リンゴを取り出すと、そのリンゴが腐り掛けていてショックを受けた14時50分。
やっぱ明日はダメかもしんない……と無意味に不安になる15時10分。
取り敢えず過去問でも……と手を着けた模擬試験で過去最高の記録を打ち出し有頂天になった17時10分。
ちょっと一服、と本日購入した水の栓を捻ると同時に噴き出した水に呆然とした17時12分。
お買い得と思って買った水が炭酸水だったことに気付いて地団駄を踏む17時13分。
吹き零れた水を拭きつつ自分の迂闊を吟味してしまう17時14分。
気分を変えるために20分の昼寝を試みる17時20分。
案の定、目に映った時刻に愕然とする21時。
往生際悪くリスニング臨む21時10分。
いつも以下のできに苦笑する21時40分。
明日の支度に取り掛かる22時。
……………………小せぇ……。ちっちゃすぎるよ自分っ!!!
バスで3時間の道のりを旅して、やっと到着した(エニスに比べて)大都会コーク。懐かしい町並み……いや、街並み。お店がたくさん。人もたくさん。若者がたくさん。垢抜けないアイルランドでも、エニスよりは垢抜けているアイルランドの第2都市コーク。エニスで16ユーロしたDVDが13ユーロだったり、世界中どこにでもあると思っていたけれどエニスにはなかったマクドナルドが眩しかったり、試験会場に辿り着くまでに本屋に寄るわCDショップに寄るわリサイクルショップに寄るわ……。
2003年3月14日(金) 試験1日目
しかしこんなルンルンな余興も、しょせんは「試験」という灰色の現実の下に成り立っている訳で、あっさり試験開始の時間間近になってしまい、急いで会場近くで本日の宿を探します。
そして試験本番……。
本日は苦手分野の Listening(40分) と Speaking(14分)。早く終わって欲しいという願いは叶えられ、あっという間に終わりましたが、やり直したい……という願いは叶えられないまま1日が終了してしまいました……。
本日は昨日よりは得意分野の試験日です。というか、私のスキルは Grammer > Writing > Reading > Speaking > Listening という状態なので、昨日の時点で最下位である2分野が終わってしまったと言うのは良かったと言うか何と言うか……。
2003年3月15日(土) 試験2日目
しかし本日、初っ端の Reading(75分)はどうにか「いつも通り」に終わり少々ほっとしたものの、続く一応ギリギリ得意分野である筈の Writing(90分)が悲しいほどの撃沈結果に終わり、最後の Grammer(75分)で「今までになく出来た!」という感触を掴めたとしても、もう「……落ちたな」という気分は回復できないのでありました。
まぁ受かれば受かるに越したことはないのですが、この試験が私の人生を左右することは皆無なので、大事なのは結果ではなく過程――そう、この試験のために本当に(私にしては)よく勉強したので、マいっか、ってことで。
最初は全く聞き取れなかった英会話も10週間聞き取りの訓練を何度も何度も繰り返すうちに段々聞き取れるようになってきたし、文章を読む速度も亀から蛇くらいにはなった気がするし、英文レターの基礎も充分に叩き込んだし、単語量も普通に勉強するよりは断然増えた気がするし、英会話議論の基本も学べたし、何よりもよく勉強したなぁ……という充実感を久々に味わって、結構楽しかったのでOKとします。
何はともあれ結果が返ってくるのは2ヶ月後……その頃にはこのテストがあったこと自体忘れていそうですが……。受かれば御の字、落ちれば残念ってなカンジで受け止めることが出来そうです。
さて、何だかもう本人的に結果は透けて見えているのですが、それでも正解率が上がれば嬉しくなるのが小市民というもの。
文法の試験の中でアミットに感謝しなければならない問題がありました。与えられた単語を、文章中の空欄に適した形に変換する「word formation」での問題です。(例:「the __ of buses to arrive on the town.」という文章に対して「fail」という動詞を与えられて、それを名詞「failure」に変換するなど。1つの文章で10題からなる。与えられる単語は動詞とは限らず、変換先の単語は名詞、形容詞、動詞、副詞などに始まり、反意語なども含まれる。前後の文意を読み取り変換する)
問題は古来中国の天体観測を始めとする計算能力の正確さに関する文章で、アミットに助けられたという個所はこうでした。
The Chinese __ had found out …… care「中国の__が〜に気付いた」……ということは名詞、しかし「care」は既に名詞です。文意から考えるに人型に変換しなければならないようです。「care」の変換先で一般的なモノと言えば形容詞「careful」、「careless」、ちょっと捻って「carelessness」、副詞「carelessly」……見付かりませんよ、「care」の人型なんて。人型変換で過去に出題された簡単なものと言えば「instruct」→「instructor」、「supervise」→「supervisor」、「music」→「musician」、ちょっと捻って「young」→「youngster」、「million」→「millionaire」、「apply」→「applicant」。大抵はこなせる容易な変換形態ですが、「care」の人型はちょっと……と少々動揺する私に、新婚さんで幸せ1000%、「試験が上手く行くように祈っているよ」とらしくもない社交辞令を送ってくれたアミットからの過去のメールのこんな1文が閃いたのであります。
but when i meet my love i forget everything. she is so nice caretaker.私が「caretaker」という単語を目にしたのは現在までにアミットのこのメールが最初で最後でして、この時は「へーえ、こんな単語があるんだぁ。『癒す人』って意味なのかな?」と思って辞書を引くと「世話をする人」「管理人」とあり納得していたのですが……もう私の知っている「care」の人型はこの「caretaker」しかない!! 「中国の世話人」「中国の管理人」……何となくピンときませんが、空欄よりはマシ!ということで、アミットのラブに願いを託すことにしたのであります。
試験後、改めて辞書を引くと、
caretaker(名詞)OKかな、って。アミット、のろけメールをありがとう!!!
1.(建物・地所などの)管理人
2.《英》(公共建造物の)管理人
3.《主に米》世話をする人
caretaker / n.
1.someone who takes care of a house or land while the person who owns it is not there
2.someone who takes care of other people, espesially a teacher, parent, nurse etc.
余談ですが、休み時間にイタリア人だかスペイン人だかの女性が同じ学校の仲間らしき連中と話していた会話が非常に印象に残ったので、記録しておきましょう。
彼女 「ああ、もうこんなに頭を使ったのなんて何年ぶりかしら!!」…………アジアとヨーロッパ、全く異なる背景を持つ集合体ですが、思わぬところで世界共通の意識を垣間見ました。ある面では、世界は思うほど多種多様ではないのかもしれません……。
フランス人?男性 「って、君いくつなのさ」
彼女 「あら、言ってなかったかしら? 今年で30よ」
中国人?女性 「ええ?! そうなの? 知らなかった〜! 若く見えるねぇ」
彼女 「若く見えても30は30なのよ。もう、母親から電話がある度に、『いつになったら結婚するんだ』って。結婚もしてない、子供もいない、仕事もしてない、オマケに海外で英語の勉強。色々言われて参っちゃうわ……」
中国人?女性 「私も同じよ。帰ると結婚しろしろって煩くて……」
試験終了により完全に解放されたワタクシ、本日友人宅でコロッケを心行くまで食べたのであります。
2003年3月16日(日) コロッケパーティ
詳細は追って書きます。
この世界情勢の中、私ってば本当に明日からスペインに行くんでしょうか……。
2003年3月17日(月) どうするスペイン
しかも大家さんから連絡が途絶えており、こちらから「あの〜空港まで送ってくれるという件は……」とも言えず、仕方がない、タクシー会社に頼むことにしました。片道25〜28ユーロ。まぁイイやそのくらい、と思っていたら夕方に大家さんがわざわざ我が家まで現れ、「明日は何時に迎えに来ようか?」と……。「何度も電話したんだけど通じなかったもんだから……。電話番号を変えたの?」と……。今も電話が通じなかったからわざわざ家まで来てくれたのだと……。
感涙。
特別別館、9日間分のスペイン旅行記(作成中、今しばしお待ちを)へどうぞ……。
2003年3月18日(火)〜26日(水) スペイン旅行記
結局何事もなく無事に行って帰ってこれた大満足のスペイン旅行。詳細はスペイン旅行記に書きますが、取り敢えず。私はパリよりもバルセロナの方が好きです。
2003年3月27日(木) 小休憩
早く書きます。
2003年3月28日(金) 去る仲間
早く書きます。
2003年3月29日(土) 小休憩
早く書きます。
2003年3月30日(日) 小休憩
早く書きます。
2003年3月31日(月) ダメ元で交渉