stay in IRELAND
愛蘭滞在記(6)〜Ennis編@
区切りの良い元旦に引越しを決行し、問題の多いフラットを発ち、未知なるフラットに飛び込みます。既に「フラットが何であるか」を知り尽くし、何の希望も期待もない状態でのフラット生活の開始は、恐らくそう悪いものではないでしょう。とにもかくにも必死で探したフラットです。最低でも3ヶ月いるフラットです。この暮らしが平穏無事に過ぎますように……。謀らずも新年の願いと代えさせていただきます。
| 2003年1月1日(水)〜1月31日(金)の小見出し一覧 | ||
| 1/1(水) 引越・天国・落とし穴 | 1/2(木) おねだり作戦 | 1/4(土) 芸は身を助く |
| 1/5(日) 火を起こす | 1/7(火) 最大の利点は入浴 | 1/8(水) 見るか習うか |
| 1/9(木) 学校と私(上) | 1/10(金) 学校と私(下) | 1/11(土) クスクス・パーティー |
| 1/12(日) アムパカパカ・パーティー | 1/13(月) 再び学校問題 | 1/15(水) 綺麗好きの血 |
| 1/16(木) トコトン平和な愛蘭 | 1/17(金) アジアン・パーティー | 1/18(土) 憧れの特技 |
| 1/19(日) 久し振りのサウナ | 1/20(月) 交渉技術の成長? | 1/21(火) 都合のイイ下宿人 |
| 1/22(水) 日韓の最大の差異 | 1/24(金) 働き方 in 愛蘭 | 1/25(土) 都会リムリックへ |
| 1/26(日) ビビンバ・パーティー | 1/27(月) 愛蘭からの入札 | 1/30(木) トラブルの予感 |
キリの良い新年明け早々に、約5ヶ月過ごしたリムリックから新天地エニスに引っ越しました。別に「新年ということで決意も新たに……」などというつもりではなく、単に運転手とネット環境の都合という非常に現実的な事情の下、たまたまキリの良い元旦に引越しすることになっただけのことです。
2003年1月1日(水) 引越・天国・落とし穴
本日から入居するフラットの詳細を覚えていなかったため、「綺麗そうに見えたけど、そうでもなかったかも」とか「台所に湯沸しポットがなかったような……」とか「小さな鍋がなかったような……」とか「包丁やお皿は充分に揃っているのかな」とか、取るに足らない心配事は多々ありましたが、実際にフラットに到着し、家を見てまずその綺麗さに改めてビックリしました。湯沸しポットもあり、小さな鍋はありませんでしたが中鍋があり、包丁も食器も充分に揃っています。
そして私の部屋ですが……。確かに1度この目で確認はしていましたが、前回は住人がおりそんなに広くない印象を受けていたのですが、空になっている部屋を見てビックリ。これはかなり広い部屋です。しかも改めて確認して感動する大きな机付き。心配していた日当たりもそこそこで、文句はありません。
フラットに到着したのは15時過ぎ、荷を解き、部屋を整頓し、いよいよ落ち着いた17時頃になると日も完全に落ち、寒さが襲ってきます。しかし今度のフラットには作り付けの暖房がある!
さて、いざその暖房を使おうとしますが、どのように使い始めるのかが分らない。各々の暖房に付いている元栓らしき栓を捻ってみても、冷たいままで温かくなる気配もない。使い方を聞こうにも住人は誰もおらず、部屋に備え付けてあった可動式のポータブル・ヒーターの電源を入れます。しかしこのヒーター、私がリムリックで約30ユーロで購入したものに比べてかなり弱いらしく、身体に触れるか触れないかという位置に置いてすら少々温まることができる程度のパワーしかありません。
ならばそのパワーのあるヒーターを使えばいいのですが、実は今回の引越しに当たり、なるべく荷物を減らしたいということで、リムリックからエニスまでドア・トゥ・ドアの車での引越しを手伝って下さった方に、お礼として自費購入したヒーターを譲ってしまったのです……。だって部屋には備え付けの暖房があるって聞いていたし、加えて可動式のヒーターまであるって聞いていたんだもん……普通だったら充分、って思うと思う……。
己の迂闊に気付くのは、いつだって手の施しようがなくなってからです。
部屋に備え付けてある暖房はどうやら全館暖房のようなので、大元のスイッチを入れなければ温かくならないのでしょうが、そのスイッチの在り処が分らない。可動式のヒーターは軟弱すぎて使い物にならないとまでは言いませんが、コレだけでは足りない。恐らく備え付けの全館暖房とこの可動式のヒーターをWで使用して初めてこの部屋は滞在可能な部屋になるのでしょう。――てな訳で、大元のスイッチはどこ……。
家中の扉を開けて給湯タンクの在り処を見付け、恐らくこのスイッチを押せば全館暖房が入るのかな?と思われるスイッチを押してみますが、10分待っても20分待っても暖房が入る気配すらありません。
そうこうしている内に同居人であるアイリッシュの青年ピーターが帰ってきたので、簡単に自己紹介を済ませた後に、洗濯機の使い方などを聞き、そしていよいよ全館暖房について尋ねました。
ピーター 「There is a fireplace in the next room. So you can put down a fire if you want to use the heater.」? ちょっとよく意味が分かりません。
最初「fireplace」というのは給湯タンクが置かれている場所の通称で、「put down a fire」というのが「火を付ける」=「スイッチを入れる」ことなのかと思い、隣の部屋に給湯器やスイッチなんかあったっけ?と腑に落ちない顔をしていると、ピーターが「こっちにおいで」と隣の部屋に私を呼び、暖炉を指差して再び言うのです。
ピーター 「This is the fireplace. When we use the heater, we have to put down a fire in it. Do you know what I mean?」……え? 暖房を使うのに、暖炉で火を起こさなきゃならないんですか……?
訳 「これが暖炉。暖房を使うときはここで火を起こさなきゃならないんだよ。分かる?」
ピーター 「そうそう、丁度いい。今から火を起こすからやり方を見るかい? ――OK。まず前回分の掃除をして、中央に燃えやすい固形の石油を置いて、その周囲に泥炭を置くだろ。これらは石炭より早く火が付くから始めに火が定着するために必要なんだよ。で、新聞紙か何かで火を付けて、火が勢いを増してきたら石炭を継ぎ足して行く、と。石炭は長く燃えるから、継ぎ足して行けば一晩くらいは持つよ。大体2〜3時間でこの暖炉の上を通っている水が温まって、全館暖房が効き始めるってシステムなんだ」寒さ問題再発に加えて、今度の試練は洗濯物の乾燥ということのようです。まぁ寒さ問題に関しては、ある意味慣れ親しんだ問題なので、そんなに辛くはないかもしれません……。極寒の地から極寒の地へ。徐々に鍛えておいて良かった……。
鷹瀬 「え……でも、例えば私しか家にいなかったら、1人のためにこの暖炉で火を起こすのはちょっと大変だなぁ……」
ピーター 「部屋に個別のヒーターはないの?」
鷹瀬 「こんな形のヤツがあるけど……」
ピーター 「ああ、僕の部屋にあるのと同じタイプだよ」
鷹瀬 「でもアレ弱いし……それに台所とか部屋以外の場所は寒いままなんだ……? それに聞きたかったんだけど、洗濯物は皆どうやって乾かしているの? 乾燥機はないんだよね?」
ピーター 「そうそう、『寒さ』と『洗濯物をいかに乾かすか』ってのがこの家の最大の問題なんだよね、実は。今は天気が悪いから外には干せないしね。僕はご覧の通り、ヒーターに掛けて干しているよ」(←ヒーターにビッチリ掛けられている洗濯物を指差しながら)
鷹瀬 「……でもシーツとか、大きなものはどうやって干しているの?」
ピーター 「シーツは洗ったこと無いから困ってないんだ」
洗濯物をどう干すか――それがこの家の問題点であり、課題でもあります。乾燥機のない家でよく見かける、洗濯物を室内で干すための物干しスタンドがあると非常に便利なのですが、何故かこのフラットにはありません。台所の横にある広いスペースに大きな物干しスタンドがあると、皆にとっても都合が良いんじゃないかな〜でもそれ家主におねだりすることは出来ないかな〜、と思い、同居人に購入の是非を問います。
2003年1月2日(木) おねだり作戦
鷹瀬 「皆で共有できる物干しスタンドがあったら便利だと思わない?」さーて、じゃあ大家さんにどうやって切り出そうか……と悩みつつ、ふとお茶を飲もうと湯を沸かそうとすると、今朝まで正常に動作していた湯沸しポットが何故か壊れていました。……ってことは、これも大家さんに直してもらうように頼まないといけないのかしら……。
ピーター 「ああ、いいね! たかだか20ユーロもしないだろうから、シェアしようよ」
鷹瀬 「あ、うん、その前にさ、そういうリクエストを大家さんにすることってできると思う?」
ピーター 「いや……それは難しいんじゃないかなぁ……。知ってるだろ? ここの家賃は週50ユーロってとっても安いんだよ」
鷹瀬 「う〜ん……じゃあ取り敢えず今日リクエストしてみて、駄目だったら自費で買うから、そうなったら半額払ってくれる?」
ピーター 「いいよ」
そこにもう1人の同居人ロシア人女性のスェダが現れます。
スェダ 「湯沸しが壊れているの、知ってる?」彼女は英語がそんなに上手くないため、どうしてそう思うのかの理由までは聞き出せませんでしたが、この家の先住民が「無理だと思う」というからには、それなりの理由があるのかもしれません。……壊れた湯沸しも自費で直すとなると、物干しスタンドなんぞもっと夢のまた夢……という気がするのですが……。
鷹瀬 「あ、うん。今知った。直してもらうように大家さんに言わないとね」
スェダ 「……多分、私たちで直さないと駄目。直すよりも新しいのを買った方がいい」
鷹瀬 「え? 直すにしても買うにしても、普通こういうのは大家さんがするんじゃないの?」
スェダ 「この家は無理だと思う」
3人でシェアするとしても、物干しスタンド20ユーロに湯沸し購入50ユーロとして、1人約25ユーロですか。……大した金額ではないけれど、3ヶ月しかいない身としては垂れ流したくない金額です。
何だか色々出費がかさむなぁ……と思いつつふと冷凍庫を使おうとすると、これがまったく冷たくない。どうやって使うの?とピーターに問うと、
「ああ、それは壊れているんだよ」…………物干しスタンドどころか、湯沸しポットに冷凍庫の修繕も依頼しなくてはならないようです。昨日この家に来たばかりの新参者が、アレもコレもとリクエストをするのは非常に気が重いのですが、それでもしなければ自腹になってしまいます。物干しスタンドに湯沸しポットまでは良くても、冷凍庫修繕の出費はイヤです。
先住人たちに「大家さんに頼まないの?」と尋ねても、何となく積極的に頼みたくはないようで、もう仕方がない、自力解決しかなさそうです。
パリでいざと言う時のために買っておいた手頃価格のチョコレートの詰め合わせを机の引出しの中からそっと取り出し、本日の夕方に我が家に家賃を取りに来る大家さんを待ちます。家賃を取りに来るのは大家さんなのか大家さんの奥さんなのか分かりませんが、今かまだかと待っていると、いよいよ大家さんの奥さんが現れました。ここから先はもうアイルランドに来てから養われた「婉曲な物言い」披露大爆発です。
奥さん 「あらー、トーコ、会えて嬉しいわ! 新年おめでとう! はい、コレ、ワインとチョコレートを3人に」分かりますかね、この地道な根回しが……。私は本当にこういうことが下手で苦手で、いつでも直球勝負、結論だけを言ってしまうタイプなのですが、今回はちょっと頑張ってみました。いつもだったら挨拶の後に即、
鷹瀬 「え? 私たちにですか? ありがとうございます! あ、私も大家さんにプレゼントが……」
奥さん 「ええ? なぁに?」
鷹瀬 「大したものじゃないんですけど、パリのお土産が……」
奥さん 「あら、そんなのいいのよ!」
鷹瀬 「いえいえ。本当にそんなに大したものじゃないんですけど、お口に合うと良いんですけど、コレ」
奥さん 「まぁ! なんて親切なのかしら! ありがとう! パリはどうだった?」
鷹瀬 「もう素晴らしかったですよ! 街も綺麗だし、美術館もたくさんあって」
奥さん 「あら〜そう。じゃあ素敵なクリスマスを過ごしたのね。パリは素晴らしいものねぇ」
鷹瀬 「ええ、それはもう。奥さんはパリに行かれたことはあるんですか?」
奥さん 「3回ほどね。一番最近でも3年前になってしまうけど」
鷹瀬 「えー、そうなんですか? でも3回も! それじゃあさぞかし……(略)……」
……(以下、当り障りのない世間話をかなり長いこと続ける)……
鷹瀬 「でも私は本当にラッキーでしたよ〜。パリ旅行の前にこんなに素敵なフラットを見付けることができて」
奥さん 「そう? そう言って貰えると嬉しいわ。じゃあ何も問題はないのね?」
鷹瀬 「ええ。もう完璧ですね。部屋は広いし、綺麗だし。来る前に、引っ越した日は台所の掃除をしなくちゃ、って覚悟してたんですけど、いざ来て見たらそんな必要ないので驚きました。最初から綺麗な台所だと、常に綺麗に保つのが簡単だから本当に嬉しいです。早速掃除セットを置いて、引出しの中は整理したんですよ。ホラ」
奥さん 「トーコは綺麗好きなのね。素晴らしいことだわ。私も週に1度1階だけ掃除しているのよ」
鷹瀬 「ああ、ピーターから聞きました。本当にありがとうございます」
奥さん 「いいのよ、そんなこと。でも満足してもらえて嬉しいわ。何かあったら何でも言ってね」
鷹瀬 「……あ、そう言えば1点だけリクエストがあるんですけど」
奥さん 「なぁに? 何でも言って」
鷹瀬 「えーと、この家乾燥機がないじゃないですか。それでももし出来れば、そこに洗濯物を干すスタンドがあったらいいよね、ってピーターとも話していたんですけど、購入をお願いすることって出来ますか?」
奥さん 「裏庭に物干しロープがあるのよ」
鷹瀬 「ええ、知ってます。でもホラ、今って天気が悪いじゃないですか。今日、早速洗濯物を干しておいたんですけど、結局全然乾かなくて。こういう天気だと表に干すのも難しくて……」
奥さん 「このヒーターに置いて乾かすといいわ」
鷹瀬 「ええ、大体のものはそうするつもりですけど、ご覧の通り、ピーターの洗濯物がびっしり掛かっていてスペースがないんですよね。それに今シーツとか大きなものを洗濯したいんですけど、乾かすスペースがなくて……。ここに物干しスタンドがあると、皆で使えるし便利かなぁ……って。いえ、無理ならいいんですけど、家に1つそういうものがあると便利かな、って思ったんですけど……」
奥さん 「……そうね、分かったわ。主人に伝えておくわね。他に問題はない?」
鷹瀬 「あ、そう言えば……湯沸しポットが今日になって壊れてしまったようで、これも修理をお願いしなくちゃ、って思っていたんです」
奥さん 「あら! コレがなかったらお茶が飲めないじゃない。どうやってお茶を飲んだの?」
鷹瀬 「あの鍋で」
奥さん 「大変だったわね。分かったわ、明日の朝には別のポットを持ってくるわね。他には?」
鷹瀬 「あ、そうそう! お伺いしたいんですけど、冷凍庫ってどうやって使うんですか? スイッチを入れても冷たくならないので、使い方がよく分からないんですけど……」
奥さん 「ああ、実はこれ、壊れているのよ」
鷹瀬 「ああ、そうだったんですか……。いえ、肉とか1パックとか買っても1人だとなかなか数日以内には使い切れないので、冷凍庫がないと不便だな、って」
奥さん 「そうね、すぐに直すようにするわ。数日待っていてね。他に問題はある?」
鷹瀬 「いいえ、他には何もありません。本当に素敵なフラットで」
「洗濯物が乾かないので、物干しスタンドを購入していただけませんか? あと、湯沸しポットと冷凍庫が壊れているので直してください」と本題に切り込んでいるところでしたが、さすがに今回は慎重になってみたのでした。いや〜頑張ったよ、私にしては。
【追記】
婉曲に根回しをした甲斐があったようで、翌朝、物干しスタンドと新しい湯沸しポットが用意されていました。こんなに素早いレスポンスをアイルランドで得られたのは、正直今回が初めてです。この日から10日経った今でも冷凍庫の修理はなされていませんが、0よりマシと言うことで、良い大家さんなのではないかと……。
かなり寒い部屋で生活をするんだな、と覚悟を決める日々に突入しております。
2003年1月3日(金) 小休憩
最近の寒さときたら……これがアイルランドの本領か、と思わせる寒さで、「身を切るような」という表現がピッタリ来る真冬に突入しております。朝起きると風景が妙に白く、雪は滅多に降らないこの国で何故?と目を凝らすと、芝生に屋根に霜が降りているのです。いっそ雪が降った方が暖かいのでは……と思うほどの寒さです。
2003年1月4日(土) 芸は身を助く
しかし、「寒くなると天気が良くなる。暖かくなるにつれて雨が多くなる」というアイルランドの定説を忠実に守っているのか、天気は非常に良く、アイルランドにしては珍しく傘要らずの日々が続いております。
さて、私がまだリムリックにいる頃から、大家さんに頼まれていたことがありました。現在のフラットを決めた際に、「日本でプログラマーだった」ということを話していたらしく(←よく覚えていない)、パリから帰ってきた早々「インターネットが接続できなくなったので、見てもらえないか」と言われていたのです。確かに詳しくない人よりは詳しいけれど、詳しい人よりは詳しくない、というフツーちょい以上のネットユーザーのため、私が見たところで事態が解決するとも思いませんでしたが、なにやら物凄く当てにされているようなので、逃げるに逃げられず、「直せるかどうか分かりませんが……」との前置きの元、本日大家さんの家にPC診断に伺いました。
いきなりネット接続できなくなったと言うからにはウイルスの可能性が高く、そうなると面倒だなぁ……と思いつつ、当時の状況を聞きながらマシンを見せて貰いますが、接続できなくなった切っ掛けはどうやらウイルスではなさそうだと言うことまでは分かりました。
私を中央に、両脇には大家さん夫妻。左右からの期待に満ちた視線に晒され、しかし見たこともないエラー表示に「?」と思えどなかなか正直に「サッパリ分かりません」とも言えず、しばらくさも確信をもってキー操作しているような素振りを見せます。
取り敢えず分からないなりにもエラー詳細をチェックしてログを読んでいるフリをしつつ、「こんなんでどーよ」という感じで闇雲に操作していると、今まで出ていたエラー表示が消え、いつの間にやらネット接続ができるようになっていました。
………………私、何した? ってか、なんで直ったの??当事者の動揺とは裏腹に、左右から沸き起こる歓声。
大家さん 「おお! さすが、日本人の技術力は凄いな!!」取り敢えずよく分からなかったけれど、尤もらしい表情に尤もらしい口調で、尤もらしい理由を尤もらしく説明し、熱烈な敬意を抱かれても敢えてそれを否定せず、日本人お得意の曖昧な笑み、アルカイック・スマイルを浮かべていました。
奥さん 「私たちが2週間以上も解決できなかったことを、たったの数分で解決できるなんて! トーコは凄いわね! プロフェッショナルですものね!」
鷹瀬 「あははははは」
早々に仕事が済んで、そうなるともう私は来賓です。お茶にお菓子にもてなされ、ついでに
大家さん 「実はクリスマスにCDコンポを買ったんだけど、未だに設置できないんだ。もし良かったら設置して貰えないだろうか?」とのリクエストにも(これは確信をもって)応え、よーしここまですれば、今後フラットで入用なモノがあっても頼み易いに違いないという手応えを掴んでから、大家さんとの談話に花を咲かせます。凄い凄いと持てはやされるわ、奥さんがチョコレートと紅茶を用意してくれるわ、大家さんのお母さん、つまりおばあちゃんが現れてお金を握らせようとするわ、いやー本当に解決して良かった……。
本当に、言葉が不自由でも言葉要らずの分野で何か得意なものがあるといいですね。私はそれが「料理」「音楽」「踊り」だと思っているのですが、「コンピュータ/インターネット」というのもイマドキなかなか使える世界共通語だな、と思うに至っています。
ま、私がタイトルに挙げた「芸」とは、この場合「PCスキル」ではなく、「偶然の産物を自分の手柄にしてしまう自己過大演出能力」を指すんですがね。
いよいよ明日から学校です。
2003年1月5日(日) 火を起こす
本日はと言えば寒い以外特に変わったこともありませんでしたが、強いて言うなら、今日は初めて火を起こしてみました。アイルランドに来て色々な経験をするんだろうな、と人並みに予想していましたが、その中に「火を起こす」というものがあるとはさすがに想定できませんでしたね……。たはは……。
元々幼少の頃にマッチ遊びが昂じて家を燃やしそうになったほど火遊びが好きなので、点火の際には何やら異様に楽しく、火が燃え盛る様をウットリと眺め、モノの焼ける臭いを堪能し、時々無意味に近くにあった新聞紙を投げ入れてみては勢いを増す炎を前に、「ああ……今身体に良さそうなホルモンが分泌されてそう……」などと変態ちっくなことを考えつつ、1時間ほど暖炉の前で過ごしてしまいました。ある意味、最高の贅沢ですね。
(1)左が石炭、右が泥炭
(2)前回分のお掃除
(3)石炭の周りに点火し易い泥炭を配置する
(4)点火
――変にクセにならないよう、くれぐれも気を付けなくては……。
本日からいよいよ10週間の試験対策コースが始まりました。
2003年1月6日(月) 小休憩
今期は勉強に力を入れる(予定の)3ヶ月なので、このサイトの更新ペースも密度も落ちることでしょう。
ここ数日、雪こそ降っていないけれど雪が降る時よりも寒い、という寒さに見舞われています。毎朝芝生の色が霜によって一面真っ白になっている様子を見るだけで視覚的にも寒さが増し、手袋とマフラーで防寒しても防ぎきれない顔面が「寒い」を通り越して「痛い」ほどです。
2003年1月7日(火) 最大の利点は入浴
暖房もろくに効かない我がフラットですが、それでもそんな苦行を補うかのように、このフラットならではの特典もあります。それが「風呂に入れる」ということなのです。この場合の風呂とは、シャワーではなく、バスタブを使って湯船に浸かれる、ということです。
西洋式のバスタブは日本のように身体全体をどっぷり湯に沈める前提に設計されていないため、広くて浅い構造です。そのため湯を張っても空気に接する表面積が広いため直ぐに湯が冷めてしまう上に、身体全体を湯に浸すためにはかなりの量の湯が必要となってきます。給湯タンクで湯を温める構造のフラットでは、タンクのサイズによっては1回分のお風呂を作るだけの湯が溜められないケースがままあり、前回のフラットでもどんなに頑張っても充分な湯が張れず、それでも無理やり風呂を作ろうとすると、15cm程度の水位の低い風呂しか作れず、身体全体を湯に触れさせようと「気を付け」の姿勢のままバスタブの中でぐりんぐりんと回転するなど、トド顔負けの滑稽な醜態を晒した挙げ句、逆に寒い思いをすることの繰り返しで、そのうち風呂に入ることは諦めてしまっていました。
しかしこのフラット、湯量が充分な上にかなり熱いので、多少冷めても充分に熱い湯を張ることができ、このアイルランドで風呂に入れるという画期的な特典をもたらしてくれるフラットなのであります。
日常生活は寒いけれど、寝る前にお風呂に入ることが出来るため、身体が温まった状態で眠ることができ、これはかなりのメリットです。クラスメイトの中には「寒くて夜、眠れない」という人もチラホラおり、なんだかんだと捨てたモンじゃないかな、と思うのでした。
学校の休憩時間に私が「アイリッシュダンスが見られるパブってあるのかな?」と何気なく呟いたことから、同じ学校の生徒に誘われ、アイリッシュダンスが見られるというパブに行くことになりました。本来こういう誘いは片っ端から断るのが私なのですが、アイリッシュダンスはかなり見たいし、去年6月11日のリベンジということもあり、更には前回の学校で余りにも他人と交わっていなかったことも相俟って、よっしゃじゃあまぁ行くか!という半ば自己強制の元での決定でした。
2003年1月8日(水) 見るか習うか
こんな経緯で色々ありつつ待ち合わせのパブに着くと、「こっちだよ」とバーではなくその隣にある小劇場のような場所に連れて行かれます。時間が早過ぎたためか場内には数人のスタッフらしき人しかおらず、入場口に置かれた「3ユーロ」と書かれたビスケットの缶に代金を入れ、「やっす〜い!」と感激しながら舞台の始まりを待ちます。
暫くするとバラバラと人が集まり、集まった人たちが舞台と思われる場所で立ち話を始めているではありませんか。この人たちは観客なのでしょうか? 出演者たちなのでしょうか?
腑に落ちない顔をして様子を見ていると、明らかに観客ではないと思われる初老の男性がラジカセを片手に現れ、手を叩きながら言うのです。
「さあ! 始めようか。じゃあ皆、中央に集まって!」………………? 何か嫌な予感がするんですけど……。私をここに連れて来たリビア人青年に「どういうこと?」と聞いても「さぁ?」としか返って来ず、仕方がない、舞台の中央に立つインストラクターさながらの男性に直接聞いてみます。
鷹瀬 「あの……アイリッシュダンスが見られるって聞いて来たんですけど……」くっそ、騙されたっ!
男性 「そうそう。だからこれからステップを教えるから。さあ、早く輪になって」
鷹瀬 「え? ダンスを見るんじゃなくて習うんですか? 私、誰かプロの方が踊るのかと思っていたんですが……」
男性 「君たちがダンサーだよ」
結局あれよあれよという間にステップを覚えさせられ、ド下手なりに引き摺り回されるように踊って1時間が過ぎたのであります。楽しくないとは言いませんが、やはり私は踊りには向いていない、とは思いました。
男性 「毎週水曜日、同じ時間にレッスンをしているから、またおいで」2度と行かないモン。
鷹瀬 「あはははははは」
今回の学校は前回の学校と打って変わって、私にとって良い学校です。前の学校が悪いと言っている訳ではありません。単に私の気質が前の学校に……と言うか、前の学校のクラスメイトに合っていなかった、というだけのことです。正直な話、友達いなかったんでね……。そら楽しくないわな。
2003年1月9日(木) 学校と私(上)
今のエニスの学校から来た日本人留学生に前のリムリックの学校で会いましたが、彼女はリムリックの学校の方がエニスよりも良かったと言っていたので、単に相性、単にタイミング、単にいかにその時に楽しめたか、ということが問題になってくるのであって、もうこの際、満足度に「学校」は関係ないと言っても過言ではありません。
閑散期の冬ということも相俟って、20人弱のこの学校で日本・韓国・中国勢が全体の7割程度を占めていますが(※注:西洋人は夏に来るケースが多いので)、私のクラスには日本人がいないので問題ありません。小さな学校なのでクラスの隔たりなく全生徒と交流を持てる雰囲気ですが、それでもクラスメイトに恵まれたのは本当にラッキーでした。
日本人がいないからクラスメイトに恵まれた、という訳ではなく、私のクラスメイトが本当に私と同レベル、同じような弱点、同じような性質を持っているという点で、今回は非常に恵まれたと思うのです。前回の学校はネイティブ並みに話せるスウェーデン人やスペイン人がクラスにおり、クラス内のレベルの差が大きく、授業中にクラスメイトに対して申し訳なさを感じるほどだったので、楽しむどころではありませんでしたから……。
クラスの内訳は韓国人2人、中国人1人と私の4人なのですが(※注:後にリビア人、ルアンダ人が加わりますが)、特にこの韓国人2人との関係は非常に良好で、授業が終わった後、学校の教材を使って3人で自習しているほどなのです。本来は勉強なんぞ独りでやるものだと思いますが、それがいかに難しいかというコトも最近骨身に染みて分かってきたので、こういう助け合いは「子供じゃあるまいし……」と拒絶するよりもむしろ乗った方がお互いのためになるかな、と。しかも会話のレベルも本当にドンピシャで同程度なので、お互いにストレスを感じることなく付き合えまして。同じアジアンで精神構造も似通っている、しかし英語が共通語、というトコロがリラックスして英語が勉強できる原因なのかもしれません。
また先生も非常に良く、私は今までに短い期間から長い期間まで計16人の先生に習った経験がありますが、その中でもベスト3に入るほどなのです。
ではもう今はパーフェクトなのか、というと決してそういうワケではなく、「クラスメイト」と「先生」が良くても「学校」に対して不満がある、という微妙な現状に陥っています。
具体的に言いますと、私はフルタイム(週5日20レッスン)の試験対策コースに申し込んだのですが、この試験コースをフルタイムで取った生徒が今期(1月6日〜3月14日/10週間)は私しかいなかったらしく、私1人のために教師を確保できなかったようで、週3日間は一般英語コースに入れられてしまったのです。週2日間のパートタイムで試験コースを取っているオーストリア人が1人いたため、このオーストリア人と私の2人のためには教師を確保せざるを得なかったようで、週2日の試験コースを取ることは出来ましたが、結果的には週3日の一般コースと週2日の試験コースに在籍することになってしまったようです……。
上記で紹介している韓国人と中国人のクラスメイトたちのは一般コースをフルタイムで取っている生徒たちで、私は彼らと共に週3日間このコースに在籍し、残りの2日だけをオーストリア人の女の子と共に試験コースに属す、ということになったのです。幸い私の先生は同じですが、5日間試験コースに所属するつもりだった私にしてみれば、「話が違う」という感は否めません。
私が3月中旬に受ける試験は(英語が出来ない者にとっては)非常に難しいらしく、以前に試験コースを取った生徒たちは口を揃えて「試験コースはめちゃめちゃハードだった。5日間バッチリ試験対策に当ててたよ」と言っているのですが、私の現状を見てみると、3日間の一般コースでは当然のことながら試験に特化していない授業をしているではありませんか。
これはどうよ、ということで早速授業後に校長(経営者)の元に赴き、「試験コースを取ったつもりだったんですけど……」と訴えてみても、
「あなたの英語力は充分だから、週に2日の試験対策で大丈夫よ」と言われ、本日の初めての試験対策コースの授業を受けた後に、「オーストリア人の子のレベルは週に2日の試験対策で充分かもしれないけれど、私のレベルは彼女より全然低いので、やはり週に5日試験に特化した授業を受けたいんですけど……」と訴えると、今度の答えはこうでした。
「あなたの英語力は彼女に比べて全然低いんだから、残りの3日は一般英語の知識を学ぶ必要があるわ」………………なるほど学校の都合で適当に私を丸め込もうとしているのネ、ということがよーく分かりました。
一般英語3日間も試験対策2日間も同じ先生が担当で、この先生が非常に良い先生のため、下手にゴネて他の先生を宛がわれても困るな……と思い、なかなか思うように文句も言えません。実際問題、一般英語コースを5日間取っている生徒たちは私が試験対策コースで同じ先生の授業を受けている間、他の先生の授業を受けているのですが、この先生の授業の感想を聞くと、
「…………良い人なんだけど、良い先生とは言えないかな……。眠かったなぁ……。今日は子供っぽいゲームをして、それでおしまい。私、授業中ヒトコトも発言しなかったよ……」…………遠回しですが、かなりつまらなかったようです。
各クラスの生徒たちに先生の評判を聞いてみたり、以前からこの学校に通っている学生にどの先生が1番教え方が上手いか、などを聞いてみると、私が現在5日間習っている先生が最も評判の良い先生だったのであります。一般コース3日と試験コース2日の抱き合わせになってしまったとしても、良い先生のクラスを5日間取ることができる、という現状は、そんなに悪いものではありません。
希望の試験コースで残りの3日間を教え方の上手くない先生に当たるくらいなら、希望していない一般コースで良い先生の授業を受けた方がマシなので、現状で構わないと言えば構わないのですが、一般コースを取っている生徒は週160ユーロ、私は週5日の試験コースということで1日当たり5ユーロ増しで週185ユーロ支払っているので、3日間が一般コースに所属している今、週3日分の差額15ユーロ、10週間分150ユーロを返金して欲しい……という不満がある訳です。
しかし既に2回、現状に対する疑問をぶつけている訳ですが、2回とも一方的に押し切られるような雰囲気で話し合いを終了させられているため、ここから更に食い下がり、「返金」に漕ぎ着けるのは至難の業です。敵もさるもの……と言えればこの戦いも非常に面白くなるのですが、私を丸め込もうとしているのが見え見えな上に、話の論点がいちいち甘く、日本語ならば確実に論破できて返金できるレベルでありながら、単に私の英語力の問題に付け込まれ、相手にとって都合が悪くなると早口になったり、「あなたが何を言っているのか理解できないわ」などとトボケたりするので、苛々も増してきます。
しかし何はともあれまだ学校が始まって4日目です。取り敢えず来週から2週間、担当の先生が休暇に突入するため、代打の先生の授業内容も含め、様子を見ることにします。
暫くは不満があっても我慢して様子を見ることに……と思ってはいますが、事実確認と情報収集だけはしておこうと、前回10〜12月の試験コースを取った古株の学生たちに、本来の試験コースの内容を確認します。
2003年1月10日(金) 学校と私(下)
鷹瀬 「私、10週間1850ユーロの試験コースを取ったんだけど、月・火・水の3日間は一般コースに所属して、木・金だけ試験コースにいるのね。試験コースって週に2日だけ試験に特化した勉強して、他は一般英語なの?」最もファジーな回答が返って来てしまいました……。
学生 「違うよ。私たちのときは試験を受ける人が6人いたから、ちゃんと毎日5日間試験用のテキストを使って、試験対策だけしてたよ。前半3日と後半2日で先生は変わったから、2人の先生に習ってたけど、それでも5日間ずっと試験対策だけしてた」
鷹瀬 「一般英語の10週間と試験対策の10週間って値段違うんだよね?」
学生 「一般英語は1600ユーロだね。試験コースとの違いって、1日5ユーロの筈、確か。――結局、今回はフルタイムで試験コースを取ったのがトーコしかいなかったから、先生の都合がつかなかっただけでしょ。返金して貰いなよ」
鷹瀬 「して貰えると思う?」
学生 「この学校はしっかりした規則とかシステムがないからねぇ……何もかもが曖昧なんだよね。夏にも似たような返金騒動で結構深刻にバタバタしたことあったからなぁ……校長の機嫌によるだろうね」
問題を抱えているのは私だけではありません。
この学校には「クラスの上限4人とされている集中英語コース/週280ユーロ」と「クラスの上限8人とされている一般英語コース/週160ユーロ」があるのですが、閑散期の冬では1クラスが3〜4人ということもザラで、一般英語を取っている人も集中英語を取っている人も同じクラスに在籍することになり、授業内容に違いがあるのかと思って集中英語に申し込んだ人が「週120ユーロ余分に払っているのに一般英語と同じ授業内容なんて……納得行かない」と不満を抱いているケースが2件ほど浮上中なのです。彼らは授業内容に不満を抱いている訳ではなく、支払い金額の差による不公平に対して不満を抱いている、つまり私と同様「解決策は返金」コースで、私が2度の不満申し出をして撃沈しているのを見て、言うべきか、黙っているべきか……と悩んでいるという具合です。
他にも「エクスカーション付き」というコースを申し込んだところ、このエクスカーションが余りにもお粗末なので止めたい……つまりこれまた「解決は返金」コースで、こう立て続けに生徒たちが「返金を」「返金を」と要求するとなると、それがたとえ学校側の不手際によるものであったとしても、肝心の「校長の機嫌」は余り宜しい状態に保たれないのではないか……と心配になってきます。
このような状況下、生徒同士がお互いの問題をお互いに相談し合い、支え合っている訳ですが……。
既に昨日2回も校長室に赴き現状に対する不満をぶちまけ、その場では相手にしてくれなかった校長ですが、私が依然として強い不満を抱えており、その話を他の生徒にしていることに焦りを感じたのか、本日あちらからお呼びが掛かり、再び「ああまたしても丸め込もうとしているな」と分かる説得をされてしまいました。
校長 「昨日の話だけれども、今の状況はあなたの都合に合わせて特別に構成したものなのよ。5日間同じ先生だし、一般コースの方でも試験用のテキストを使うから問題ない筈だわ」…………どうしてこうも分かり易い嘘を吐くのでしょうか……。嘘を吐いたところで何の利益もない学生と、不都合を認めること=返金という方程式が背景にちらついている校長と、私がどちらを信じるかは明白です。
鷹瀬 「……そうですか。一般コースの3日間でも試験用のテキストを使っていただけるなら問題ありません。ただテキストが届いたのが今日で、最初の3日間は全く試験に関係ないことをしていたので、心配だっただけです。この試験は難しいと聞きますし、普通は5日間試験に特化した勉強をする筈だと思うし……。ただ××から聞いたんですけど、前回の試験対策コースでは5日間ビッチリ試験に特化した勉強をしていたんですよね?」
校長 「そんなことはないわ。××は何か間違った情報をあなたに教えているわね。前回も2日と3日に分けて今のあなたと同じようなクラスだったわよ」
「今回はあなたしか試験コースを申し込んだ人がいなかったので、先生の都合をつけられなかった。でも一番熟練の先生が5日間受け持つように手配したし、一般英語に所属してもできる限り試験に特化した内容の授業にするから安心して」というように、正直と言い訳を上手く織り交ぜて、納得の行くアプローチでまろやかに丸め込んでくれればこちらも良い気分を保てたというのに……。下手に強固に恩を売るような言い方をするから、私みたいなヒネた人間から反感を買うのです。
こんなことさえなければかなり満足度の高い学校だと思うのですが、決定的な場面で不誠実を垣間見るので、「クラスメイト」や「先生」に満足していても結果的にかなり低い満足度になってしまっている学校なのでした。
リビア人の友人の家でリビア伝統料理(なの?)クスクス・パーティが行われました。
2003年1月11日(土) クスクス・パーティー
クスクス――日本で1度だけ食べたことがあったのですが、その時には何とも思いませんでしたが、ちょっと真剣に美味しいんですけど……。今度作ってみたい……。
リビア伝統料理クスクス
昨日に引き続き、同じ家で同じシェフによって同じメンバーで、今度はアムパカパカ(?)・パーティーが行われました。
2003年1月12日(日) アムパカパカ・パーティー
美味しかったことは美味しかったのですが、ま、ぶっちゃけ、昨日のクスクスのソースをパスタに絡めただけなんじゃ……という事実に気付いてしまった17時。それでもとにかく美味しかったのであります。
Ampakpaka
9日、10日に引き続き、再び学校問題ですが……。一番の熟練先生が本日から2週間休暇を取得し、その間の代打となる先生の授業に臨んだ訳ですが……「文句を言うのは暫く様子を見てからにしよう」という私の決意を粉々に打ち砕いて下さる授業内容が早速展開されてしまいました……。
2003年1月13日(月) 再び学校問題
まず基本的にほぼ雑談だけで前半後半合計約3時間の授業が終わってしまい、本日授業終了後に、クラスメイトたちは顔を見合わせて、「……今日、結局何やった?」と囁き合ってしまう有り様でした。「一般コースでも試験に特化した勉強を」などという私のリクエストが受け入れられるか、られないか、というレベルにも達していません。
授業の進み方も遅く、雑談の合間に漸く試験用のテキストに取り掛かったかと思うと、私が先週の木・金の試験対策コースで既に終えてしまった個所ではありませんか。これはいくらなんでも、と思い、授業中に思わず訴えてみますが……。
鷹瀬 「あの、このページは私は試験コースの方で既に終えている個所なんですけど……」「一般英語コース」を申し込んだ他の皆がやっているかどうかは、「試験コース」を申し込んだ私には関係のないことです。同じコースを同じ金額で申し込んでいる生徒間では授業内容のリクエストも公平に取り扱われるべきですが、そもそも私が一般コースに3日間在籍しているのは学校側の都合であって、私の都合ではありません。私が一般コースの生徒たちと同じように扱われるのならば、それはそれで構わないので、公平ヨロシク差額を返金して貰いたいのですが。
先生 「ああ、そうなの……。でも他の皆はここはやっていないから、あなたも復習と思ってもう一度やってみて」
授業後に2人の韓国人の友人たちが、「ったくやってらんないよ」という態度を見え隠れさせている私の精神的ケアに当たります。
友人 「トーコ……やっぱ校長に言って、試験対策用のコースを作ってもらった方がいいよ。この授業はあんまりだよ。私たちは一般コースとして最低料金しか払っていないし、もうこの学校には見切りを付けたから良いけど、トーコは試験勉強をするためにコースを取ったんだし、こんな授業じゃ自力でめちゃめちゃ勉強しないと試験受からないよ」返金さえして貰えればこの不満の半分は解消されるのですが……。どうなることやら。
鷹瀬 「うん……文句を言いたいのは山々なんだけど、この先生もしょせん2週間の代打じゃない? 下手に私独りのために試験対策コースを作ってもらうようにゴネて、本来の担任の熟練先生が帰ってきたときに熟練先生の授業を受けられなくなったら嫌だなぁ……と思って……」
友人 「ああ……確かに。取り敢えず2週間は我慢した方がいいのかなぁ……」
鷹瀬 「どう思う?」
友人 「うーん……文句を言うのは、せめて今週の木・金の試験コースの様子を見てからにした方が良いかもね」
鷹瀬 「……そだね」
現在の英語力ですが、伸びていないとは言え、段々喋れるようになってきており、そうなると学校も楽しいものです。まず人と話ができ、コミュニケーションで少々複雑な会話が成立するようになるので。
2003年1月14日(火) 小休憩
話せない内から外人とのコミュニケーションを楽しめる人は、相当性格が前向きで明るいのでしょうが、母国語圏で既に社交性が無い人間は、話せるようになると格段に楽しくなってきます。早くもっと深いレベルで話せるようになりたいものです。
前回リムリックでのフラット生活の終盤は、同居人による「鍋を占領する・洗わない」「汚しても掃除をしない」という事態にかなり苛々して過ごしていた訳ですが、現在はロシア人とアイリッシュの3人だけのフラットで、しかも大家さんが週に1度、台所や廊下、居間を掃除して下さるため、たとえこのアイリッシュ・ガイが時々フライパンや皿を洗わずに放置していたとしても、それほど苛々せずに暮らしております。
2003年1月15日(水) 綺麗好きの血
同居人のピーターは一般的なアイリッシュの例に漏れず、「概ね料理はしない」「すれば使用したフライパンなどは出しっ放し」「使った食器はシンクに放置する」「居間に読み散らかした新聞を放置する」「不要なレシートやDMを机の上に放置する」傾向が強いのですが、それでも特に私が整理整頓清潔を保っている台所をそんなに使わないため、時々フライパンなどが油塗れで放置されていても、どうにか苛々を抑えてせっせと洗ってしまうことで事態を解決しております。
また、今はほぼ毎日バスタブを使ってお風呂に入っていますが、いきなり湯を張れるほどバスタブが綺麗な訳もなく、2人の同居人がフツーの感覚で使用した後の、髪の毛や垢や泡でほんのりと覆われたバスタブを、湯を張る前にざっと洗い、自分が湯船に浸った後には湯を捨てる前の湯の再利用として、栓を開いて湯を捨てる間にバスタブをピカピカに磨き上げています。ついでに床に落ちている髪の毛を拾ったり、便器を洗ったり……。
このまま誰も使わずに翌日1番に私がこの綺麗なバスルームを利用できれば幸せなのですが、寝る前ギリギリにお風呂に入る私は、常に皆がシャワーを浴びた後にバスルームを利用するため、結果的には1日の掃除を兼ねて風呂に入っているような具合になってしまっています。
毎度毎度の汚れが酷ければ、前回のフラット同様、掃除をしない代わりに風呂の利用も諦める、ということになるのでしょうが、同居人の人数が少ないことと、そんなに酷く汚す人たちではないことが相俟って、どうにか毎日の軽い掃除で綺麗を保てるレベルのため、何だかんだと風呂場と台所は毎日せっせと掃除してしまっているのが現実です。
私は日本平均で言うと取り立てて綺麗好きという訳でもなかったのですが、ガイジンの杜撰さの中で生活していると、どうしてもかなりの綺麗好きに分類されてしまうようです。
彼らは汚そうと思って汚している訳でも、私が掃除をするからそれに付け込んで「アイツにやらせておけばいい」と思っている訳でもなく、ナチュラルに無頓着なだけなので、放置されている鍋を「意地でも洗うもんか!」などと息巻いたところでしょせんは意地の空回りなのです。そして何日経っても放置され続けている鍋を見て苛々ヤキモキするのは日本人の私だけなので、綺麗に保つのは自分の精神衛生を良い状態に保つため、と割り切り、汚れが拡大しないうちにさっさと洗ってしまった方がイイというのが最近出た結論なのであります。
――そんな諦観が私の中に定着しつつある一方で、友人からこんなメールが舞い込みました。
そうそう。ごふっ……。ナチュラルに利用されている己を思い知りました……。
鷹瀬が前の住居を一生懸命きれいに保とうと努力していた話を読んで思い出した話があるんだ。
何年か前にペルーの日本大使公邸でテロリストが立てこもった事件があったでしょ?
その昔、そのとき人質になった人たちに当時の話を聞いた番組を見たことがあるんだけどね、その中の一人が、こんな話をしていました。
日本人たちはまとめてある部屋に入れられてるんだけど、時々部屋を移されるんだって。
その意図はね、日本人たちは部屋をきれいに掃除するから、他の国の人たちが使っていた部屋が汚れると、今度はそこに日本人を入れると部屋がきれいになるというわけなんだよ。
きれい好きは血らしいよ。
日本は世界一安全な国と言われていましたが、日本の最近の荒みようを鑑みると、アイルランドの方がよほど安全と感じることがままあります。そう感じているのは私だけでなく、他の日本人留学生も「日本よりアイルランドの方がよっぽど安全だよね……」と囁き合っています。
2003年1月16日(木) トコトン平和な愛蘭
アイルランドで夜中に外をふらつくのは危険か、という問いに、アイリッシュの答えは半々の割合で「大丈夫だよ」と「危ないよ」が返ってきますが、「危ないよ」と答えた人でさえ、その理由は「酔っ払いが多いから」というもので、素面の人間による犯罪については滅多に聞かないというのが実情です。
アイリッシュ 「そうだなぁ、深夜の0時頃までは大丈夫だと思うけど、2時や3時になるようならタクシーを使った方がいいかもね」………………何と言いましょうか……私の基準では酔っ払いによる暴力や犯罪というのはそんなに深刻ではないと言いますか、「どーせ酔っ払いは走れないじゃん」みたいな……「そもそも半径20メートル以内に近付かないもん」みたいな……。もちろん危険は危険なのでしょうが、最近の日本で感じる危険、つまり素面の人による訳の分からない暴力事件の方がよほど恐いと思うのですが……。
鷹瀬 「0時と2時で何が違うの? 暗いから危険、ってことなんじゃないの?」
アイリッシュ 「大体のパブは0時から2時頃に閉まるから、パブが閉まって酔っ払いが通りに出た後が恐いんだよ」
鷹瀬 「…………『危険』っていうのは、酔っ払いが危険ってことなの?」
アイリッシュ 「他にどんな危険があるって言うんだい? 酔っ払いは暴力的になっているケースが多いし、酔っ払いの前を女の子が通ったら別の危険だってあるじゃないか!」
アイリッシュに「道を歩いていただけでいきなり監禁された挙げ句に殺されてコンクリート詰めにされた」とか「電車に乗った際に混んでいたので『詰めてもらえませんか?』と言ったがために殺された」とか「図書館で煩いガキを注意したら殺された」とか「道でクラクションを1回鳴らしただけで殺された」とか、そういう類の危険がある世の中の説明をするのは不可能かもしれません。想像つかないだろうなぁ……きっと。
とにかく、事件内容もさることながら、本当の意味での危険を量るには「原因」や「動機」が大きく関ってくる訳で、大袈裟に言うならば、私的にはたとえどんなに残酷で信じ難いほどの凄惨な殺人事件が起こったとしても、その動機が「積年の恨みによる……」などと紹介されれば、思わずホッとしてしまうのであります。
「動機のない軽い事件」の方が「動機のある重大事件」より危険だと私は考えていますし、今の日本では「動機のない重大事件」が毎日のように起こっています。私的基準から行くと、もう今の日本はかなりヤバイトコロまで来ている……というのが私の見方です。
もちろん、アイルランドにだって素面の人間による犯罪はあります。あれは私がリムリックに滞在していた時のことです。大学敷地内に流れるシャノン川の辺を真昼に独りで散歩していると、向かいから歩いてきた中年の男性に話し掛けられました。
男性 「君はここの学生かい? ここに来てまだ日が浅いのかな? 余計なお世話かもしれないけど、ちょっと忠告しておくよ。この道を女の子が独りで歩くのは余り勧められないな。たとえ昼間でもだ。3年前にここで良からぬ事件が起こってね。もちろんもう少し歩けば学生村だし、そこまで出てしまえば安全だけど、用心はするにこしたことがないからね。気を付けて」私は「そうか、ここは独りで歩くべき場所じゃないのか」と思うよりもむしろ、「やっぱアイリッシュって親切だよなぁ……」という点にいたく感動し、それでもその後の行程は小走りで駆け抜けたのですが、よくよく考えてみれば「3年前」ってなぁ……。3年間の事件がこうも深刻に語り継がれていること自体に、何となくしょせん平和という現実を見た気がするのですが……。
そして新たな情報がまたひとつ……。
先日、韓国人の友だちが2人で郵便局に小包を取りに行ったところ、その小包が非常に重く、2人でも持ちきれないほどだったので、ヒッチハイクをしようとしたらしいのです。結果としては1台も止まってくれずタクシーを使ったらしいのですが、彼らのうちの1人がその話をホストファミリーにすると、「そんな危ないことは2度としないように」と言われたようです。何でも韓国ではヒッチハイクは珍しいことではないらしく、「止まってくれないからビックリした」などと2人とも呑気に構えていました。
鷹瀬 「でもさ……止まらないアイリッシュの気持ちも分かるなぁ。自分から助けるのは良いかもしれないけど、明らかに外国人2人がヒッチハイクをしても普通止まらないんじゃない? 彼らだって恐いだろうし……。それにいくら韓国では普通でも、やっぱり外国でヒッチハイクは止めた方が良いと思うよ」……………………私はこの台詞を聞いて決定的にアイルランドは安全だと確信しました。10年も前、しかも都市まで違っている事件を未だに熱く語り継ぐアイルランド……裏を返せばこの10年の間に首都ダブリンで起こった事件を上回るヒッチハイクにまつわる事件がナイ、ってことじゃないっすかっ! なんって平和な国なんだっ!!
友人 「ああ、ヒッチハイクを恐がってるってのは本当にそうなんだって。ホストマザーが言ってたけど、10年前にダブリンでヒッチハイクをした人だか乗せた人だかが殺された事件があったんだって。だからヒッチハイクは危ないから止めなさい、って言ってた」
いやー、やはり妖精の住む国は違いますね。
本日はクラスメイトたちと小さなクッキング・パーティーをしました。メンバーは中国、韓国、日本の3人で、この国籍による料理っつたらそれはもう美味しいに違いない!とウキウキしながら、私はカレーを用意して友人宅に赴くと、中国・韓国勢からこのお言葉。
2003年1月17日(金) アジアン・パーティー
中国人 「中国は男の子の方が料理が上手いんだよ。女の子は料理しないからねー。ハイ、これ。スモークサーモン買ってきたから食べよ」……………………中華料理も韓国料理も大好きなんですけど……すっごく期待していたんですけど……スモークサーモンにインスタントらーめんって……。
韓国人 「私も料理できないんだよね……。このインスタントらーめん美味しいんだよ! 食べよ!」
随分前にアミットの結婚式の日取りが来月2月と決定し、私がその頃にはどうにもこうにもインドに行けないこともついでに決定し、結婚祝とカードだけ送ろうと思っていました。しかし何を贈ろうか、これが悩みどころです。
2003年1月18日(土) 憧れの特技
私は基本的に人に贈るモノをあれやこれやと考えるのが好きなのですが、せっかく異国の人に祝賀系の贈り物をするのだから、ここはやはり和風ちっくに攻めてみたい、というのが今回のキーポイントでもありました。和風を全面に押し出しつつ、出来ればインドでも活用できるもの……などと考えていて、全く見通しのつかないまま、まずはカードの手配からすることに……。
前回やはり和風なカードをこちらに送って貰うべく、母親に「いかにも日本っぽいヤツ」という曖昧な条件を提示して選んで貰いましたが、これがまた「私は生まれ変わっても選ばないな……」というカードを選ばれてしまったため、今回は友人に頼むことにしました。母が選んだカードはセンスが悪いという訳ではなく、私のセンスと違うというだけのことで、送った相手には非常に好評だったのですが、やはり私自身が納得行かなかったので、リベンジという訳です。
手紙はもちろん英語で書きますが、せっかくだから日本語で決め台詞ちっくな祝辞なんぞを書いてみようか……と思いましたが、いかんせん私は深刻に字が下手なので、この案は却下しなければなりません。が、却下しなければならない案ほど良いものに感じて来るのが人の常です。「御結婚おめでとうございます。末永くお幸せに」とか「寿」とか、書道で書けたらいかにも日本ちっくでカッコイイのになぁ……。などと往生際悪くペンで近くにあった紙に縦書きでそれらしく書いてみますが、日本語を知らない相手にも伝わる文字バランスのセンスのなさに、この計画は断念することにしました。
しかし神様は気が向いたときに思い出したように現実を小粋にデコレイトしてくれるようです。なんとたまたまエニスの町で習字の上手い日本人に出会い、彼女にリクエストして一筆書いてもらえることになったのであります。
「こんなの全然上手くないんだよ」と彼女はのたまっておられましたが、このくらい書けたらさぞかし楽しいだろうなぁ……と羨ましい限りです。
「幼少の頃ほんの数年習っていただけ」でこのレベル
以前から言っているように、「料理」「音楽」「踊り」は世界の共通語だと思いますが、日本を主張しつつ特技として海外……それも主に欧米で受けるものの代表格と言えば「書道」ではないかと、今回の1件を経てしみじみ思いました。何よりも書道は文字でありながら絵的要素が強いので、言葉を伝えつつ見目美しい飾りになりうる効果的なプレゼンテーションではないかと。
私にとって憧れの特技です。いいなぁ……。
現在私が滞在している町エニスは「アイルランドで最も大きな町」と言われています。「最も大きな町」ってねぇ……「最も大きなネズミ」みたいな。「めちゃめちゃ豪華なちり紙」みたいな。「しょせん町じゃん」みたいな……。基本的に構造がヘン……みたいな。
2003年1月19日(日) 久し振りのサウナ
しかし最も大きいだけあって、生きて行くのに不便は(ギリギリ)ありません。こじんまりしていてバス要らず、毎日開いている大型スーパーが2軒あり、100円ショップのような安売りの店もあるので、生活に必要なものはとりあえず揃います。フラットも探し易く、月160〜220ユーロで良い部屋が見付かります。
インターネットに関しては、図書館では1日1時間まで無料、日本語も書けませんが読めます。学校にはPCが1台あり日本語の読み書きができ、町には1軒のインターネットカフェ(30分1.5ユーロ)があり、日本語は書けませんが読めますし、自分のPCを使ってネット接続することもできます。映画館も1軒あり、本屋もどうにかあり、とりあえず生きて行けます。
誘惑が少なく、勉強するにはもってこいの町という見方もできるでしょう。
そんなギリギリOKの町エニスですが、リムリックから越してきた私のインターネット以外の唯一の不満と言えばプールでした。リムリックでは、大学構内に立派なジムの他に、開会式には大統領が来たというアイルランドで唯一の50mプールがあり、週1回お世話になっていた者としては、これらがなくなるのは非常に辛いことです。
どーせエニスにはプールなんか……。そう思っていたのですが、なんとタウン・センターから徒歩15分程度の場所にジムおよびプールがあると言うではありませんか! こら行くしかあるまい、ということで、早速本日訪れてみると、小さいながらもなかなか綺麗なプールで、驚いたことにリムリックに勝る点までありました。それがタイトル通り、サウナだったのであります。
スチーム・ルームとサウナと2部屋用意されており、この寒い国で身体の芯から温まる機会を初めてゲット出来た喜びは相当のものでした。この国に来て以来、「もう駄目……」という暑さから縁遠くなっていたので、一丁フラフラになるまで温まってみようかとサウナに入っていると、5人のアイリッシュが後からやって来ては先に去り、を繰り返していました。私がダウンジャケット着て、それでも寒い……と震えている横で、トレーナー1枚でフラフラしている子がゴロゴロいるこの国では、寒さには相当強くても、暑さには相当弱いのかもしれません。
しかしサウナ付きプールがあったとは……。今後コンスタントにお世話になりそうです。
【追記】
アイルランドはどんなに小さな町にも、スーパーや薬局さえないような町にも、必ずと言っていいほどパブがあります。スーパーが2軒、ネットカフェが1軒のエニスには、パブは何故か80軒ほどあるそうです……。(「eighteen」と「eighty」の聞き間違いかと思い、何度も何度も確認し、挙げ句の果てには数字を書いてもらいましたが、「80」でした) この国もなぁ……。
9日、10日、13日と学校問題について触れてきましたが、本日大きな動きがあったので記録しておきます。
2003年1月20日(月) 交渉技術の成長?
熟練教師の2週間の休暇による、代打教師の授業ですが……これがかーなーりっキビシイ有り様でして……。「たった2週間なんだから我慢しよう」とか「文句を言うのはもう少し様子を見てからにしよう」とか、どうにかこうにか先週1週間を過ごしてきましたが、1週間を振り返って、「これはやはり文句を言うしかあるまい」という結論に辿り着いてしまいました。
自分の状況がどうにもオカシイと気付いて以来、今後文句を言うかもしれないシチュエーションに備えて、手帳に事細かに何があったのか、どのような問題点があるのかを記載していましたが、この記録がたった2週間で活躍する羽目に陥るとは思っても見ませんでした。
08(水)
一般一般英語コースに所属していることについて校長に問い合わせるも、「あなたの英語力は充分だから、週に2日の試験対策で大丈夫よ」と言われ、試験コースと一般コースの金額の差については何も言われず。 09(木)
試験本日初めての試験コース。K(オーストリア人のクラスメイト)の英語力は非常に高く、彼女は2日のパートタイム試験コースで充分かもしれないが、やはり私は5日間の試験対策が必要と思い、再び校長に掛け合うも、「あなたの英語力は彼女に比べて全然低いんだから、残りの3日は一般英語の知識を学ぶ必要があるわ」と昨日と逆のことを言われる。
本日になってもまだ試験用のテキストが配布されず。「昨日手配したので来週には届く」と熟練先生が言っていたが、このコースが始まるのは去年から分かっていることなのだから、せめて今年度開校と同時に手配しておくべき。10(金)
試験テキストが届く。熟練先生による試験コースは非常に良いので、返金要請は一時中止。
校長に呼ばれ、改めて色々言われる。今の状況は私のために特別に構成したものだと言われ、他の生徒からの情報「前タームは5日間、試験に特化した勉強をしていた」について、「それは間違っている」と言われる。パンフレットを見せられるが、詳細が記されていない。13(月)
一般代打教師の授業は時間の無駄。雑談が多すぎる。10(金)に既にやったp.19/grammar、p.20/listening、p.22-23/readingを重複でやられてしまい、文句を言っても「皆はやっていないから、復習と思ってやりなさい」と言われる。それは学校側の都合。
本日から新メンバーが2人加わり一般コースは6人となる。14(火)
一般授業前に改めて「試験コースでやった個所の繰り返しはしないで欲しい」と言うと、授業中に「トーコがここはやりたくないと言っているから飛ばす」と言われる。後半の授業はほぼ雑談。 15(水)
一般試験用のテキストを使わずに授業をすることになる。「私は2週間しか教えないから、このテキストを使っても仕方ない」と言われるが、教師側にとっては代打の2週間でも、私たちにとっては10週間コースの内の2週間であることの配慮が感じられない。 16(木)
試験試験用のテキスト、14(火)に一般コースでやったp.25/grammar、p.156/readingを重複でやられる。ほとんどが宿題となり、授業の進みは遅い。宿題をただ答え合わせされただけで返され、解説が一切ないので授業中に解説を求めると、「今回の試験コースは週に2日と非常に短いので、説明している時間がない」と言われる。「週に2日の試験対策で充分」の校長の言葉と矛盾。しかも私は週に5日の試験コースを取ったので、この言い訳はオカシイ。ただ答えの○×を付けて返却するだけなら、回答のプリントを配った方がマシ。 17(金)
試験前半は雑談のみ。 20(月)
一般新メンバーが新たに1人加わり、合計7人になる。本日も試験用のテキストを使わず、前半・後半共に雑談で終わる。クラスのレベルがどんどん下がっているように感じる。
………………パンフレットによると試験コースのクラス最大人数は6人で、本日7人になってしまった一般コースはどう頑張っても「試験コース」ではありえない訳で、もうさすがにこの状況では返金を主張しても良いと思うのです。
「返金は難しいよ。とにかく下手に出て、怒らせないように上手く話を持っていきな」という古株からのアドバイスを念頭に置き、授業が終わって重い気持ちを持て余しつつ、優に10分は校長室付近で今行くべきか、後にすべきかと悩み、いよいよ覚悟を決めて校長室の扉をノックします。
鷹瀬 「あの……何度も申し訳ないのですが、やはり現在のクラスのことでお話があるのですが……」…………たった15分ほどの面談だったと言うのに、かなり疲れました。しかもこれが前半戦。図らずも後半戦が控える結果になってしまいました。
校長 「なぁに?」
鷹瀬 「えーっと、前回『あなたのために特別に構成した』って仰っていましたが、やはりそうは感じられないんですね……」
校長 「ああ、もうそんなに止めたければ止めていいのよ。私は困らないわ! 大体言っておきますけどそうそうコロコロ簡単にコースを変えられると学校側としても非常に迷惑なのよ! 云々かんぬん……」
鷹瀬 「あの、落ち着いて下さい。ご理解いただきたいのは、私はコースを変えたくて変える訳ではなくて、現状が既に『5日間の試験コース』ではなくて、『3日間の一般コースと2日間の試験コース』という具合になっているという点なのですが……」
校長 「そんなことないわよ。今の3日間のコースはあなたのために特別に編成しているものなんですから、もしも一般コースに変えるなら、あなた困ることになるわよ(原文:You will be in trouble.)」
鷹瀬 「え……と、どの当たりが私のために編成されているんですか?」
校長 「試験用のテキストを使っているでしょう? もしも一般コースに変えるなら、試験用のテキストを使う保証はなくなるわよ」
鷹瀬 「もう既に一般コースの方では試験用のテキストは使っていないんですけど……」
校長 「そんな筈はないわ」
鷹瀬 「実際問題使っていないんです」
校長 「一般コースになったら最大人数6人の保証もできなくなるわ」
鷹瀬 「……あの……今もう既にクラス7人なんですけど」
校長 「そんな筈はないわ」
鷹瀬 「いえ、先週の月曜日に2人加わって、本日また1人加わって、現在7名です」
校長 「……おかしいわね……」
鷹瀬 「とにかくこんな具合なので、これで試験コース5日分の代金を払っていると言うのは……」
校長 「ああそう、じゃあ変えればいいじゃない。私は困らないわ。ただ言っておきますけど、試験コースから一般コースに変えるならまずテキスト代を払ってもらいますからね」
鷹瀬 「テキスト代は即刻でも払えますけど、まず私の言い分を理解していただけませんか?」
校長 「悪いんだけど今はあなたのために時間を割いていられないのよ。あと10分で××が来るから云々かんぬん……」
鷹瀬 「お忙しいところ本当にすみません。では何時頃にお時間の都合が付きますか?」
校長 「15時30分に来ることは出来る?」
鷹瀬 「はい。ありがとうございました。ではまた後で」
そして後半戦、15時30分からの話し合いでは、代打教師立ち合いの元、3者面談のような形で返金請求劇の幕が切って落とされたのであります。
校長 「まず確認しておきたいのだけど、代打先生によると、あなたが『一般コースの授業で試験用のテキストを使いたくない』と言ったそうだけど?」常に低姿勢、明らかにあちらがオカシイと思っていても常に困ったような笑顔を浮かべ、まずは理解を求めるべく、「You can imagine,」やら「Could you understand my situation?」やら「As you might know,」やら、婉曲っぽい呻き声を所々に散りばめ、大袈裟に困ったような表情を作り、心の中で敵の言い分に突っ込みを入れつつも、日本語でよくやる相手の首根っこを押さえ付けるような物言いは避け、最終的にはこれっぽっちも感じていない感謝までしてみせ、その場の雰囲気が険悪にならないよう、無理矢理笑顔とお辞儀で締め括ってみました。
鷹瀬 「ええ?! そんなことは言っていませんが……」
代打 「先週、授業が始まる前に『このテキストは使いたくない』って言っていたじゃない」
鷹瀬 「『一般コースと試験コースで同じ問題を重複してやりたくない』とは言いましたが、『テキストを使いたくない』なんて言っていません」
代打 「あら、そうなの? じゃあ私はきっと何か勘違いをしたのね」
校長 「……試験コースから一般コースに変更するなら、一般コースであなたの希望を聞く訳にはいかなくなるけれど、それで良いのね? そうなると試験の合格も保証できなくなるわよ」
鷹瀬 「先程も言った通り、分かって頂きたいのは、今回の変更は私が望んでしていることではなくて、仕方がないのでしている、という点なんですね。私の希望と言いますが、結局私が一般コースにいる限り、他の6人の生徒がやりたくないと思っていることをリクエストしたとしても通りませんし、結局今は試験用のテキストも使っていませんし。そもそも私は5日間の試験対策コースに申し込んだつもりでしたし、私の英語力は不十分ですから、5日間試験コースが取れるならそれが良いに決まっているんですが、結局今期は試験コースをフルタイムで取っている生徒は私だけで、先生を私のためだけに確保するのは難しいということもよく分かっています。それはそれで仕方ないと思いますが、実際問題、一般コースと試験コースは金額の差がある訳で、今私は週5日間分の試験コース用の代金を払って3日間は一般コースにいると、それは公平ではないんじゃないかな、と思う訳です」
校長 「コースを変更するならテキスト代は払ってもらいますからね」(←かなりの仏頂面で)
鷹瀬 「あの、テキスト代は今すぐにでも払えますが、私の言い分は理解していただけましたか?」
代打 「ええ、分かるわ。一般コースに変更と言っても現状は変わらないし、1人の教師が5日間教えるから、授業の組み立ては問題ないわよ」
鷹瀬 「ご理解ありがとうございます。私は今のクラスが好きですし、授業自体に不満がある訳ではないのですが、ご存知のように、私は試験コースを申し込んで試験に特化した勉強を5日間びっちりするつもりだったので、そうなるとどうかな?と思うだけで……」
校長 「1日5ユーロの差額で週3日、10週分だから150ユーロの返却ね。テキスト代24ユーロは払って貰うわよ」(←いきなり財布を取り出し150ユーロを突き付けられる)
鷹瀬 「本当にご理解いただき、ありがとうございます」(←テキスト代24ユーロを渡しながら)
校長 「じゃあこれがお釣りと領収書ね」(←やはりかなりの仏頂面で)
鷹瀬 「お忙しいところお時間いただき、ありがとうございます」
結果的に校長の理解は最後まで得られず、しかし代打先生は私の言い分を「まぁ当然よねぇ」という感じで受け止めて下さり、その場を上手く切り上げて返金に漕ぎ着けることが出来たのですが、校長室の扉を閉める際ギリギリの隙間から、校長が代打先生を物凄い勢いで睨み上げているワン・シーンが見えてしまい、ああこの後きっと代打先生は校長から「何でおとなしく試験用のテキストを使わなかったのよ!」みたいなお小言を言われるのかもなぁ……などと少々心配しつつも、それは学校側の都合だもんね、と奪還できた150ユーロを胸に、戦況報告を待つ友人たちの元に舞い戻ったのであります。
社会人経験のある人間として普通のことをしただけかもしれませんが、私的には「納得していない言い分にもギリギリと現実を突き付けるような真似をせずに、納得していない相手に礼までしてみせる」というのは物凄い成長なのです。いやー、私も頑張ったよ、みたいな。
ま、単に英語が不自由なため、自由自在に微妙な言い回しで相手を論破できないだけ、という事情も多分にあるんですがね。それでも最近、最低線自分が納得できる言い分を元に真正面攻撃をするというお馴染みのやり方とは別に、結果オーライで途中経過に多くの「?」を抱えながらもなるべく相手に攻撃していることを悟らせず、最終的に目的が達成できるやり方もあるのね、ということをしみじみと実感しています。自由自在に言葉が操れない状況から学ぶ新たな処世術というヤツでしょうか……。
何はともあれ、やはりこういう言葉を駆使した話し合いの末の問題解決というのは非常に面白いのでありました。日本語でのソレとレベルこそ違いますが、上手い下手に拘らず、基本的に私は言葉を組み立てて説得まがいの話をするのが好きなんだなぁ……と実感した返金請求劇だったのであります。
【追記】
しかし……私が返金して貰ったというのに、何故か校長が私に領収書を渡してきたのには驚きました。普通、領収書を請求するのは返金した側だろうに……。仄かに滲み出る頭の悪さが何とも言えず、これこそが腹の底から怒る気にもなれない一因でもあるのでした。
去年末、12月15日に現在のエニスでのフラットを決定し、今月1日からここに住んでいる訳ですが、大家さんは既に私のことが大好きです。それは私の人柄が原因ではなく、特別な相性が原因でもなく、単に私が非常に便利な人間だからなのではないか、というのが最近出た少々物悲しい結論です。
2003年1月21日(火) 都合のイイ下宿人
勿論私も基本的には愛想良くやっている上に住居を綺麗に保ったりと、大家さんが微笑んでしまうのも当然……という地盤を固めているのですが、やはり大家さんが私のことを大好きなのは、やはりどう考えても私が「convenience」だからなんだろうな……というのが自然に考えられる流れなのであります。
最初から人懐こいと言うか陽気な大家さんで、私のフラット探しのアプローチの仕方や電話口での対応などから「とても礼儀正しくてしっかりした人が入ることになるって喜んでいたんだよ」と言われてはいましたが、気軽に誉めちぎられれば誉めちぎられるほど、もう典型的なアイリッシュなのね……という感じで100%真に受けて喜ぶ訳にも行かず、前回のリムリックでの「調子は良いけど何もしてくれない、頼りにならない、責任感がない、だらしない」という easy going な大家とダブって警戒していたのですが、2日のリクエスト劇での迅速な対応と、本当に何でもない時にも気軽に電話をして来たりするので、大家さんがこちらをどう思っていようと、私の方は今回の大家さんが大家さんで良かった、としみじみ思っています。
最初からとても親切にして頂いておりましたが、「普通はこんなもんじゃないよね……?」と思うほど密な関係が築き上げられたのには理由があります。まず、去年末、フラットを決めた際のほんのどうでもない会話の一部で、私が日本でPG・SEの職に就いていた、という話をしたことから始まっています。去年末12月15日に契約を交わし、入居は年末か年明けになる、27日までパリに旅行に行くので、その後詳細が決まり次第連絡するとの約束をしていたのですが、パリから帰ると大家さんから電話が……。
大家さん 「パリはどうだった? 楽しかったかい? ところで、君はコンピュータに詳しいって言ってたよね? 実はウチのPCが壊れてしまったようで……インターネットが使えなくなってしまったんだよ。都合の良い時にでも見てもらえないかな」時間なんぞいくらでもあるこの国で、見に行くことは出来ます。しかし直せるかどうかは別問題です。その辺りを充分に前置きして、それでも4日に大家さんの家に出向いて、運良く問題を解決したのであります。ついでにCDコンポの設置もして、大家さんと奥さん、そして大家さんのお母さんからやんややんやの大喝采です。
それからと言うもの、別に頼まれ事とは無関係に気軽に電話を貰うようになり、私もハウスメイトと会話がない分、大家さんとの会話を大事にしているといった感じです。
そして昨日、「WORD とEXCEL で表を作りたいのだけど、使い方を教えて貰えないだろうか」とのことで出張教育をすることになりました。大家さんの家に赴くと再び奥さんとお母さんからの熱烈な歓迎……。芸は身を助けるって本当だなぁ……とぼんやり思いつつ、手作りのクリスマスケーキを食しつつ、パリ旅行の詳細やら日本の話、学校の話と、とにかく談話に花が咲きます。
そうこうしている内に1時間が過ぎ、「ではそろそろ……」と私の方から切り出すと、まずは奥さんからのこんなリクエストで一石が投じられます。
奥さん 「そうそう、WORD とEXCEL の使い方の前に、トーコに頼みたいことがあるのよ。1年前にスペインで購入した電話機を設置したいのだけど、どうやって設置すればいいのか分からないの。一応試してみたんだけど、どういう訳か依然として使えないのよ。トーコ、分かるかしら?」そもそもスペインの電話機がアイルランドで使えるんですか?という質問をしても大家さん夫妻もご覧の通りこの手のことに詳しくないらしく、明快な答えが返って来ません。期待に満ちた目で「この前CDコンポをあんなに簡単に設置してくれたし、トーコだったら分かるんじゃないかと思って……」などと言われてしまうと、取りあえず奮闘努力してみせなくてはこの場は治まりそうにもありません。マニュアルは英語でしたが、それは私にとって余り助けの要素にはならないので、とにかく「大体こんな感じ?」と勘と常識を頼りに設置を試み、30分ほどの struggle の末、「使用前に24時間の充電が必要」という1文をマニュアル内に見付けたことにより、現状の打破に成功しました。取り敢えず私の携帯を利用して数回テストをして、どうやら大丈夫そうなんじゃないか、明日充電が完了してからもう一度テストをしてみて下さいね、ということでその場を逃れます。
使用前の充電はしなくてはならないステップですが、充電が完了せずとも使い始めることは可能です。大家さんが試した時に上手く行かなかった設置が、どうして今上手くいったのか、その理由はよく分かりませんでしたが、そこは私のすることです。大事なのは過程ではなく結果――
鷹瀬 「大抵こういう器械は最初に長時間の充電が必要で、それから普通に使えるようになるんですよ」などと尤もらしいことをサラリと言ってのけ、さも確信をもって事態を解決したかのような態度を取るものだから、やんややんやの大喝采・再び!という感じになります。後ろ暗さと得意な気持ち、割合的には7:3。これが3:7に逆転した時、私は立派な詐欺師になるのでしょう……。
さて、この電話機の設置が済むと、今度は大家さんが待ち構えていたかのように、「2年前にスペインで購入した」という箱に入ったままのカメラを持って現れます……。あ……なんか展開が見える……。
大家さん 「トーコのデジタルカメラには敵わないけど、このカメラも良いだろう! 使いたいんだけど、どうやって使うのかよく分からないんだよ。フィルムは入れてあるんだけど、動かないんだ。何でか分かるかな? マニュアルはスペイン語なんだよ」………………僕、素人なんですけど……。
しかしこういった面ではナチュラルに先進国に住んでいる人間のポテンシャル能力は侮れたものではありません。ネット解決の時も電話機設置の時もフル活用していた勘と常識――これが意外に使えるのです。「多分こんな感じ」「大抵こんな操作」ということを繰り返している内に、またしても現状打破できまして、日本のテクノロジーって凄いな……と、私は自分を通して日本のレベルの高さを実感しました。
私が人知れず日本の基礎レベルの高さに感じ入っている横で、やはり大家さん一家はやんややんやの大喝采です。いかん、後ろ暗さと得意な気持ちの割合が6:4に移行してしまいそうです。
そして「さぁこれから WORD の使い方を……」ということになったのですが、既に23時を回っており、「明日にでも」ということになりました。その明日が、本日21日です。
もう3度目の大家さん宅訪問ですから、お互いに慣れたものです。しかし毎回新鮮に熱烈歓待して下さいます。本日は昨日設置した電話機が上手く使えなかった、とのことで、使い方の説明から始まり、1時間ほどのお喋り、そして WORD の講習会です。大家さんも理解しようと大変ですが、私も英語でどう説明しようかと大変で、お互いにヒィフゥ言いながらの2時間……。
またも23時過ぎになってしまったため、EXCEL の講習会はまた今度、ということになり、帰る前に再びお喋りです。
私が毎日料理を作っていることや、ポテトも大好き、大抵何でも美味しく食べられるという話をしたことから「今度アイリッシュ・ディナーに是非招待したい」と言われ、ああ何かもしかして本格的に好かれているのかも……と実感したのであります。
と、まぁこのように大家さん一家は熱烈に私のことが好きですが、好かれちゃっても当然かな、って。だって私、自分で言うのもナンだけど、かなり便利なんだもん。そればかりが理由ではないと思いますが(ってか、願いますが)、これがメインの理由なんだろうな、とも思うのでした。
総勢10人、韓国人と日本人が混ざって韓国料理パーティーをしました。韓国風焼飯に韓国風すいとん、自家製ピザと大満足の食事会――食卓を囲む韓国・日本の顔ぶれやふとした振る舞いに、日本にいるような錯覚さえしてしまうほどで、韓国という国が世界の中で日本に非常に近い国なんだなぁ……と改めて思うのでした。
2003年1月22日(水) 日韓の最大の差異
仲良しの韓国人のクラスメイトなどは、時々私に向かって無意識で韓国語で話し掛けて来ることすらありますし、私も時々彼女らに日本語で話し掛けてしまうこともあるほどで、ふとした気遣いや感情の背景に大きな隔たりを感じることがままある西洋人とは全く違う、大きな意味で「同一カテゴリーに属す人たち」という仲間意識を韓国人には強く感じます。
ちなみに、このような同朋意識は中国人には余り感じません。中国人のイメージは「アジアのアメリカ」という言葉で表されるように、なぜかどこまでもスタンドアローンなのです。
さて、そんな親しみを感じる国韓国と日本の最大の違いは、男の子です。26ヶ月の徴兵制が義務付けられている韓国の青年は、良くも悪くも「男」という感じが非常に強く、一昔前の日本男児がこんな感じだったんだろうなぁ……と、韓国男児を通して失われつつある日本人像を具体的に垣間見ることができます。
韓国の女の子のこんな発言も印象的でした。
韓国人 「日本の男の子は頼りない感じだよね。時々女の子みたいって思うこともあるし。私も徴兵制が良いとは思わないし、男の子たちも皆行きたくて行ってる訳じゃないんだけど、やっぱりこの2年ちょっとの徴兵制を終えて帰ってくると、すっごく逞しくなっていて、私は自分の国の男の子の方が頼り甲斐があるし、カッコイイなって思う」反面、徴兵制を終えて帰ってきた青年たちは自分の軍隊の自慢をしたり、言葉遣いなどが非常に乱暴になったりする、という良からぬ点もあるそうなのですが、取り敢えず私自身のコメントは挟まずに、事実だけを記載して本日は幕を閉じることにします。
毎日パーティーだー何だーと忙しく(?)、私の本分は勉強なのではないかということを思い出さねばならなかった1日でした……。
2003年1月23日(木) 小休憩
アイルランドで普通に生活しているだけで、「アアモウ日本トハ働キ方ガ全然違ウナコノ人タチ」と感じる場面にサクサク出くわします。そういったシーンは、既にアイルランドに8ヶ月滞在している私にとっては「どうでもない日常」に成り下がっており、取り立ててどうこう感じなくなってしまっているため、わざわざ文字に起こしていないのですが、本日の出来事はアイルランド色に染まりつつある私でもハッと我に返るほどの強烈な相違だったため、少々記録しておくことにします。
2003年1月24日(金) 働き方 in 愛蘭
取り敢えず、本件の前に序章ですが……。
現在私のクラスの担当教師は2週間の休暇を取得しています。そもそも前期が12月20日に終了し、今期が1月6日から始まっており、この約2週間は学校自体が閉まっていたため、教師全員最低でもこの期間の休みは取得できている筈です。しかし1月6日から1週間だけ私たちを教えた担当教師は、10週間のコースの第2週と第3週、つまり1月11日〜25日まで更に休暇を取得しました。
教師の質に差があるこの学校で、私の担当教師はかなり腕の良い先生だったため、彼女が2週間欠席すると聞いた時には生徒間から「え〜」という非難というより遺憾の意を示す声が上がったものです。たった10週間のコースの20%だって、教師が変わればそれなりに支障も出てきます。しかも腕の良い先生となれば尚更です。しかしこの時の教師の返事はアッサリ堂々としたものでした。
教師 「分かるでしょう? リラックスしてリフレッシュするためには2週間の休暇は必要なのよ」私はこういう姿勢は大好きですし当然だと思っていますが、責任や義務といった意識の方が個人の意思よりもずっと強い日本ではなかなか聞けない台詞です。しかし逆に言えば、個人の生活の方が会社よりも尊重されている日本以外の国(思うに特にヨーロッパ)では結構簡単に聞ける台詞なのかもしれません。
生活ありきの仕事であって、仕事ありきの生活ではないということが如実に表れているこの1件に引き続き本日です。
現在私は(色々あって)週に木曜日と金曜日の2日間だけ試験対策コースを受講しているのですが、本来5日間で消化する量を2日で消化して行かなくてはならないため、課題のほとんどが週末の宿題となります。授業中に答え合わせをしている時間もないため、木曜日に先週分の宿題を提出し、金曜日に採点したものを返して貰うという流れが通常です。そして本日、昨日木曜日に提出した宿題の返却を待つ私たちに、先生が一言。
教師 「昨日は観たかった映画がテレビで放送されて、見終わったのが23時過ぎだったから、採点は出来なかったわ。とても素敵な映画だったのよ。フランス映画で『アメリ』っていうんだけど、観たことある?」………………あ、うん、ある。確かに良い映画だよね……じゃなくって! 「観たい映画を観てたから」ってのが理由になるのかー……。たとえそれが事実だとしても口に出して言っちゃうのかー……。色々覚悟していたけどちょっとビックリ。改めて働き方の違いを見せ付けられたのであります。
【追記】
友達のフラットメイトのアイリッシュにこの話をすると、「そんな人は稀だよ」と言い張っていました。確かに多くないとは思いますが、稀というほど少ないとも思えませんがね……。
よく出身地を聞かれ、「東京都××から来た」と答えると、「そんな大都市からこんな小さな町に来て辛くない? めちゃめちゃつまらないんじゃない?」と言われます。ただ私は東京にいても余り東京の利点を活かして生活していたとは言えませんし、東京を活かした娯楽といえば映画か本屋か食べ歩き……。しかしこれらはなければないでやって行ける。なくてはならない元来の趣味はパソコンに向かって物書きか、ネットを使用してサーチ、インド映画鑑賞……アレ? なんか私、立派なオタクですかね……。
2003年1月25日(土) 都会リムリックへ
ま、とにかく、ここエニスで暮らす上での唯一のストレスはネット環境の劣化で、有料になったということもさることながら、ADSLに慣れ親しんでいた私にとってISDNは少々厳しいモノがあるのです……。その他の点に関しては、余り物質文化に拘っていないため、何もない町エニスでも、そんなにストレスを感じることなくこじんまりと暮らしています。ただこれは、この町が私の生涯を過ごす町ではないと知っているからで、この町で生まれ育って死んで行くのはちょっと嫌だなぁ……と正直思いますが……。
さて、なければないでどうにかやって行くものの、あればあったで楽しむのが人間と言うもの。本日は学校の友人達と共にエニスから最も近い都会、アイルランド第3の都市リムリックに遊びに行きました。つい先月まで私はリムリックに住んでいたので、案内役を引き受け、毎週土曜日に開かれる朝市を筆頭に、エニスでは購入できなかった本を求めて本屋へ、エニスでは購入できなかったDVDを求めてHMVへ、エニスでは購入できなかった食品を求めて中国食材店へと、観光というより買い物に来たというのが実情のリムリック巡りをしたのであります。
エニスに慣れ親しんでいる私たちは「うわ〜お店がたくさん!」とまるでオノボリさんのようにいちいち感動し、「やっぱり都会は娯楽がたくさんあっていいねぇ」としみじみ実感してしまいました……。特に彼らは現在ホストファミリーに滞在しているため、余り早く家に帰る訳にもゆかず、週末など家に終日居座ることも出来ず、「エニスには時間を潰せる場所がない」と困っているのです。私もホームステイしていた時には身の置き所に非常に困ったので(※2002年5月22日参照)、彼らの気持ちは痛いほどよく分かります。
ひと通り街を観た後に、「ここ(シティセンター)からバスで20分くらいのところに大学があって、インターネットが24時間無料で使えるけど、行きたい?」と連れに問うと2人とも行きたいということで、14時半から17時半まで、リムリックまで来てインターネット三昧です。
現在ネット上で探し物をしており、画像を多く含むサイトを渡り歩かねばならないため、エニスでは検索を断念していたのですが、大学のネット接続はエニスに比べて断然速度が速く、ここでの3時間はエニスでの10時間ほどに相当するため、非常に充実したネットサーフとなりました。そして改めてインターネット環境が整っていることの重みを思い知ったのであります。連れも「たまっていたメールの返事を書きまくったよー」と満足した様子。
本当に、町がどんなに小さくてもインターネット環境さえ整っていれば、何をするにもかなり充実した時間を過ごせるのですが……。
そんな訳で、私たちのリムリックへの小旅行は、総括すると「インターネットを使いに行った」ということで幕を閉じたのであります。
私が常日頃から何かにつけて「ビビンバが食べたい」と言い募っていたため、韓国人の友人が本日ビビンバを作ってくれることになりました。彼女は寿司が食べたいと言っていたので、では彼女は私のためにビビンバを作り、私は彼女のために巻き寿司を作ろうということになったのであります。
2003年1月26日(日) ビビンバ・パーティー
2人だけではナンだよね、ということで韓国チーム2名、日本チーム3名の計5名でパーティーをすることになりましたが、1名欠席で代わりに友人のフラットメイトのアイリッシュを誘って5人で秘めやかにアジア食の祭典が催されたのであります。
エニスに来てからというもの、何やら大雑把に言えば食べてばかりいるという気配が濃厚ですが、私と同じように「パブに行くのはちょっと……」と思っている人が多いことに加え、町が非常に小さく生徒同士のフラットが近いため気軽に行き来ができ、更には娯楽がナイというのがこのようなパーティーが多い原因なのかもしれません……。
![]()
憧れのビビンバ
コチジャンさえあれば結構簡単に作れることが判明
しかし飲めない私はパブに行って無駄にお金を使うよりも、このようなパーティーの方が楽しいので、多少肥えてしまったとしても良シとします。(てかもう手遅れかも……)
ほとんどの日本人留学生が「5kg太った」「7kg太った」「10kg太った」と囁き合う最中、リムリックでフラット生活をしていたときでさえ私の体重は変わらなかったというのに、恐らく今エニスの町で、アイルランド滞在8ヶ月目にして他の日本人留学生の例に漏れず急激に太っている気がしてなりません。
通常留学生が太る理由はステイ先の食事や飲酒量の増加ですが、フラット暮らしをしていて酒を一切飲まない私の体重激増の理由は2つ、物理的な寒さと精神的な寒さです。前者は食べている間は身体が温まるので、夜になって部屋に篭るときに紅茶を持ち込み、それだけでは飽き足らずについついビスケットやらチョコレートやらに手を伸ばしてしまう、という具合で、後者はフラットに帰っても話す相手がいないので、ついつい早い時間に部屋に引き篭もり、行き着く先はビスケットやらチョコレートという……言い訳のようですが、本当なのです。
実際に、最近は寒さも徐々に穏やかになったため、部屋で何かを食べる回数も減ってきましたし……。
とにもかくにも、ここエニスを離れる時、私の体重が何kgになっているのか、往生際悪く毎夜50回の腹筋をしながら怯える日々を過ごしているのであります……。
本日は、とある入用の物の Yahoo オークション締切日です。ライバルが数人いる状態でオークション終了時刻は日本時間22時50分、アイルランド時間では13時50分となります。締切時間は非常に都合が良いものの、既にADSLの普及が浸透した日本ネット環境 vs 漸くISDNが普及し始めた愛蘭ネット環境……加えて語学学校に1台あるPCは Windows98、マシンのスペックは PentiumU……これまたよくフリーズするマシンで、ギリギリ入札に賭けるのは余りにも危険です。
2003年1月27日(月) 愛蘭からの入札
常時接続ADSLの実家からの入札であれば締め切り3分前から準備を始めれば余裕で間に合いますが、アイルランドのネット環境でオンボロPCを使っての入札ですから、30分前から準備を始めた方が良さそうです。
たった1台のPCを全生徒で利用するため毎度毎度順番待ちをするのが常ですが、この日は事情を話して13時20分頃から使わせて貰いました。
席に着いてダイヤルアップ接続を開始します。IEのアイコンをクリックし、初期画面MSNのページが現れるのを待たずに YahooJAPAN のトップページに飛びますが、ここで既に問題勃発です。昼休みで回線が混んでいるのか、待てど暮らせど YahooJAPAN のトップページが現れません。接続状況を調べても、情報の受信は全くしていない様子。
くっそ、まただよ、と思いつつ、画面を閉じたり接続し直したりを繰り返し、YahooJAPAN のトップページが現れたのは接続開始から優に10分が過ぎていました……。
トップページからオークションのページへの移行はスムーズでしたが、第2の壁はオークションへのログインです。IDとパスワードを入力してボタンを押しても次の画面が現れません。前画面に戻ってはパスワードを再入力して再びOKボタンを……時間は刻々と過ぎて行きます。
かなり苛々してモニターにパンチを食らわしたい気持ちにもなりかけましたが、理性的と言うよりは冷めているという感の強いワタクシは、「拳が痛くなるだけじゃん」とどうにか気持ちを落ち着かせ、何度も何度もログインを試みます。
締め切りまであと5分……というかなり鬼気迫った状況で漸くログインでき、お目当ての商品のページに辿り着くと同時に現在の状況を確認します。開始価格500円だった商品は、既に2件の入札により560円に競り上がっていました。まだ3分ほど残っている状況ではありますが、ここで570円を入札価格に設定する訳には行きません。この残り時間では恐らくこの入札が最後の入札でしょうから、確実に競り落としたいなら少々高値を設定して自動入札に賭けるしか道はありません。
相手が1100円まで出すことを想定し、入札金額欄に1101円と設定して確定ボタンを押します。1度で次画面に辿り着けずにヒヤリとしましたが、2度目に入札確認ページ、つまり、最終段階のページに無事辿り着いたのでほっとします。あとはこのページの確認ボタンさえ押せば入札確定です。普段であればこのページで時間調節をし、入札締め切り5秒前というギリギリまで待機するのですが、今この場面でそんなことをすれば、必ず後悔することになるでしょう。そもそも残り時間は既に2分を切っています。自動延長のない出品だったので、もう入札しても良いでしょう。
――そして「さあ!」とばかりに最終確認のボタンを押すと……今度は次のページに飛ばないどころか、PCがフリーズしました……。2003年が幕を開けて27日目にして、恐らく今年No.1に匹敵する凄まじい感情に見舞われました……。怒りと言うと少々違うのですが、「コノヤロウッッ!」というか「クソッタレッッ!」というか……強いて言うなら激情ですか……一瞬の内に身体中を何かが駆け巡ったと言いましょうか……。
精神的にどっと疲れていましたが、とにかく誰がいくらで競り落としたのかだけでも確認しようと、マシンを再起動させ、既に締切時間が過ぎ去ってしまったことをトホホ……と確認しつつ、再び毎回のアクションで何度も何度も接続しなおしながらオークションの商品ページに辿り着きました。
――すると、なんと落札者は私ではありませんか! 2003年が幕を開けて27日目にして、先程の激情を上回って、恐らく今年No.1に匹敵する凄まじい感情に見舞われました。今度の感情は簡単です。「喜」「嬉」ってヤツですね。
どうやら最後の入札確認ボタンを押した際、フリーズする前に入札情報だけ送信されていたようです。落札価格は私の設定した最高値1101円で、ライバルは自動入札で最高値を1010円に設定しており、ああもうこうなるとギリギリ感も相俟って2倍嬉しいものです。
地獄から天国へ――理想的な経緯を経てドラマチックにオークションを楽しむことができた訳ですが、よくよく考えればこれはアイルランドの不自由なネット環境のお陰……と言えないこともありません。便利からは得られないストレスと強い喜び、感情のアップダウンを体感し、多少不便な世の中で生活している人の方が、実は人生何倍も楽しいんじゃなかろうか、と思ったりもするのでした。無理矢理。
【追記】
不便が人生を楽しくするかどうかは定かではありませんが、不便が人間のストレス耐性を養うのは確かだと思います。逆に言うと、日本は余りに便利になり過ぎたため、ストレス耐性の低い人が多くなっているのではないかなーと思うのです。ま、それ以前に大人が子供を注意しなくなった、というのがストレス耐性の低下の主な要因だと思いますがね。
一番仲良しの韓国人の友人に(半ば強制的に)インド映画を見せたところ、意外や意外、かなり真剣に続きを見たがってくれたのであります。うふふん、あははん、あ〜はぁ〜はあぁ〜あ〜かびくし〜かびがむ〜。
2003年1月28日(火) 小休憩
本日は韓国人の男の子がビビンバを作ってくれました。材料が揃っていたということもあるのでしょうが、正直な話、3日前のビビンバよりも美味しくて、しかもどう作れば美味しいのかをハッキリと確認することができたので、これは本格的に今後ビビンバ作りにはまりそうです。
2003年1月29日(水) 小休憩
早く書きます。
2003年1月30日(木) トラブルの予感
久し振りに誰の家にも遊びに行かず、図書館で落ち着いて勉強したのであります。……って、久し振りかい!
2003年1月31日(金) 小休憩